11ヶ月の離乳食におすすめの食材は?調理のポイントも解説

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

生後11ヶ月になると赤ちゃんの手先は器用になっていき、手づかみ食べをするようになってきます。栄養のあるものを食べさせたいと思っていても、どんな食材が適しているのかわからないというママやパパも多いのではないでしょうか。おすすめの食材や調理のポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

11ヶ月の離乳食におすすめの食材

パン類などの炭水化物や、ビタミン・ミネラルが含まれている野菜がおすすめです。食材は5mm角ほどの大きさにして、歯茎でつぶせるくらいまでやわらかくします。手づかみで食べられるようになったら、食材に応じて1cm角の棒状にするのもいいでしょう。また、離乳食の食材選びは、アレルギーに関する注意が必要です。消費者庁のホームページでは、食品表示法に基づいて「特定原材料」と「特定原材料に準ずるもの」があります。「特定原材料」は、特定の食品や製品に使用される8品目の原材料であり、アレルギー反応を引き起こす可能性があるものです。これらの原材料は、製品のラベルに明記する必要があります。「特定原材料に準ずるもの」とは、特定原材料と同様のアレルギー反応を引き起こす可能性がある20品目の原材料を指します。製品のラベルに明示されていない場合がありますが、特定原材料と同じくらい注意が必要です。ラベルをよく確認し、赤ちゃんに適した安全な食材を選びましょう。

食パン・フランスパン

食パンやフランスパンは、炭水化物やタンパク質、ビタミンなど豊富な栄養素が含まれています。中の白い部分はやわらかくて食べやすいので離乳食に向いていますが、耳の部分やフランスパンの外側は硬いため、取り除くようにしてください。また、小麦は特定原材料のひとつです。最初はごく少量から与え、体調に変化はないかしっかりと観察しましょう。

マカロニ・スパゲッティ

マカロニやスパゲッティもおすすめの食材です。マカロニは歯茎でつぶせるほどのやわらかさまで茹でます。スパゲッティはマカロニよりも弾力があるので、やわらかく茹でた後小さく刻んで食べやすくします。パンと同様、特定原材料の小麦を含んでいるので、少量から食べ進めましょう。

納豆

納豆には、良質なタンパク質やビタミンが豊富に含まれています。一般的な納豆は大豆のサイズが大きいため、細かく刻んで食べやすくします。あらかじめ細かくしてある、ひきわり納豆を選ぶのもよいでしょう。大豆も特定原材料に準ずるものに含まれるので、少量から始めるようにしてください。

サケ・タラ

サケやタラは、タンパク質やビタミン類などの栄養素が豊富に含まれています。サケは、塩分が多く含まれている塩サケではなく生のものを使いましょう。タラも同様で塩ダラは塩分が多いため、生タラを選んでください。サケは特定原材料に準ずるもののため注意が必要ですが、タラもまれに食物アレルギーを引き起こします。初めは少量から食べさせて変わった様子はないか見てみましょう。

カリフラワー・ブロッコリー

カリフラワーやブロッコリーなどの野菜類もおすすめです。ビタミンCやカリウム、食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいます。どちらも花蕾(からい)と呼ばれるつぼみの部分を、やわらかくなるまで茹でてから与えましょう。

焼きのり

焼き海苔は、食物繊維やビタミンを多く含んでいます。そのまま与えてしまうと窒息の危険があるので、細かくちぎるかとろとろになるまで煮るようにしましょう。野菜を海苔で和えたり、だし汁で煮てあんかけのようにしたりと、さまざまなレシピに対応できます。

トマト

カリウムやビタミンを豊富に含んでいるトマトもおすすめの食材です。湯むきをして皮はない状態にして食べさせてあげましょう。生でも大丈夫ですが、加熱することでやわらかくなり甘さが増します。種は食べても問題ありませんが、気になるようなら最初のうちは取り除いて、慣れてきてから種ごと食べさせてみてください。ミニトマトの場合は、そのまま与えず、湯むきした後にきざんで小さくしてあげましょう。

牛赤身肉

牛赤身肉も11ヶ月の離乳食で食べられる食材のひとつです。脂肪が少ないヒレ肉やモモ肉などを選びましょう。牛の赤身肉を与える場合は、まずは鶏肉などに慣れさせてから、徐々に量を増やしていくことをおすすめします。しかし、牛の赤身肉は特定原材料に準ずるものに含まれるため、アレルギーに注意が必要です。また、鶏肉や豚肉も同様に特定原材料に準ずるものに含まれるため、最初は少量から始めて様子を見ましょう。

11ヶ月の離乳食を作るときのポイント

11ヶ月頃は、かみかみ期とも言われており、歯茎でつぶせるくらいの硬さのものも食べられる時期です。食べられる食材も増えてくるこの時期のポイントを3つご紹介します。

軽く力を入れて潰せる硬さを目安にする

11ヶ月頃は、歯ごたえのあるものを噛んで食べる時期になります。歯茎を使って噛む練習ができるように、やわらかすぎないように硬さを調整することがポイントです。食材の硬さは、軽く力を入れると潰せるくらいにしましょう。やわらかすぎたり硬すぎたりすると丸飲みしてしまうので注意してください。

よく噛めて飲み込みやすい食材を取り入れる

よく噛めて飲み込みしやすい食材を積極的に取り入れましょう。色々な食材を試し、さまざまな食感や噛み応えを知ることは、よい食育につながります。その際は、食材の硬さにも注意して取り入れるようにしてください。ご飯を食べている様子を観察して、噛む回数が少なくすぐに飲み込んでいる場合は、食材がやわらかすぎることが考えられます。茹で時間を少し短くする、切り方を変えてみるなどの工夫もしてみてください。

手づかみ食べしやすい形にする

細長い棒状にしてみたり、ボールの形にして掴みやすくしたりすると食べる意欲がさらに増すでしょう。好きなものを自分で食べられるようになると、食への楽しさをより感じられます。

赤ちゃんが離乳食を食べてくれないときの対応

生後11ヶ月になると食べ物の好みが出てきたり、遊び食べを始めて食事に集中できなかったりと、さまざまな理由で離乳食を食べてくれないということも少なくありません。このような場合の対応として5つをご紹介します。

食事の集中できる環境を整える

おもちゃは目の届かない場所へ片付け、テレビも消すことで、食事に集中できる環境が整います。食事以外に興味を引くものが周りにあれば、どうしてもほかに気が散ってしまうのは仕方ありません。食事の時間は、向かい合って声をかけながらコミュニケーションをとるように意識しましょう。食べる楽しさを一緒に分かち合うのも大切です。

好きなメニューに嫌いな食材を混ぜてみる

好みがわかってくると、苦手な食材は手をつけないことが多くなってきます。好き嫌いが出てきた赤ちゃんには、嫌いな食材や苦手な食材を好きなメニューに混ぜてみるのがおすすめです。少し工夫をするだけで食べてくれることもあるので、食べられるメニューに混ぜるなどの方法を取ってみてください。

おなかが空いた状態で食卓につかせる

空腹の状態で食事ができるように工夫することも大切です。食事の前に母乳やミルクを与えてしまうと、お腹が満たされて離乳食が食べられなくなるケースもあります。まったく与えないわけではなく、タイミングをみて母乳やミルクの量を減らしてみましょう。母乳やミルクの量が減っていくと、離乳食に対しての興味が湧いてくるようになります。

だしなどで風味をつけてみる

離乳食を食べてくれない時は、味付けを変えてみる方法もおすすめです。味を変えることで、食べたいという意欲が高まりやすくなります。だしで風味をつけたり、少しだけ調味料を加えてみたり、味に変化をつけてみましょう。

手づかみしやすい形にしてみる

自分で掴んで食べることで、食事の楽しさを感じられる時期です。食べることへの意欲も増してくるので、食材は赤ちゃんが掴みやすい形を意識してみましょう。丸くしたり細長くしたりすると、赤ちゃんの手にフィットしやすく、楽しい食事時間になるはずです。

次にこちらでは、離乳食のとうもろこしの栄養や、月齢ごとのレシピなど紹介します。離乳食期ごとのベストな与え方や冷凍保存方法なども解説しますので、ぜひご覧ください。

まとめ

11ヶ月の離乳食では、食べられる食材も増えてきます。成長に必要な栄養素が含まれている食材は、積極的に取り入れていきましょう。しかし、好き嫌いも出始めるので、離乳食を食べてくれないと悩んでしまうことも少なくありません。また、離乳食は手間がかかることが多く、栄養のある離乳食を食べさせたいけれど忙しいというパパやママにとっては大変に感じてしまうこともあるでしょう。first spoonは、そんなママやパパを応援するために、赤ちゃんの成長段階を考え月齢・年齢に応じた栄養たっぷりの離乳食をお届けしています。赤ちゃんの体に配慮した、保存料や着色料など余計なものを使用していない離乳食です。本当にいいものを食べて健やかに育ってほしいという思いから誕生したfirst spoonは、パパとママに寄り添って赤ちゃんの成長を一緒に応援しています。