離乳食が進んで完了期(12〜18ヶ月)になると間食(おやつ)を食べさせる機会が増えてきます。その中で柔らかく食べやすいゼリー系のおやつを検討されている方も多いのではないでしょうか?
赤ちゃん用のおやつのレシピや市販品を調べている中で、「ゼラチンは離乳食でいつから使えるのか?」という疑問を持たれる方も多いと思います。
今回は離乳食用に手作りをする際の固め方や市販のゼリーの選び方についてまとめてみました。
離乳食でゼラチンはいつから使えるのか?

前提として、離乳食(初期・中期)頃の食材のとろみを目的でゼラチンをご検討されている場合であれば、ゼラチンではなくとろみ剤を用いることをおすすめしております。
サラサラの顆粒タイプでダマになりにくく、加熱しなくても固まるため細かい調整がしやすいです。多くのとろみ剤は、片栗粉+増粘多糖類の構成が多く冷凍耐性が高い点も大きな魅力の一つです。
本題のゼラチンに関してですが、離乳食(後期・完了期)の頃にかけて手作りレシピの材料として取り入れられることが多いです。(手元の資料では)
市販のジュレ系として販売されているベビーフードでは、糊料(おそらくペクチン)、増粘多糖類として分類される豆科植物(ガム系)が多い印象でした。
適切なゼラチンの分量で同じように作ればテクスチャーの差はないかと思われます。万全を喫して後期からという記載が多いです。通常ゼラチン(コラーゲン)は消化吸収しやすい形と言われており、吸収効率ではなくアレルギーを警戒しての記載かと思われます。
離乳食でゼラチンに慎重な理由
調べてみると、1990年代にワクチンの添加物としてゼラチンが活用されており、ゼラチンアレルギーが増えたという事例がありました。多くの資料が慎重になっている一つの要因でしょう。
ゼラチンの経口摂取によるアレルギー症例の報告は極少数です。
かつてゼラチンは、人に対してアレルゲン性を示さない物質であると考えられてきました。しかし、1990年半ば、ワクチンに添加されたゼラチンに起因するアレルギー症例報告が日本国内で相次ぎました。これは、ある特定期間の乳児への3種混合ワクチンの接種スケジュールに起因する日本特有の事情によることが調査でわかっています。(1)
詳細を知りたい方は、日本ゼラチン・コラーゲン工業組合の記事がわかりやすいため、そちらをご参照ください。(参考文献にリンクがあります)
ゼラチンの固め方と市販品の選び方
一般的な粉ゼラチンの固め方は、250mlの液体に対し5g程度です。詳細は使用するゼラチンのパッケージをご確認ください。
分量を計らないとしっかり固まらないため、注意が必要です。また温めてしっかり混ぜ込むようにしましょう。混ぜが甘いと食感のムラができるので注意が必要です、
わかりやすい表
| ゼラチン(5g固定) | 液体(温度を65度に温める) |
| 標準的(カップゼリー程度) | 250ml |
| 柔らかめ(解ける食感) | 300ml |
ゼラチンには生のキウイやパイナップル、オレンジジュースなど一部固まりにくい食材があります。チェックしてから固めましょう。
市販品の選び方
ゼラチンは豚や牛などのコラーゲンから作られる食品です。ゼラチンは下記の三種類の製品があります。なるべく原材料欄の記載が少ないものを選ぶと良いです。
板ゼラチン:板状に整形されたもの、扱い大変だが仕上がりが良い
粉ゼラチン:板ゼラチンを粉末にしたもの、固さが安定しやすい
顆粒ゼラチン:ダマになりにくい、初心者向き(配合が異なる場合がある)
板→粉→顆粒のように使いやすさの難易度が変わってきます。離乳食では顆粒ゼラチンで十分ですが、仕上がりの質感や溶け残りが気になる場合は、別の板や粉に切り替えると良いでしょう。
赤ちゃんにゼラチンを食べさせる際の注意点

ゼラチンを使ったゼリーを食べさせる際は、姿勢に注意をしてください。寝っ転がった状態やおんぶをしている時は、一旦座らせてから口元に運ぶようにしましょう。
一人で食べられるようになってきてからも、うまく飲み込めない時にフォローができるように、目を離さず側で見守りましょう。
こんにゃくゼリーの注意喚起
ゼラチンを使ったゼリーは該当しませんが、一口タイプのこんにゃくゼリーには高齢者や子どものための統一マークが存在しており、下記の警告文が記載されています。
統一マークは、こんにゃく入りゼリーがお子様と高齢者の方には不適であること(食べてはいけないこと)が一目で分かるような警告表示としての位置付けとする。
合わせて趣旨を徹底するためマークと一緒に「お子様や高齢者の方はたべないでください」という文をセットで表示することとする。(2)
あくまでも業界団体基準であり、市場全ての商品が該当するわけではございませんが、注意喚起にはそれ相応の理由があるため従いましょう。
離乳食でゼラチンを使ったレシピ
ここでは離乳食で活用しやすいゼラチンを使ったレシピをピックアップしてみました。
りんごジュースのゼリー
<材料>
- 赤ちゃん用りんごジュース 100ml
- 粉ゼラチン 2g
<作り方>
- 赤ちゃん用のりんごジュースを鍋で温める
- 粉ゼラチンを加えて粒が見えなくなるまでしっかり混ぜる
- 容器に移して冷蔵庫で冷やす
ミルクプリンとブルーベリーソース
<材料>
- 牛乳または育児用ミルク100ml
- 粉ゼラチン 2g
- 冷凍ブルーベリー 10g
- 水 30ml
<作り方>
- 牛乳または育児用ミルクを鍋で温める
- 粉ゼラチンを加えて粒が見えなくなるまでしっかり混ぜる
- 容器に移して冷蔵庫で冷やして固める
- 冷凍ブルーベリー電子レンジで解凍する
- 鍋にブルーベリーと水を加えて酸味を飛ばしながら煮詰める
- 粗熱をとり、ソースをかける
まとめ
今回は離乳食におけるゼラチンについてまとめてみました。顆粒ゼラチンであれば、ダマにならないように気をつけるだけで美味しいゼリーを簡単に作ることができます。いろんな具材を使って固めてみましょう。
参考文献
1.日本ゼラチン・コラーゲン工業組合. ゼラチンとアレルギー . 閲覧日2026年5月8日 : https://www.gmj.or.jp/gelatin/gelatin_allergy.html
2.全国こんにゃく協同組合連合会 ほか. 一口タイプのこんにゃく入りゼリーの事故防止対策について(厚生労働省ウェブサイト).閲覧日2026年5月8日https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/chissoku/jimu071012a.html