とうもろこしは離乳食におすすめ!栄養や月齢ごとのレシピなど

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

甘いとうもろこしは、離乳食にぴったりの食材です。苦みや酸味が少ないので、小さな子どもも食べやすく、ビタミンB1やカリウム、食物繊維などの栄養もバランスよく含まれています。とうもろこしの鮮やかな色が加わると、見た目もカラフルでおいしそうな離乳食になるでしょう。

今回は、とうもろこしの栄養素や月齢に合わせた与え方、おすすめの離乳食レシピをご紹介します。ぜひおいしい離乳食作りに役立ててください。

とうもろこしの栄養素

夏野菜のひとつであるとうもろこしは、南アメリカからメキシコが原産の穀物です。栽培されてきた歴史は古く、紀元前7000年ごろにはすでに栽培されていたといわれています。

とうもろこしには、主に次の栄養素が含まれています。

  • カリウム
  • ビタミンB1
  • ビタミンB2
  • 葉酸
  • ビタミンE
  • カリウム
  • マグネシウム
  • 食物繊維

なかでも注目したいのが、食物繊維です。食物繊維はおなかの調子を整え、便秘を予防するのに役立ちます。食物繊維が豊富なため腹持ちもよいので、おやつに食べさせるのもおすすめです。

とうもろこしの選び方

甘くおいしいとうもろこしを選ぶには、次のポイントを意識しましょう。

~皮が付いている場合~

  • 皮の色が濃いもの
  • 先端のひげが褐色~黒色のもの

皮の色が濃いものは、新鮮なものです。皮は収穫から時間が経つと色あせて白っぽくなってしまうので、できるだけ色が濃いものを選ぶとよいでしょう。

また、とうもろこしのひげは1本1本が粒につながっているので、ひげが多いほど粒がぎっしり詰まっています。

~皮が付いていない場合~

  • 粒の大きさが均一でふっくらとしているもの
  • 手に持ったときずっしりとした重さを感じるもの

皮が付いていない場合は、大きくふっくらとした粒がきれいに並んでいるものがおすすめです。手に持って重さを感じるものは新鮮で、水分を多く含んでいます。

冷凍保存方法

とうもろこしを保存するときは、冷凍するのがおすすめです。鮮度が落ちやすい野菜なので、生のまま保存すると、たった1日でおいしさが半減してしまうといわれています。

皮付きのまま保存する場合は、ひげの先端を切り落とし、土などの汚れを払ってから、ラップに包み保存袋に入れて冷凍してください。

使いやすさを重視するなら、レンジで加熱して芯から実を外し、ジップ付きの保存袋に小分けにして保存しておくと使いたいだけ解凍できて便利です。

離乳食期ごとのおすすめの与え方

離乳食期ごとのとうもろこしの与え方を紹介しましょう。子どもの発達に合わせてすりつぶしたり、小さく刻んだりして、与えることが大切です。

おすすめの与え方は次のとおりです。

  • 離乳食初期(5〜6ヶ月):裏ごししたうえで湯冷ましなどを加え、ピューレ状にして与える
  • 離乳食中期(7~8ヶ月):薄皮を除いてすりつぶし、湯冷ましなどを加えて少ししっとりさせて与える
  • 離乳食後期(9~11ヶ月):薄皮を取り除き、大きな粒は小さく刻んで与える

とうもろこしの薄皮が消化しにくいので、離乳食として与えるときは薄皮を取り除いて与えるのが基本です。

量の目安

離乳食としてとうもろこしを与える際は、次の量を目安にしましょう。

  • 離乳食初期(5〜6ヶ月):離乳食スプーン1杯~15g
  • 離乳食中期(7~8ヶ月):20~30g
  • 離乳食後期(9~11ヶ月):30~40g

下処理のポイント

下処理をする際は、子どもの発達に合わせて柔らかく茹でるのがポイントです。

  • 離乳食初期(5〜6ヶ月):噛まずに飲みこめる程度のなめらかな状態にして与える
  • 離乳食中期(7~8ヶ月):舌でつぶせる、豆腐程度の硬さにすりつぶして与える
  • 離乳食後期(9~11ヶ月):歯茎でつぶせる、バナナ程度の固さにすりつぶして与える

粒ごとの分け方

とうもろこしを芯から外す際は、包丁で削ぐようにすると簡単です。とうもろこしを半分に切り、立てた状態で包丁を使って、実を芯からそぎ落とします。1列ずつ実を外すときも包丁を使いましょう。

とうもろこしを半分に切ったら縦に持ち、取りたい列の右側に包丁を入れます。今度は逆さまに持ち替え、先ほど包丁を入れた列の右側に包丁を入れ、上に持ち上げるようにすると実が外れるので、芯を回しながら同様に実を取っていきましょう。

薄皮の取り方

薄皮を取り除く際は、1粒ずつ手で剥くのが基本です。しかし、ピューレやペーストにする際は、やわらかく茹でて裏ごしすると、裏ごしするときに薄皮も取り除けます。薄皮を取り除くのが面倒な場合は、とうもろこしフレークやクリームコーンを使用するのがおすすめです。

いずれの場合も、離乳食に使用する際は食塩を使っていないもの・乳幼児企画適用食品と明記されているかどうかをチェックして選びましょう。

ペーストにする方法

とうもろこしをペーストにするときは、やわらかくすることが大切です。とうもろこしが入る大きさの鍋にたっぷりの水を入れ、水から茹でます。沸騰後、5分程度茹でましょう。茹でたらハンドブレンダーにかけたり、すり鉢ですったりしたあと裏ごしすれば完成です。

とうもろこしフレークの場合は、適量のお湯でフレークをふやかすだけで簡単にペーストが作れます。

離乳食におすすめのレシピ

ここからは、離乳食におすすめのとうもろこしレシピをご紹介しましょう。ファーストスプーンのおすすめメニューも合わせてご紹介しますので、おいしい離乳食作りに役立ててください。

離乳食初期(5~6ヶ月)に「とうもろこしのペースト」

離乳食初期には、とうもろこしの甘みが感じられるシンプルなペーストがおすすめです。

とうもろこしを茹でたら、ハンドブレンダーなどでなめらかになるまで撹拌するか、すり鉢ですりつぶし、裏ごししましょう。この時期はまだ噛んで食べられないので、湯冷ましを少量加えてピューレ状にして与えてください。

ファーストスプーンの「はじめのコーン」は、北海道産コーンをぜいたくに使用したペーストです。さまざまな品種のスイートコーンを使用することで、加熱後もとうもろこしならではの甘い味わいが活きています。

20gずつの小分けになっているので、使いたい量だけ取り出してレンジで解凍できるのもポイントです。とうもろこし100%のプレーンな味わいでアレンジしやすく、離乳食初期を過ぎた後も活躍してくれるでしょう。

離乳食中期(7~8ヶ月)に「コーンスープ」

茹でたコーンを牛乳や豆乳と一緒にミキサーで撹拌して濾せば、あっというまにおいしいコーンスープができます。自宅にミキサー・ブレンダーがある方は、ぜひチャレンジしてみてください。

離乳食用のコーンスープを作る際は、塩分を控えて薄味に仕上げることが大切です。作ってはっきりとした味を感じる場合は、お湯を足して味を調整しましょう。

<材料>

  • とうもろこし:適量
  • 牛乳または豆乳:とうもろこしと同量

<材料>

  1. ミキサーにすべての材料を入れてなめらかになるまで撹拌する
  2. ざるなどで濾して完成

野菜だしと国産大豆の豆乳で仕上げたファーストスプーンの「北海道産コーンスープ」は、飽きのこないやさしい味わいが人気です。北海道産コーンを使用しており、素材本来の甘さが楽しめます。

食べるときは、沸騰したお湯に袋ごと入れて、中火で5分程度温めてください。単品でも、他の商品と組み合わせてもおいしく食べられるので、ひとつストックしておくと重宝します。

離乳食後期(9~11ヶ月)に「野菜入りつみれ」

しっかりモグモグできるようになったら、いろいろな野菜が入ったつみれを作ってみましょう。鶏ひき肉に豆腐ややわらかく煮た野菜を入れて、ひと口サイズに丸めてレンジで加熱するだけなので、簡単に作れます。

ポリ袋の中で材料を混ぜると、簡単に丸められるうえに洗い物も少なくて済むでしょう。とうもろこしを加える際は、あらかじめ細かく刻んでから加えてください。

<材料>

  • 鶏ももひき肉:200g
  • 絹豆腐:150g
  • パン粉:35g
  • やわらかく煮た野菜:適量
  • 塩:少々~ひとつまみ

<材料>

  1. すべての材料をポリ袋に入れて揉むようにして混ぜたら、袋の端を切って皿に絞り出す。
  2. ふんわりとラップをかけて500Wのレンジで7分加熱し、5分ほど庫内に置いて余熱で火を通してできあがり

「たらの和風つみれ」は、タラを使ったつみれに、あっさりとした醤油あんかけをかけたひと品です。つみれには、とうもろこしやにんじんが入っているので、魚も野菜も一度に摂れます。1食60g入りなので、しっかり食べさせたいときにもぴったりです。

まとめ

適度な甘さがあり、栄養も豊富なとうもろこしは離乳食にぴったりの野菜です。しかし、離乳食として与えるには、下ごしらえの手間がかかります。

少しでも離乳食作りの手間を省きたいママ・パパには、ファーストスプーンの冷凍離乳食がおすすめです。食べたいときにレンジや湯せんで解凍するだけで、とうもろこしを使った安心・安全でおいしいメニューが準備できます。

ファーストスプーンでは、とうもろこしを使ったメニュー以外にもさまざまなメニューを取り扱っています。他のメニューが気になる方は、ぜひ商品ページをご覧ください。

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監修

管理栄養士 料理家 片村優美

管理栄養士兼料理家です。レシピを作ったり、記事を書いたりしています。

野菜をたっぷり使った健康的な料理が好きで、テーブルコーディネートや撮影までを自分で行っています。

栄養はもちろんのこと、心理効果や美味しさなど食の4次機能を伝えていきたいです。