離乳食期に多いのが、「急に離乳食を食べなくなった」という悩み。
昨日まではパクパク食べていたのに、急に口を閉じたり、一生懸命作った離乳食を口から出したり…。中には、椅子に座っただけで泣いてしまう赤ちゃんもいます。
毎日頑張って作っているからこそ、「私の作り方が悪いのかな」と、自分を責めてしまう方も多いですよね。
でも、離乳食を急に食べなくなるのは、実は多くの赤ちゃんによくあることです。決してママ・パパのせいではありません。
この記事では、時期別の原因や今日から試せる具体的な対策について詳しく解説します。
急に離乳食を食べなくなって悩んでいるママ・パパの参考になれば嬉しいです。
離乳食を急に食べなくなった!これってうちの子だけ?

急に離乳食を食べなくなると、「うちの子だけなのかな」と不安になりますよね。
でも、離乳食を急に食べなくなるのは、多くのママ・パパが経験するよくある悩みのひとつです。
多くのママ・パパが通る「よくある悩み」
最初は順調だった離乳食が、ある日突然食べなくなってしまうことは珍しいことではありません。
離乳食期には停滞期のような時期が訪れる赤ちゃんも多く、多くのママ・パパが同じ悩みを経験しています。
実際に私も、娘が生後10ヶ月頃に、それまで普通に食べていたメニューを急に食べなくなり、「何で?」と不安になり、健診で保健師さんに相談した経験があります。
そのときに「離乳食を急に食べなくなるのは珍しいことではないですよ」と言ってもらえて、少し気持ちがラクになったことを覚えています。
食べない=親のせいではありません
離乳食を食べなくなると、つい「味付けがダメなのかな」「もっと頑張って作らなきゃ」と、自分を責めてしまうこともありますよね。
でも、赤ちゃんが食べなくなるのは、決して愛情不足や作り方が悪いからではなく、成長の過程や自我の芽生えによるものだと言われています。
【時期別】離乳食を食べなくなる主な原因

離乳食を食べなくなる理由は、月齢や成長段階によって異なります。
ここでは、時期別に考えられる主な原因について詳しく解説します。
初期(生後5~6ヶ月頃)
離乳食初期は、赤ちゃんにとっては母乳やミルク以外のものを初めて口にする時期です。
そのため、初めての味や舌触りに戸惑い、口から出してしまうこともよくあります。
特に、おかゆや野菜の粒感が少し残っているだけでも、飲み込みにくいと感じて嫌がる赤ちゃんもいます。
椅子に座って、スプーンを口に入れて、舌を動かして飲み込む——大人にとっては当たり前のことでも、赤ちゃんにとっては初めてのことだらけです。そのため、うまく飲み込めないことへの不快感や、食事そのものに疲れてしまって食べなくなることもあります。
また、離乳食初期は、まだ母乳やミルクから栄養を摂る時期でもあります。授乳のタイミングによっては、お腹が空いていなくて離乳食が進まないということもあります。
中期(生後7~8ヶ月頃)
この頃になると、離乳食に少しずつ慣れてきたことで、「中だるみ」のような状態になる赤ちゃんもいます。
また、この時期は離乳食がステップアップする時期でもありますよね。食材の形が少しずつ大きくなり、丸呑みができなくなってくるため、もぐもぐして飲み込むことが面倒になって、急に食べなくなるということもあります。
特に、初期は順調に食べていたのに、中期になってから急に食べなくなった場合は、今の食感や固さが赤ちゃんにとって食べにくいのかもしれません。
後期(生後9~11ヶ月頃)
この頃になると、少しずつ自我が芽生え、「自分でやりたい!」という気持ちが強くなってきます。
そのため、「自分で食べたい!」という気持ちから、食べさせられることを嫌がって、急に食べなくなることもあります。
また、この時期は遊び食べが始まる時期でもあります。食べ物を手で触ってぐちゃぐちゃにしたり、床に落としてみたり…。
大人からすると、遊んでばかりで全然食べてくれないうえに、床やテーブルだけがどんどん汚れていくと、毎日しんどく感じてしまうこともありますよね。
でも、自我の芽生えも遊び食べも、食べることに興味を持ち始めた証。「遊びに夢中で食べてくれない」と感じても、少しずつ自分で食べる力を育てている途中なのです。
完了期(1歳~1歳半頃)
この頃になると、味の好みが少しずつはっきりしてきます。
「これなら食べるけど、これはイヤ」というように、好き嫌いが出てきたり、今まで食べていたものを急に嫌がることもあります。
中には、素材の味そのものよりも、少し味付けされたものを好むようになる子もいます。
また、気分によるムラ食いが増えるのもこの時期の特徴です。
「今は遊びたい!」という気持ちが強くて椅子に座りたがらなかったり、日によって食べる量に差がでたりすることもあります。
私たち大人でも、「今日はあんまりお腹が空いてないな」「今日はこっちの気分かも」と感じる日がありますよね。子どももお暗示用に、その日の気分や体調によって食欲が変わることはあります。
だから、「今日は食べたい気分じゃないのかも」くらいの気持ちで、無理に食べさせようとしすぎず、見守ることも大切なのかもしれません。
離乳食を食べないときに試したい7つの対策
「食べないのも悪いことじゃない」と分かっても、やっぱり栄養面は気になるし、一生懸命作った離乳食を食べてもらえないと辛いですよね。
でも、少し工夫をするだけで、食べてくれるようになることもあります。
ここでは、今日からすぐに実践できる具体的なアイデアを7つご紹介します。
1.食感・固さ・サイズを1つ前の段階に戻す
離乳食を急に食べなくなったときは、ステップアップが少し早かった可能性があります。
離乳食本やアプリを参考に進めていると、「月齢通りに進めなきゃ」と思ってしまう方もきっと多いですよね。
でも、赤ちゃんの成長のスピードはひとりひとり違います。
だから、もし、食感や固さ、サイズを変えたタイミングで急に食べなくなった場合は、「今の形状が少し食べにくいのかも」と考えて、食べやすさを見直してみるのもいいかもしれません。
- 少し細かく刻む
- やわらかくなるまでしっかり煮る
- とろみをつける
- なめらかになるように裏ごしをする
「後戻りしてしまう気がする…」と感じるかもしれませんが、それが悪いことではありません。無理に進めようとせずに、赤ちゃんが食べやすい状態に戻してあげることで、また少しずつ食べてくれるようになることもあります。
2.味付けや温度に変化をつけてみる
大人と同じで、赤ちゃんも毎日似たような味が続くと飽きてしまうことがあります。
そんなときは、味付けや温度に変化をつけてみるのもおすすめです。
- かつおだしで調理する
- 青のりやきなこをトッピングする
ちょっとした変化だけでも反応が変わることがあります。
実際に私も、同じヨーグルトでもきなこをかけたら食べてくれたり、青のりを混ぜたお粥なら食べてくれたりした経験があります。
また、出来立てで熱すぎたり、逆に冷めすぎていたりすると、赤ちゃんにとって食べにくいと感じることもあります。
- 人肌くらいまで少し冷ます
- 冷たくなったものは温め直す
赤ちゃんが食べやすい温度に調整してあげるのもひとつの方法です。
3.しっかりお腹を空かせる(生活リズムの見直し)
授乳やおやつのタイミングによっては、離乳食の時間にはまだお腹が空いていないということもあります。
そのため、生活リズムを見直してみるのもおすすめです。
- 食事の直前の授乳は避ける
- 間食のタイミングを見直す
ただ、しっかり離乳食を食べてほしいからと授乳の間隔を空けすぎると、今度はお腹が空きすぎて機嫌が悪くなり、椅子に座ってくれない…ということもあります。
「何時間くらい空けると食べやすそうかな?」と、赤ちゃんに合うタイミングを探してみるのもいいかもしれません。
また、公園やお散歩に行った日だけよく食べるという赤ちゃんも多いです。日中にしっかり体を動かすことで、お腹が空きやすくなることもあります。
とはいえ、毎日しっかり外遊びをするのは、ママ・パパも大変ですよね。そんなときは少し日光浴をするだけでも十分刺激になります。
- ベランダやお庭で日光浴をする
- 少し外の空気を吸う
- 抱っこで家の周りを軽くお散歩する
私も、公園に行けない日はお庭で芝生の上をハイハイさせたり、「赤い車だね~」と話しながら外を眺めてゆったり過ごしていました。
おうちの中にはない刺激を感じることで、生活リズムが整い、食欲につながることもあります。
4.食器や食事の場所を変えてみる
食器や食事の場所を変えることで、気分転換になり、食べてくれるようになることもあります。
- 好きなキャラクターのお皿を使う
- お店で自分で食器を選ばせてみる
- 大人と同じテーブルで食べる
- いつもと違う場所で食べる
少し環境を変えるだけでも、食べる意欲が湧いてくることもあります。
実際に私も、食べない日はリビングに折り畳みテーブルを出して、いつもと違う場所で食べるようにしていました。
椅子に座るのを嫌がる日は、無理にダイニングテーブルで食べさせずに、場所を変えてみると、意外ともぐもぐ食べてくれることも多かったです。
赤ちゃんにとって、「いつもと違う」はちょっとした特別感になります。
5.大人が「おいしいね」と食べる姿を見せる
離乳食は時間も手間もかかるので、「赤ちゃんに食べさせたあとに自分は別で食べる」という方も多いですよね。
でも、赤ちゃんは、ママ・パパが食べている姿をよく見ています。
大人がおいしそうに食べていると、「楽しそう!」「食べてみたい!」という気持ちにつながることもあります。
そのため、できる範囲で一緒に食卓を囲み、「おいしいね」と笑顔で声をかけながら食べるのもおすすめです。食事の時間が楽しいと思えることで、食べる意欲につながることもあります。
6.手づかみ食べのメニューを取り入れる
「自分で食べたい!」という気持ちが強くなってくる時期は、手づかみ食べを取り入れるのもおすすめです。
とはいえ、「手づかみ食べは大変そう…」となかなか踏み切れないママ・パパも多いですよね。
でも、メニューを工夫することで、散らかりを最小限に抑えることもできます。
- おやき
- スティック野菜
- 小さめのおにぎり
- 棒状に切ったパン
上記のメニューは、比較的片付けもしやすく、手づかみ食べの練習にもぴったりです。
手づかみ食べは、赤ちゃんの「自分で食べたい!」という意欲を満たす大切な経験にもつながります。
7.思い切って1回お休みしてみる
どうしても食べない時は、無理に食べさせようとはせずに、思い切って切り上げてミルクや母乳にすることも大切です。
「なんで食べてくれないんだろう」と考えすぎると、ママ・パパ自身がどんどんしんどくなってしまいます。
「ちゃんと離乳食を進めなきゃ」「周りの子は食べているのに…」と思いつめて、離乳食の時間そのものがつらい時間になってしまうのは悲しいです。
離乳食の進み方は赤ちゃんによって本当にさまざまです。
「今日は食べない日なんだな~」くらいに思って、一度お休みしてしまっても大丈夫です。焦らず、その子のペースで進めていけたら十分ですよ。
ママ・パパの心がラクになる!乗り切り方のマインド
愛情を込めて作った離乳食を食べてくれないと、落ち込んだり、自分を責めてしまったりしますよね。離乳初期期は赤ちゃんだけでなく、ママ・パパも頑張りすぎてしまいがちです。
ここでは、少し肩の力を抜きながら離乳食期を乗り切るための考え方についてご紹介します。
市販のベビーフードに頼ってもOK
毎日毎食、離乳食を手作りするのは本当に大変ですよね。
「栄養のあるものを作らなきゃ」「愛情を込めて手作りしなきゃ」と頑張っているからこそ、食べてもらえなかったときのショックはとても大きいです。
でも、離乳食は「絶対に全部手作りでなければいけない」というものではありません。
実際に私も、手作りにこだわって頑張っていた時期がありました。でも、ある日どうしてもしんどくなって市販のベビーフードを出してみたところ、驚くほどよく食べてくれました。
それを見て、「手作りにこだわっていたのは私だけだったのかも」と気づきました。
それからは、無理をしすぎず、手作りとベビーフードをうまく使い分けながら進めるようにしました。
「ちゃんと作らなきゃ」というプレッシャーが減り、以前より気持ちに余裕を持って離乳食と向き合えるようになりました。
体重が順調に増えていれば気にしすぎない
数日食べない日が続くと、「栄養は足りているかな」と不安になることもありますよね。
でも、母乳やミルクをしっかり飲んでいて、機嫌が良く、体重曲線に沿って増えていれば、過度に心配しすぎなくても良い場合が多いと言われています。
実際に私が相談した時も、保健師さんに「お腹が空いているのを我慢してまで食べないことはないから大丈夫。お腹が空けば、ちゃんと食べようとするはず」と言われました。
食べない日があっても、焦りすぎず、温かく見守ることも大切なのかもしれません。
どうしても不安なときの相談先
「そうは言ってもやっぱり食べないのは心配」
「体重も少し減った気がする」
そんなふうに感じるときは、一人で抱え込まずに相談することも大切です。
相談できる場所は以下のようなものがあります。
- 小児科
- 自治体の保健センター
- 乳幼児健診
- オンライン育児相談
実際に私も、保健師さんに話を聞いてもらえたことで、「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ」と気持ちがラクになりました。
一人で抱え込み続けることが、いちばんしんどくなってしまいます。
不安なときは「こんなことで相談してもいいのかな」と思わずに、頼れる場所を頼ってくださいね。
まとめ
「離乳食を急に食べなくなった」という悩みは、多くのママ・パパが経験するものです。
月齢によって原因はさまざまで、食感への戸惑いだったり、「遊びたい」「自分で食べたい」という成長のサインだったりすることもあります。
そんなときは、食材の大きさや固さを見直してあげたり、味付けや食事の環境を変えてあげたり、思い切って少しお休みしたりするなど、赤ちゃんに合った方法を無理なく進めていくことが大切です。
そして何より、食べないことを「親のせい」と思わなくても大丈夫。赤ちゃんには赤ちゃんのペースがあるだけです。
ここまで読んで「何とかしてあげたい」と悩みながら向き合っている時点で、もう十分すてきなママ・パパです。。
頑張りすぎず、赤ちゃんのペースに合わせながら、親子で少しずつ離乳食期を乗り越えていきましょうね。