生後7ヶ月の赤ちゃんは「離乳食中期」に入り、1日2回の食事が基本となります。「モグモグ期」とも呼ばれるこの時期は、食事のリズムが整い、食べられる食材も増えてくる頃です。一方で、「どんな味付けにしたらいい?」「毎日の離乳食作りが大変…」と悩むママ・パパも多いのでは?
今回は、生後7ヶ月の離乳食の味付けや進め方など、無理なく食事を楽しむためのポイントをご紹介します。
離乳食7ヶ月(中期)に味付けは必要? 結論と基礎知識

生後7ヶ月頃になると離乳食にも慣れてきて、「そろそろ味付けが必要?」と迷う方もいるでしょう。まずは、モグモグ期の味付けの基本から見ていきましょう。
基本は「調味料なし」でOK! 食材本来の味で育てる
結論からいうと、モグモグ期の離乳食では調味料を無理に使う必要はありません。赤ちゃんは味覚が敏感なため、調味料を加えなくても、食材そのものの風味やうま味をしっかり楽しむことができます。また、この時期から濃い味付けに慣れてしまうと、赤ちゃんの腎臓に負担をかける可能性があります。将来の食生活を考えるうえでも、この時期はできるだけ薄味を心がけ、食材本来のおいしさを大切にしてあげましょう。
味付けは「調味料」ではなく「だし・うま味」が基本
モグモグ期の離乳食は、調味料でしっかり味をつけるのではなく、ゴックン期と同じように、だしや食材のうま味を活かすのがおすすめです。だしには、野菜やたんぱく質などの素材のおいしさを引き立ててくれるうま味がたっぷり含まれています。昆布だしやかつおだし、野菜スープなどを使い分けることで、離乳食のレパートリーも自然と広がります。
【一覧表】 生後7ヶ月から使える調味料・だし・風味づけ食材
ここでは、モグモグ期から使える調味料と、1回に使う量の目安を表にまとめました。離乳食の味付けに迷ったときの参考にしてください。
積極的に使いたい「だし・スープ」
| 昆布だし | 小さじ2~3杯程度 |
| かつおだし(合わせだし) | 小さじ2~3杯程度 |
| 野菜煮汁 | ※要確認 |
| 赤ちゃん用コンソメ・スープ | ごく少量 |
ごく少量ならOKな「調味料」と量の目安
| 醤油 | 風味づけ程度/指先や爪楊枝の先で少量 |
| 味噌 | 風味づけ程度/指先や爪楊枝の先で少量 |
| 食塩 | 基本不要/使うなら1つまみ以下 |
風味づけに便利な「食材・油脂類」
| 無塩バター | ごく少量 |
| きな粉 | 小さじ2~3 |
| 粉チーズ | 少量 |
| 片栗粉(とろみ用) | 小さじ1/2(水大さじ3) |
離乳食7ヶ月で味付け(調味料)を使う際の3つの注意点

モグモグ期は使える調味料が増えますが、まだ薄味が基本です。ここでは、味付けするときに押さえておきたい3つの注意点をご紹介します。
塩分の摂りすぎに注意(大人の1/4~1/5以下の薄味)
厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」では、生後7ヶ月の赤ちゃんの食塩相当量は、1日1.5gが目安とされています。これは成人の1日の目標量と比べると、1/4~1/5程度です。赤ちゃんにとって大人と同じ味付けは濃すぎるため、離乳食はできるだけ薄味を心がけましょう。
アレルギーに注意する(醤油・味噌・乳製品など)
味付けのバリエーションが広がる時期だからこそ、新しい食材や調味料を取り入れる際は、食物アレルギーにも注意が必要です。醤油や味噌などの大豆を含む調味料や、バターやチーズなどの乳製品を初めて与えるときは、1さじ程度から試して赤ちゃんの様子を見守りましょう。
万が一、アレルギー症状が現れた場合にすぐ受診できるよう、医療機関を受診しやすい平日の午前中に試すと安心です。
はちみつ・大人用の濃い出汁・刺激物はNG
厚生労働省では、はちみつは1歳を過ぎてから与えるよう注意喚起しています。「乳児ボツリヌス症」のリスクがあり、加熱しても予防できないため、1歳になるまでは絶対に与えないでください。
また、塩分の多い大人用や市販のだしや、刺激の強い香辛料も避け、赤ちゃんに合ったやさしい味付けを心がけましょう。
7ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べない! 味付け以外の見直しポイント
離乳食をなかなか食べてくれないときは、食材や調理方法を見直すと食べやすくなることもあります。モグモグが進まないときは、次のポイントを試してみましょう。
食感・固さ(モグモグ期)が合っていない
モグモグ期に離乳食が進まないときは、食材の固さや大きさが合っていない可能性があります。目安は、舌で簡単につぶせる豆腐くらいの固さが目安です。はじめは食材をやわらかく茹でて2㎜程度にし、慣れてきたら3㎜程度へと、赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ大きくしていきましょう。
とろみが足りず飲み込みにくい
赤ちゃんはまだ飲み込む力が十分に発達していないため、食材によってはとろみをつけると食べやすくなります。特に魚やささみなどのパサつきやすい食材は、水溶き片栗粉やベビーフードのとろみでまとめるのがおすすめです。ヨーグルトくらいのとろみを目安に、飲み込みやすく仕上げましょう。
お腹がすいていない・機嫌や授乳リズムの影響
赤ちゃんが離乳食をなかなか食べてくれないときは、お腹がすいていなかったり、眠かったり、機嫌がよくなかったりすることもあります。無理に食べさせず、赤ちゃんの様子を見ながら、ゆったりと進めましょう。
この時期は、生活リズムも整い始める頃です。お腹が空くタイミングを見ながら離乳食の時間を決めると、食事のリズムもつかみやすくなります。
だしと素材のうま味を生かす! 7ヶ月おすすめ簡単レシピ3選
ここでは、モグモグ期の赤ちゃんが食べやすく、毎日の離乳食にも取り入れやすい簡単レシピを3つご紹介します。ぜひ、献立に迷ったときの参考にしてみてください。
1.かぼちゃとささみの昆布だし煮
かぼちゃの自然な甘みと、昆布だしのうま味を活かしたレシピです。たんぱく質が豊富なささみは、だしでしっとり煮ることで食べやすくなります。
【材料】
- ささみ 15g
- かぼちゃ 15g
- 昆布のだし汁 1/4カップ
- ささみは細かく切り、かぼちゃは皮を除いて薄切りにする
- 鍋に(1)、昆布のだし汁を入れて柔らかく煮る
- フォークでつぶす
2.豆腐と鯛のみそ風味がゆ
やわらかな豆腐と鯛を組み合わせた、たんぱく質を摂れるおかゆです。鯛のうま味に少量の味噌を加えることで、やさしい風味をつけられます。
【材料】
- 絹豆腐 2cm角1個
- 鯛 10g
- 7倍がゆ 大さじ2
- 味噌 少々
- 絹豆腐と鯛をゆでて、みじん切りにする
- 7倍がゆに①と味噌を入れて混ぜる
バナナときな粉のパンがゆ
たんぱく質や鉄を含むきな粉と、自然な甘みのあるバナナを合わせたパンがゆです。調味料を使わず、やさしい甘さを楽しめます。
【材料】
- バナナ(1㎝厚さの輪切り) 1個
- きな粉 少々
- 食パン(8枚切り) 1/4枚
- 粉ミルク(湯で溶いたもの) 大さじ3
- 食パンは耳をとり、ちぎる
- バナナはフォークでこまかくつぶす
- 鍋に①、②、お湯でといた粉ミルクを入れて、ひと煮立ちさせる
- 器に③を盛り、きな粉をふりかける
まとめ:7ヶ月の味付けは「だし」が主役! 無理せずベビーフードも活用しよう
モグモグ期の離乳食は薄味を基本に、だしや食材そのもののうま味を活かしましょう。なかなか食べてくれないときは、食材の固さや大きさ、とろみを見直してみるのもおすすめです。また、味付けや食材の固さに迷ったときは、市販のベビーフードを参考にするのもよいでしょう。
手作りにこだわりすぎず、市販のベビーフードも上手に活用しながら、赤ちゃんとの食事を楽しんでくださいね。