シャキシャキとした食感とツルんとした喉越しが特徴のもずく。海の香りに三杯酢がよく合います。三杯酢以外にもスープや炒め物や天ぷらなど幅広い用途で活用されています。
今回は離乳食でもずくはいつから使えるのか?もずく酢がNGな理由と市販品の選び方についてまとめてみました。
もずくは離乳食でいつから食べられるのか?

離乳食後期(生後9から11ヶ月頃)からスタートしよう
もずくは離乳食に慣れた生後9~11ヶ月頃(離乳食後期)から取り入れられることが多い食材です。
一般的に流通しているものは三杯酢やポン酢といった調味液に漬け込んだ商品が多く、鉄分の多いひじきや海苔類が優先されることから、後期から推奨されています。独特のネバネバにはフコイダンという水溶性食物繊維が豊富に含まれています。
食べやすさに関しては、適切な大きさに刻めば比較的食べやすい食材です。
初期や中期を避けた方が良い理由
海藻自体の優先度があまり高くないこと、食べ過ぎに注意する必要があることが理由として挙げられます。
食べやすい甘い野菜や鉄分豊富な葉物野菜、白身魚や卵黄・豆腐などを食べ終えてから取り入れましょう。
「もずく酢」はNG!赤ちゃん用もずくの市販品の選び方
味付けもずく・もずく酢がNGな理由(強い酸味・塩分・糖分)
もずく酢には、加熱殺菌されているものと、pHの調整・温度管理・洗浄殺菌を包括して安全性を担保しているものの2パターンが存在します。どちらも安全に流通できる体制が整えられており、消費者が生で食べても問題がないように設計されています。
赤ちゃんがそのまま食べられるかという問いには「絶対はないため念のため加熱した方が良い」という回答になります。離乳期は免疫機能が発展途上の時期であり、細心の注意を払う必要があります。
味付けに関しても酸味や微量の辛味成分があり、味覚が敏感な赤ちゃんは嫌がる可能性が高いです。食塩相当量が高いため、丸々1パック食べ切ることは難しいです。
上記理由からもずく酢はそのまま使うことが難しく、NGの食材と言えます。
市販のもずくの選び方
市販品を選ぶ際は生や塩蔵のもずくがおすすめです。一部スーパーやネットから入手することができます。似たような海藻にアカモクやめかぶがありますが、それぞれ別の海藻です。
めかぶはわかめの根元なのでコリコリとした食感があります。まずは柔らかいわかめから試しましょう。
もずくにも種類があり、糸もずく(ホンモズク)と太もずく(オキナワモズク)の2種類が存在します。離乳食向きなのは糸もずくの方ですが、太もずくの方が圧倒的に流通が多いです。どちらでも構いません。
もずくの大きさと目安量
| 月齢 | 目安量 | 大きさ |
| 離乳食初期(5~6ヶ月) | △ | △ |
| 離乳食中期(7~8ヶ月) | △ | △ |
| 離乳食後期(9~11ヶ月) | 5g程度 | 細かく刻む |
| 離乳食完了(12~18ヶ月) | 5〜10g程度 | 細かく刻む |
鉄分やミネラルを多く含むがカロリーが低い
もずくは水分量が90%以上と多く、微量栄養素は豊富に含みますが、基礎となるタンパク質・脂質・糖質が少ない食材です。
離乳食が進むにつれ、必要なエネルギーが増えて間食が取り入れられます。*食べムラが起こる時期では、にんじんやさつまいも、かぼちゃなどの栄養価の高い食材と組み合わせてカロリーを維持しながら、微量栄養素もしっかり取れるように心がけましょう。
*食べムラ:離乳食の食べる回数や量が安定しない状況
離乳食向けもずくの下処理&調理のポイント
塩蔵もずくの塩抜き手順
塩抜き手順
塩蔵もずくの塩抜き方法は下記の通りです。
・もずくの表面を軽く水で洗って水気を切る
・ボウルに1%程度の塩水を作り、20分程度浸水させる
・実際に食べてしょっぱいと感じる場合は、追加で5分程度塩抜きをする
真水で塩抜きをする場合は、真水の塩分濃度がすぐに上がって抜けが遅くなります。1〜2回ほど水換えしてください。
※塩蔵食品を塩水で塩抜きする方法を迎塩(むかえじお)と呼び、急激な吸水を防ぎ、内部に塩が残るのを防いで均一に食塩を抜くことができます。
細かく刻む
味が抜けきってしまうため、水に戻してから刻みましょう。もずくは口に残りやすく、粗刻みではなくしっかりと刻む必要があります。まな板と包丁を殺菌して細かくなるように叩いて刻んでください。
ミキサーやフードプロセッサーを回す場合は、まとめて回して凍結させるか、少し水を加えて刃を回してください。
冷凍保存のやり方
生のもずくは冷蔵だと傷みやすいため、もずくを軽く水切りした後に耐冷容器や袋に入れて凍結させましょう。小分けにすると使いやすいです。
塩蔵もずくは保存が効くため、使う分だけ水に戻して表記に沿って保存しましょう。
離乳食にもずくを取り入れる際の注意点
食べさせすぎに注意
もずくにはヨウ素が100gあたり140μg(オキナワモズク)含まれています。一般的な頻度と量であれば全く問題ありませんが、大量に高頻度で食べさせるのは控えた方が良いでしょう。
ヨウ素の量が気になる場合は、わかめやひじきなどの他の海藻を食べる日は避けると良いです。
エビ・カニの混入に注意する
海藻自体のアレルギーは稀ですが、採取の際に小エビ・カニなどの甲殻類が混入する可能性があります。
洗浄する際に不純物が含まれていないかチェックしましょう。初めて食べさせる場合は、病院の開いている明るい時間に挑戦するように心がけましょう。
もずくを使った離乳食のレシピ
もずくと卵のうどん(離乳食後期)
<材料>
- もずく 5g
- 卵黄 ⅔
- 茹でうどん 50g
- はじめのかつおだし 2個
- 醤油(風味づけ程度、不要でもOK)
- 水 50cc
<作り方>
- もずくを戻して刻む
- もずくと水・はじめのかつおだしを投下して加熱
- 沸騰してきたら卵黄を投下
- 茹でうどんを加えて、よくかき混ぜる
もずくのソーメンチャンプルー風(離乳食完了期)
<材料>
- もずく 3g
- そうめん 20g
- 豚肉 5g
- 玉ねぎ 5g
- にんじん 5g
- 醤油 小さじ1/4
- 味醂 小さじ1/4
- 酒 小さじ1/4
- ごま油
<作り方>
- もずくを戻して刻む
- 豚肉、玉ねぎ、にんじんを細切りにする
- ごま油、具材を加えて炒める
- 調味液ともずくを投下する
- そうめんを茹でる
- 粗く刻んで具材と和えて少し火を通す
まとめ
今回は離乳食におけるもずくについてまとめてみました。海藻はヨウ素や食文化が異なる地域によって基準が異なり、取り入れにくいですが野菜では摂れないビタミンやミネラルを含む点が大きなメリットです。
もずくは自然ととろみがついて食べやすい食材ですので、おかゆやうどんにちょい足ししてみましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう一記事ご覧いただけますと幸いです。