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離乳食後期(9〜11ヶ月頃)頃になると、「手づかみ食べはいつから始めるべき?」という疑問をもつパパママが増えてきます。こども家庭庁が公開している「授乳・離乳の支援ガイド」では、手づかみ食べについて下記のように書かれています。

手づかみ食べは、生後9か月頃から始まり、1歳過ぎの子どもの発育及び発達にとって、積極的にさせたい行動である。(参照:20230401_policies_boshihoken_junyuu_01.pdf  / 31P)

手づかみ食べは赤ちゃんの発育や発達における重要なステップですが、「100%こうしなくてはいけない」という決まりはありません。赤ちゃん一人ひとりの発育や食への関心の強さなどは個人差があるため、生後9か月ごろを目安に、手づかみ食べの練習を始めてみると良さそうです。

手づかみ食べはいつから?開始時期を見極める「3つのサイン」

「そろそろ手づかみ食べを始めてみようかな」と思ったら、「赤ちゃんからのサイン」に注目してみましょう。生後9か月頃からみられる、手づかみ食べのスタートの合図となる「赤ちゃんからの3つのサイン」について詳しく紹介します。

目安は「離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)」から

「授乳・離乳の支援ガイド」では、離乳食後期の「カミカミ期」といわれる時期に手づかみ食べを始める子が多くなると書かれています。

この時期の赤ちゃんは、食べ物を歯や歯ぐきでつぶして食べられるようになり、手の動きもにぎにぎする、つかむ、手を伸ばすといった様子がよく見られるようになります。手でにぎった食べ物を口に運び、歯や歯ぐきを使って自分で食べられるようになるので、食べ物や食事への関心が高まってきます。

ただし、どんな動きができて、どれくらい離乳食が進んでいるかなどは赤ちゃんごとに異なります。それぞれの発達度合いや「食べるのが好き」「食が細い」といった個人差に合わせて、その子らしいペースで無理せず始めること、食事を楽しむことが一番大切です。

手づかみ食べスタートの「3つのサイン」

  1. 安定してお座りができる

手づかみで食事をするには、赤ちゃんが自分の力で座った姿勢をキープできる必要があるため、安定してお座りできるようになることが1つ目のサインです。

  1. 食べ物に手を伸ばしたり、つかもうとしたりする

食べ物が気になる様子で手を伸ばしたりつかんだりしようとする姿がみられたら、「自分で食べたい」という意欲の表れなので、手づかみ食べの練習を始めてみましょう。

  1. スプーンに乗せた食べ物を触ろうとする

食べ物を直接触って確かめたいという気持ちから出てくる行動で、直接触れる、口に入れるなどして五感で食べ物を感じとることが脳への刺激になります。

手づかみ食べが大切な理由と意外な「4つのメリット」

赤ちゃんに手づかみ食べをさせてあげることは、発達にも良い影響をもたらすといわれています。手づかみ食べには、意外に知られていない4つのメリットがあるのです。

  1. 目と手と口の連動で体のが発達を刺激する

食べ物を見て、手でつかみ口に入れるという動きは、脳と視覚と手の動きが連動するので、赤ちゃんのからだの発達を促します。

  1.  一口の適量を学べる

パパママが介助してあげながらいろいろな手づかみ食べの体験を繰り返すことで、適度な一口の量をつかみ取ったり、かじり取ったりすることを学べます。

  1. 食への意欲・自立心が育まれる

食べ物の「固さや味、匂いを確認したい」「自分で食べたい」といった赤ちゃんの意志を大切にすると、食への意欲や自立心を育むことにつながります。

  1. 五感が刺激される

五感を使って食べ物を認識することが脳や全身への良い刺激となり、発達を促します。

【ステップ別】手づかみ食べの正しい進め方とメニュー

ステップ1:「汚れにくい食材」から慣らす

初めて手づかみ食べをするときは、「汚れにくい食材」からスタートするのがおすすめです。耳を取ってスティック状に切った食パンや、柔らかくして一口サイズにしたイモ類(さつまいも、じゃがいも)などが食べやすいですよ。

おすすめのメニュー:食パンの白いところ(細いスティック状に切ったもの)、市販の赤ちゃんせんべい、細切りにして蒸したさつまいも

ステップ2:「バラエティ豊かな食材・調理法」へ

慣れてきたら、栄養バランスを考えてみたり、いろいろな食感を感じられるようにしてみましょう。ぜひ、カミカミを楽しめるような弾力のある食感の食材にもチャレンジしてみてください。

おすすめのメニュー:ミニサイズおにぎり(軟飯)、野菜や豆腐を混ぜたおやき、バナナ(小さめの一口サイズに切る)

ステップ3:固さと大きさの目安

手づかみ食べの練習では、赤ちゃんが食べやすい「固さ」と「大きさ」を心がけましょう。指で簡単につぶせる「バナナくらいの固さ」、「スティック状」で「5〜6cm程度の長さ」を目安にすると食べやすいですよ。

おすすめのメニュー:野菜スティック(やわらかくしたにんじんなど)、お好み焼き(小麦粉を水で溶いた生地に、みじん切りのハムや野菜を混ぜて焼いたもの)

冷凍保存もおすすめ!簡単手づかみ食べレシピ3選

忙しいパパママにおすすめの、簡単に作れて冷凍保存も可能な人気レシピを紹介します。

1. レンジで簡単「にんじんとじゃがいものスティック温野菜」

手づかみしやすく栄養バランスも◎な野菜スティックは、簡単に作れて保存しやすい、積極的に取り入れたいメニューの一つです。

<材料・作り方>

・じゃがいも…1cmくらいの厚さの輪切り1/2個

・にんじん…3~4cmくらいの厚さの輪切り1/2個

じゃがいもとにんじんは、それぞれ1cm角で3~4cm程度の長さのスティック状に切り、歯ぐきでかめるやわらかさになるまでゆでたら完成です。

2. 手が汚れにくい「ミニミニ軟飯おにぎり(きな粉や青のりまぶし)」

おにぎりは海苔を巻くイメージがありますが、赤ちゃんにとって海苔は噛み切りにくく誤嚥の危険があるので、ここでは使いません。きな粉や青のりで風味と栄養バランスをアップします。

<材料・作り方>

・軟飯…50gくらい

・きな粉…適量

・青のり…適量

軟飯50gで8個くらいが目安です。軟飯を一口サイズに丸めてきな粉が入った容器の中でころがし、まぶしつけます。青のりも同様です。赤ちゃんがむせてしまうので、つけすぎないよう注意が必要です。

3. 栄養満点&冷凍もOK「豆腐とツナの野菜おやき」

いろいろな具材を混ぜやすいおやきは、栄養バランスが良くて保存もしやすいすぐれもの。多めに焼いて冷凍しておくと、食べたいときにレンチンしてすぐ出せて便利ですよ。

<材料・作り方>

・絹ごし豆腐…150g

・お好みの野菜…40g

・ツナ缶(ノンオイル・食塩不使用)…30g

・薄力粉(米粉や片栗粉でもok)…大さじ3

水切りした豆腐と刻んだお好みの野菜(ブロッコリーなど)、汁気を切ったツナ缶、薄力粉をポリ袋に入れてよくもみ混ぜたら、袋の端を切ってフライパンにひと口大ずつ絞り出し、弱火で両面焼き色がつくまで焼いたら完成です。

これで解決!手づかみ食べの面倒な「汚れ」「片付け」対策

後片付けを「秒」で終わらせるには事前準備でひと工夫!

レジャーシートや新聞紙を敷く

食べ物をこぼしたり落としたりしてもシートや新聞紙ごとさっと片づけられるので、汚れを気にせず思う存分手づかみ食べをさせてあげられます。

お食事エプロンを付ける

長袖付きの食事エプロン(シリコンポケット付き)を使えば、食べこぼしたものをキャッチしてくれる上、食べ物がこぼれても袖やお腹などが汚れにくく、後片付けが楽になります。

シリコン製吸着プレートを活用する

手づかみ食べのお悩みで意外に多いのが「赤ちゃんが食器を投げてしまう」です。吸着プレート付きの食器なら、食器をテーブルに固定できるので食べ物がこぼれないよう汚れ対策ができます。

親のメンタルを穏やかに保つための「心構え」

「汚れるのは当たり前、成長している証拠」と割り切る

赤ちゃんが自分で食べ物をつかんで食べられるのは、順調に成長している証だと割り切ってみると、イライラしにくくなるのでおすすめです。汚れるのは当たり前、順調な成長の証拠だと考えるとストレスが溜まりにくくなりますよ。

食事中は汚れてもあまり気にしない

赤ちゃんの口や手が汚れるたびに拭いていると、「また汚して」とイライラしてしまいますよね。「最後に拭き取ればいいや」「食後にシャワーを浴びたら全部きれいになるな」と気持ちを切り替えると、おおらかな気持ちでいられます。

よくある疑問・お悩み解決Q&A

手づかみ食べを始める時期に多くのパパママが感じる疑問やお悩みをまとめてみました。Q&A形式で解説していきますので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

Q1. 手が汚れるのを嫌がって、自分から手づかみしません

回答:触れる感覚が敏感な子もいるので、無理強いせず、まずは親がおいしそうに手づかみで食べる姿を見本として見せてみては?食べ物をフォークに刺して渡すのもいいですね。スモールステップでゆっくり進めましょう。

Q2. 食べ物を口の中に詰め込みすぎて心配です

回答:一口で全部口に入れられないよう、大きめのサイズでかじり取らせるようにすると良いかもしれません。逆に、全部入れてしまっても安心な小さめ一口サイズにするのも良いでしょう。大人が「もぐもぐしようね」と声をかけ、噛み取る様子を見せるのも効果的です。

Q3. 食べ物で遊んだり、床に投げたりしてしまいます

回答:遊び食べやポイ捨ては赤ちゃんの発達の過程でよく見られる様子で、重力や音の学習につながるそうです。遊び食べばかりしている場合は「食事はおしまい」と食べ物を片付けてしまって、食事と遊びのメリハリをつけましょう。

まとめ

手づかみ食べは、目と手と口を一緒に動かすことになり、脳やからだの発達に欠かせない過程の一つだといえます。離乳食後期の生後9〜11ヶ月頃になったら、赤ちゃんの様子を見ながら、少しずつ練習を始めてみるといいですね。

ただし、「生後9か月になったら100%の子が手づかみ食べをする」というわけでもなく、発達度合いや発育のペースは個人差が大きいので、月齢よりも赤ちゃんの様子を見ながら始める時期を見極めることが大切です。

手づかみ食べは発達面でのメリットが多いものの、汚れ対策や食材の下ごしらえなど、パパママにかかる負担が大きいので、なかなか気が進まないこともあるかもしれません。

赤ちゃんもパパママも楽しく笑顔で食事ができることを第一にして、「手を抜けるところは抜く」「無理せず、楽をする」のが手づかみ食べを成功させる秘訣ですよ。

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