初めてのヨーグルトはどうする?離乳食中期以降のおすすめレシピと注意すべきポイント
赤ちゃんの離乳食が進み、食べられる食材が増えてくると、新しい食べ物に挑戦したくなりますよね。
中でも、口溶けがよく滑らかな舌触りのヨーグルトは、赤ちゃんにも食べやすそうですが、「いつから食べさせていいの?」「どんなヨーグルトを選べば安心?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、赤ちゃんに初めてあげるヨーグルトについて解説します。また、選び方のコツや注意点、さらに簡単でおいしいレシピも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ママも安心!初めてのヨーグルト!与えるときに気をつけたいポイント
実は、ヨーグルトは離乳食にも取り入れやすい食材です。ただし、与える月齢の目安は生後7~8ヶ月頃からが目安となります。ここでは、赤ちゃんにヨーグルトを与える時の注意点やヨーグルトを離乳食に取り入れるメリットを紹介します。
初めてヨーグルトを与える際の注意点
赤ちゃんに初めてヨーグルトをあげる時の注意点を見ていきましょう。
アレルギーに注意する
ヨーグルトは乳製品のため、乳アレルギーのリスクが考えられます。初めてあげる時は、小さじ1杯程度の少量から始めるのが基本です。また、万が一アレルギー反応が出た場合に備え、医療機関が開いている平日の午前中に与えると安心です。
ヨーグルトを食べた後は、赤ちゃんの体調の変化に注意しましょう。発疹、下痢、嘔吐などのアレルギー反応がないかをよく観察します。万が一異変が見られた場合は、すぐに医師に相談してください。
冷たい状態を避ける
離乳食のヨーグルトは、加熱する必要はありません。ヨーグルトには乳酸菌などの善玉菌が含まれており、加熱するとせっかくの乳酸菌が死滅してしまうからです。
ただし、冷蔵庫から出したばかりの冷たいヨーグルトは赤ちゃんの胃腸を刺激する可能性があるので、常温にするようにしましょう。時間がない場合は、ラップをせずに500Wの電子レンジで40秒ほど温めると人肌の温度になります。
ヨーグルトを離乳食に取り入れる理由
ヨーグルトは離乳食にぴったりな食品です。その理由をいくつかご紹介します。
栄養が豊富
ヨーグルトには赤ちゃんの成長に欠かせないカルシウムやたんぱく質がたっぷり含まれています。また、乳酸菌の働きで腸内環境を整え、便秘の予防や改善にも役立ちます。離乳食にヨーグルトを取り入れることで、赤ちゃんにバランスのいい栄養をあげられます。
消化しやすい
ヨーグルトは牛乳を発酵させて作られているので、消化・吸収がしやすいのが特徴です。程よくとろみもついているので赤ちゃんでも食べやすい食品です。
味の変化を楽しめる
プレーンヨーグルトはそのままでもおいしく食べられますが、様々な食品と組み合わせることで、味の変化が楽しめます。
以下のような食材と特によく合うのでぜひ試してみてください。
- 果物
すりつぶしたりんご、バナナ、ももなどと混ぜると、自然な甘みで食べやすくなります。
味にバリエーションが出るだけでなく、ビタミンも摂れます。 - 野菜
にんじんやかぼちゃなど、甘みのある野菜と合わせると野菜が苦手な赤ちゃんでも食べやすくなります。
赤ちゃんに野菜をあげたい時におすすめです。 - おかゆやパン
ヨーグルトをおかゆやパンがゆに加える方法もあります。
ヨーグルトを加えることで、おかゆが苦手な赤ちゃんでも食が進むこともあり、離乳食のマンネリ防止にも効果的です。
ヨーグルトの量はどのぐらい?月齢別のタイミングと目安量
月齢別のヨーグルト導入タイミングと目安量もまとめていきます。小さじ1杯から始め、徐々に量を増やしていくのがポイントです。初めて与える時は、他の食材と混ぜずにヨーグルトだけをあげてみてください。
〇離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)
量の目安 | 50〜70g程度 |
タイミング | 離乳食を1日2~3回食べるようになった頃 |
与え方 | プレーンヨーグルトをそのまま、またはすりつぶした果物と混ぜて与えると食べやすくなります。 |
〇離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)
量の目安 | 80g程度 |
タイミング | 1日3回の離乳食が定着し、さまざまな食材を食べられるようになった頃 |
与え方 | 野菜ペーストやおかゆと混ぜて栄養バランスを整えるのもおすすめです。 |
〇離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃)
量の目安 | 100g程度 |
タイミング | 離乳が完了し、普通の食事を楽しむようになった頃 |
与え方 | 果物やシリアルと混ぜて食事やおやつの一環として取り入れましょう。 |
※上記の量はあくまで目安です。赤ちゃんの様子や健康状態をよく観察しながらあげてください。
こちらの記事では、きなこの栄養や保存方法・離乳食期ごとの与え方、ファーストスプーンおすすめのきなこを使ったメニューまで紹介しています。ぜひあわせてお読みください。
与えすぎを防ぐ方法と調整のポイント
ヨーグルトは食べやすく、赤ちゃんが気に入ることも多いため、与えた量よりさらに欲しがることがありますが、与えすぎると消化に負担をかける可能性があります。
ヨーグルトだけをメインとせず、他に与える主食や主菜、副菜とのバランスを考えながらあげるのがポイントです。特にたんぱく質の摂り過ぎにならないよう注意をしましょう。
週に数回、他の食品とローテーションして取り入れることで、ヨーグルトの与えすぎを防げます。
与える量を増やした時は、赤ちゃんの反応をよく見て、ヨーグルトを食べた後に下痢や便秘、発疹などの異常がないかをよく観察します。
万一、異常が見られた場合は、すぐに与えるのを中止し、医師に相談をしてください。
赤ちゃんに適したヨーグルトの選び方と注意点
ここでは、離乳食で赤ちゃんが食べるヨーグルトの選び方や購入時のチェックポイントをお話しします。
無糖ヨーグルトが推奨される理由
市販のヨーグルトには果糖入りと無糖タイプがありますが、無糖のプレーンタイプを選んでください。
砂糖やフルーツが入ったヨーグルトは消化器官に負担をかけたり、虫歯や肥満の原因にもなるので、離乳食を始めたばかりの時期には避けるのが無難です。
また離乳食期は、赤ちゃんが素材そのものの味に慣れていく時期でもありますので、無糖のプレーンタイプのおいしさを味わってもらいましょう。
最近ははちみつ入りのヨーグルトも販売されていますが、1歳未満の乳幼児がはちみつを摂取すると「乳児ボツリヌス症」を発症する危険があるので与えないようにしてください。
フルーツ入りのものなどは、離乳食が完了する頃の1歳以降に、様子を見ながら試していくのがおすすめです。
市販の無糖ヨーグルトを選ぶ際のポイント
離乳食の無糖ヨーグルトを選ぶ際のポイントをまとめていきます。
原材料のシンプルさ
原材料名に「生乳」もしくは「生乳・乳製品」と書かれているヨーグルトを選びましょう。
添加物や保存料が含まれていないものが理想です。初めてヨーグルトをあげる時は原材料がシンプルなものだと安心できます。
酸味の強さ
無糖の場合、商品によっては赤ちゃんが酸味を強く感じてしまうこともあります。ヨーグルトによって風味が異なるので、まずは大人が試してみて、酸味が少なくまろやかだと感じたものを選んでみてください。
乳幼児用のものを選ぶ
どのヨーグルトを選ぶか迷った時は乳幼児用に作られた製品を選ぶのが確実です。
ただし、乳幼児用のヨーグルトは野菜や果物の味がつけられたものが多いので、初めてヨーグルトをあげる場合はプレーンのものを探して購入するといいでしょう。
購入時のチェックポイント
離乳食用のヨーグルトを選ぶ際のチェックポイントを見ていきましょう。
成分表示 | 原材料名に「砂糖」や「香料」「甘味料」などが含まれていないかチェックします。 |
賞味期限 | 賞味期限が長すぎるものは保存料が多く含まれている可能性があるので、賞味期限が比較的短いものを選ぶと安心です。 |
製造方法 | 「加糖」「フルーツ入り」などの表記がないかを確認し、プレーンタイプのものを選びます。 |
内容量 | 赤ちゃんが食べきれる量のヨーグルトを選ぶと、無駄が減り衛生的です。 |
これら4つのポイントを意識しながらヨーグルトを選べば、赤ちゃんに優しく離乳食に適したものが選べるはずです。
酸味が苦手な赤ちゃんにもOK!離乳食におすすめのヨーグルトアレンジレシピ一覧
最後にヨーグルトを使った離乳食のアレンジレシピを時期別にご紹介します。
中期向け|カボチャのヨーグルト和え
ご自宅にある食材で簡単に作ることができるレシピです。ヨーグルトの酸味をカボチャがまろやかにしてくれます。
<材料:1食分>
- カボチャ 20g程度
- ヨーグルト 10g程度
<作り方>
- カボチャの皮を剥き、3cm角ぐらいの大きさに切ったら500Wのレンジ加熱で柔らかくします。
- 「1.」にヨーグルトを加え、和えたら完成です。
離乳食中期の固さの目安は豆腐くらいなので、赤ちゃんがモグモグしている様子を見ながら固さを調整してください。
カボチャをすり潰してあげてもOKです。
後期向け|スイートポテト
ヨーグルトを使うことでしっとりとして、口溶けがよくなります。
<材料:1食分>
- さつまいも 50g
- ヨーグルト 10g
<作り方>
- 皮を剥いたさつまいもを3cm角に切り、水が入ったボウルにさらして、アクを抜きます。
- さつまいもをラップで包み、500Wのレンジで2分ほど加熱します。
- 加熱が終わったさつまいもをよく潰します。
- 粗熱が取れたらヨーグルトを加えて混ぜ合わせます。
- 一口大の大きさに整えて10分程度冷蔵庫で休ませたら完成です。
さつまいもによって水分量が異なります。
おいもの状態に合わせてヨーグルトの量を調節してください。
ミルクやお水を少しだけ加えて水分量を調節することも可能です。
完了期向け|パンケーキのヨーグルトがけ
手づかみ食べができるメニューです。レンジ使用可能な蒸しパンの生地が流し込める型をご用意ください。
<材料:8個分>
- バナナ 1本
- ヨーグルト 150g
- ホットケーキミックス 150g
<作り方>
- 粗く潰したバナナにヨーグルトを加えて混ぜます。
- 「1.」にホットケーキミックスを混ぜます。
- 生地をカップの半分ぐらいまで流し入れ、500Wのレンジで4分ほど加熱します。
- 中に爪楊枝を刺して、生地がついてこなければ完成です。
蒸しパンは冷凍保存も可能なので、まとめて作っておくとすぐにレンチン解凍できて便利です。
お好みできな粉を加えてもおいしく食べられます。
まとめ
今回は赤ちゃんにあげる初めてのヨーグルトについてまとめてみました。ヨーグルトは食べやすく、手軽にたんぱく質が摂れる食材なので、アレルギーに注意しながら離乳食にぜひ取り入れてみてください。
忙しくて離乳食を1から手作りする時間がないといった場合にはFirstspoonの離乳食もぜひ活用してみてください。
ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。
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