離乳食で生姜はいつから?チューブは食べさせて大丈夫?取り分けレシピを紹介
今回は離乳食における生姜について、「いつから食べさせて良いのか?」、「チューブタイプのおろし生姜を食べさせていいのか?」、「おすすめのレシピ」など気になる点についてまとめてみました。
生姜に含まれるショウガオールは体を温める作用があると言われています。漢方や薬味でお馴染みの食材「生姜」を上手に離乳食に取り入れてみましょう。
赤ちゃんに生姜はいつから食べさせていい?
離乳食で生姜を食べさせる場合は、媒体にもよりますが中期や後期(9〜11ヶ月)頃から用いられると良いとされています。
生姜には辛み成分が含まれており、玉ねぎやニラに含まれる硫化アリルとは異なり加熱しても甘くならないため注意が必要です。
離乳食で生姜を用いる場合は風味付け程度に用いると良いでしょう。離乳食で用いられることの多い食材かという点については、市販のベビーフードなどにも含まれているためメジャーな食材と言えるでしょう。
生姜サプリメントは摂って大丈夫?
乾燥して粉末にした生姜を食べることはあまりおすすめできません。小児の急性胃腸炎の制吐剤としての有効性を認められている論文を見かけますが、様々なものを混ぜ込んだサプリメントの安全性については未知数な部分が多いです。
リターンとリスクを考えると無闇矢鱈に高価なサプリメントを摂取させない方が無難です。
離乳食では新生姜がおすすめ
生姜には大きく分けて通年で流通するひね生姜と採れたての新生姜が存在します。水分を多く含む分新生姜の方が辛みが少なく離乳食におすすめです。
新生姜が流通している晩夏から秋にかけてはこちらを選んだ方が良いでしょう。離乳食では使えませんが、生で齧ったり、甘酢漬けにしても美味しい食材です。
加熱することで体を温める効果が出てくる
生姜に含まれるジンゲロールが加熱することで変化しショウガオールになり体を温める効果があると言われております。生の状態だと逆に体を冷ますため逆効果の様です。加熱してから取り入れるようにしましょう。
離乳食における生姜の目安量
離乳食の中期〜完了期にかけて風味付け程度使用します。風味付け程度とはだいたい1g未満を指す言葉です。塩の例を参考にすると少々が0.2g程度と言われているので、そのくらいの量が生姜の目安になってきます。
味が大きく変わることは考えにくいですが、様子を見て加えてください。
離乳食において生姜と同じタイミングでにんにくもOK
香辛料の中でもにんにくと生姜は同時期から用いられることの多い食材です。こちらも野菜の大部分を占めないように少量(0.2g)程度用いると良いです。すりおろした状態で用います。
にんにくの辛み成分は加熱すると飛ぶのでしっかり加熱するようにしましょう。
柚子胡椒やもみじおろしはNG
どちらも唐辛子が使用されているため離乳食で使われるケースを見かけません。パプリカパウダーやパプリカをピューレ状にして用いて代用されるケースが多く、色を付けたい場合はパプリカで代用しましょう。
赤ちゃんにチューブタイプの生姜を食べさせる場合
おろし生姜をそのままチューブに詰めても水分と分離したり、長期間保存ができなくなるため、酸化防止剤(ビタミンC)や加工デンプン・キサタンガム(増粘多糖類)が用いられております。
これら添加物については離乳食で用いられることも多いのですが、酒精(アルコール)が含まれているものも多く加熱してから食べさせるようにしましょう。また生で削った香りに近づけるため香料が含まれる点も注意が必要です。
添加物が気になる方向けのチューブタイプのおろし生姜もありますがあまりおすすめできません。生から削った方が風味が良いため無理に使う必要はないでしょう。
離乳食で使う量は限られてくるのであまり神経質にならず手に入りやすいものがおすすめです。
チューブタイプのおろし生姜の代用品について
生の生姜を購入してフードプロセッサーでペースト状になるまで細かくした後に冷凍袋に脱気した状態で冷凍すると良いでしょう。薄く板状にすると使う分だけ簡単に砕くことができます。
冷凍おろし生姜も存在しますが、500gや1kg入れなど業務用サイズが多く使い切るまでに時間がかかります。常温で保存する可能性のあるチューブタイプのおろし生姜に比べて添加物が少ない点が魅力ですが量がネックになってきます。
生姜の皮は剥いた方が良いか
見栄えや舌触りがよくないため剥いた方が食べやすいですが、すりおろして使用するため剥かなくても問題ありません。皮の表面が変色している場合は剥いた方が良いでしょう。
包丁で皮を剥いて削りにくい部分は、スプーンやフォークで削いであげると綺麗に皮が剥けます。
生姜の下ごしらえと加熱時間について
下ごしらえは上記の通り、色や食感が気になるようであればしっかりと皮を剥いた方が良いです。加熱時間についてはメインの食材にしっかりと火が通れば大丈夫です。というのも離乳食の生姜はすりおろした状態で使うため火の通りがよくそこまで神経質になる必要はありません。
生姜のアレルギーについて
生姜のアレルギーは極めて稀に存在するようです。香辛料に含まれているのでかなり見分けにくい部類になります。はじめて食べさせる食材については少量からはじめて見ましょう。
大人用に作った生姜焼きは取り分けていい?
幼児期で大さじ2杯程度の濃口しょうゆと料理酒、おろし生姜が適量?など足していくと通常の生姜焼きと変わらず、レシピによっては離乳食用レシピの食塩相当量の方が高いものも存在します。
量を考えず食べさせてしまうと簡単に1日の摂取量の半分以上の食塩を摂ってしまうので注意が必要です。
完了期の塩分量はどのくらいが良いか
濃口醤油の大さじ1杯の食塩相当量は容器メーカーの推定量の18gで換算すると2.6gになってきます。完了期は3g未満に抑える必要があるため1食でほとんどの塩分を摂取してしまうので注意が必要です。
幼児期も塩分摂取量が多いことから減塩傾向にあります。少々物足りなくなりますが、調味料は量を減らすか減塩のもので揃えると良いでしょう。
生姜を使った離乳食のレシピ
ここでは生姜を使った離乳食のレシピを紹介します。離乳食の進捗には個人差があるので固さや大きさを調整しながらトライしてみましょう。
生姜と小ネギの卵のスープ(9〜11ヶ月)
<材料>
- 卵黄 1個
- 小ネギ 5g
- おろし生姜少々
- 鶏ガラ出し 少々
<作り方>
- 小ネギを刻む、鍋に入れて火を通す
- 沸騰した状態で溶き卵を落とす
- 鶏ガラとおろし生姜を加えて調整する
- 必要なら塩を加える
取り分け生姜焼き(12〜18ヶ月)
<材料>
- しゃぶしゃぶ用豚肉スライス 15g
- 玉ねぎ 20g
- 生姜 少々
- 醤油 小さじ1杯
- みりん 小さじ1杯
- 酒 小さじ1杯
- 油 少々
<作り方>
- 玉ねぎをスライスして炒める
- 火が通ってきた食べやすい大きさにカットしたぶた肉を入れる
- 醤油、みりん、酒を混ぜた調味液を加え水分を飛ばす
まとめ
今回は離乳食における生姜についてまとめてみました。薬味として代表的な食材で風味付けに重宝します。ベビーフードでも活用されることの多い食材なので気軽に取り入れてみてください。
ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。
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