食育を通して子どもの好き嫌いは克服されるのか?
作り手の顔が見える、安心の離乳食/幼児食をご自宅までお届けする「ファーストスプーン」です。
今回もテーマは、子育て中のママ・パパにとって永遠のテーマである“子どもの好き嫌い”です。
離乳食から幼児食に進むにつれ、子どもに少しずつ好き嫌いが出てきて困っているママ・パパも多いのではないでしょうか。
好き嫌いはどのようにして生まれるのか、そして好き嫌いは食育によって克服できるのか。今回のコラムでは、これらの疑問にお答えしていきます。
好き嫌いが出てくるのはどうして?
好き嫌いは誰にでもあるものです。それは、子どもだけではなく大人にも言えることです。
「ピーマンの匂いがダメ」「生のトマトの食感がちょっと……」など、少なからず一つや二つの苦手な食べ物はあるでしょう。
果たしてこれらはいつどのようにして苦手になったのでしょうか。
好き嫌いが生まれるには、2つの要因があります。それは、本能に起因するものと、経験に起因するものです。
本能というのはここでは防衛本能のことで、人間は「苦味」と「酸味」には本能的に危険だと感じるようになっています。
具体的に言うと、苦味=毒、酸味=腐っていると認識してしまい、本能的に拒絶するのです。確かにピーマンには苦味が、そしてトマトには酸味がありますよね。
また、苦味や酸味以外にも、“初めての味”に対しても拒絶反応を示すこともあります。
全く知らない味の食べものが口に入った時、反射的に出してしまうのは、「この食べものは安全だろうか」と確かめるためであって、食べる→出す、を何回か繰り返した後に、いよいよ“大丈夫な食べもの”として認められるという流れになっています。
離乳食が始まったばかりの子どもが、一口入れて吐き出してしまうことがあるのはこのためです。
そして、経験というのは、まさに子どもの時の食体験であり、ここにも好き嫌いを生む要因が隠されています。
例えばお腹がいっぱいなのに、残さず食べることを強要され、いやいや食べた経験や、“体にいいから”と同じ食べ物を毎日飽きるほど食べさせられた経験など、特定の食材に対してネガティブな経験が紐付いてしまうと、その食べ物のことを「嫌い」になってしまいます。
この「嫌い」は精神的なものなので、成長の過程で克服されることもありますが、中には大人になっても、「子どもの頃に毎日牛乳を飲まされて、受け付けなくなった」などという人もいます。
このように、好き嫌いが出てくるには何らかの要因があるので、成長の過程で苦手意識が定着しないように対策をとることが望ましいです。
好き嫌いの反応が出てきたときの対策
苦味や酸味などに対して抱く「嫌い」は、様々な食体験を積むことによってその魅力を知り、やがて苦手意識が薄れていくケースが多いです。
確かに、コーヒーの苦味や酢の物の酸味などを美味しいと感じるのは大人になってからですよね。
しかし、いわゆる大人の味ではなく、何か特定の食材に対して経験的に嫌いになってしまうことは避けたいものです。
私たちは食事をする時、誰とどのように食べるかによって食べ物に対する印象が変わってきます。
同じ食べ物でも、大好きな人と楽しく食べると美味しく感じ、逆に緊張の中で叱られながら食べると、味がよくわからないということもあります。
子どもは味を感じる器官である「味蕾(みらい)」が大人の3倍あるといわれ、少しの刺激や味の変化に対しても非常に敏感になっています。
例え何らかの理由で拒絶反応を示した食材でも、調理方法を変えたり、量を変えたり、あるいは時期を変えたりして、時間をかけて慣れさせてあげると受け入れることができる場合もあります。
しかし、子どもが拒絶反応を示した時に、頭ごなしに叱ってしまったり、無理やり食べさせたりすると、その食べ物に対してネガティブな経験が紐付いてしまい、やがてその食べ物が「嫌い」なものとして定着してしまいます。
パパ・ママにしてみれば、食べさせたいと思ってとった行動かもしれませんが、これでは本末転倒です。
大切なのは、決して無理をさせないこと。
最初口から出してしまっても、無理に食べさせようとせずに、時間を空けて再挑戦してみるとよいでしょう。
その際、できるだけ楽しく明るい雰囲気で食べさせてあげて下さい。
同じ食材でも、意外とすんなり受け入れるかもしれません。
子どもは味にも環境にも敏感です。
その時それを食べることができなかったのは、私たちが気づかないような、ちょっとしたことが原因ということもあります。
一回子どもが受け付けなかったからといって、それを嫌いな食べ物と決めつけずに、味付けや調理方法を変えて、時期を空けて再度チャレンジするなど、根気強く続けてみることです。
食育で好き嫌いは克服できる?
好き嫌いは克服できるのでしょうか。何らかの理由があって嫌いな/嫌いになった食べ物を、完全に克服することは難しいかもしれません。しかし、「嫌い」を「好きではないけれど、食べることはできる」というレベルに持っていくことは可能です。
子どもの「嫌い」について、今一度考えてみましょう。もしかしたら、食わず嫌いということもあるかもしれません。そんな時はママ・パパがお手本となり、美味しそうにその食べ物を食べてみせて下さい。そして、その美味しさを子どもに伝えてあげて下さい。その経験がきっと興味へと変わっていくはずです。
経験から「嫌い」になってしまった食べ物に関しては、その後しばらくは決して無理に食べさせないことです。執拗に出し続けたり、残したら叱ったりせず、自然とその食べ物を受け入れるようになるまで待ってあげることも大事です。
そして、本能的な好き嫌いに関しては、子どもの時に多様な食体験を積むことで、徐々に許容が広がり、苦手な食べ物を克服できることもあります。
先述したように、人間は「苦味」と「酸味」に対しては、は本能的に危険だと感じるようになっていますが、「甘味」「塩味」「うま味」に対しては、本能的に体に必要なものと認識しているようです。子どもが大好きなお菓子類は、確かに甘いものやしょっぱいものが多いですよね。しかし、これらを食べてばかりいると味覚が固定化してしまい、苦味や酸味に対してはいつまでも慣れることがありません。将来的に好き嫌いをなくしていくには、苦味や酸味なども含めて、子どもの頃から少しずつ多様な食体験を積むことが重要だと考えています。
『好き嫌い=悪いこと』ではない!
これまで好き嫌いを克服する方法について考えてきましたが、実は好き嫌いがあること自体は悪いことではありません。例えば誰にでも好きな色や嫌いな色があるように、食べ物に関しても好き嫌いがあるのは自然なことなのです。むしろ、食べ物の好みはその人の個性との一部と言ってもよいかもしれませんね。
とはいえ、あまりにも好き嫌いが多いと栄養が偏りますし、日常生活にも支障をきたすこともあります。給食で食べられるものが限られてしまうことや、外食をした際に選択肢が少なくて困ってしまうかもしれません。そのような意味では、好き嫌いがあるのは悪いことではないという前提で、嫌いのレベルを下げていく努力は必要と言えます。
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味を司る器官と言われる“味蕾(みらい)”は3歳までに形成されることから、この時期にできるだけ多くの種類の味を知り様々な食体験することが重要となります。
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