離乳食でさわらはいつから食べさせて大丈夫?おすすめの食べ方をご紹介
春の魚といえば鰆(さわら)、脂の甘さと上品な身質が特徴的なお魚です。西京焼きや照り焼き、刺身にフライなど様々な料理に用いられています。特に西京焼きの定番は鰆という方も多いのではないでしょうか?
魚の中でも独特のクセがなく、食べやすいお魚で離乳食におすすめの魚種の一つです。
今回は離乳食におけるさわらの栄養価や下ごしらえの方法、離乳食のレシピについてご紹介します。
これを機に離乳食にさわらを取り入れてみてください。
さわらの特徴について
さわらは、スズキ目サバ科の細長い魚体の肉食魚です。主に日本近海や東シナ海で漁獲されております。
日本中どこでも漁獲される魚なのですが、量が集まらないため流通に乗りにくく国内で使われるさわらのほとんどは中国や韓国で漁獲されているものが多いです。
日本の産地は九州が有名で福岡や長崎を中心に漁獲されておりますが、既に買い手が決まっており国産を探しても見つからないことがあります。
離乳食で刺身はダメ
離乳食で刺身の生食はNGです。魚種限らず必ず茹でて食べさせるようにしてください。特に川魚やアニサキスによる食あたりの多い魚などは注意が必要です、
さわらはいつから使える?
さわらは身が白い魚なので白身魚に分類されると思われがちですが、農林水産省の消費者Q&Aでは赤身魚に分類されます。肉質はマグロの成分に近い値になります。
同じ赤身魚のマグロやカツオが中期頃から使用されることを鑑みるとさわらも同様で中期(7〜8ヶ月頃)がおすすめです。
さわらは近縁種を含めと骨なしの切り身が手に入りやすく、マグロと比べると安価になります。
骨取りの魚を使う時に気になる添加物
骨取り魚にはトレハロースやpH調整剤が用いられているケースが多いです。
骨取りを行う場合特殊な処理を除き、手作業でフィーレの骨抜きをしているケースが多いです。
魚加工の現場では、目視と実際にフィーレを触って残骨を確認を行い、X線を通し、再度フィーレを触り残骨をチェックして再凍結の後にカット作業に入ります。
骨取り工程の精度を上げれば上げるほど切り身に触れる回数が増えるため、調理酒とトレハロースやpH調整剤を加えて品質の維持を行なっている場合があります。
表面を洗えば良いため気にする必要はないのですが、添加物が嫌な場合は鮮魚を使いましょう。
さわらの目安量と固さ
さわらの目安量と固さについてまとめてみました。是非離乳食で用いてみてください。
- 離乳食初期
初期の段階ではさわらは使用しません。脂質の少ないカレイやヒラメ、真鯛などの白身魚を食べさせるようにしましょう。
- 離乳食中期
この時期から使用する場合は、みじん切り〜荒みじん切りにカットします。
目安量としては10〜15g程度です。
- 離乳食後期
さわらを茹でた後にフォークで押し付け細かく潰します(5〜8mm)。
目安量は15g程度です。
- 離乳食完了期
茹でたさわらを1cm角の大きさにカットして使用します。手づかみ食べに使う場合はほぐしてお好み焼きやチジミにすると良いです。
骨なし切り身をそのまま食べ手づかみ食べに用いる場合は残骨に注意しましょう。
目安量は20g程度です。
さわらの栄養価について
さわらは高タンパクで脂質の少ない魚です。日本食品標準成分表(8訂)では100gあたり20.1gのタンパク質が含まれております。
脂質は100gあたり9.7gでドコサヘキサエン酸(DHA)が豊富で、タンパク質を補いながら脂質も補えるとても優秀な食材と言えるため、DHAを積極的に食べさせたいママにおすすめの食材です。
おすすめの組み合わせ
さわらはマグロやカツオに比べて鉄分が少ないため、小松菜やほうれん草など鉄分が豊富な野菜を添えてみましょう。
青菜系は冷凍しておくと便利です。熱を加えペースト状にして製氷器や離乳食用のフリージングケースに入れ冷凍しておきましょう。
アレルギーについて
さわらもマグロやカツオと同様に赤身魚のためヒスタミンと魚アレルギーの注意が必要です。離乳期では何でアレルギー反応が起こるのか、わからないことが多いです。様子を見ながら食べさせましょう。
さわらの下ごしらえと選び方
さわらを離乳食で用いる場合は骨なしの切り身がおすすめです。刺身はあまりメジャーではなく流通量が少ないため少し探しにくい印象です。
解凍する場合は冷凍庫に入れて解凍し身を洗い、キッチンペーパーで拭き取りましょう。皮は口に残るため離乳食では外しておいた方が無難です。
さわらの選び方は、カマスサワラ(オキサワラ)ではなく、本さわらと記載があるものがおすすめです。
さわらの焼き方
そもそも魚の焼き方がわからないという方も多いのではないでしょうか?
魚焼きグリルがない場合はフライパンにアルミホイルをしき、少量油を加えて皮目から焼いてください。焼き具合を確認する簡単な方法は、身の厚い部分を割ってみて身が白くなっていると焼けております。
どうしても不安な場合はレンジなどで数秒加熱してあげるとパサつきを最小限に抑えつつ加熱できます。
さわらの皮は取った方が良いか
皮が美味しいさわらですが、離乳期は歯がないため口に残らないように外して上げた方が無難です。
皮を食べさせたい場合は、さわらに慣れてきてから食べさせましょう。
さわらが売っていない時
さわらが手に入らない時は食感や味わいが近いぶりがおすすめです。同じ調理方法ができる点と刺身や骨取りの切り身が手に入りやすい点が魅力です。
少し脂質が多いため後期以降の代替として使ってみてください。
ぶりについては「離乳食でぶりはいつから?茹で時間やレシピや冷凍方法について」をご覧ください。
さわらを使った離乳食のレシピ
ここではさわらを使った離乳食のレシピを紹介します。離乳食は個人差が大きいためうまく調整しながら食べ進めるようにしましょう。
さわら茶漬け(9〜11ヶ月)
<材料>
- はじめの軟飯 80g(ささ結びを使用したおかゆはこちら)
- さわら 20g
- ベビー麦茶 適量
<作り方>
- さわらの切り身を魚焼きグリルでソテーする
- 20g程度にカットしながら骨を取る
- はじめの軟飯を解凍しさわらと混ぜてベビー麦茶を適量加える
ポイント:カフェインの入っていないベビー麦茶を使用するようにしましょう。
さわらの幽庵焼き(12〜18ヶ月)
<材料>
- さわら 1切れ
- 醤油 小さじ2
- 味醂 小さじ2
- 日本酒 小さじ1
- はじめのかつおだし 20g(塩分、デキストリン不使用のかつおだしはこちら)
- ゆず 一絞り
<作り方>
- ジップロックに調味料とさわらを加え数分つけ込む
- 焦げないように汁を切って魚焼きグリルで焼く
- その後骨を取り適切なgに調節する
ポイント:若干甘いぐらいのつけ込み時間が離乳食におすすめです。切り身の状態でつけ込むことで浸かりすぎを防ぎます。
まとめ
今回は離乳食におけるさわらについてまとめてみました。春の魚といえば鰆(さわら)を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
シンプルで上品な味わいなので、西京焼きや幽庵焼きなど漬け込んで焼くととても美味しい魚です。
ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事を定期的にアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。
ファーストスプーンの離乳食についてお問い合わせはこちら(LINEで質問する)