離乳食でいちごはいつから?生食は本当に大丈夫?保存やレシピについて
離乳食でいちごを用いる際には様々な影響を加味して取り入れる必要がある果実的野菜です。今回は、イチゴ独特の酸味と甘みのバランスを離乳食に取り入れる際のポイントや調理後の冷凍保存方法、レシピ、アレルギーについてまとめてみました。
日本でよく食べられる品種のあまおうや紅ほっぺ、とちおとめなどの品種はだいたい甘く美味しい食材です。これを機に離乳食に取り入れてみましょう。
離乳食でいちごはいつから?
離乳食でいちごは初期の段階から取り入れることができる食材といわれていますが、果物の中でも比較的アレルギーが多い食べ物です。
いちごやキウイ、バナナ、メロン・スイカ、モモ、リンゴなど比較的アレルギーが多いと言われる果物に挑戦する際は少しづつ様子を見ながら進めるようにしましょう。
赤いいちごを使うようにする
着色不十分で少し緑色が多いいちごに関しては酸味が強い傾向にあります。離乳食でいちごを取り入れる場合は旬の時期の赤く熟したいちごを使うようにしましょう。
メロンやバナナのように追熟しないため、時間を置いても甘くなりません。購入する際は注意が必要です。
いちごの目安の固さと大きさ
離乳食でいちごを食べさせる場合の目安量は下記の通りです。
離乳食初期(5〜6ヶ月)
初期の頃からいちごを取り入れる場合は、いちご表面に存在する種子が口の中に残ってしまうため、加熱した後に裏ごし器で濾してから使用します。
目安の量はだいたい耳かき程度からはじめ、20gを目処に食べさせてください。
とろみをつけたい場合は、加熱不要の離乳食用とろみ剤を使うと便利です。
片栗粉やコーンスターチなどでとろみをつける場合、粒子が大きくダマになりやすいので注意してください。
離乳食中期(7~8ヶ月)
離乳食中期でいちごを用いる場合は、細かく潰した状態のものを使用します。種子については外さなくても大丈夫ですが、明らかに食べにくそうな場合は外すようにしましょう。
目安の量はだいたい20〜30gが目安です。
いちご加熱するとペクチンによりある程度とろみが出てきますが、足りない場合は離乳食用のとろみ剤、片栗粉、コーンスターチのいずれかを使うようにしましょう。
離乳食後期(9~11ヶ月)
離乳食後期では小さくダイス状態にカットしたもの(5~8mm)がおすすめです。
種子については外さなくても問題ありません。レンジで加熱する際は、軽くラップをして少しずつ加熱すると形を保ったまま柔らかく調理することができます。
野菜・果物の1回あたりの総量は30~40gが目安になります。
離乳食完了期(12~18ヶ月)
離乳食完了期では、少し大きめにカットしたもの(1cm目)がおすすめです。必ず加熱するように心がけましょう。
完了期の野菜・果実の目安は40〜50gを目安に食べさせます。小松菜やほうれん草といった鉄分の多い野菜と組み合わせて調整しましょう。
手づかみ食べさせる場合も同様で加熱したものを用います。
いちごの栄養価について
いちごは果実的野菜に分類され様々な栄養素を含み、比較的栄養価が高い果物と言えます。
私たちが普段食しているいちごはオランダイチゴに属するいちごが大半です。日本で古くから「いちご」として食されてきたものは「野いちご」、「へびいちご」で分類は異なります。
オランダイチゴの栄養価は、日本食品標準栄養成分表(8訂)データを参考にするとビタミンCや食物繊維、カリウムといった栄養素が多く含まれ、鉄分や亜鉛、ビタミンKや葉酸などの栄養素も含みます。
離乳期に不足しがちなカルシウムや鉄分を追加で補える小松菜、ほうれん草などの青菜類と相性がとても良いです。
いちごのアレルギーについて
いちごにもアレルギーは存在し注意が必要です。果実の中では、もも、バナナが特定原材料に準ずるものに分類されています。
少しずつ食べさせて蕁麻疹や異常がないか確認して、大丈夫そうでしたら徐々に量を増やすようにしましょう。
ゆっくり食べさせること、少しずつ食べさせることが重要です。
いちごと相性の良い組み合わせ
無難に離乳食用のヨーグルトやプレーンヨーグルト・カッテージチーズなどの乳製品と相性が良いです。ヨーグルトにはタンパク質とカルシウムが含まれており、いちごに含まれるビタミンCと同時に摂ることで吸収効率が良くなると言われております。
乳アレルギーがある場合は、豆乳やきなこなどの大豆製品がおすすめです。タンパク質はもちろん鉄分も補給することができます。
離乳食におけるいちごの生食・下処理と冷凍保存の方法
いちごは食中毒を起こす事例が数多く存在します。
常温で保存しがちないちご大福に多い問題なのですが、ペースト用の原料を入れる段階でも菌数が高い印象です。
原因の一つに洗浄の難しさが挙げられます。いちごは表面が痛みやすいため生産段階で洗浄をおこわないケースも多いです。他の果物と比較した場合、菌数が多い傾向にある果物です。
パックでいちごを購入し、離乳食に用いる場合はしっかりと洗浄から使用するようにしましょう。
離乳期に生食はおすすめしない
上記のようにいちごは菌数コントロールが難しい食材でもあります。青果や野菜の加工を行う業者の目線から言えば生食をおすすめできる果物ではありません。
もちろん生食の前提の食材であるため、温度管理や菌数のコントロールは入念に行っているのですが、免疫が落ちている赤ちゃんの食べさせる場合は注意が必要です。
冷凍保存する場合の注意点
生のまま冷凍する場合は、しっかりと水分を拭き取りチャック付きの冷凍耐性のある袋に入れて保存すると便利です。また、火を通して使用する月齢の大きさにカットしたものを製氷器や離乳食用の冷凍容器に移して保存することも可能です。
品質劣化を考慮して1ヶ月目処に使い切るようにしましょう。
離乳食でいちごジャムを使う場合の注意点
少量であればいちごジャムを使用することは可能です。
日本ではジャムを砂糖や糖アルコール又はハチミツを使用しゼリー化するまで加熱したものをジャムと定義しています。離乳期ではボツリヌス菌の観点からハチミツは避けたほうが良いです。
砂糖が加えられておらず、いちごだけのものに関しては、ジャムではないため商品ラベルを見るとおそらくペーストやピューレなどの表記になっていると思われます。
必ず商品ラベルと原材料欄を確認するようにしましょう。
ベビーフードを使うといちごは楽
いちごは種が口に残りやすく、酸味が強いものも多いのです。はじめて食べさせるいちごは市販のベビーフードがおすすめです。
価格や味を安定させるためにいちご他に甘い果実が含まれおり、調整されています。
日本のベビーフードでは香料(オレンジ、もも、りんご)に以外が使われることは稀ですが、輸入のベビーフードを使う場合いちごのフレーバーが使われていることがあります。
これらは香料のみでいちご自体は含まれておりません。いちごが使われているか原材料をチェックして使用しましょう。
いちご単品より他のフルーツと組み合わせたもの
いちごは酸味が強い傾向にあるフルーツで、酸味に敏感な離乳期では他の食材と組み合わせて酸味を緩和したものが多い印象です。
バナナやモモ、リンゴやキウイフルーツは特定原材料に準ずるものに区分され、他の果物に比べてアレルギーリスクが高くなります。少量ずつ食べさせて様子を見ながら進捗してください。
いちごを使った離乳食のレシピ
ここではいちごを使った離乳食のレシピを一部紹介します。離乳食は個人差が大きいため様子を見ながら調整しましょう。
いちごペースト(5~6ヶ月)
<材料>
- いちご 50g
- 水 15cc
<作り方>
- 鍋にいちごを入れヘラで潰しながら、差し水を入れごく弱火で加熱する。
- ある程度粘度が出てきたらメッシュが細かい裏ごし器に移し、スプーンで押す
- 粗熱が取れたら製氷器に移し冷凍
いちごとホットミルク(8〜9ヶ月)
<材料>
- 育児用ミルク 30cc
- いちごペースト 20g
<作り方>
- 製氷器に入れ凍結させていちごを取り出し、電子レンジで加熱
- 育児用ミルクにいちごペーストを加え完成
いちごヨーグルト(9〜11ヶ月)
<材料>
- プレーンヨーグルト 80g
- いちごペースト 40g
<作り方>
- 製氷器からいちごペーストを取り出しシャーベット状に解凍
- プレーンヨーグルトに加え食感を残す
解凍するたけ簡単おやつ
さつまいもとかぼちゃのスイートポテト(12〜18ヶ月)
【原材料名】
かぼちゃ(北海道産)、さつまいも(鹿児島県、宮崎県産)、米粉、てんさい含蜜糖、バター、いりごま(一部に乳成分・ごまを含む)
調理方法:湯煎解凍
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離乳食にいちごを取り入れる際によくある質問
ここでは離乳食でいちごを取り入れる際のよくある質問をまとめてみました。
冷凍のカットいちごはそのまま食べさせて大丈夫?
凍ったままのいちごをそのまま食べさせる場合、誤嚥してしまうリスクあるため注意が必要です。なるべく加熱してから用いるようにしましょう。
いちごが酸っぱくてうまく離乳食を食べてくれませんどうれば良いでしょうか?
加熱すると程度酸味は飛びますが、どうしても酸味が強い場合は乳製品や豆乳などに混ぜて軽減すると食べやすくなります。
すりつぶしたいちごを生で食べさせて良い?
水で念入りに洗浄すると表面が傷んで黒く変色するため、出荷段階で洗浄しないことが多い果物です。すりつぶしたものを与える場合、必ず加熱したものを食べさせましょう。
まとめ
今回は離乳食におけるいちごについてまとめてみました。露地物のいちごは春先から梅雨にかけて旬を迎えとても甘くなります。
日本には200種を超える品種があります。いちごの種類に注目しながら季節に合わせて美味しいいちごを選び、離乳食に取り入れてみてください。
離乳食で困った際には是非一度商品をご覧いただけますと幸いです(商品ページ)
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