【離乳食のきのこ】いつからOK?進め方、注意点、おすすめレシピを解説
「離乳食にきのこを使いたいけど、いつから始めていいの?」「どうやって調理すればいい?」と悩んでいませんか?
きのこは旨味や栄養が豊富な食材ですが、繊維が多く消化しにくい面もあるため、離乳食で使う際には少し注意が必要です。海外では比較的早い時期から使われることもありますが、日本では赤ちゃんの消化機能の発達に合わせて、少し遅めのスタートが一般的です。
この記事では、離乳食できのこを始める時期の目安、調理のポイント、おすすめレシピなどを分かりやすくまとめました。ぜひ参考にしてください。
きのこは離乳食にいつから使える?

日本の一般的な開始時期:後期(9~11ヶ月頃)が目安
日本の離乳食では、きのこは離乳後期(生後9~11ヶ月頃から始めるのが一般的です。きのこは食物繊維が豊富で、赤ちゃんにとっては噛み切りにくく、消化しにくい点を考慮して後ろに倒されます。
与え始めのポイント
- 少量からスタート: 初めて与えるときは、アレルギーの可能性も考慮し、ごく少量から試しましょう。
- 体調の良い日に: 赤ちゃんの機嫌や体調が良い日を選んで与えましょう。
- 加熱は必須: 必ず加熱調理したものを与えてください。
- 細かく刻む: 消化しやすく、喉に詰まらせないよう、細かく刻むことが大切です。
(参考)海外の例
海外では、マッシュルームなどをペースト状にして、生後6ヶ月頃から与える地域もあります。もし早い段階で試したい場合は、海外のレシピを参考に、ペースト状にするなど調理法を工夫すると良いでしょう。
離乳食におすすめのきのこ

選び方:繊維が比較的少ないものを
きのこには様々な種類がありますが、離乳食では比較的繊維が少なく、柔らかいものがおすすめです。
- おすすめ: しめじ、マッシュルーム、生椎茸(軸を除く傘の部分)など
- 少し注意が必要なもの: エリンギやえのきなどは繊維がしっかりしており、口の中に残りやすいため、月齢が進んでから少量ずつ試すのが無難です。
調理の基本:加熱&細かく刻む
- 加熱: 必ず加熱し、火を通してください。生食は絶対に避けましょう。
- 刻む: 離乳後期ならみじん切り、完了期でも粗みじん切り程度にし、赤ちゃんの咀嚼力に合わせて調整します。最初は他の野菜ペーストなどに少量混ぜ込むのがおすすめです。
便利な調理法:フードプロセッサー&冷凍保存
- 細かく刻むのが大変な場合は、フードプロセッサーやブレンダーを使うと便利です。だし汁などを少し加えると撹拌しやすくなります。
- 多めに調理して、製氷皿や離乳食用のフリージングトレーで小分け冷凍しておくと、使いたい時にすぐに使えて便利です。
月齢別・きのこの進め方(目安量と形状)
時期 | 月齢目安 | 進め方・目安量・形状 |
---|---|---|
離乳食初期 | 5~6ヶ月頃 | 基本的にはまだ与えません。 |
離乳食中期 | 7~8ヶ月頃 | まだ与えません(海外ではペースト状で与える例も) |
離乳食後期 | 9~11ヶ月頃 | スタート時期。 しめじ、生椎茸などをごく少量(1~5g程度) みじん切りにして他の食材と混ぜて与えます。 |
離乳食完了期 | 12~18ヶ月頃 | 細かく刻んだ状態で。 様子を見ながら少しずつ量を増やせますが、他の野菜と合わせて少量(5~10g程度)にとどめると安心です。 |
※量はあくまで目安です。赤ちゃんの食欲や消化の様子を見ながら調整してください。
きのこの栄養と離乳食へのメリット
きのこには、赤ちゃんの成長に役立つ栄養素や、離乳食をおいしくする成分が含まれています。
- 栄養素:
- ビタミンD: カルシウムの吸収を助け、骨の健康に役立ちます。
- ビタミンB群: エネルギー代謝に関わる栄養素です。
- 食物繊維: お腹の調子を整える助けになります。(ただし、与えすぎは消化不良の原因にも)
- ミネラル: カリウムやリンなども含みます。
- 旨味成分:
- グルタミン酸やグアニル酸といった旨味成分が豊富。離乳食に加えるだけで風味がアップし、食欲増進につながることもあります。きのこの茹で汁をだしとして使うのもおすすめです。
- 低カロリー: カロリーが低いので、他の食材と組み合わせやすいのもメリットです。
- 食べやすくする工夫:
- 野菜が苦手な子でも、きのこなら食べやすいことがあります。
- ひき肉に細かく刻んだきのこを混ぜ込んでハンバーグやミートボールにすると、タンパク質と食物繊維を一緒に摂りやすく、おすすめです。
きのこの下ごしらえ:注意点
- 洗い方:
- スーパーなどで売られている栽培きのこ(菌床栽培)は、衛生的な環境で育てられているため、基本的に洗う必要はありません。汚れが気になる場合は、調理直前にキッチンペーパーで拭くか、さっと水で流す程度にしましょう。洗いすぎると風味が落ち、傷みやすくなります。
- 天然もの(原木栽培など)や、なめこなどのぬめりがあるきのこは、土や異物が付いている可能性があるので、丁寧に洗いましょう。
- 石づき:
- 軸の先端の硬い部分(石づき)は、おがくずなどが付いていることがあるため、必ず切り落とします。
- 石づきのすぐ上の「軸」の部分は食べられますので、捨てないようにしましょう。(椎茸の軸などは硬い場合があるので、離乳食では傘の部分を使うのがおすすめです)
きのこを使った離乳食レシピ例
【離乳後期 9~11ヶ月頃】きのこペースト
<材料>
- しめじ または マッシュルーム:20g程度(石づきを取ったもの)
- だし汁(昆布だしなど):少量
<作り方>
- きのこを細かく刻む(またはスライスする)。
- 小鍋にきのこ と だし汁を入れ、柔らかくなるまで煮る。
- 粗熱を取り、ブレンダーなどで滑らかなペースト状にする。(必要であればだし汁で硬さを調整)
【離乳完了期 12~18ヶ月頃】きのこポタージュ
<材料>
- きのこ(しめじ、マッシュルームなど):10g
- 玉ねぎ:5g
- 無調整豆乳 または 牛乳:20ml
- 野菜だし または コンソメ(ベビー用):少量
- 水:適量
- (お好みで)片栗粉:少々
<作り方>
- きのこ と 玉ねぎをみじん切りにする。
- 小鍋に1と野菜だし、ひたひたの水を入れ、柔らかくなるまで煮る。
- 豆乳(または牛乳)を加え、ひと煮立ちさせる。
- とろみが足りない場合は、水溶き片栗粉で調整する。
まとめ
きのこは、ビタミンDや食物繊維、旨味成分が豊富な食材です。離乳食に取り入れる際は、繊維が多く消化しにくい点に注意し、後期(9~11ヶ月頃)から、少量ずつ、細かく刻んで加熱して与えましょう。
最初はしめじやマッシュルームなど、比較的柔らかい種類から試すのがおすすめです。きのこの旨味を活かして、赤ちゃんの食事のバリエーションを豊かにしてあげてくださいね。
▼離乳食の定期購入はこちらから!
https://first-spoon.com/teikilp3
また、LINEで気軽に問い合わせもできますのでぜひご登録下さい。
▼LINE追加はこちらから!