魚独特の癖がなく食べやすいツナ缶、保存性も高く常時ストックされている方も多いのではないでしょうか?
今回は赤ちゃんにツナ缶は食べさせて大丈夫なのか?おすすめのレシピや塩抜きについてまとめてみました。
離乳食でツナ缶はいつから食べさせていい?

赤ちゃんにツナ缶は離乳食の中期〜後期にかけて食べさせられることの多い食材です。
ツナ缶を離乳食で活用する場合は、油漬でも良いのですが、油を切る手間を考えて水煮を使用した方が良いでしょう。
お刺身ではなく、ツナ缶を活用する上で気になる点として調味料が挙げられます。主に食塩や魚・野菜の濃縮液とアミノ酸が含まれている製品が多いです。
添加物が気になる方は、余計なものが含まれていないものを選択すると良いです。
ツナ缶の魚種について
ツナ缶には、下記の魚種が使用されています。
・ホワイトツナ(ビンナガ)
・ライトツナ(キハダ、メバチ、カツオ)
近年ではマグロの漁獲減少に伴い味わいが似ているブリを活用しているものもあります。ツナ缶=マグロのイメージですが、裏の表記を見るとグレードによって異なります。
またツナ缶には、丸々入ったソリッドと一口サイズにカットしたチャンク、ほぐしたフレークがあります。
チャンクを使用する場合は、喉に詰まらせないように少しほぐして使用すると良いです。
油漬を離乳食で使う場合
ツナ缶と言えば油漬けを想像される方も多いのではないでしょうか?水煮に比べて3倍程度カロリーが高いです。離乳食で用いる場合は油を切って使用しましょう。
ライトツナ=ローカロリーに思われる方も多いですが、魚種で区切っているため日本食品標準成分表の規格では下記のような測定値が収録されています。
油漬100gあたり
・ライトツナ 265kcal/脂質21.7g
・ホワイトツナ 279kcal/脂質23.6g
ライトツナの方がやや低い値ですが、メーカーの測定値を比較すると差が縮まるため誤差の範囲です。油漬を使用する場合は、封を開けて油を捨ててキッチンペーパーの上に並べると脂質を落とすことができます。
脂質が残り、味が落ちるためあまりおすすめできませんが水煮が手に入らない場合は、このような方法を取りましょう。
離乳食用のツナ缶の選び方

注意するポイントはいくつか存在しますが、離乳食に活用しやすいツナ缶はこのような条件が良いと思います。
- ライトツナかつ水煮缶と表記があるもの
- 野菜と煮込んだもの、アミノ酸が入っているものどちらでも良い
- できれば食塩不使用が良いが、手に入らない食塩使用でも大丈夫
こちらの条件で探せば簡単に入手することができます。煮汁を活用せず、塩分や添加物が気になる場合は湯掻いてから本調理に入りましょう。
ツナ缶はそのまま食べさせても大丈夫?
未開封であればそのまま食べさせても大丈夫です。開封後冷蔵庫で保存しているものに関しては、加熱してから用いましょう。
調理中に髪を触らないこと、スマホをいじらないこと、調理器具をちゃんと洗浄するなど、基本的なポイントを押さえておけば大丈夫です。
離乳食でツナ缶を使用する時に塩抜きは必要?
食塩相当量が100gあたり1.5g程度になっており、10〜15g程度であれば調味液を切れば、塩抜きをしなくても大丈夫です。
気になる場合は、食塩不使用のものを使用するか、ボールに水を張りしばらくツナ缶をつけておきましょう。
赤身魚や青魚を食べさせる上で注意したいこと
魚に含まれるヒスタミンにより舌がピリピリしたり、喉が腫れることに注意が必要です。
ツナ缶には、ヒスタミンの自主規格が設けられていることが多いのですが、少量から食べさせて様子を見るようにしましょう。
ツナ缶のメチル水銀について
前提として、日本では小児は成人と同様の水銀の排泄機能を有していること、セイシェル小児発達研究を元に、ハイリスクグループから小児は除外されています(1)。日本では安全とされており、小児のメチル水銀の制限はありません。
最新の乳幼児期におけるメチル水銀の曝露実態(令和4年)の研究においても、大人の推計に用いられる代謝モデルが乳幼児にも概ね適用可能であることを示しています(2)。
妊婦は注意が必要とされ、厚生労働省からクロマグロやミナミマグロ(インドマグロ)などの魚種については摂取の目安が設けられております。しかし水銀含有量の多い魚介類を持続的に大量に摂取しないかぎりこの耐容摂取量を超えるものでないため過度な心配は不要との見解が出ております(3)。
しかし魚介加工品の総水銀調査を見るとツナ缶について下記のような記載があります。
魚介加工品の摂取は通常の摂食では問題ないが,ビンナガマグロを原材料としたツナ缶については総水銀濃度が比較的高いため,妊婦が日常的に摂食すると,食品安全委員会が妊婦に対し示したメチル水銀の耐容週間摂取量(2 μg/kg体重/週)を超過する可能性が示唆された(4)
乳幼児の場合は特に制限はありませんが、妊婦は水銀が多いとされている魚種の他にもホワイトツナ(ビンナガ)の食べ過ぎには注意が必要です。
ツナの栄養価について
ツナ缶には、体を作るために必要なタンパク質の他にも鉄分・亜鉛などのミネラル、ナイアシンやビタミンB12が多く含まれております。
組み合わせとしては、ほうれん草や小松菜、青梗菜などの青菜と一緒にソテーするとバランスよく栄養を取ることが出来ます。
他にもひじきやわかめなどの海藻類や大豆製品などとも相性が良いです。
解凍するだけ簡単ツナ(かつお)料理

三陸産かつおとかぶの煮物
【特徴】
低脂質高タンパクな三陸産のかつおとかぶを煮物にしました。
味付けには種麹に小麦を使用していない有機大豆の醤油を使用し、甘みの穏やかなてんさい糖を使用しています。
【内容量】
三陸産かつおとかぶの煮物(9~11ヶ月)40g×3個
対象年齢:9~11ヶ月
売価:1,350円(税込)産かつおとかぶの煮物(9~11ヶ月)
ツナ缶を使った離乳食のレシピ
ここではツナ缶を使った離乳食のレシピを紹介します。
ツナと小松菜のおひたし風(中期)
<材料>
- ツナ(水煮)10g
- 小松菜 20g
- はじめのかつおだし5g
- とろみ剤(手持ちのもの)
<作り方>
- 小松菜をしっかり茹でる
- 細かく刻む
- はじめのかつおだしを解凍する
- 全ての食材をあえてとろみ剤で粘度を軽くつける(お好み)
ツナコーンポテトサラダ(後期)
<材料>
- ツナ(水煮) 15g
- ホールコーン 5g
- じゃがいも 20g
- バター 2g
- 黒胡麻(お好み)
<作り方>
・じゃがいも蒸して粗く潰す
・ホールコーンを食べやすいサイズに刻む
・ツナ、コーン、じゃがいも、バターを混ぜる
まとめ
今回は離乳食におけるツナ缶についてまとめてみました。長期保存ができ、癖がなく何にでもあう食材です。ぜひ、離乳食に取り入れてみてください。
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参考文献
1.厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課. 魚介類の摂食と水銀に関する対応について.2010-05-18.
2.食品安全委員会. 新生児期から乳幼児期におけるメチル水銀の曝露評価. 2023-03-31.
3.日本産婦人科医会:妊婦等における水銀を含有する魚介類の摂食に関する注意事項
4.油谷藍子, 仲谷正, 尾崎麻子, 山口之彦, 山野哲夫. 市販魚介加工品の総水銀調査. 食品衛生学雑誌. 2022;63(2)