育休明けが近づいてくると、「平日のバタバタの中で離乳食をどう回せばいいんだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
朝は登園の支度に追われ、夕方はお腹を空かせた赤ちゃんの相手をしながらキッチンに立つ。毎日を乗り切るカギは、気合よりも「暮らしに合った時間割」と「がんばりすぎない仕組みづくり」です。そこで今回は、2回食・3回食のタイムスケジュール・朝晩をラクにする時短ワザ・冷凍ストックとベビーフードの使い分けについてまとめました。
【2回食・3回食別】職場復帰後の平日スケジュール

復職してからは、お迎えから寝かしつけまでのわずか2時間ほどで夕食・お風呂・片付けまでこなす日も珍しくありません。
「2回食」と「3回食」それぞれの時期で、1日がどんな流れになるのか具体的なタイムスケジュールを見てみましょう。
生後7〜8ヶ月頃(2回食園で1回+自宅で夜1回または朝1回)のスケジュール
離乳食が1日2回に進む生後7〜8ヶ月頃。お昼の1回目を保育園の給食で食べ、2回目を帰宅後に自宅であげるパターンなら、すぐ温められる状態にしておくかでゆとりが大きく変わります。
昼を園、夜を自宅にした場合のリアルな1日の動きを時系列で追ってみましょう。
| 時間帯 | 1日の動き |
| 6時30分 | 赤ちゃんが起きて授乳とお着替え |
| 7時00分 | ママ・パパの朝ごはんと保育園へ行く支度 |
| 8時00分 | 自宅を出発して保育園へ |
| 11時00分 | 園でお昼の離乳食(1回目)とミルク |
| 17時30分 | 仕事帰りに園へお迎えに行き帰宅 |
| 17時40分 | 家に着いたらすぐ夜の離乳食(2回目)と授乳 |
| 18時00分 | 大人の晩ごはんの支度と食事タイム |
| 19時00分 | 一緒にお風呂へ入り寝る前のルーティン |
| 20時00分 | ベッドへ入って就寝 |
夕方のお迎え後は、赤ちゃんの眠気と空腹がピークに達する時間帯。帰宅後すぐに食べられるように、あらかじめ器に移して冷蔵庫で自然解凍しておくだけでもグズりの対策になります(必ず加熱してから食べさせてください)。
生後9〜11ヶ月以降(3回食朝・園の給食・夜)のスケジュール
生後9〜11ヶ月を過ぎて3回食に進むと、大人と同じように朝・昼・晩の3食リズムが定着してきます。ただ、出勤前の慌ただしい時間に「朝の離乳食」が1回増えるため、2回食の頃よりも朝のタイムマネジメントがシビアになりがちです。
朝と夜を自宅、お昼を保育園の給食にした場合の1日の流れは次のようになります。
| 時間帯 | 1日の動き |
| 6時00分 | 親が先に起きて身支度&朝食の離乳食(1回目)をセット |
| 6時30分 | 赤ちゃんを起こして検温・お着替え |
| 6時45分 | 朝の離乳食(1回目)を食べさせて授乳 |
| 7時15分 | ママ・パパの朝ごはんと連絡帳記入・出発準備 |
| 8時00分 | 自宅を出発して保育園へ |
| 11時00分 | 園でお昼の給食(2回目)とミルク |
| 17時30分 | 保育園へお迎えに行き帰宅 |
| 17時40分 | 帰宅後すぐに夜の離乳食(3回目)と授乳 |
| 18時00分 | 大人の晩ごはんの支度と食事タイム |
| 19時00分 | お風呂と歯みがき・寝かしつけの支度 |
| 20時00分 | 消灯して就寝 |
もし朝の時間がどうしても足りないときは、親の起床を15〜30分だけ前倒しにしましょう。朝ごはんを「火を使わない定番セット」に決めておくとバタつかずに家を出られます。
バタバタな「朝」と「帰宅後」を乗り切る!平日オペレーション
平日の朝晩を笑顔で乗り切るコツはキッチンに立つ時間を極力削ること。「献立に悩まない」「帰宅後に包丁を握らない」「大人のごはんと別で作らない」という3つの工夫を取り入れるだけです。平日のオペレーションがぐぐっと軽くなります。
【朝】メニューを固定化し、親の身支度と並行して進めるコツ
1分1秒が惜しい平日の朝は、「朝ごはんの献立を固定してしまう」のがいちばんの近道です。たとえば「食パン粥+バナナ+プレーンヨーグルト」や「軟飯+冷凍野菜スープ」のように、レンジ解凍やちぎるだけで出せて手やテーブルが汚れにくいメニューを定番にしてみましょう。準備も片付けも数分で完了。
忙しさの盲点は、食べこぼしによるお着替え問題です。パジャマのまま食べさせて食後に登園服へ着替えるか、先に着替えるなら長袖タイプの食事用エプロンがおすすめ。パジャマやエプロンで守ってしまえば、「出発直前に服を汚されて着替え直し!」という朝の悲劇を回避できます。
【夜】帰宅後10分で「いただきます!」を実現する事前セット術
保育園から帰ってきた直後は、手洗いや荷物の片付け、大人の夕飯準備が一気に押し寄せる魔の時間帯。足元で赤ちゃんに泣かれると、冷凍庫からストックを探して解凍するわずか数分さえ長く感じてしまいます。だからこそ、夜の離乳食は「前日の夜」か「当日の朝」に下準備まで終わらせておくのが鉄則です。
具体的には、使う分の冷凍ストックを耐熱の器に並べてラップをし、冷蔵庫へ移して自然解凍しておきます。こうしておけば、帰宅後はレンジで数十秒温め直すだけでアツアツすぎない離乳食が完成します。あわせてスプーンやエプロン、マグをトレイにひとまとめにしてダイニングへ置いておけば、帰宅して10分以内に「いただきます!」が叶います。
大人の夕食と別々に作らない!器具を使った・取り分け活用術
赤ちゃん用の離乳食と大人の夕飯をゼロから別々に作ろうとすると、どうしてもキッチンに立つ時間が倍になってしまいます。平日の調理をラクにするなら、同じ食材から「取り分け」できる器具や調理に頼りましょう。
せいろに大きめの野菜と赤ちゃん用の細かく切った野菜を並べて一気に蒸したり、圧力鍋や自動調理器(温度調整機能や撹拌機能のある釜)に具材を入れてスイッチを押したりすれば、ほったらかしで両方のおかずが出来上がります。
お味噌汁を作るときも、味噌を溶く前にクタクタに煮えた大根や人参、豆腐をお玉ですくい取り、キッチンバサミで赤ちゃんの月齢に合うサイズへチョキチョキ刻むだけで立派な1品です。
週末が作り置きで潰れるのを防ぐ!「冷凍ストック×宅配」のハイブリッド方式
「平日のために週末はまとめて作り置きしなきゃ」と意気込むものの、土日が毎週キッチン作業で終わってしまうのは避けたいところ。離乳食マラソンを乗り切るためには、手作りとベビーフードをいいとこ取りする「ハイブリッド方式」が心強い味方になります。
毎週土日に「1週間分すべて手作りフリージング」が続かない理由
離乳食が3回食へと進むにつれ、1週間で消費するストックの量は一気に跳ね上がります。
21食分すべてを手作りしようとすれば、週末の買い出しから野菜の皮むき、ゆで分け、刻み作業、小分けトレーへの流し込みまで、何時間もキッチンに立ちっぱなしに。 せっかくの休日に料理だけでクタクタになってしまうと、平日の疲れが抜けないまま月曜日を迎える悪循環に陥ってしまいます。離乳食づくりは短距離走ではなくマラソンのようなもの。無理なく笑顔で続けるためにも「全部手作りしなきゃ」という思い込みを手放し、手を抜けるところは上手に頼る割り切りが大切です。
おかゆ・好きな野菜だけ作り、魚・肉・レバーはプロに任せる分担法

そこでおすすめしたいのが、「自分で作るとラクなもの」と「市販品に任せるもの」を最初から分けておくルールです。
炊飯器でまとめて炊けるおかゆ(軟飯)や、ゆでて刻むだけのかぼちゃ・にんじん・ブロッコリーといった定番野菜だけを週末にフリージングしておきます。
骨取りや湯引きが必要な白身魚、パサつきやすいお肉、下処理が大変な鶏レバーなどのたんぱく質系は、市販のベビーフードや宅配の冷凍離乳食に思い切って頼ってみてください。プロの手を借りれば、手間のかかる鉄分やたんぱく質もしっかり補え、週末の作り置き時間も半分以下に短縮できます。
保育園の「食材チェック」も市販の離乳食を組み合わせれば怖くない
多くの保育園では、入園時や進級前に「給食で出る食材リスト」が配られ、家庭で2〜3回食べて異常がないか確認する『食材チェック』を求められます。普段の食卓にあまり並ばない魚や乾物、果物まで何十品目も並ぶリストを見て、途方に暮れてしまうママ・パパも少なくありません。 そんな食材チェックこそ、市販のベビーフードや冷凍離乳食の出番です。1品のために少量だけ食材を買ってきて調理する手間が省け、複数の具材が入ったパウチやキューブを使えば効率よくクリアしていけます。
食べたことの無い食材を試すときだけは、アレルギー反応に備えてかかりつけの病院が空いている時間に耳かき1杯程度からスタートしましょう。
※頻度やリスクの大きい特定原材料には特に注意してください。
復職後の離乳食で「食べない・グズる」時のメンタル&対処法
せっかく準備した離乳食をベーッと出されたり、スプーンを振り払われたりすると、「せっかく用意したのに…」と落ち込んでしまうこともあるはずです。復職後の夕方にありがちな「食べない・グズる」場面での考え方と、夫婦で乗り切るコツをお伝えします。
夕方に食べない最大の理由は「眠気と疲れ」!完璧を目指さなくてOK
お迎え後に離乳食をあげようとしても、のけぞって泣いたり途中で寝落ちしてしまったりすると、「体調が悪いのかな?」「味付けがイヤなのかな?」と不安になる人も多いです。
保育園でたっぷり遊んできた赤ちゃんにとっては、夕方は大人が思う以上にエネルギー切れで眠たい時間帯です。 眠気と疲れが勝って食べられないときは、「今日はそういう日!」と割り切って切り上げてしまって構いません。
無理に完食を目指さず、母乳やミルクで水分とカロリーだけ補給して、いつもより30分早くお風呂と寝かしつけへ進むのも立派な選択です。 昼間の園給食をしっかり食べていて、機嫌がよければ、夜の離乳食が途中で終わっても心配いりません。もし何日も食欲がない状態が続いたり、ぐったりして水分も受けつけなかったりするときは、迷わずかかりつけの小児科へ相談してください。
パートナーと「離乳食の在庫・解凍ルール」を完全共有しよう
一人で悩みすぎです。共働き家庭で見落としがちなのが、「離乳食のやり方をどちらか1人しか把握していない」という状態。パパとママのどちらが急にお迎えへ行くことになっても回るよう、冷凍庫のどこに何のストックがあるか、何グラムずつ解凍して何ワットで何秒温めるかを張り紙をペタッと貼っておくと楽です。
フリーザーバッグに「軟飯 80g(600W 50秒)」と油性ペンで書いておくだけでも、聞かれるストレス・聞くハードルがぐっと下がり、2人で同じ目線で離乳食を進められます。
まとめ
職場復帰後の毎日は、ただでさえ仕事と家事・育児の切り替えで目まぐるしく過ぎていきます。だからこそ、離乳食は「100点満点」を目指さなくて大丈夫。
冷凍ストックとベビーフードのハイブリッド使いや、帰宅後すぐに温められる事前セット、パートナーとの情報共有など、ご家庭にしっくりくるやり方をひとつずつ取り入れてみてください。何より大切なのは、ママやパパ自身が笑顔で赤ちゃんと食卓を囲める心のゆとりです。
使えるアイテムや家電にはどんどん頼りながら、無理のないペースで離乳食期を乗り切っていきましょう。