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離乳食完了期の目安は1歳~1歳半頃といわれていますが、離乳食の進み具合には個人差があるため、離乳食をいつまで続ければいいのかわからず悩んでいる方は少なくありません。遊び食べやムラ食いが多い、噛まずに丸飲みしてしまうなど、幼児食への進め方に苦労している方も多いようです。

この記事では、離乳食完了の目安や移行するサイン、具体的な進め方と注意点、食事に関するよくあるお悩みの解決策など、離乳食から幼児食へとスムーズに移行する方法をご紹介します。

離乳食完了期の目安

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」には、『離乳の完了とは、形のある食物をかみつぶすことができるようになり、エネルギー や栄養素の大部分が母乳又は育児用ミルク以外の食物から摂取できるようになった状態。』(1)と定義されています。この状態になるのが生後12ヶ月~18ヶ月頃であることが多いため、離乳食完了の目安にするとよいでしょう。

母乳や育児用ミルクを飲んでいないことが離乳食完了の条件とはならないため、焦って卒乳しなくても大丈夫です。

離乳食を完了する時期は子どもによって違う

1歳~1歳半頃が離乳食完了の目安だと言われていますが、当てはまらなくても焦る必要はありません。身長や体重などの発育状態、咀嚼や嚥下機能などの発達状態、アレルギーの有無、食欲や気分などによって離乳食の進み方は異なります。

この時期の子どもは個人差が大きいため、月齢の目安にこだわり過ぎずに、子どもの成長・発達のペースに合わせて進めることをおすすめします。無理に離乳食を完了しようとするよりも、必要な栄養素をしっかりととることが大切です。

離乳食完了期から幼児食へ移行するタイミングのサイン3つ!

ここでは完了期から幼児食に移行するタイミングを紹介します。

朝昼夕と1日3回の食事リズムが定着している 

1日3回の食事リズムが定着しているかどうかが、離乳食完了のサインの一つ。朝昼夕と毎日同じ時間帯に食事をとることで、空腹と満腹のリズムが整いやすくなり、しっかりと食事をとれるようになります。食事からとる栄養がメインとなるようにし、不足する分を1日1~2回のおやつ(補食)で補いましょう。

無理をする必要はありませんが、できるだけ家族と一緒に食事するのがおすすめです。子どもにとって食事が楽しいものとなり、食べることへの意欲もアップします。

肉団子程度の固さの食材を歯茎で潰せる

咀嚼(そしゃく)機能がきちんと発達していることも、離乳食完了の大切なサインです。目安は、やわらかい肉団子程度の固さの食材を歯茎で潰せるかどうか。食べているときにもぐもぐと顎が動いているか、噛まずに丸のみしていないかを確認しましょう。

パクパク期とも呼ばれる離乳食完了期には、歯茎で食べ物を噛んだり、前歯で食べ物をかじったりするのが上手くなります。上手に咀嚼するためには口腔内の健康が欠かせないため、口腔内のケアを丁寧に行いましょう。

自分で食べたいという意欲が見られる

自分で食べる意欲があるかどうかも、離乳食完了のサインになります。食べ物に手を伸ばしたり手づかみで食べたがるのは、運動機能や食への関心が発達している証拠です。さらにスプーンやフォークを使いたがるようになり、自立へと少しずつ近づいていきます。

子どもが自分で食べると汚れたり時間がかかったりと親の負担が増えますが、子どもが自立するためには必要なことです。汚れてもいいエプロンや衣類、ビニールシートなどを活用して子どもの成長をサポートしましょう。

離乳食から幼児食に移行するときの注意点

離乳食から幼児食に移行する際の注意ポイントを3つ挙げています。

味付けは薄味にする

離乳食完了期・幼児食初期になると食べられるものが増えますが、まだ大人と同じ食事をとることはできません。子どもは内臓機能が未熟なため、大人と同じ味付けにすると刺激が強すぎたり塩分を摂り過ぎてしまいます。味付けは大人の半分から3分の1程度になるようにし、薄味になるよう徹底しましょう。

乳幼児期は味覚を育てる時期でもあるため、食材の自然な甘みや出汁の旨味を活かしたメニューがおすすめです。下ごしらえや煮るなどの調理を大人の食事と一緒に行い、味付けをする前に子どもの分を取り分けると食事の準備が少し楽になります。

食材の固さや大きさは子どもに合わせてステップアップする

大人と同じ固さの食材を食べることはできないため、子どもに合わせて少しずつ固くしていきましょう。歯ぐきで噛める程度の固さを基本とし、咀嚼や嚥下に問題がないことを確認しながら進めてください。きちんと噛めていない、噛まずに丸飲みするなど食べにくそうな場合には、固さを一段戻して様子をみるようおすすめします。進み方には個人差があるため、焦らず子どものペースに合わせてステップアップしていきましょう。

大きさは1㎝角くらいにカットし、子どもが自分で食べやすく、安全に食べられるようにしてください。やわらかく煮た7mm角×4㎝の野菜スティックは、齧りとる練習にもなります。

おやつ(補食)で不足する栄養を補う

離乳食完了期・幼児食初期には、必要に応じて1~2回のおやつ(補食)をとることが薦められています。おやつはお菓子などの嗜好品をとるものではなく、鉄分やカルシウムなど3食で不足しやすい栄養を補う「第4の食事」となるものです。適切な量には個人差がありますが、1回の食事の1/3~1/4程度を目安にするとよいでしょう。

おやつには次のようなものがおすすめです。余裕があるときには、甘さを控えた蒸しパンやパンケーキなどを手作りするのもよいでしょう。

  • 牛乳
  • ヨーグルト
  • サツマイモ
  • 野菜スティック
  • バナナ
  • りんご
  • オレンジ
  • おにぎり
  • ポタージュスープ

離乳食完了期・幼児食に多いお悩みと解決方法

離乳食完了期から幼児食の序盤に起こるトラブルの解決策をまとめてみました。

噛まずに丸飲みしてしまう

噛まずに丸飲みするときには、食材の固さや大きさが子どもに合っているか見直しましょう。やわらかすぎたり小さすぎたりすると、噛まなくても簡単に飲み込めてしまいます。反対に固すぎたり大きすぎたりすると、うまく噛むことができずに丸飲みしてしまうため注意しましょう。

大人が噛む様子を見せたりして、一緒に噛む練習をするのもおすすめです。一口の量が多すぎると噛みづらくなるため、一口量を調整するのもよいでしょう。また、急いで食べると丸飲みしやすくなるため、ゆっくりと食事できる環境を整えることも大切です。

遊び食べやムラ食いが目立つ

食べ物を手でぐちゃぐちゃに潰す、口から食べ物を吐き出すなどの遊び食べが見られるときには、次のように工夫してみましょう。

  • テレビやタブレットを消して食事に集中しやすくする
  • テーブルや椅子、食器やカトラリーなどを子どもに合わせたものにして食べやすくする
  • 食事は30分程度で切り上げる習慣をつける
  • 日中に体を動かすなどして食事前に空腹になるようにする

遊び食べは子どもが成長・発達する過程であるため、少しずつ落ち着いていくことがほとんどです。遊び食べのせいで食事がとれなかったり、ムラ食いがあると栄養状態が気になると思いますが、1食単位でなく2~3日単位で見て栄養バランスがとれているなら問題ありません。

母乳やミルクばかり飲みたがる

母乳やミルクには水分補給や精神を安定させる働きもあるため、子どもが欲しがるようなら無理に卒乳・断乳する必要はありません。

ただ、離乳食完了期には母乳やミルクでとっていた栄養を食事でとれるようにしたいため、ミルクを飲み過ぎて食事が進まない場合には授乳回数や量を見直しましょう。離乳食を先に食べさせて、それでも母乳やミルクを欲しがるようなら与えるのがおすすめです。食事前に母乳やミルクを欲しがる場合には、身体を動かす遊びをしたり玩具で気を引いたりして母乳やミルクから気をそらせてください。

離乳食の完了は子どものペースに合わせることが大切

離乳食完了期は子どもによって異なるため、焦って進める必要はありません。必要な栄養をきちんととりつつ、子どものペースに合わせて進めることが大切です。

離乳食完了から幼児食へ移行するタイミングのサイン「1日3食の食事リズムが定着している」「肉団子程度の固さの食材を歯ぐきで潰せる」「自分で食べたいという意欲が見られる」が現れたら、少しずつ幼児食へと移行していきましょう。

口腔機能や食事への意欲など発達の進みが心配な方は、自治体の保健センターや小児科へ相談することをおすすめします。プロにサポートしてもらうことで、今よりも肩の力を抜いて子育てを楽しめるようになるかもしれません。

焦らず子どものペースに合わせながら、離乳食から幼児食へと進めていきましょう。

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参考文献

1)授乳・離乳の支援ガイド.” 厚生労働省, 8 March 2019, https://www.mhlw.go.jp/content/11908000/000488142.pdf. Accessed 30 May 2026.