「赤ちゃんの離乳食で果物はいつから食べられる?」「生であげていいの?」
初めての離乳食では、果物ひとつで迷うことってありますよね。
特に、アレルギーや衛生面の心配で、失敗したくないと感じるママ・パパは多いと思います。
そこでこの記事では、離乳食の果物について、時期別の正しい与え方や、手間を省きつつ安全に果物を食べさせる方法を詳しく解説します。
この記事を読むと、初めての子育てで離乳食のあげ方が分からない、仕事や育児に追われてあまり時間がないというママ・パパでも無理なく取り入れられるコツがわかりますよ!
離乳食で果物はいつから食べられる?

初めての子育てでは、何をいつからあげられるのか迷う方は少なくありません。
まずは、離乳食として果物を与えられる時期とポイントからみていきましょう。
生後5~6ヶ月(離乳食初期・ゴックン期)からOK
離乳食がスタートするのは、赤ちゃんが生後5〜6ヶ月(ゴックン期)になった頃です。果物は、この離乳食初期から与えることができます。
りんごやバナナ、みかんなど自然な甘みがある果物は、赤ちゃんも喜んで食べてくれます。
そのため、果物は離乳食に慣れさせるのにおすすめの食材です。
初めて与える時の基本ポイント
果物の中には、アレルギーの原因になるものがあります。万が一アレルギー反応が出た場合にすぐ病院へ行けるような体制にしておきましょう。
離乳食で果物を初めて与える時の鉄則として、以下のポイントが挙げられます。
- 午前中に与える
- 1日1回スプーン1さじから始める
- 赤ちゃんの様子を見る(目を離さない)
夜間に離乳食を与えてアレルギー反応が出てしまうと、対応してもらえる医療機関が限られてしまうため、午前中に与えた方が安心です。
また、いきなり大量に与えるのではなく、少しずつ、赤ちゃんの様子を見ながら与えるようにしましょう。
離乳食で果物を与える際の3つの絶対ルール
初めて離乳食で果物を与えるママ・パパは、赤ちゃんの安全を守りながら慣れさせたいですよね。
多くの方は、「加熱は必要なの?」「生の果物を与えられるのはいつから?」「1日の目安量は?」など、さまざまな疑問を持ちます。
まずは、赤ちゃんに果物を安全に食べてもらうために知っておきたい、3つの絶対ルールをご紹介します。
初期のうちは必ず「加熱」する
ゴックン期に離乳食で果物を与える場合は、必ず「加熱」してから与えるのが基本です。
加熱が必要な理由は主に以下の4つです。
- 衛生面に配慮するため
- 柔らかくして消化を良くするため
- 甘みを引き出すため
- 酵素の働きを抑えてアレルギーリスクを下げるため
生の果物は表面に細菌が付着している可能性があるため、よく洗い、十分に加熱しましょう。
加熱することで果物が柔らかくなり、赤ちゃんが飲み込みやすくなります。甘みも増しますし、果物の種類によっては刺激が和らぐものもあります。
ゴックン期はまだ噛む力や消化機能が発達途中のため、柔らかい状態にすることで離乳食として取り入れやすくなるでしょう。
また、果物を含め、一般的な食物アレルギーの原因はタンパク質です。タンパク質は熱に弱い性質を持つため、加熱によってアレルギーを引き起こす力も弱くなります。
刺激の多い果物は消化酵素を多く含みますが、酵素も加熱によって働きを抑えられます。
このように、離乳食で果物を加熱することは、衛生面への配慮だけでなく、赤ちゃんの食べやすさやアレルギーや刺激への配慮にもつながるなど、多くのメリットがあります。
そのまま(生)で与えていいのはいつから?
赤ちゃんに果物をそのまま(生)で与えていいのは、離乳食中期(生後7〜8ヶ月)の後半からです。
この「モグモグ期」には、赤ちゃんが食べ物をあごでつぶすことを覚えていきます。赤ちゃんの胃腸の発達や便の様子を見ながら、徐々に生の果物を食べさせましょう。
果物の形状は以下のステップで変えていくのがベターです。
| 離乳食の時期(月齢) | 果物の形状 |
| ゴックン期(5~6ヶ月) | 果汁、ペースト状、滑らかにすりつぶしたもの |
| モグモグ期(7~8ヶ月) | すりおろし、細かく刻んだもの |
| カミカミ期(9~11ヶ月) | 5㎜角程度の一口サイズ、歯茎でつぶせる固さ |
| パクパク期(12~18ヶ月) | 1㎝角程度で歯茎で噛める固さ |
果物をそのまま与える時は、表面をしっかり洗うなど衛生面には十分配慮しましょう。
与えすぎに注意!1日の目安量
果物は赤ちゃんが喜んで食べる食材ですが、与え過ぎには注意が必要です。
果物には果糖が多く含まれるため、与えすぎると母乳やミルクを飲まなくなったり、主食のベビーフードを食べなくなったりすることがあります。
以下は、離乳食で果物を与える場合の1日の目安量です。
| 離乳食の時期(月齢) | 1日の目安量 |
| ゴックン期(5~6ヶ月) | 小さじ1~2程度 |
| モグモグ期(7~8ヶ月) | 20~30g |
| カミカミ期(9~11ヶ月) | 30~40g |
| パクパク期(12~18ヶ月) | 40~50g |
上記はあくまでも目安なので、赤ちゃんの成長に合わせて量を調整していきましょう。
【時期別】離乳食におすすめの果物と下ごしらえ

「赤ちゃんの離乳食にあげる果物は何がいい?」「簡単な下ごしらえの方法は?」
など、果物の種類や下ごしらえの方法に悩んでいませんか。
離乳食の果物は、赤ちゃんの月齢によって食べられる種類や形状が異なります。
ここでは、離乳食初期・中期・後期の3つの時期別に、おすすめの果物と下ごしらえのポイントを解説します。
離乳食初期(生後5〜6ヶ月)におすすめの果物
離乳食初期のゴックン期におすすめの果物は以下になります。
- りんご
- バナナ
- みかん
- すいか
- 桃
どの果物にも言えますが、柔らかくなめらかな形状にして、赤ちゃんが飲み込みやすい状態にすることが大切です。
次に、下ごしらえの手順です。
- 果物の皮や種を丁寧に取り除く。
- おろし器ですりおろす、もしくはミキサーでペースト状にする。
- 鍋や電子レンジで加熱する。
ミキサーを活用すると、すりおろしの手間が減り、時短にもつながります。
離乳食中期(生後7〜8ヶ月)におすすめの果物
離乳食中期のモグモグ期は、初期に食べられる果物に加え、以下の果物もおすすめです。
- いちご
- メロン
- 梨
- さくらんぼ
- ぶどう
赤ちゃんが舌や顎で食べ物をつぶせるようになるため、少し固さのある果物も与えられるようになります。
とはいえ、そのままの状態では食べられないため、離乳食初期と同様に下ごしらえが必要です。
完全にペースト状にする必要はありませんが、すりおろすか、もしくは2〜3㎜角の粗みじん切りにするのがベターです。
絹ごし豆腐くらいの固さをイメージしてください。
離乳食後期(生後9〜11ヶ月)以降におすすめの果物
離乳食後期のカミカミ期の果物は、赤ちゃんが歯茎でつぶせる固さが理想的です。完熟バナナくらいの固さを目安にしましょう。
- いちご
- ぶどう
- キウイ
- 柿
- パイナップル(※離乳食後期の完了時期からOK)
果物は赤ちゃんの手づかみ食べの練習に最適。以下のような取り入れ方がおすすめです。
- ぶどうの皮と種を取り除き、4等分以上にカットする
- キウイやいちごは一口サイズにカットする
- りんごや柿は皮をむいて薄くスライスし、細長く切る
- パイナップルは電子レンジで加熱してからカットする
5㎜角からスタートし、完了期には1㎝角の大きさでカットします。
(参考 宮城県遠田郡涌谷町:離乳食の進め方の目安)
要注意!果物の食物アレルギーと危険な与え方
離乳食で果物を与える際、注意したいのが食物アレルギーです。
「果物でアレルギーは出ない?」と不安に感じるママ・パパも少なくありません。
初めて与える果物だからこそ、アレルギーに注意したい果物や避けたい与え方を事前に知っておくことが大切です。
アレルギーに注意すべき果物一覧
赤ちゃんのアレルギーに注意すべき果物は、次の5つです。
- りんご
- バナナ
- 桃
- キウイ
- オレンジ
これらの果物は、食品表示基準で、食物アレルギーの表示が推奨される「特定原材料等に準ずるもの」に含まれています。
そのため、食後に口周りの赤みや湿疹を起こす可能性があります。
離乳食で初めて与える時は、少量から様子を見ながら食べさせるようにしましょう。
万が一、アレルギー症状が見られる場合は、小児科やアレルギー外来に相談してください。
(参考 消費者庁:加工食品の食物アレルギー表示ハンドブック)
窒息リスクやボツリヌス症など、絶対に避けるべきNG行動
離乳食で果物を与える際に絶対に避けるべきNG行動が2つあります。
一つは、ぶどうやさくらんぼなど、球状でつるつるとした果物をそのまま与えることです。
これらの果物は丸呑みによる窒息のリスクが高いため、必ず1/4サイズにカットしてから与えるようにしてください。
二つめは、1歳未満の赤ちゃんに「はちみつ」を与えることです。
はちみつは果物の酸味を和らげるために使用されることがありますが、赤ちゃんにおいては「乳児ボツリヌス症」のリスクがあります。
ボツリヌス菌は熱に強いため、加熱しても死滅しません。
果物はもちろん、ベビーフードの調理ではちみつを使用するのは、赤ちゃんが1歳になってからにしましょう。
(参考 厚生労働省:ハチミツを与えるのは1歳を過ぎてから。)
忙しいママ・パパの味方!果物の離乳食を楽にするコツ
「赤ちゃんの離乳食で果物を取り入れるのは、手間がかかりそう…」
こうしたイメージを持つママ・パパも多いのではないでしょうか。
そこで、忙しいママ・パパの負担を減らせる、果物の離乳食を楽にするコツをご紹介します。
果物の冷凍保存テクニックと解凍方法
毎回、果物の皮をむいて裏ごしするのは手間がかかるため、一度にまとめて下準備をしてしまうのがおすすめです。
離乳食の時期に合わせた下ごしらえを行い、製氷皿などに移して冷凍保存します。
食事の際に解凍が必要になるので、電子レンジなどで再加熱してから与えるようにしましょう。
電子レンジを使うと時短にもなりますし、細菌の繁殖を抑えることも可能です。
便利で安全な市販の冷凍離乳食を活用しよう
ここまでお伝えしたように、果物の裏ごしや衛生管理を家庭で徹底するのは、時間的にも精神的にも負担が大きくなりやすいです。
特に、共働きなど夕食後や週末など限られた時間にしか離乳食の準備ができないこともあるでしょう。
赤ちゃんの安全を守るためにも、果物の離乳食は下ごしらえをしっかり行いたいもの。
そこで活用を検討したいのが、市販の冷凍離乳食です。
高品質な冷凍離乳食は、厳しい安全基準と徹底した衛生管理のもとで作られているので、忙しいママ・パパにとってたくさんのメリットがあります。
- 調理の手間がなく時短になる
- 衛生面の安心感がある
- 新鮮なうちに冷凍するので栄養価が保たれている
- 手軽にいろいろな献立が試せる
- 食品ロスが減らせる
「調理の時間がなかなか取れない」「家庭で作ると衛生管理に不安がある」
こうした悩みを解決する方法として、市販の冷凍離乳食を活用してみてください。
まとめ:果物を上手に取り入れて、楽しい離乳食タイムを!
この記事では、離乳食で果物を取り入れたいというママ・パパに向けて、以下の内容をお伝えしました。
- 離乳食初期(生後5~6ヶ月)は必ず加熱してから与える
- 特定原材料等に準ずるもの(りんご、バナナ、桃、キウイ、オレンジ)はアレルギー症状に注意しながら食べさせる
- 便利な冷凍離乳食の活用を検討する
もっとも、大切なのは赤ちゃんが楽しんで食べられるような離乳食タイムにすることです。
無理に食べさせようとするのではなく、赤ちゃんのペースに合わせて焦らず進めましょう。