離乳食でバナナは加熱が必要?生で食べられる時期とアレンジレシピをご紹介

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

バナナは消化が良く、甘みがあって赤ちゃんも食べやすい食材なので、離乳食の初期から取り入れることが可能です。

ただ、「いつから食べさせていいの?」「形状はどうしたらいいの?」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。

そこで、この記事では、離乳食で赤ちゃんにあげるバナナについて解説します。

また、バナナを離乳食に入れるメリットや冷凍保存についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

離乳食のバナナはいつからOK?月齢別の目安と進め方

まずは月齢ごとの適した形状や与え方、アレルギーのリスクについて詳しく解説します。

〇離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃)

形状・与え方完熟バナナをすりつぶし、ペースト状にする
量の目安小さじ1からスタート
ポイント赤ちゃんが飲み込みやすいように、なめらかにすりつぶす少量の湯やミルクでのばしてもOK

〇離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)

形状・与え方フォークで軽くつぶして、やわらかい粒が残るくらいの状態にする
量の目安小さじ2~3程度
ポイント赤ちゃんが舌でつぶせるくらいのやわらかさを目安に

〇離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)

形状・与え方1cm角にカットする or 5cmほどのスティック状にする
量の目安1/4~1/3本程度
ポイント手づかみ食べの練習にも最適。誤飲しないように大きさには注意

〇離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃)

形状・与え方輪切りやそのまま持たせる(皮を少し残して持ちやすくする)
量の目安1/3~1/2本程度
ポイント大きすぎると詰まらせることがあるので、食べる様子を見ながら調整

※上記の量はあくまで目安です。赤ちゃんの様子や健康状態をよく観察しながらあげてください。

他の食材についての進め方やポイントは離乳食で新しい食材はどう進めていく?こちらをご覧ください。

バナナアレルギーのリスクと初めて与える時の注意点

柔らかかく食べやすいバナナですが、実はアレルギーを起こす可能性がある食品のひとつでもあります。

そのため、初めて与える際は以下の点に注意しましょう。

  • 小さじ1程度の少量から始める
  • 加熱するとアレルゲンが減るため、心配な場合は加熱して与える
  • 初めて食べる日は午前中にし、何かあったときにすぐ対応できるようにする
  • 口の周りの赤み、かゆみ、じんましん、下痢などの症状が出ないか確認する

既に他の食材にアレルギーが出ているなど、心配な要素がある場合は、医師に相談してからバナナの離乳食を進めていくと安心です。

バナナは加熱が必要?生で食べられる時期と安全な与え方

バナナは加熱が必要?生で食べられる時期と安全な与え方

バナナを加熱するイメージはあまりないかもしれませんが、加熱した方がアレルギー発症のリスクを軽減させることができます。

他にも加熱して食べるメリットがあるので解説していきます。

  • 消化しやすくなる
    バナナはそのままでも十分やわらかいですが、加熱するとさらに繊維が分解されるため、赤ちゃんの未熟な消化器官にやさしくなります。
    体への負担を少なくする意味でも加熱してあげるのがおすすめです。
  • 甘みが増して食べやすくなる
    バナナは加熱すると糖分が変化し、自然な甘みが増します。
    そのため、赤ちゃんが食べやすくなるメリットが生まれます。

生で食べられるようになる月齢の目安と安全な与え方

バナナを生で食べられるようになる目安は、離乳食中期(7~8か月頃)頃からです。

ただ、便が柔らかくなるなど体調に変化が出る場合は、まだ加熱をするようにしましょう。

離乳食後期(9~11か月頃)になれば、生のバナナでも消化器官に影響が出にくくなります。

喉に詰まらないよう注意をしながら小さくカットしたものを食べさせます。

詰まらせない対策として、皮を少し残してバナナを持ちやすくすると、つるんと滑って喉に入っていってしまうのを防げます。

加熱バナナの簡単な調理方法

バナナを加熱して与える場合、どのようにするのかも解説します。

どの方法も手軽にできるので試してみてください。

〇電子レンジで加熱する方法

  1. バナナを適当な大きさに切り、耐熱皿にのせてふんわりラップをする
  2. 500Wで約20~30秒加熱(様子を見ながら調整)
  3. フォークでつぶしてペースト状にする

1番手軽に試せる方法です。

〇鍋で加熱する方法

  1. バナナを小さくカットし、少量の水を加えて弱火で加熱
  2. 2~3分煮て、やわらかくなったらフォークでつぶす

しっとり仕上がるのでパサつかず喉につまりにくくなります。

〇蒸しバナナにする方法

  1. 皮付きのままバナナを蒸し器で5分ほど加熱
  2. 皮を剥き、スプーンで取り出してつぶす

甘みが増しておいしくなります。

バナナの栄養素と離乳食に取り入れるメリット

実はバナナは栄養価もたっぷりと含まれている食材です。

ここでは、バナナの栄養素をご紹介し、離乳食に取り入れるメリットについて考えていきます。

バナナに含まれる栄養素とその働きとメリット

〇ビタミンB群(B6・B1・B2など)

  • エネルギー代謝を助けるため、赤ちゃんの成長に不可欠な栄養素となる
  • 神経や筋肉の働きをサポートし、健やかな発達を促す

バナナは、特にビタミンB6が豊富で、脳の発達や免疫機能の向上に役立ちます。

〇カリウム

  • 体内の水分バランスを整える
  • むくみを防ぐ
  • 心臓や筋肉の働きをサポート

赤ちゃんは体内の水分バランスが変わりやすいため、カリウムが不足すると脱水症状のリスクもありますが、バナナで手軽に補えるところが魅力です。

〇食物繊維(ペクチン)

  • 腸内環境を整えて便秘解消をサポート
  • 善玉菌を増やし腸内フローラを改善

バナナの食物繊維(ペクチン)が腸をやさしく刺激し、便をやわらかくします。特に離乳食が進み、便秘がちになる赤ちゃんにおすすめ。

〇炭水化物(糖質)

  • 消化吸収が良く、エネルギー補給に最適
  • 朝食やおやつにもおすすめ

バナナは消化吸収が良く、赤ちゃんが疲れにくいエネルギー源になります。お出かけ前や運動後にあげるのもいいでしょう。

バナナと相性の良い食材や組み合わせ

  1. ヨーグルト × バナナ
    バナナをすりつぶしてヨーグルトに混ぜるだけなので、手軽に試せる組み合わせです。
    腸内環境を整えてくれるので、便秘対策になります。
  2. かぼちゃ × バナナ
    少し意外な組み合わせですが、ホクホクとしたかぼちゃはバナナと相性がいいです。
    やわらかく蒸したかぼちゃとバナナを混ぜて食べさせてあげましょう。
    かぼちゃのビタミンAとバナナのエネルギー補給ができます。
  3. ほうれん草 × バナナ
    ゆでたほうれん草を細かく刻んでバナナと混ぜれば、鉄分補給をサポートできます。
    スムージーにするのもおすすめです。

バナナの冷凍保存方法。解凍のコツとアレンジレシピ

バナナは熟しやすいため、冷凍保存することで長持ちさせたり、調理を簡単にしたりできます。

ここでは、バナナを冷凍するメリット、保存方法、解凍のコツ、そして離乳食に活用できる簡単レシピをご紹介します。

バナナを冷凍するメリットは?

バナナを冷凍するメリットは、

  • 約1ヶ月保存可能となり、保存期間が長くなる
  • 冷凍すると熟成が進み、自然な甘さが引き立つ
  • ペーストやスムージーにするなどアレンジが広がる

などが挙げられます。

〇バナナの冷凍保存方法

そんなバナナの冷凍保存方法は主に3つ挙げられます。

① 皮つきのまま丸ごと冷凍

方法

  1. 皮がついたままバナナをラップで包む
  2. ジッパー付き保存袋に入れて冷凍させる

解凍方法

  • 常温で30分~1時間ほど置く → 皮が黒くなり、柔らかくなる
  • 電子レンジ(500Wで10~20秒加熱) → すぐに食べたいときに便利

おすすめの使い方

  • スプーンでくり抜いてそのまま食べる
  • パンやおかゆに混ぜる

②一口サイズにカットして冷凍

方法

  1. バナナの皮をむいて1cm~2cm幅にカット
  2. クッキングシートを敷いたトレーに並べ、1時間ほど冷凍させる
  3. 凍ったらジッパー付き保存袋に移して再度冷凍する

解凍方法

  • 自然解凍(5~10分) → すぐに柔らかくなるので離乳食向き
  • ヨーグルトやおかゆに混ぜるとひんやり美味しい!

おすすめの使い方

  • 冷たいバナナピューレにしてデザート風に
  • 手づかみ食べ用に

③ ペースト状にして冷凍

方法

  1. バナナをフォークでつぶしてペースト状にする
  2. 製氷皿に入れ、ラップをして冷凍する
  3. 凍ったら保存袋に移し、1つずつ取り出せるようにする

解凍方法

  • 電子レンジで10秒ほど温める(加熱しすぎると水っぽくなるので注意)
  • 自然解凍してすぐに使える

おすすめの使い方

  • ヨーグルトやおかゆに混ぜる
  • パンに塗って食べる

冷凍バナナを活用した簡単な離乳食レシピ(時期別)

〇離乳食初期(5~6か月頃)】バナナのおかゆ

材料

  • 冷凍バナナ(ペースト状)…1キューブ
  • 10倍がゆ…適量

作り方

  1. バナナを600wの電子レンジで10秒程度解凍する。
  2. 10倍がゆに混ぜたら完成。

バナナの甘みで食べやすいおかゆになります。

〇離乳食中期(7~8か月頃)】バナナヨーグルト

材料

  • 冷凍バナナ(カット)…2~3個
  • プレーンヨーグルト…大さじ2

作り方

  1. 冷凍バナナを自然解凍させる。
  2. 5~10分程度解凍させたらヨーグルトに混ぜて完成。

暑い日のおやつや朝食にもぴったりです。

〇離乳食後期(9~11か月頃)】バナナパンケーキ

材料

(小さめ3~4枚分)

  • 冷凍バナナ(ペースト)…大さじ2
  • 卵…1/2個
  • 小麦粉…大さじ2
  • 牛乳(または豆乳)…大さじ1

作り方

  1. 冷凍バナナを電子レンジで解凍してペースト状にする
  2. 材料をすべて混ぜる
  3. フライパンで弱火~中火で焼く

手づかみ食べにおすすめのメニューです。

〇離乳食完了期(1歳~)】バナナスムージー

材料

(1杯分)

  • 冷凍バナナ(カット)…1/2本分
  • 牛乳(または豆乳)…100ml
  • ヨーグルト…大さじ2

作り方

材料をミキサーに入れて混ぜるだけで完成!

とっても簡単に栄養満点のドリンクが出来上がります。

まとめ

今回は離乳食で使うバナナについてまとめてみました。バナナは柔らかいので離乳食初期でも食べやすく、自然の甘みがあるので赤ちゃんにも人気の食材です。

手軽に食べられて栄養価も高い食材なので、アレルギーに注意しながら離乳食にぜひ取り入れてみてください。

ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。

▼離乳食の定期購入のお知らせはこちら!

赤ちゃんの給食定期便  幼児食・離乳食の宅配ならファーストスプーン

▼LINEで気軽にお問い合わせください!

ファーストスプーン | LINE Official Account