離乳食で初めてのブルーベリーはいつから?ジャムや冷凍を食べさせて大丈夫?

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

程よい酸味と甘み、爽やかな香りが特徴的なブルーベリー。味や香りに癖がなく食べやすい食材です。

今回は離乳食でブルーベリーをいつから取り入れることができるのか?ジャムや冷凍、おすすめのレシピについてまとめてみました。

ブルーベリーとはどんな果物

ブルーベリーは、ツツジ科スノキ属の北アメリカ原産の植物です。日本でブルーベリーが導入されたのは1951年の農林水産省北海道試験場で栽培されたハイブッシュブルーベリーが起源とされています。現在では長野県で多く栽培されるほか、東京も有名です。暑さや寒さに強く、栽培地を選ばないことから観光農園でよく植えられています。

他にもブルーベリーといえば、目に良いというイメージがありますが、戦時中のイギリス軍のパイロットがビルベリージャムを食べていたという逸話からきています。

目の健康維持に良いとされる成分のアントシアニンについては、具体的にどのような視力回復効果があるのかという点は現時点ではっきりしておりません。

離乳食でブルーベリーはいつから使えるの?

離乳食初期(5〜6ヶ月)頃から用いられるケースが多いです。初期の段階から用いる場合はブルーベリーを煮込んだものを裏ごし器で濾しましょう。

煮詰め過ぎて濃くなる場合は、茹で汁で調整しながら濃度を調整してください。

冷凍ブルーベリーは使って大丈夫?

冷凍ブルーベリーも使用することが可能です。赤ちゃんに食べさせる場合は、食中毒を防ぎ、消化器官に負担をかけず、栄養を吸収しやすい様に加熱したものを用いましょう。

商品によっては製造工程の中で洗浄が済んでおり、洗わずに食べられるものがあります。品質をコントロールしているため洗わなくても大丈夫です。

とはいえ、どうしても表面の汚れが気になる場合は流水で汚れを流しましょう。

ブルーベリージャムは甘いけど使っても大丈夫?

ジャムは糖が多分に使われており、離乳食向きではありません。なるべく生や冷凍のブルーベリーを用いたほうが良いです。

どうしてもブルーベリージャムを使いたい場合は、低糖のジャムを使い、お湯で薄めて使うようにしましょう。

ブルーベリーの栄養について

ブルーベリーは、食物繊維やビタミンCやビタミンEなどが含まれています。食物繊維の内訳は100gあたり3.3g程度となっており、水溶性が0.5g、不溶性が2.8gと不溶性に比重がやや傾いた構成です。

利用可能炭水化物の内訳は、100gあたりぶどう糖4.2g、果糖4.3gと半々の割合になっております。

相性の良い組み合わせ

カルシウムやタンパク質が補給できるカッテージチーズやヨーグルト、鉄分とタンパク質が補給できる豆乳や豆腐などの大豆製品と相性が良いです。

完了期以降の完食でこまめに活用する食物繊維と様々な栄養素が取れておすすめです。

ブルーベリーのアレルギーについて

稀にアレルギー反応が起こる場合があります。はじめての一口は少しずつ少量食べさせる様に心がけましょう。病院が空いている時間に挑戦するとより安心できます。

冷凍ブルーベリーをそのまま手づかみで食べさせていい?

完了期以降になってくると食べられる範囲が増えてきて、果物の手づかみ食べを検討されている方も多いのではないでしょうか?ブルーベリーを用いる場合は、誤嚥に注意してください。

ブルーベリーは気管に入りやすい形状をしており、凍った状態では噛みきれずに、そのまま飲み込んでしまう場合があります。

手づかみ食べに果物を用いる場合は、柔らかいバナナスライスや薄皮を剥いたみかんなど詰まらせにくいものからスタートしましょう。

離乳食でブルーベリーの皮はいつまで外すか

ブルーベリーの皮ごと加熱してジャム状にしてしまえば、皮の繊維質は気にならなくなります。ブルーベリーに慣れた中期〜後期にかけて皮ごと食べさせてみましょう。また嫌がる場合は、皮を外して食べさせてみましょう。

安易な無農薬という言葉に注意

日本で販売される野菜・果実で無農薬を謳うものには注意してください。農産物で無農薬と表記して販売することは制限されています。農薬が気になる場合は、認証があるものを選択しましょう。

第1 適用の範囲
このガイドラインは、農産物(野菜及び果実(加工したものを除く。)並びに穀類、
豆類、茶等で乾燥調製したものをいう。)であって、不特定多数の消費者に販売され
るものに適用するものとする。

表示禁止事項

(7)「無農薬栽培農産物」、「無化学肥料栽培農産物」、「減農薬栽培農産物」、「減化学
肥料栽培農産物」等の表示

https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_kikaku/tokusai_a.html

ブルーベリーを使った離乳食のレシピ

ここではブルーベリーを使った離乳食のレシピを紹介します。進捗に合わせて量を調節してみてください。

ブルーベリーの裏ごしペースト(中期)

<材料>

  • 冷凍ブルーベリー 100g
  • 差水

<作り方>

  • 冷凍のブルーベリーを鍋に入れて弱火で煮込む
  • 溶けてきたら焦げ付かない様に差水を加えながら弱火で煮込む
  • とろみが出てきたら裏ごし器に移して濾す
  • 製氷器に移して粗熱を取り冷凍保存

ブルーベリーヨーグルト(後期)

<材料>

  • ブルーベリーの裏ごしペースト 20g
  • プレーンヨーグルト 50g
  • きなこ 2g

<作り方>

  • 電子レンジでブルーベリーの裏ごしペーストを加熱する
  • プレーンヨーグルトと混ぜる
  • 上からきなこを散らして完成

一緒に食べるカッテージチーズとブルーベリーのホットサンド(完了期)

<材料>

  • 食パン
  • ブルーベリーの裏ごしペースト 
  • カッテージチーズ 

<作り方>

  • 食パンをトースターで焼く
  • ブルーベリーを解凍してカッテージチーズと混ぜる
  • トーストに塗って挟む
  • 子供が食べる分を切り出す
  • 大人の分は甘みが足りなかったらメープルシロップやハチミツ、生クリームなどとディップする

まとめ

今回は離乳食におけるブルーベリーについてまとめてみました。冷凍のブルーベリーがコンビニで気軽に入手することができ、食物繊維も豊富で酸味穏やかな果物です。

今回を機会に離乳食にブルーベリーを取り入れてみてはいかがでしょうか?

ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。

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