離乳食で野菜スティックはいつから?作り方や食べない時の対処法

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

手づかみ食べにチャレンジしたいものの、何からスタートしたら良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?

おやきやお好み焼き、チジミなど様々な選択肢がありますが、シンプルな野菜スティックも1つの手段です。

今回は離乳食における野菜スティックはいつから用いることができるのか、作り方や食べない時の対処法についてまとめてみました。

離乳食における野菜スティックはいつから?

離乳食における野菜スティックは、離乳食後期から手づかみ食べに用いられることが多いです。

厚生労働の授乳・離乳ガイドラインには、下記のような記載があります。推奨される行動とされており、積極的にチャレンジしてみましょう。

手づかみ食べは、生後9か月頃から始まり、1歳過ぎの子どもの発育及び発達にとっ て、積極的にさせたい行動である。食べ物を触ったり、握ったりすることで、その固さ や触感を体験し、食べ物への関心につながり、自らの意志で食べようとする行動につな がる。子どもが手づかみ食べをすると、周りが汚れて片付けが大変、食事に時間がかか る等の理由から、手づかみ食べをさせたくないと考える親もいる。そのような場合、手 づかみ食べが子どもの発育及び発達に必要である理由について情報提供することで、親 が納得して子どもに手づかみ食べを働きかけることが大切である

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html

後期(9〜11ヶ月)頃の手づかみ食べ離乳食

一番簡単でポピュラーな手づかみ食べは、バナナの皮を剥いて5〜8mm程度の幅にスライスしたものです。バナナの良いところは加熱が不要のため調理がとても簡単です。

野菜スティックを作る場合は、5mm程度の厚さにカットし、4cm程度の長さに調整して加熱します。

完了期(12〜18ヶ月)頃の手づかみ食べ離乳食

肉だんごぐらいの固さが目安になります。しかし肉だんごのように丸く一口大に形成してしまうと喉に詰まらせてしまうため、おやきやお好み焼きを作る場合は薄く楕円形に形成します。

野菜スティックは大きさは変更せず、後期に比べてやや固くなるように調整しましょう。

離乳食で野菜スティックを食べない時の対処法

食べ物で遊んでしまい投げたり、振り回してしまう食べ遊びという現象や野菜スティックそのものを嫌がる可能性があります。

離乳食で野菜スティックを取り入れる場合は、いきなり手づかみ食べに進むのではなく、野菜そのものを食べさせ、味に慣れさせましょう。また味をつけたり、野菜の種類を変更することで改善する場合があります。

最初はうまくいかない場合が多いですが、徐々に野菜スティックにチャレンジしてみましょう。

アク抜きをしてみる

にんじんや芋類など野菜には多少なりともエグみがあり食べにくいケースがあります。電子レンジを用いて加熱をするとアクが抜け切らないことも多いです。しっかりと蒸したり、茹でたりすると食べやすくなるのでおすすめです。

野菜スティックの作り方

  • にんじん

ピーラーでにんじんの皮を剥き、幅と高さを5mm長さ4cm程度にカットします。かつおだしや昆布だしを用い爪楊枝がスッと通る固さにカットします。

  • じゃがいも

じゃがいもの土を落とし、目の部分をカットします。表面の薄ら緑がかる部分も取り除いてください。出汁で煮て、持つ事ができるくらいの柔らかさを目指しましょう。

  • さつまいも

皮ごと蒸して食べやすい大きさにカットして持たせましょう。量が多くなってしまいますが、型崩れなどの失敗せずに簡単に調理することができます。

炊飯器で作る際は耐熱ポリ袋を絶対に使わない

手づかみ食べ用の野菜スティックを調べると炊飯器や圧力鍋でに耐熱ポリを入れて調理する例がみられます。

蒸気を出すノズルにポリ袋が詰まって故障や爆発を引き起こす可能性があり大変危険です。炊飯器や圧力鍋で加熱する場合は、野菜丸ごと加熱すれば型崩れを起こすリスクを抑えることができます。

コンビニの野菜スティックをそのままは難しい

コンビニなどで見かける生の野菜スティックはまだ早いです。生野菜は加熱したものを調理するようにしましょう。すでにスティック状にカットされてあるものを用いる場合は、シリコンスチーマーに入れレンジアップしたり、蒸し器で加熱したりすると型崩れを防ぐことができます。

付属するディップソースについては使わない方が無難です。

離乳食を食べさせている時は目を話さない

離乳食にまつわる大きな事故は誤嚥がほとんどです。特に手づかみ食べは丸呑みしてしまうリスクがあり、何かを食べさせている時は必ず目を離さないように注意して食べさせましょう。

小児の窒息事故が多いのは、パンやお菓子類、フルーツなど自分で食べやすいものが挙げられます。

いざという時にパニックにならないように背部叩打法や心肺停止の蘇生法を勉強しておくと良いでしょう。

ファーストスプーンの手づかみ食べの商品

宮城県をはじめとして全国から美味しい野菜を子どもたちのために集めました。

¥”人生最初の一口は本当にいい食材を使いたい”

そういった思いでつくられた彩り野菜スティックです。

大根、人参、ブロッコリーを日高昆布でとった出汁で柔らかく煮込みました。大根はさっと下茹でをすることにより、柔らかく持ちやすい硬さに仕上がっています。味付けは昆布出汁のみになっており、野菜と昆布、両方のシンプルな旨味を感じられます。

まとめ

今回は離乳食における野菜スティックについてまとめてみました。手づかみ食べの中でもシンプルで離乳食に取り入れやすい点が魅力です。最初はなかなかうまく行かないケースも多いと思われますが、根気強く取り入れていきましょう。

ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。

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