離乳食で味噌はいつから?おすすめのレシピと冷凍保存するポイントについて
日本の伝統的な調味料の味噌。大豆を米や麦の麹で発酵させた健康食品としても注目が高く、味噌汁を離乳食に取り入れたいという方も多いのではないでしょうか?
今回は味噌はいつから使えるのか?おすすめのレシピや冷凍保存するポイント、上澄みを使う理由などをまとめてみました。
離乳食で味噌はいつから?
味噌汁は離乳食の中期(7〜8ヶ月)頃から後期(9〜11ヶ月)頃からスタートするケースの多い汁物です。明確な基準はありませんが、離乳期は塩分を抑える傾向にあり、塩分量が気にならない程度加える傾向にあります。
しっかり加熱して食べさせる
味噌には微量のアルコールが含まれています。揮発する温度は78度でしっかりとアルコールを飛ばす必要があります。
体感ではかなりわかりにくいため、味噌の風味が落ちますが一度沸騰させると安心です。
加熱せず、なめ味噌のように野菜にディップする方式は幼児食以降行うようにしましょう。
味噌汁の上澄みを使う意味はあるの?
古い書籍に中期(7〜8ヶ月)頃は、上澄部分を使うというような記載を目にした方も多いのではないでしょうか?
実際は、上澄部分と沈殿した味噌含めて塩分濃度差はありません。一度水に溶けた塩は沈殿しないため、大人用の味噌汁を用いる場合、減塩にならない点に注意が必要です。
上澄を使うメリットを強いてあげるなら沈殿物による食感の違いですが、大豆や米、小麦の麹カスを味噌こしを使い除去してあげれば気になることはないと思われます。
味噌は濾した方がいいのか
丸大豆味噌や発酵させるために使用する麹が気になる場合は、味噌こしを使って濾した方が良いでしょう。
濾すことを忘れてしまって間違って食べさせてしまったとしても、体に害があるものではないので安心してください。
すり味噌やこし味噌と呼ばれるすり潰している味噌を使うと気になりにくいです。
味噌を選ぶポイント
味噌には大きく分けて3種類が存在します。
米味噌:大豆と米麹と塩で作られる味噌です。癖が少なく甘口から辛口の味噌まで多種多様です。一般的に販売されている信州味噌はこちらに分類されます。
麦味噌:大豆と麦麹、塩で作られる味噌です。香ばしい麦の香りと甘口な印象が強く、九州や四国でよく食べられる味噌です。
豆味噌:豆に直接麹をつけて発酵させる味噌です。他の味噌に比べると色が濃く独特の香りとコクが特徴的です。東海地方で多く用いられており、八丁味噌が有名です。
味噌には地域性があり、慣れ親しんだ味噌を使うと良いでしょう。塩分の量は多少さはあれど、使用量を調整すれば問題ないです。
どうしても塩分の量が気になる場合は、減塩のもの。味噌の発酵を止めるために添加されているアルコールの酒精が気になる場合は、添加されていないものを使うようにしましょう。
離乳食でよく用いられる味噌汁の具材
離乳食で用いられる味噌汁の具材は下記のものが多いです。
- 豆腐
- じゃがいも
- ほうれん草
- キャベツ
初期の頃から使える食材が多いです。豆腐を使う場合は。食感が滑らかな絹ごし豆腐を使うようにしましょう。またほうれん草は下茹でをしてアク抜きをしたものを味噌汁に加えると苦味やえぐみを抑えることができます。
出汁を取る場合は、市販の顆粒だしやベビーフード用のだしが使われることが多いです。
アレンジして様々な具材を加えてみましょう。
味噌の栄養について
味噌は、大豆を主原料として米や麦や豆自体に麹をつけて発酵させます。発酵食品のため乳酸菌を含み、体を作る源になるタンパク質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなど様々な栄養素が含まれています。
離乳食で気になるポイントは味噌の塩分で種類にもよりますが、100g当たり10〜14g程度食塩が含まれており、離乳食で使う場合は風味づけ程度に使うようにしましょう。
味噌はアレルギーにも注意が必要
長期間発酵させる過程でアレルゲンとなるタンパク質が分解され、通常の大豆製品に比べてリスクは低くなりますが、大豆アレルギーには注意が必要です。
麹に使われている小麦でアレルギー反応が起こる場合もあり、必ず原料を確認してから使用しましょう。
味噌を使った離乳食のレシピについて
ここでは味噌を使った離乳食のレシピを紹介します。お子様の進捗に合わせて量を調整してみましょう。
小松菜の味噌汁(中期)
<材料>
- 小松菜 10g
- はじめのかつおだし 1個
- 味噌 少々
<作り方>
- 小松菜を粗みじん切り程度の大きさにカットする。
- 小松菜の色が鮮やかになるまで加熱して、はじめのかつおだしと味噌を加えひと煮立ちさせる。
じゃがいもと玉ねぎの味噌汁(後期)
<材料>
- じゃがいも 10g
- 玉ねぎ 10g
- はじめのかつおだし 1個
- 味噌 少々
<作り方>
- じゃがいもと玉ねぎをダイス状にカットする。
- 火が通るまで煮込む
- じゃがいもがある程度柔らかくなってきたら、はじめのかつおだしと味噌を加えてひと煮立ちさせる
ニラと卵の味噌汁(完了期)
<材料>
- ニラ 10g
- 卵黄 1個
- はじめのかつおだし 1個
- 片栗粉 少々
- 味噌 少々
<作り方>
- ニラを適当な大きさにカットする
- 片栗粉をお湯に加えて沸騰させた状態で溶いた卵黄を加える
- ニラとはじめのかつおだし、味噌を加えてひと煮立ちさせる
まとめ
今回は離乳食における味噌と味噌汁についてまとめてみました。和食の中で欠かせない調味料の一つです。上手に調味料を活用してバリエーションを増やしながらいろんな食材にトライしてみましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になるものがあればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。
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