ベビーフードは冷凍保存できる?保存の手順や解凍方法を解説

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

ベビーフードは、家事や仕事で忙しいときでも手軽に用意できる赤ちゃんのための食事です。時間のないときはもちろん、外出中でも安心して食べさせられます。

一方で「ベビーフードは冷凍保存できるの?」「使い切れずに余ったベビーフードをどのように保存したらよいかわからない」など、お悩みの方もいるでしょう。

この記事では、ベビーフードの冷凍保存について解説します。また、保存の手順や解凍方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ベビーフードは冷凍保存できる?

ベビーフードの冷凍保存は種類によっては冷凍が可能です。ただし、メーカー各社や形状によって、冷凍保存に向き不向きがあります。

ここでは、種類ごとの保存について紹介します。

パッケージの保存方法や注意事項の確認

ベビーフードを冷凍保存する前に、必ずメーカー各社の商品パッケージの表示を確認しておきましょう。

商品によっては保存する方法や各種注意事項などが異なります。そのため、商品を購入する際や利用する際にはきちんと確認し、気になる点があればメーカー各社のホームページをチェックしたり、問い合わせをしてみたりするとよいでしょう。

実際に商品の「保存方法」の項目を確認してみると、開封する前の注意点が記載されています。

たとえば、粉末状のものや顆粒タイプの商品は「直射日光、高温多湿を避け常温で保存してください」などの記載があり、加圧加熱殺菌(注釈:加圧加熱殺菌とは、高温と高圧の力で食品中の微生物を死滅させる殺菌方法です。缶詰やレトルト食品などの製造過程で用いられています。)されている瓶詰めのものやレトルトなどの商品は「直射日光を避け、常温で保存してください」と、内容はそれぞれ異なります。

また、開封済みのベビーフードの保存は「使用上の注意」の項目、または項目外の部分に「食べ残しや作りおきはあげないでください」や「開封後はなるべく早めにお使いください」と記載があります。

場合によっては、開封後の注意点や保存方法について記載しているものもあるため、注意が必要です。

ウェットタイプのベビーフードを保存する場合

レトルトのパウチやカップの容器、瓶詰めなどにされている調理済みの食品で開封すればすぐに食べられる液状、または半固形状のベビーフードを「ウェットタイプ」と呼びます。

メーカー各社の商品によって内容量は異なり、およそ70〜100gのものが一般的です。対象の月齢が離乳食初期の5ヶ月ごろでも、離乳食後期の9ヶ月ごろでも内容量が変わらず、おかゆのような主食タイプやおかずタイプのどちらも同じ量で作られていることがあるため、一度に使い切れないこともあります。

ウェットタイプのベビーフードの場合は、開封した後に細菌が付着して増殖しないように、衛生面に問題なく取り扱えれば、冷凍保存をして後日食べさせることも可能です。

ただし、冷凍保存後に解凍した際、商品の状態や性質が変化する可能性も否めません。そのため、ウェットタイプの冷凍保存を行う際は、解凍後に保護者が味見をして最終的に確認する必要があるでしょう。

ドライタイプのベビーフードを保存する場合

粉末状や顆粒状、固形状やフレーク状などのもので、お湯や水で戻して食べるタイプのベビーフードを「ドライタイプ」と呼びます。このタイプは、開封した後でもお湯などで溶かす前の状態かつ、湿気が入らないように直射日光を避けて密閉ができていれば、常温保存も可能です。

開封済みの状態では湿気を帯びやすいため、できるだけ早めに使用した方がよいものの、ウェットタイプと比較すると必要な分だけ溶かして使用できるので、無駄になりにくいといえます。

ベビーフードを余らせたくない方に適したベビーフードですが、一方で、一度溶かしたものは冷凍でも保存ができないため、用意したものは必ず使い切るようにしましょう。

ベビーフードを冷凍保存する手順

開封する前のベビーフードであれば、メーカー各社の注意事項にしたがって冷凍保存を行えます。

一方で、開封した後のベビーフードを冷凍保存する際には適切な手順があり、注意すべき点もいくつかあります。開封済みのベビーフードを冷凍保存する際の手順は、以下のとおりです。

  1. 清潔なスプーンやはしで「冷凍保存するもの」と「今食べるもの」に分けて容器に入れる
  2. 「冷凍保存するもの」にはフタをして冷凍庫に入れる
  3. 「冷凍保存するもの」を冷凍庫に入れた後に「今食べるもの」を食べさせる

この手順のポイントは、ベビーフードの開封から1時間以内に「冷凍保存するもの」をきちんと冷凍することと「今食べるもの」を子どもに食べさせることです。開封から時間が経つと空気中の細菌が付着するため、常温で保存ができなくなります。

また、ゼリーや茶碗蒸しなどの食品は、冷凍すると水分が分離してしまうものもあります。どの食品もむやみに冷凍せず、必ず注意事項を確認してから処理を行うようにしましょう。

冷凍したベビーフードの保存期間と解凍方法

ベビーフードを冷凍する際にはいくつかのポイントがありますが、冷凍したものを保存できる期間や解凍する方法もあわせて知っておく必要があります。ここでは、冷凍したベビーフードの保存期間と解凍方法について解説します。

保存期間

冷凍したベビーフードは、常温よりも保存できるイメージがありますが、どの程度の期間保存できるのでしょうか。

まず意識していただきたいことは、開封後のベビーフードは賞味期限にかかわらず早めに使い切ってください。長期にわたり冷凍保存を行うと食品に含まれる水分が冷凍庫内で徐々に蒸発して乾燥が進み、水分が失われ食品が劣化しやすくなります。見た目や味にも影響が出るため、長期保存はおすすめできません。

また、冷凍庫の開け閉めが繰り返されることで長期保存している食品が溶けてしまい、細菌などが増殖し気づかないうちに衛生状態が悪化している場合があります。

大人が口にするのであれば問題なくても、抵抗力の弱い赤ちゃんの口に入ってしまうと食中毒の発症にもつながります。そのため冷凍保存した離乳食はなるべく早めに使い切ることを意識し、長くても1週間以内に食べさせるよう心がけておくとよいでしょう。

解凍方法

一般的な食品の解凍方法には、常温解凍や流水解凍など、あらゆる方法があります。ただし、冷凍したベビーフードを解凍する場合は、常温解凍などは適していません。

メーカー各社で作られるベビーフードは、厳重な衛生管理のもと製造されていますが、一度開封してしまうとどうしても外気に触れてしまいます。空気中に含まれる細菌は開封したベビーフードに付着し、細菌が入った状態で冷凍されます。常温解凍などの方法では、ゆっくりと溶けだす際に食品に付着した細菌が増殖しやすい環境になるため、赤ちゃんが食べると食中毒になる可能性が高いです。

離乳食を食べるころの赤ちゃんは、内臓の発達が未熟なため、とくに食中毒を起こしやすい状態です。冷凍したベビーフードを解凍する際は、常温解凍ではなく必ず加熱して解凍を行うようにしましょう。

また、冷凍庫に入れていた食品に霜がついていた場合は、中身が乾燥している可能性が高いため、食べさせる際は注意が必要です。

こちらの記事では、8ヶ月の離乳食について解説しています。おすすめの食材や調理のポイントも取り上げているため、ぜひあわせてご覧ください。

まとめ

ベビーフードの冷凍保存や解凍方法について紹介しました。

開封前のベビーフードを冷凍する場合は、メーカー各社の注意事項に沿って行いましょう。

開封済みのベビーフードを冷凍する場合は、長くても1週間以内で使い切ることがポイントで、解凍する際は食品の中で細菌が増殖しないように、常温解凍ではなく必ず加熱をして解凍しましょう。

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