8ヶ月の離乳食におすすめの食材7選!調理のポイントも解説

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

生後8ヶ月ともなると、今までよりも赤ちゃんの行動範囲が広がって、いっそう目が離せなくなることでしょう。活発になるからこそ離乳食の量が増え準備に時間がかかったり、好き嫌いを示すようになって食べさせるのに苦労したりと、離乳食づくりに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。本記事では、食材を選ぶときのポイント・調理するうえでのポイント・赤ちゃんに与える際のポイントを詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。

8ヶ月の離乳食で使える食材7選

離乳食は母乳やミルクだけでは足りなくなってきた栄養を補う目的だけでなく、食べることに慣れる目的もあるため、さまざまな味や舌触りの食材を増やすとなおよいです。では、生後8ヶ月の離乳食で使える食材について解説します。

おかゆ

炭水化物のなかでも日本人になじみのある米は、アレルギーを引き起こしにくく消化吸収がよいため離乳食におすすめです。なかでも生後8ヶ月の離乳食は、米1に対して水5で炊いてつくる5倍がゆを推奨しています。炊いた米から5倍がゆをつくる場合は、お鍋にご飯と水を入れて、火をつける前にご飯をほぐします。その後煮立つまでは強火で、それ以降は弱火で蒸し蓋にします。10分程度で炊き上がり、火を止めてから10分程度蒸らして完成です。ほかの食材との相性がよい特徴があるため、なかなか食べない場合は、ほかの食材を混ぜるとよいでしょう。

鶏ささみ

鶏のささみはタンパク質が豊富な鶏肉の中でも、とくに高タンパク質な部位で、脂肪分が少なく消化吸収がよいです。調理方法は沸騰させたお湯に、筋を取った鶏ささみを入れ茹で、火が通ったら火を止め、鍋の中で冷ました後すりつぶします。茹でて時間が経つと固くなるため、生の状態で冷凍し凍ったまま使用する分だけすりおろし、茶こしなどに入れて茹でるのがおすすめです。

卵は完全栄養食と言われるほど良質なタンパク質の食材ですが、アレルギーが出やすい食材でもあります。最初に与えるときは固ゆで卵の黄身だけを少量から与えるようにしましょう。十分に加熱処理することでアレルギーを起こしにくくなるため、お湯で20分程度茹でた卵から卵黄を取り出し、耳かき1杯分から試して問題がなければ少しずつ量を増やしていきましょう。

ピーマン・パプリカ

ピーマンやパプリカは、ビタミン・カリウムなどの栄養が多く含まれている食材です。独特の苦味がある野菜のため、ごく少量から与えてみるとよいでしょう。カラフルな野菜のため、離乳食に彩りが増えるのも魅力のひとつです。しかし皮が固く薄皮がついたまま調理すると、歯が生え揃っていない赤ちゃんは舌で上手くすりつぶせないため、調理するときは種とワタを取り除いたピーマンを大きめに切り、やわらかくなるまで茹で、端から薄皮を剥いてからすり潰しましょう。

レバー

鉄分を多く含むレバーは離乳食中期の生後7〜8ヶ月頃から与えられる食材ですが、クセが強く大人でも苦手な方はいるのではないでしょうか。しかし、母乳やミルクを飲む量が減る離乳食中期は鉄分が不足しやすいため、積極的に取り入れたい食材のひとつです。生後8カ月頃には豆腐くらいの固さで、10~15g程度の調理が目安とされており、アレルギーの可能性もあるので、事前に確認してから食べさせるようにしてください。レバーを調理するうえで一番重要なことは特有の臭みを取ることで、流水で血合いをとりながらレバーを洗い、牛乳につけて10分放置し洗い流す下処理をしてから加熱します。鮮度が落ちやすく調理に手間もかかるため、市販の離乳食を購入してもよいでしょう。

バナナ

バナナはやわらかく自然な甘みがあるフルーツで、ビタミンやミネラル、食物繊維がバランスよく含まれています。生後8ヶ月頃は舌で潰せる固さに潰して加熱し、粗熱を取ったバナナを与えてみましょう。

製氷皿に入れ蓋をして冷凍することで1週間程度保存ができるため、まとめて作っても安心です。

ヨーグルト

タンパク質やカルシウムなどの栄養を豊富に含むヨーグルトは、離乳食中期の生後7〜8ヶ月頃から赤ちゃんに与えてよい食材のひとつです。ほとんどの食材は加熱して与えるのが基本ですがヨーグルトはその必要がなく、準備に時間がかからないため取り入れやすいでしょう。またマッシュしたじゃがいもにヨーグルトを加えることで、なめらかなペースト状態にできるため、野菜と混ぜて与えるのもおすすめです。

8ヶ月の離乳食を作る際のポイント

離乳食中期は食べられる食材や量が増え、離乳食に手を伸ばしたり掴んだりして、興味を示してくるようになります。同時に好みも出てくる時期なので、食べてくれず悩むこともあるでしょう。赤ちゃんの成長に合わせて、離乳食を作るポイントを紹介します。

指で潰せる硬さを目安に調理する

生後8ヶ月頃の赤ちゃんはモグモグと口を動かし、舌で食べ物をつぶして食べられるようになる時期です。成長が早いと前歯が生え始める子もいるでしょう。この時期の離乳食は指で潰せる絹ごし豆腐ぐらいのやわらかさで、食材の形が少し残る程度に調理します。与えるときは食べ物を口に入れた後モグモグと口を動かし、口の中が空になったのを確認して次をあげることもポイントのひとつです。

パサつきやすい食材にはとろみをつける

肉類は加熱するとパサつきやすいので、片栗粉でとろみをつけたりするとよいでしょう。白身魚は肉に比べるとほぐれやすい食材ですが、身が固くなりやすいので同じようにとろみをつけると食べやすいです。おかゆに混ぜても同様の効果が得られるため、時間がないときや肉類を単品で食べない場合は、おかゆに混ぜて与えてみましょう。

さまざまな食材を取り入れる

離乳食の量が増えるということは、赤ちゃんが摂取する栄養は母乳やミルクよりも離乳食から得る割合が大きくなるということです。摂取する栄養に偏りがでないよう、さまざまな食材を取り入れましょう。メニューは主食・主菜・副菜の3つそろっているのが理想ですが、食べてくれないときはおかゆやヨーグルトに食材を混ぜ、一品メニューにしてもよいです。

味付けにバリエーションを持たせる

基本的には味付けの必要はなく、素材の味を教えてあげましょう。さまざまな種類の食材を使用することで味にバリエーションをもたすことは可能です。しかし好みが出てくるため、偏った食材しか食べない子もいるでしょう。バランスよく栄養を与えるために、食べてくれないときは極少量のしょうゆや出汁などで風味づけしてもよいです。

8ヶ月の赤ちゃんに離乳食を食べさせる際のポイント

生後8ヶ月頃の赤ちゃんは腰がしっかりしてくるので、一人でベビーチェアに座れるようになります。できることがどんどんと増える時期だからこそ、離乳食を食べさせる際の大事なポイントを押さえておきましょう。

離乳食は1日2回食べさせる

離乳食のタイミングは1日2回、母乳やミルクの前がよいです。1日2回離乳食を食べさせることで、食事のリズムをつけられます。1日のスケジュールは7時・14時・22時にミルクのみ、間の10時・18時に離乳食とミルクを与えるのを目安とするとよいでしょう。

初めて食べる食材は午前中の献立に取り入れる

初めて与える食材は必ず少量にし、体調に変化があったらすぐに受診できるよう午前中の献立に取り入れましょう。また、どの食材で反応があったか分かりやすくするために、新しい食材は1日1回にすると受診した際にも話がスムーズです。

赤ちゃんの成長に合わせて進める

生後8ヶ月といっても、赤ちゃんによって成長の速度は違います。離乳食を次の段階に進めるのは離乳食開始から2ヶ月以上経ち、ペースト状の離乳食を大さじ3杯程度上手に飲み込むようになったことを目安にするとよいです。形状を変えたことで食べなくなった場合は、一度ペースト状に戻すなど赤ちゃんに合わせるようにしましょう。8ヶ月の赤ちゃんの離乳食ならfirst spoonのはじめての離乳食8ヶ月コースがおすすめです。お湯で温めるだけで手作りに近い離乳食が出来上がるので、忙しい時でも安心して食べさせることができます。

まとめ

三つ子の魂百までということわざがあるように、子どもの味覚は3歳までの間にどんな食材をどれだけ食べたかで決まると言われています。赤ちゃんにとって離乳食は、さまざまな味や香り・食感との出会いであり、食を通じて豊かな感性を育む時間でもあります。ファーストスプーンは大切な子どもたちが食事を通して、もっと楽しく色鮮やかな人生を送ることを心より願っています。そして、毎日時間に追われながら頑張るママやパパをサポートするために、給食の食材を製造してきた経験を活かして離乳食を開発しました。ひとりじゃない、私たちは頑張るあなたに寄り添い、赤ちゃんの成長を一緒に応援できたらと願いを込め、毎月離乳食