離乳食できゅうりはいつから使えるの?生食や手づかみやレシピについて
木桶に冷たい水を張り、きゅうりやトマトを浮かべ、味噌やマヨネーズを付けて木陰で食べる夏野菜は絶品です。今回はそんな夏を代表する野菜のきゅうりを離乳食に使う場合の注意点やいつから使えるか、栄養価やレシピについてまとめてみました。
離乳食に取り入れる際の参考になれば幸いです。
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きゅうりとは?
きゅうり(胡瓜)とは、ウリ科キュウリ属の野菜でサラダや漬物、和え物として利用されることが多いです。元々は黄瓜と呼び、普段私たちが食べる緑色の状態から熟成した状態で食べられていました・
当然苦味も強くあまり好まれていた食材ではなかったのですが、時代が進むにつれ熟す前のものを食べるようになり、品種改良も行われ現在のきゅうりが形成されていきます。
現代では野菜の収穫量でも上位にくるほど有名な野菜です。
きゅうりには苦味に個体差がある?
ウリ科きゅうりやズッキーニ、カボチャなどの品種には苦味成分のククルビタシンという物質が含まれており、個体によって苦味を感じるものがあります。
近年では品種改良も進みものすごく苦いきゅうりに出会うことは稀ですが、きゅうりを子どもに食べさせる場合は必ず味見をしてから食べましょう。
きゅうりのフリージングはできるの?
水分が多く冷凍耐性が高いとはいえないため冷凍する場合は、加熱調理が終わってペースト状に加工したものを冷凍しましょう。
切った状態で冷凍してしまった場合は、中華炒めにしてしまうと良いです。
きゅうりはいつから使えるの?生食はOK?
離乳食においてきゅうりを取り入れるタイミングはまちまちですが、離乳食の初期(5〜6ヶ月)頃から用いられるケースが多いです。
皮の食感については気になりませんが、苦味や青臭さが気になる場合はピーラーで表面を向いてあげると抑えることができます。
ヘタから1cmは外す
きゅうりのえぐみや苦味を感じる成分は、ヘタに近いところにたまりやすいので1cm程度カットして使用します。
大人が食べる場合も同様で使用すると落とした方が美味しくきゅうりを食べることができ、おすすめです。
手づかみ食べに使う場合
生の状態では消化に負担がかかったり、咀嚼しにくい場合も多いので茹でたものを用いると良いでしょう。その際少し食感が残るように茹でると収まりがいいです。
手づかみ食べにチャレンジする場合は、喉に詰まらせてむせらないように様子をみながら進めます。
きゅうりの生食はいつから
きゅうりは水分量が多く固いため離乳食では生食で用いない場合が多いです。離乳食が終わった幼児食(1歳半以降)からスタートすることをおすすめしています。
栄養がとても豊富でどうしても生で食べなければならない食材ではないので無理に生で食べさせる必要はありません。
月齢別のきゅうりの目安量と固さ
ここではきゅうりの月齢別の目安量や固さを解説します。離乳食には個人差があるため調整していただけますと幸いです。
離乳食初期の目安量と固さ
離乳食初期(5〜6ヶ月)場合は、小さくカットして柔らかく茹でたものを裏ごし器にスプーンやフォークで押し当てて裏ごしペースト状にします。
慣れてきたらすり潰したものを20gを目処に食べさせます。
離乳食中期の目安量と固さ
離乳食中期(7〜8ヶ月)場合は、2〜3mm程度に刻んだものを用います。舌を口蓋に当てて崩れるくらいの柔らかさが目安です。
野菜・果実類の目安量は20〜30g程度になります。
離乳食後期の目安量と固さ
離乳食後期(9〜11ヶ月)場合は、5〜8mm角に程度に刻んだものを用います。食べにくい場合はスプーンの背で軽く潰してあげましょう。
野菜・果実類の目安量は30〜40g程度になります。他の野菜と組み合わせて量を調整しましょう。
離乳食完了期の目安量と固さ
離乳食完了期(12〜18ヶ月)場合は、1cm角に程度に刻んだものを用います。食べにくい場合はスプーンの背で軽く潰してあげましょう。
野菜・果実類の目安量は40〜50g程度になります。他の野菜と組み合わせて量を調整しましょう。
手づかみ食べ
板ずりをしてえぐみを抜き、出汁で軽く煮たものを離乳食に用います。食べやすいように手に持ちやすい太さで4〜5cm程度に少し長めにカットすると良いです。
手づかみ食べは後期9ヶ月頃から徐々にトライするケースが多いです。
きゅうりの栄養価について
きゅうりは水分量が95%以上で100gあたり13kcal低カロリーの食材です。
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素に関しては、ミネラルが100gあたりカリウムが200mg、鉄分が0.3mg、亜鉛が0.2mgです。ビタミンで特徴的な栄養素はβカロテン相当量が330μg、ビタミンKが34μg含まれております。
特段高い栄養素はなく、標準的な淡色野菜と言えるでしょう。
組み合わせとしておすすめの食材
同じく夏にピッタリな野菜である枝豆、グリンピースなどのタンパク質や糖質が豊富な豆類がおすすめです。
きゅうりとグリンピースとコーン、しらすを和えて軽く味付けした温野菜を作ると離乳期に不足しが鉄分やカルシウムなど様々な栄養素を摂取することができます。
離乳食のきゅうりの下ごしらえと調理のポイント
きゅうりは両端を落として軽く塩を振り、まな板に擦り付ける「板ずり」と言うような工程を行うと表面の凹凸や余分なアクが抜けて食べやすくなります。
板ずり後は表面に付着した塩を洗い流してから離乳食に用いると良いです。
きゅうりや茄子など苦味やえぐみがあるものに関してはさっと下処理を加えるだけでかなり食べやすくなるためおすすめです。
きゅうりは色が良いものを使う
きゅうりは、黄瓜なので熟成していくにつれ黄色がかってきて渋みや苦味が強くなります。スタンダードな所謂きゅうりと言われるような緑色の品種に関してはなるべく濃いものを選ぶと良いです。
余ったきゅうりは保存できる?
板ずりをしたきゅうりは冷蔵保存に向いていません。酢の物や漬物、ピクルスにして消費してしまう方が良いでしょう。
それでも余る場合は、薄くスライスをしてきゅうりを絞って水分を抜いて冷凍保存すると良いです。水分が多い野菜はあまり冷凍保存すると組織が壊れて食感がボソボソになってしまうため水分を絞ってから冷凍すると良いです。
きゅうりのピクルスは食べさせて大丈夫?
あまり離乳食におすすめはできません。塩味や酸味が強く、砂糖の代わりにハチミツを使っているものも多いです。
ハチミツや黒糖はボツリヌス菌の兼ね合いから食べてはいけない食材ですので注意しましょう。
きゅうりを使った離乳食のレシピ
ここではきゅうりを使った離乳食のレシピを紹介します。離乳食の進捗には個人差があるためお子様の調子に合わせて調整するようにしましょう。
きゅうりのペースト(5〜6ヶ月)
<材料>
- きゅうり 20g
<作り方>
- きゅうりの両端を落とし、塩をまぶし板ずりをする。
- 塩を洗い流したあと1cm台にカットして2分程度茹でる。
- 柔らかくなってきたら裏ごし器に移しスプーンで濾す。
ポイント:皮を剥く場合も板ずりすると味よく仕上がります。
きゅうりの手づかみスティック(9〜11ヶ月)
<材料>
- きゅうり 1/4本
- 水
<作り方>
- きゅうりの両端を落とし塩をまぶして板ずりをする。
- 塩を洗い流しきゅうりを厚さ1cm、長さ4cmにカットする。
- 沸騰したお湯で2分間茹でる。
ポイント:出汁で茹でると軽く味が付き食べやすいです。
きゅうりとツナのさっぱり和え(12〜18ヶ月)
<材料>
- きゅうり 20g
- ノンオイルツナ 10g
- レモン果汁 1滴
- 塩 少々
<作り方>
- 下ごしらえが終わったきゅうりを細切りにする
- ノンオイルのツナ和えてレンジで軽く加熱する
- 水気を切ってレモン果汁、塩を加える
まとめ
今回は離乳食におけるきゅうりについてまとめてみました。夏の味覚のきゅうり。栄養価が高い食材ではないですが、手づかみためにも使いやすく食べやすい点が魅力です。
是非、きゅうりを離乳食に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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