離乳食のお麩はいつから?初期からOK?進め方やおすすめレシピと注意点まとめ
離乳食のお麩はいつから?初期からOK?進め方、おすすめレシピ、注意点まとめ
ふわふわとした食感で、脂質が少なく栄養もある「お麩」。離乳食に取り入れたいと考えるママ・パパも多いのではないでしょうか?
この記事では、離乳食でお麩をいつから使えるのか、選び方、進め方、冷凍保存のコツ、そして気になるアレルギーや栄養について、分かりやすく解説します。後半では簡単なレシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
離乳食のお麩、いつから始めていい?
離乳食のお麩はいつから始めていい?

お麩の主原料である小麦はでんぷんを含みます。離乳食初期(生後5〜6ヶ月頃)、パン粥を始めるのと同じくらいのタイミングから使うことができる食材です。
一般的な「焼き麩」は、シンプルなパンと似た原材料で作られており、バターや砂糖、卵黄などが加えられていない点も離乳食向きです。塩分量も心配するほど多くないので、安心して取り入れられます。
どのお麩を選べばいい?おすすめと注意点
お麩には地域によって様々な種類があります。
おすすめは「焼き麩」: 特に「小町麩」のような一口サイズの小さいものが、離乳食には使いやすくておすすめです。地域によっては「豆麩」など、さらに小さいサイズのものもあります。小さめの焼き麩を選ぶと良いでしょう。
「揚げ麩」は注意: 仙台麩(油麩)のように油で揚げてあるお麩は、油分が多く含まれるため、離乳食にはあまり向きません。
「車麩」は使える?: バームクーヘンのように巻いて焼かれた車麩も焼き麩の一種です。成分は一般的な焼き麩とほぼ同じなので、同様に使えます。
「生麩」はいつから?: グルテンにもち粉などを加えて蒸した生麩は、お餅に近いモチモチとした食感です。喉に詰まらせるリスクもあるため、離乳期には避けるのが一般的です。
お麩の与え方のポイント
- 加熱は必要?
お麩は加熱済みの乾燥食品ですが、保存状態が悪いと雑菌が増える可能性もあります。念の為、加熱調理してから与える方が安心です。
- 戻し方に注意しよう
熱湯をかけると硬く縮んでしまうお麩もあります。商品パッケージに記載されている使い方(水で戻すなど)を確認してから調理しましょう。
離乳食におけるお麩の大きさと目安量
赤ちゃんの成長に合わせて、お麩の固さや量も調整しましょう。
離乳食初期(5~6ヶ月頃) | 量:耳かき程度からはじめて徐々に量を増やしていきます。 固さ:粉末状にし、お湯を加えてポタージュくらいのなめらかさに伸ばします。 (※茹でてから潰すと粘りが出てしまうため、乾燥した状態で粉末にするのがコツです。) |
離乳食中期(7~8ヶ月頃) | 量:5g程度を目安 固さ:細かく砕き、水分を加えて指で潰せるくらいの柔らかさに。 |
離乳食後期(9~11ヶ月頃) | 量:15g程度を目安 固さ:すりこぎなどで少し粗めに砕き、柔らかく煮ます。 |
離乳食完了期(1歳~1歳半頃) | 量:15g程度を目安 固さ:小町麩なら半分くらいに割って柔らかく煮ます。 そのまま手づかみで与える場合は、割れた破片で口の中を傷つけないよう注意が必要です。 |
【注意点】
離乳食ガイドラインの主食の目安量(例:完了期50~80g)は、水分を含んだ状態の重さです。乾燥したお麩でこの量を準備すると、一袋分近くになってしまうことも。必ず水分を含んだ状態で計量するか、調理後の量を見て、赤ちゃんが食べられる範囲で調整してください。
お麩の冷凍保存
戻したお麩の常温保存はNG: 水分を含んだお麩は雑菌が繁殖しやすくなります。特に夏場は注意が必要です。
短時間なら冷蔵: すぐに食べない場合は、必ず冷蔵庫で保存しましょう(30分~2時間程度)。
長期保存は冷凍: 水で戻したお麩や調理済みのお麩を冷凍する場合は、製氷皿やフリージングトレーで小分けにして冷凍すると便利です。
冷凍保存期間: 冷凍したお麩は1ヶ月以内を目安に使い切りましょう。長く冷凍すると乾燥や酸化(冷凍焼け)で風味が落ちてしまいます。
汁物の冷凍: 味噌汁やお吸い物などを作る場合、お麩は冷凍せず、食べる直前に加えるのがおすすめです。汁だけを冷凍しておき、温める際にお麩を加えれば、ふやけすぎず美味しく食べられます。
お麩の栄養とアレルギーについて

栄養: お麩の主原料は小麦グルテンなので、タンパク質が非常に豊富です(焼き麩100gあたり約28.5g)。離乳食で不足しがちな鉄分(焼き麩100gあたり約3.3mg)や亜鉛(焼き麩100gあたり約2.2mg)も含まれています。また、油麩以外は脂質が少ないのも魅力です。
アレルギー: お麩は小麦でできています。小麦はアレルギー表示が義務付けられている「特定原材料」の一つであり、アレルギー症状が出やすい食品です。
パンやうどんなど、他の小麦製品でアレルギー症状が出たことがある場合は、お麩を与えるのはやめましょう。
初めてお麩を与える際は、必ず少量から試し、赤ちゃんの様子をよく観察してください。
加工食品を利用する際は、原材料表示を必ず確認し、小麦が含まれていないかチェックする習慣をつけましょう。
(※補足:小麦グルテンが原因で不調が起こる「セリアック病」もありますが、日本では稀な疾患です。)
お麩を使った簡単離乳食レシピ
※量は目安です。赤ちゃんの進み具合に合わせて調整してください。
【初期向け】お麩のペースト(5~6ヶ月頃)
小町麩(1個程度)をすり鉢などで粉末状にする。
少量のお湯を少しずつ加え、なめらかなペースト状になるよう調整する。
【後期向け】小町麩のフレンチトースト風(9~11ヶ月頃)
材料
- ボウルに卵黄(1/2個)
- 牛乳(大さじ2)
- 砂糖(ごく少量)
- 小町麩(15g)
- バター(小さじ1/3)
作り方
- ボウルに卵黄(1/2個)、牛乳(大さじ2)、(お好みで)砂糖(少々)を入れてよく混ぜる。
- 小町麩(15g)を①に浸し、液を吸わせる。
- フライパンにバター(小さじ1/2)を熱し、②を両面焼く。
【後期向け】お麩とじゃがいもの味噌汁(9~11ヶ月頃)
材料
- 小町麩 15g
- じゃがいも 10g
- はじめのかつおだし 2個
- 水 100cc
作り方
- じゃがいも(10g)は皮をむき、5mm角くらいに切る。耐熱容器に入れ、少量の水を加えてラップをし、電子レンジで柔らかくなるまで加熱する。
- 鍋にはじめのかつおだしと水100cc、①のじゃがいも、砕いた小町麩(15g)を入れて火にかける
- 沸騰したら弱火にし、味噌(ごく少量、1g未満)を溶き入れる。沸騰させないように温める。
よくある質問(Q&A)コーナー
Q. アレルギーが心配です。初めて与える時の注意点は?
A. ごく少量(耳かき1杯程度など、ごく微量)から始め、他の新しい食材と混ぜずに午前中の病院が開いている時間帯に試しましょう。食べた後は数時間、赤ちゃんの様子(口の周りや皮膚に赤み・発疹がないか、機嫌は悪くないか、嘔吐や下痢はないかなど)を注意深く観察してください。問題がなければ、数日あけて少しずつ量を増やしていきます。
Q. お麩が口の中(上あごなど)にくっついてしまうようです。どうすればいいですか?
A. 水分が足りない、または細かくしすぎている可能性があります。ペーストにする際は十分な水分を加えてなめらかにし、中期以降で刻んで使う場合は、だしやスープを多めにする、水溶き片栗粉などでとろみをつけるといった工夫で改善されることがあります。
Q. 麩の原料のグルテンが心配です。
A. 小麦グルテンによるセリアック病などが欧米で知られていますが、日本では比較的稀な疾患です。小麦アレルギーとは異なります。もし、お麩に限らず小麦製品を食べた後に慢性的な不調(下痢、腹痛、体重増加不良など)が気になる場合は、かかりつけ医に相談しましょう。通常の離乳食では、小麦アレルギーに注意すれば過度に心配する必要はありません。
Q. 食べすぎはよくないですか?目安量以上に欲しがる場合は?
A. お麩は消化しやすいですが、そればかり大量に食べると栄養が偏る可能性があります。記載の目安量は参考にしつつ、他の主食(おかゆ、パン、うどんなど)や、たんぱく質源(魚、肉、豆腐など)、野菜とバランスよく組み合わせることが大切です。もし目安量以上に欲しがる場合でも、全体のバランスを見て調整しましょう。
まとめ
お麩は、離乳食初期から使えて、タンパク質などの栄養も摂れる便利な食材です。ただし、小麦アレルギーには十分注意が必要です。まずは少量から、赤ちゃんの様子をよく見ながら、離乳食にお麩を取り入れてみてくださいね。
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