離乳食の卵はいつから?進め方やおすすめの商品も紹介
大切な赤ちゃんには、栄養価が高くておいしい離乳食を食べてほしいものです。卵は、赤ちゃんの成長に欠かせない栄養素がたくさん含まれているだけでなく、味わいも優しく、食卓に彩りを添えてくれる心強い味方です。また、卵は調理の幅も広いため、子どもの離乳食にぴったりの食材ともいえるでしょう。この記事では、卵の与え方や注意点、初期・中期・後期それぞれの時期に応じたレシピを紹介していきます。
離乳食の卵はいつから?
卵は、生後5~6ヶ月の離乳食初期の段階に、卵黄から与え始めるとよいとされています。卵は高い栄養価が魅力ですが、食物アレルギーを起こす可能性がある食べ物の一つでもあります。はじめて赤ちゃんに食べさせるときは、かかりつけの病院の診療時間内にチャレンジすると安心でしょう。食物アレルギーとは、特定の食べ物を摂取したあとに、皮膚や消化器などに症状が現れるもので、乳幼児期に多く発症します。発症リスクの一つにアトピー性皮膚炎があるため、もともと皮膚炎がある赤ちゃんは、とくに注意しなければなりません。皮膚炎のある赤ちゃんの場合は、まずスキンケア指導や薬物療法での治療を優先し、離乳食初期までに症状が落ち着けば、医師の指導の元で卵黄から開始できます。皮膚炎がない場合は、生後5~6ヶ月以降に離乳食を始め、おかゆや豆腐、魚などの食べ物に慣れてきたら、卵黄を食べさせてみましょう。
離乳食の卵の進め方
アレルギーが心配だからといって卵を避けていても、発症を予防できるわけではありません。また、卵はアミノ酸スコアも高く、栄養価が高い食べ物であり、赤ちゃんの成長に役立ちます。そのため、万が一のことを考えて、病院が開いている平日午前中に食べさせるよう心がけ、少しずつ試しましょう。ここからは、具体的にどのように進めていけばよいのか、初期・中期・後期・完了期に分けて解説していきます。
初期:生後5~6ヶ月
まずは、初期からみていきましょう。この月齢では、固茹で卵の卵黄の部分を、耳かき1杯ほどの量だけ与えます。固茹で卵は、まず鍋に卵とかぶるくらいの水を入れて加熱し、沸騰後15分茹でます。茹で終わったら水にとって殻をむき、黄身と白身に分けてください。アレルギーの原因になるアレルゲンは白身に多く、白身から黄身に移行するのを防ぐため、すぐに分ける必要があります。卵黄は裏ごしして、耳かき1杯ほどの量を、おかゆや湯冷ましに混ぜ、なめらかなペースト状にして与えましょう。1日に1回、1~2ヶ月ほど時間をかけて、赤ちゃんの便や皮膚に変化がないか様子を見ながら、少しずつ量を増やします。
中期:生後7~8ヶ月
卵黄1個分を問題なく食べることができたら、卵白を試していきます。固茹で卵の卵白を裏ごしして、舌で潰せる固さにしたら、耳かき1杯ほどの量だけ与えて様子を見ます。問題ないようであれば、卵黄と卵白を混ぜて与えることも可能です。この月齢では、全卵1/3個を食べられたら問題ありませんが、一気に量を増やさないように注意してください。初期と同様に、赤ちゃんの便や皮膚に変化がないか様子を見ながら、少しずつ量を増やしていきましょう。
後期:生後9~11ヶ月
問題なく進められていれば、この月齢では全卵半分ほど食べることが可能です。パサつきが気になる場合は、とろみを付けましょう。また、半熟の状態ではアレルギーを起こすリスクが高いため、十分に加熱したものを与えてください。順調に食べ進められたら、ゆで卵以外の卵料理も与えていきましょう。この月齢では、歯茎で潰せる固さを目安に調理するのがポイントです。
完了期:生後12~18ヶ月
完了期は、全卵半分~2/3個まで食べさせられます。卵焼きや炒り卵などのメニューも試せるようになるため、食べられる料理の幅が広がります。また、この月齢では1日3回の食事に加えて、おやつも必要になるため、フレンチトーストなどの卵を使ったおやつを与えてもよいでしょう。この月齢では、歯茎で噛めるくらいの柔らかい肉団子程度の固さであれば、食べさせられます。大人の食事から取り分けても問題ありません。取り分ける場合は、食材の大きさは8mm~1cm程度の正方形を目安にカットしてください。また、薄味にするため、赤ちゃん用に薄く味付けして、大人用は取り分けてから味を調整しましょう。
離乳食の卵の注意点
卵を与える前に、赤ちゃんに湿疹がないかどうか確認しましょう。湿疹がある場合は、薬などで治療を行い、万全の状態になってから与えてください。また、アトピー性皮膚炎がある赤ちゃんの場合は、万が一のことを考えて、かかりつけ医に相談してから卵を開始しましょう。卵を与えたあとは、30分ほど様子を見るのがポイントです。蕁麻疹が出ていないか、嘔吐していないかなど、症状の有無を確認します。普段と異なる様子が見られたら、すぐに病院を受診しましょう。自己判断しないことがポイント大切です。また、与える量は少しずつ段階的に増やしましょう。とくに卵白は、卵黄に比べてアレルゲンが多いため、注意が必要です。さらに、卵が古いと食中毒を起こすリスクが高くなるため、賞味期限内かつ、新鮮なものを与えてください。
卵を使ったおすすめの離乳食
それでは、ここからは卵を使ったメニューを紹介します。
たらピカタ
こちらは、後期~完了期におすすめのレシピです。
材料(1食分)
- たら 15g
- 小麦粉 少々
- 卵黄 1/3個
- 油 少々
・作り方
- タラは皮や骨を取り除き、小麦粉を薄く付けます。
- 卵黄を溶いて、タラを入れて絡ませます。
- フライパンに油をひいて、弱火で2のタラを焼き、火が通ったら完成です。
1食分を作るとなると、かえって手間がかかったり、材料が余ったりすることがあります。そこでおすすめなのが、ファーストスプーンの離乳食です。ファーストスプーンの「たらピカタ」は、国産のたらとチーズを原材料に使っており、赤ちゃんにも安心して食べさせられます。また、湯煎解凍すればすぐに食べられるため、忙しいママやパパでも、手軽に栄養価の高い食事を用意できます。
ほうれん草と卵のバターソテー
こちらは、完了期におすすめのレシピです
・材料(子ども2人分)
- ほうれん草 1と1/3株
- 人参 少々
- 卵 2/3個
- バター 小さじ1
- 塩・こしょう 少々
・作り方
- ほうれん草と人参は下茹でして、食べやすい大きさにカットしておきます。
- フライパンにバターを熱して野菜を炒め、柔らかくなったら一旦皿にとります。
- 卵を溶いてフライパンに回し入れ、スクランブルエッグを作ります。
- スクランブルエッグができたら、野菜を戻して混ぜ合わせます。
- 塩・こしょうで味を整えたら、完成です。
野菜とたんぱく質が摂取できる栄養価の高いレシピです。ファーストスプーンの商品「ほうれん草のバターソテー」は、国産ほうれん草を使ってバター醤油味に仕上げられています。ほうれん草が苦手な子どもにもおすすめの商品であるため、野菜嫌いの子どもがいる家庭は、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょうか。離乳食を作る際、ほかの食材についても悩む方は多いでしょう。さつまいもはいつ頃から与えるべきかについて、こちらで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
まとめ
卵は栄養価が高く、成長が著しい赤ちゃんにはぴったりの食べ物です。しかし、離乳食では少量しか使わないことが多く、余ってしまうことがあります。少しだけ余った卵は使い道が少ないため、かえって調理が手間だと感じることもあるでしょう。そこでおすすめなのが、ファーストスプーンの冷凍離乳食です。湯煎解凍すればすぐに食べられるうえ、国産の原材料を使っているため、安全・安心でおいしい食事をすぐに準備できます。忙しいママやパパの強い味方になってくれるでしょう。ファーストスプーンには、卵を使ったメニュー以外にも、さまざまなメニューを取り扱っています。ほかのメニューが気になる方は、ぜひホームページの商品一覧ページをチェックしてみてください。
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監修
管理栄養士 料理家 片村優美
管理栄養士兼料理家です。レシピを作ったり、記事を書いたりしています。
野菜をたっぷり使った健康的な料理が好きで、テーブルコーディネートや撮影までを自分で行っています。
栄養はもちろんのこと、心理効果や美味しさなど食の4次機能を伝えていきたいです。