離乳食できのこは食べさせていいの?スタート時期やレシピについて
「離乳期にきのこはいつからスタートしていいかわからない」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
海外でもバラバラで、だいたい6〜8ヶ月程度から用いられているようです。早いうちから積極的に摂取すべきだというものもあれば、そもそも食べさせない地域もあります。
きのこはさまざまな種類があり、食文化の違いもあるため意見が割れている?という印象です。
今回はそんなきのこ類について、いつからスタートして良いか、レシピや栄養価についてまとめてみました。
是非参考になれば幸いです。
離乳食できのこはいつから?
日本できのこは繊維質が豊富で噛み切りにくいためなるべく月齢が進んだ後期(9〜11ヶ月)頃から用いられることの多い食材で、しめじや椎茸、エリンギを細かく刻んで食べさせるというのが主流なようです。
ちなみに海外ではマッシュルームをペースト状にして6ヶ月頃から与えている地域もあるため、早い段階できのこを食べさせたい場合は海外の離乳食を参考にすると良いかもしれません。
食感の強いきのこより食べやすいきのこを使う
きのこと一口に言ってもさまざまな品種が存在します。離乳期にはなるべく繊維が口に残りやすいエリンギやえのきなどの繊維が口に残りやすいきのこは避けた方が無難です。
調理するときもかなり小さく刻み食べさせるケースが多いです。
繊維質なきのこは細かく刻む
きのこは全般的に食物繊維が豊富で消化しにくい部類の食材です。消化しやすいように粗刻みぐらいのサイズ感でカットするようにしましょう。
ビタミンDやビタミンB、カリウムやリンなどの栄養素を含むきのこ。食べやすくなる工夫をして離乳食に取り入れましょう。
きのこの目安量と大きさ
ここではきのこの目安量や大きさについて記載します。是非離乳食にきのこを取り入れる際の参考になれば幸いです。
離乳食初期の目安量と大きさ
日本では食べさせていないようです。
海外では日本の離乳食初期に当たる6ヶ月頃から使用しているようで、ホワイトマッシュルームをペースト状にして与えています。流石に生で食べさせるようなことはないようで加熱したものを使っています。
離乳食中期の目安量と大きさ
日本では食べさせていないようです。
海外ではまちまちですが、手づかみ食べにトライさせている地域が出てきます。
離乳食後期の目安量と大きさ
この時期から日本でも取り入れられるようになり、しめじや生椎茸など細かくみじん切りにして食べさせます。
他の野菜に比べかなりカットサイズを小さく小さくしている点が特徴です。
量は他の野菜と併用するため1~5g程度に抑えているレシピが多いです。
離乳食完了期の目安量と大きさ
この時期も同様に消化しやすいように細かく刻まれた状態で食べさせることが多いです。
量についても抑えた状態で食べさせるようにしましょう。
きのこの栄養価について
きのこは一般的にビタミンDと食物繊維を豊富に含む食材です。
代表的なきのこである舞茸は、日本食品標準標準成分(8訂)によるとビタミンDが100g当たり4,9μg含まれており、食物繊維は3.5含まれております。
またカロリーが低い食材ですので、組み合わせることによって不足しがちな栄養素を補いつつバランスよく食事を取ることができます。
旨味成分のグルタミン酸やグアニル酸が豊富
きのこには旨味成分になるグルタミン酸やグアニル酸が含まれています。離乳食の旨味アップにも使用することができる点も魅力の一つです。
干した椎茸以外にも出汁がしっかり出るものも多いため、きのこの茹で汁などを離乳食に取り入れてると旨味がアップします。
きのこ類とお肉をバランスよく組み合わせる
野菜が苦手なお子様でもきのこは食べるという方も多いのではないでしょうか?
きのこは、野菜独特の苦味やエグみがないため、お肉に混ぜることで違和感なく食物繊維を摂取することができます。
おすすめはひき肉に混ぜ込んでハンバーグで、タンパク質と同時に食物繊維を摂取することができおすすめです。
きのこの下ごしらえや調理方法について
本来きのこは香りが落ちるため洗わない方が良いとされています。また基本的に市販で売られている菌床栽培のきのこは、環境をコントロールした状態で販売されているため、素手で触り濡らしてしまうと逆に傷みやすくなることがあります。
菌床栽培のきのこに関しては、調理する直前にさっと水で洗う程度で留めておきましょう。
原木栽培など自然環境で育てられたきのこや滑りがあるきのこに関しては、異物がないか確認をしてしっかり洗うように心がけましょう。
石づきはしっかり外そう
きのこを調理する際は、軸の先端部分の固い部分を切り落として料理します。
石づきは、固くおがくずや菌床が付着しているため食べない方が良いです。もったいないですが、しっかり切り落としましょう。
石づきの上の軸と呼ばれる部分については食べられる部位のため捨てないように注意してください。
まとめて調理して冷凍保存
きのこを刻む場合はフードプロセッサーやブレンダーがあると便利です。
包丁では刻みきれないくらいまで、細かく撹拌することができるためおすすめです。だしや茹で汁など汁気のあるものを入れると回るようになります。
ある程度まとめて調理を行い、余ったものは製氷機や離乳食用のフリージングトレーに入れ保管すると次の離乳食の調理の手間を省くことができます。
きのこを使った離乳食のレシピについて
ここではきのこを使った離乳食のレシピを一部紹介します。参考になれば幸いです。
きのこペースト(9〜11ヶ月)
<材料>
- マッシュルームまたはしめじ 200g
- オリーブオイル 小さじ1
<作り方>
- マッシュルームを薄くスライスする
- フライパンにオリーブオイルをしきマッシュルームを炒める
- 色が変わってきたら引き上げ、粗熱を取り撹拌する
粘度が気になる場合は、離乳食用の出汁を加えるなどして調整してみてください。マッシュルームはあまりこだわなくても大丈夫ですが、海外ではホワイトマッシュからスタートするケースが多いようです。
きのこポタージュ(12〜18ヶ月)
<材料>
- きのこペースト 15g
- 玉ねぎ 5g
- 豆乳(無調整)15g
- はじめのやさいだし 1個
- 塩 適量
- 水 適量
<作り方>
- 玉ねぎをみじん切りする
- 軽く電子レンジで水分を飛ばす
- きのこペースト、玉ねぎ、豆乳、野菜だし煮込み水を加え調整する
ファーストスプーンのはじめの野菜だしを使ったきのこポタージュです。はじめのやさいだしがない場合は、野菜だしとペーストを使い調整してみてください。
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まとめ
今回は離乳期におけるきのこ類の使い方についてまとめてみました。きのこは旨味成分やビタミンD、食物繊維が豊富な食材です。
ぜひ、離乳期にはきのこ類を取り入れてみてはいかがでしょうか?