離乳食でアジの刺身はいつから使えるの?冷凍保存する際の注意点とレシピについて

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

離乳食で青魚を使いたい!という方も多いのではないでしょうか?今回は日本の食卓に馴染み深い青魚の鯵(アジ)について刺身は使えるのか?冷凍保存する際の注意点や、栄養価、おすすめのレシピについてまとめてみました。

他の魚種に比べて刺身や骨なしの切り身が手に入りやすいアジ、はじめての青魚の選択肢の一つです。これを機会にチャレンジしてみましょう。

アジはどんな魚?刺身の小骨は気になる?

アジは銀色のピカピカと光る魚体で背中側に青色の線が入っており、側面上に稜鱗(りょうりん)と呼ばれる鋭い鱗があります。小アジのように手のひらサイズのものからマグロやカツオのような大きさまで成長するギンガメアジ属やロウニンアジなども存在します。

日本で言う鯵(アジ)といえば、「マアジ」を指し20〜30センチ前後の魚で刺身や寿司、開きやフライなど様々な用途で食べられています。

マアジ自体は日本近海や東アジアの別の国で取られることの多い魚種になります。似たアジではニュージーランドマアジが有名で、マアジと代替されることも多いです。

離乳食で刺身のアジを使う際の注意点

アジは小骨が気になる魚の一つです。刺身や寿司にしているものに関してはピンボーン処理という小骨を抜く作業を手作業で行っているものになります。

手作業という性質上、小骨が途中で折れて残ったり、見逃したりすることもゼロではありません。

アジを食べさせる場合は必ず、骨が残っていないか確認しましょう。

離乳食でアジはいつから使えるの?

離乳食でアジ(青魚)は離乳食の後期頃から用いられるケースの多い魚です。理由としては脂質が多く、白身魚に比べて身質がしっかりしている点が挙げられます。

アジ科の魚のデータを見ると初期の頃から用いられることの多い「真鯛」とあまり変わらない脂質量になっております。

理屈としては初期の頃から用いても問題は無いのですが、青魚の中には脂質が高いものも多く、間違いを防ぐために後期から使用しましょう。

アジフライやアジの天ぷらはまだ

離乳食ではアジフライやアジの天ぷらのような揚げ物は使用しません。衣が油を吸い、カロリーが上がり、脂消化器に負担がかかるため、離乳食が終わった幼児食から取り入れるようにしましょう。

アジの目安量と大きさについて

ここでは離乳食におけるアジについてまとめてみました。離乳食の進捗には個人差があるためお子様の様子に合わせて調整するようにしましょう。

・離乳食初期の場合

離乳食初期頃はアジを使用しないとされております。どうしても使用したい場合は、おかゆ→野菜と進捗した後に刺身を細かく潰して加熱してから食べさせるようにしてください。

・離乳食中期の場合

この時期も初期同様に用いない方が良いとされております。どうしても使用したい場合は、2〜3mmにカット(みじん切りと荒みじん切りの中間)して加熱してから食べさせてください。

・離乳食後期の場合

離乳食後期になると青魚を取り入れるケースが増えてきます。5〜8mm程度にカットして使用すると良いとされておりますが、小骨の気になる青魚についてはたたいてしまった方が骨気にならずに済みます。

肉・魚の目安量は、15gになります。

・離乳食完了期の場合

茹でたアジの刺身を1cmサイズにほぐして食べさせます。小骨に注意して食べさせてください。

肉・魚の目安量は15〜20gになります。

手づかみ食べに小アジの開きは食べられる?

小アジの開きをプレスしたものは加熱すれば食べられないことはないですが、あまりおすすめできません。アジを手づかみ食べに使う場合は、叩いてお好み焼きやチヂミのタネに加えて使用しましょう。

アジの栄養価について

日本食品標準成分表(8訂)ではマアジの皮なしで100gあたり19.7gタンパク質を含み脂質を4.1gになります。初期の頃から用いられるケースの多い皮なしの真鯛で脂質5.9gなので脂質が高い魚ではありません。

バランスの良い組み合わせについて

カルシウムと鉄分が多く含まれている小松菜や水菜がおすすめです。アジと相性と一緒に食べられることの多い食材では、こねぎ(万能ねぎ)が良いでしょう。

アジの下ごしらえと冷凍保存の注意点

アジを捌く場合は、滑らない様にまな板にベーパーを噛ませてゼイゴの部分を外して鱗をとります。その後頭を落とし内臓を抜いた後、中を洗い背中に包丁を入れて下ろします。

その後腹骨をすいて骨抜きで小骨を外しましょう。

位置がわかりにくい場合は、切り口をスッと撫でると骨の位置がわかりやすいです。

アジの皮に気をつけて刺身が楽

アジの皮のセイゴを外す時に滑って怪我をするケースがあるので滑らない様に何かをかましてあげると良いです。離乳食の量ですと実際に捌くより刺身を買った方が安くて安全なのでそちらを使うようにしましょう。

冷凍保存する場合

刺身を再冷凍する場合は、身質が劣化するためあまりおすすめできません。新鮮な状態で加熱加工して空気に触れない様に真空包装を行い、袋ごと解凍すると劣化を抑えることができます。温度の高い状態で放置してしまうとヒスタミンを生成してしまうため必ず低い温度で保存して手早く下処理をするようにしましょう。

アジを使ったおすすめレシピ

ここではアジを使った離乳食のレシピを紹介します。離乳食の進捗には個人差があるためお子様の様子に合わせて調整するようにしましょう。

小ネギとアジのつみれ汁(9〜11ヶ月)

<材料>

  • アジ刺身 15g
  • 小ネギ 5g
  • おろししょうが 1g
  • 醤油 風味付け程度

<作り方>

  • アジの刺身を細かく叩きおろししょうが、小ネギを加えます。
  • つみれ状に小さく丸く加工して茹で、醤油で軽く風味をつけます。

アジとアボカド丼(12〜18ヶ月)

<材料>

  • アジ刺身 15g
  • アボカド 10g
  • ごま 少々
  • 醤油 風味付け程度(味付けに合わせましょう)
  • 軟飯orご飯(進捗に合わせて選択)

<作り方>

  • 湯掻いたアジの刺身を1cm程度にカットします。
  • 軟飯かご飯にダイスカットのアボカド、アジを乗せて軽くごまと醤油で風味をつけます。

おすすめの青魚を使った離乳食

さばそぼろのひじき煮(9~11ヶ月)

対象年齢:9~11ヶ月

【原材料名】

小松菜(国産)、さば水煮(国内製造)、人参(国産)、大豆(国産)、醤油、ひじき、砂糖、(一部にさば・大豆を含む)

まとめ

今回は離乳食におけるアジについてまとめてみました。青魚の中でもヘルシーで食べやすい魚です。子骨に注意しながら離乳食に取り入れてみてください。

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