離乳食でバターの市販品はいつから使えるの?有塩と無塩どっちがおすすめ?

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

離乳食でバターを使っているケースは意外と多く、自然に甘みや風味をつけるのにピッタリな食材です。

バターは動物性油脂で脂肪分が80%以上含むため使い方に注意しながら進めてみましょう。

今回は離乳食におけるバターは、手作りではなく市販品は使えるのか?有塩と無塩(食塩不使用)の違い、バターを用いた離乳食のレシピについてまとめてみました。

バターを離乳食に取り入れる際の参考になれば幸いです。

離乳食でバターはいつから使えるのか?

バターは資料によっては離乳食初期の6ヶ月頃から取り入れているものと中期(7〜8ヶ月)頃からスタートするパターンの二つがあります。

どちらからでも良いのですが、他のごま油やサラダ油、オリーブオイルは中期から後期にかけて取り入れることを鑑みるとバターも足並みを揃えて中期から取りれると良いでしょう。

赤ちゃんに初めてバターを食べさる際の注意点

バターは牛乳からクリームを分離して凝固させた食べ物になります。成分の大半を脂質が締めており、赤ちゃんは脂質をうまく分解することができません。食べさせすぎるとお腹を降す原因になるので注意が必要です。

バターでホワイトソースを作る際は脂質に注意

レシピサイトを確認してみると通常のホワイトソースと配合割合が変わらず脂質が多くなります。食べさせすぎるお腹を下す必要があり注意が必要です。

脂質を抑えた赤ちゃん向けのホワイトソースの素がおすすめです。

バターの脂質は積極的に摂る必要があるのか?

粉ミルク、フォローアップミルク、肉や魚にも含まれていることから積極的に摂取させる必要は特にありません。

脂質不足が気になる場合は、鮭やぶりなどの脂質がある程度乗った魚や亜鉛や鉄分を含んだ牛・豚の赤み肉がおすすめです。

便通が目的であれば、水分と水溶性食物繊維など消化器に負担がかからない部分からトライしてみると良いでしょう。

有塩と無塩のバターどちらが良いか

昔は食塩を1〜2%加えて日持ちと安定性を向上させているものを有塩、食塩を加えおらずナチュラルな味わいに近いものを無塩と表記されていました。現在では無塩であれナトリウムを含むため表記が適切ではないとされており、食塩不使用という表記で販売されています。

有塩バターの食塩相当量で見るに100gあたり1,9g程度の食塩相当量を含まれております。使用する量がごく少量であり、調味料の調整が必要なぐらい塩分が含まれているわけではないのですが、気になる場合は食塩不使用(無塩)のバターを選ぶと良いです。

発酵バターは食べさせて大丈夫?

バターを選ぶ際に発酵バターというワードを目にする方も多いのではないでしょうか?

生クリームやバターに乳酸菌を練り込んで発酵させたものを発酵バター、発酵させていないものを甘性バターといいます。

発酵させることによりバターの酸味と独特の芳香を醸し出すところが良い点で、商品によりますが、発酵食品は赤ちゃんに食べさせることができます。

離乳食でバターを取り入れる際は、食べさせすぎに注意して取り入れてみましょう。

バターの使い方と目安量について

バターの使い方を見ると「風味付け程度」と表記されている資料が多いです。離乳食でいう風味付け程度とは、感覚的に規定外の量(1g以下)というニュアンスで使われています。

資料によっては11ヶ月でバターを5g程度使用して良いと言われており、肉や魚からも摂取する兼ね合いから1〜5gの範囲に抑えるようにしましょう。

おすすめの市販バターと選び方のポイント

バターには表の包装資材にバターという文言があっても裏側の食品表示の部分に「乳等を主要原料」とする食品と表記しているものがあります。

これは日本でのバターの定義によるもので、牛乳やクリームから脂肪分を固めたもので乳脂肪分が80%か、水分が17%以下であると定められております。

レーズンや香辛料など他食品を配合し、バターの適合規格から外れるためバターではないものがあります。商品によってはパーム油やコーン油などの植物油と混ぜたものにもバター使用やバター入りなどと表記されているため、これらは避けた方がよいでしょう。

表記ラベルの名称・種類別にバターとしっかり表記されているものがおすすめです。

バターメーカーするのも自作もOK

市販の生クリームでフレッシュバターを作る場合、バターメーカーやミキサーなどを使うと簡単に分離させることができます。

出来立てのバターの滑らかな舌触りとフレッシュな風味がとても美味しいです。手作りには手作りの良さがあるので時間がある時にチャレンジしてみてください。

バターに関連するよくある質問

ここではバターについてまとめてみました。

バターとマーガリンどっちも食べさせて大丈夫?

どちらも食べさせて問題ありません。マーガリンに含まれるトランス脂肪酸についてですが、総エネルギー量の1%未満に収めることが推奨されております。日本人の標準的な食生活をしている場合基準を超えません。トランス脂肪酸が、どうしても気になる場合はバターにしましょう。

バターにアレルギーはあるの?

バターやクリームにも乳たんぱく質を含んでいるためアレルギーに注意しましょう。すでに乳アレルギーがある場合は医師に除外の有無を確認してください。

バターをレンジで加熱する際のポイント

バターをレンジで溶かす場合は一気に加熱すると焦がすことがあるため、電子レンジの出力を抑えて十数秒で区切って複数回に分けて加熱すると良いです。

バターを使った離乳食のおすすめレシピ

ここではバターを使った離乳食のレシピを紹介します。

バターを減らしたホワイトソース風(9〜11ヶ月)

<材料>

  • 牛乳 150cc
  • 小麦粉 15g
  • マッシュポテト 10g
  • バター 5g

<作り方>

  • 溶かしたバターと小麦粉、マッシュポテト、牛乳を滑らかになるまで混ぜる。
  • フライパンに移して焦げ付かないように弱火でじっくり加熱する

ポイント:少しもったりした形になります。

バターライス(9〜11ヶ月)

<材料>

  • ささみ 15g
  • はじめの軟飯(詳しくはこちらから)
  • ノンオイルのオニオンアッセ(手作りでもOK)
  • バター 2g

<作り方>

  • 茹でたささみを粗刻み程度に刻む
  • フライパンにバターを色オニオンアッセ、ささみを加える
  • ある程度馴染んできたら軟飯を加えて軽く和える

さつまいものバター焼き(12〜18ヶ月)

<材料>

  • ダイスカットさつまいも(冷凍が便利)20g
  • バター 2g
  • 胡麻 少々

<作り方>

  • 1cm角の冷凍を電子レンジで解凍する
  • 取り出してバターを梨ませる
  • 耐熱容器に移してオーブンで焼き目がつくまで加熱
  • お好みでごまをまぶして完成

ポイント:生のさつまいもからスタートする場合も電子レンジを使うと火が通しやすくなるのでおすすめです。

まとめ

今回は離乳食におけるバターについてまとめてみました。脂質が多く少し扱いが難しい食材ですが、料理のコクを出すのに便利な食材です。食べさせすぎには注意しながら離乳食に取り入れてみましょう。

ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています、他に気になる記事があればもう1記事ご覧いただけるとありがたいです。

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