離乳食の水菜はいつから?レシピやレンジアップと冷凍方法について
水菜はシャキシャキとした食感で癖がなく淡白で食べやすい食材です。サラダや和物、鍋やスープなど様々な活用方法で用いられており、様々な微量栄養素を含む点が魅力的です。
今回は離乳食における水菜についていつから食べられるのか、おすすめのレシピやレンジアップや冷凍方法についてまとめてみました。是非、離乳食で取り入れる際の参考になれば幸いです。
水菜はいつから食べさせていい?
離乳食で水菜は離乳食の初期の頃から用いられることの多く、やや苦味や癖があるものの葉物の中では登場の早い野菜です。初期の段階では水菜の葉先のやわらかい部分を使うとストレスなく取り組めます。アクが少ないため生食されるケースも多い野菜ですが、離乳期の段階では茹でたあとさっと水にさらしてあげると良いでしょう。
水菜はどんな野菜なの?
水菜は京菜とも言われており伝統的な京野菜の一つです。元々肥料などの必要がなく水を引くだけで栽培できたことから水菜と呼称されるようになりました。独特の爽やかな香りとシャキシャキとした食感で肉・魚の臭み消しとして用いられています。
寒冷な気候を好む野菜で12〜3月頃に路地栽培の旬を迎えます。現在では水耕栽培が主流で、通年で手に入りスープやサラダに適したサラダミズナ、大株の晩生品種で漬物にピッタリな白茎千筋京水菜などの品種改良も進んでおります。
水菜の茎を食べさせて大丈夫?
水菜の茎は離乳食では口に残りやすいので細かく刻むか、葉の部分を使用するようにしましょう。そのまま食べさせると飲み込みにくいケースが多いです。また水菜は大きくなると茎が硬くなる傾向にあるため、サダラミズナやノーマルの水菜がおすすめです。
最初は小さく食材に慣れてきてから調整すると進めやすいです。
水菜の離乳食の目安量とおすすめの固さ
ここでは水菜の目安量とおすすめの固さについて解説します。
・離乳食初期の場合
初期の段階で使用する場合は、ほうれん草と同じような形で葉先の柔らかい部分を刻み裏ごしペースト状にしてあげると良いです。ある程度慣れてきた段階で裏ごしをやめて食べさせるようにステップアップしてみましょう。
目安量は耳かき程度からスタートして最終的に20gを目処に食べさせると良いです。
・離乳食中期の場合
中期の段階では、2〜3mm程度に葉先をカットして使用するようにしましょう。感覚としてはあらみじんとまではいかないがある程度大きさが残る程度が目安です。
野菜・果物の量は20〜30gを目処に食べさせます。
・離乳食後期の場合
後期の段階では5〜8mm程度の大きさのものを使用します。茎を使用しても良いですが、実際に食べてみて固いと感じるようであれば刻むようにしましょう。
野菜・果実の目安量は30〜40g程度になります。
・離乳食完了期の場合
完了期の段階では1cm程度がおすすめです。かなりサイズ感が出るので実際に食べてみて違和感のある場合は、小さくすると良いでしょう。
野菜・果実の目安量は40〜50g程度になります。複数の野菜と組み合わせてみましょう。
H3手づかみ食べや生食は大丈夫なの?
手づかみ食べにする際は、刻んでおやきにして食べさせるとスムーズに取り入れることができます。
水菜は生食でも食べられる野菜ですが、離乳期の段階では生食は推奨されておりません。加熱したものを食べさせるようにしましょう。
水菜の栄養価とおすすめの組み合わせ
水菜は日本食品標準成分表(八訂)では、100gあたり23kcalでカロリーの低い野菜といえます。しかし微量栄養素に関しては豊富にふくんでおり、ミネラルではカリウムやカルシウム、鉄を豊富に含み、ビタミンではβカロテン、ビタミンK、葉酸やビタミンCなどの値が高いです。
淡白な味わいで食べやすく、様々な微量栄養素を含んでいるためスープや煮物がおすすめです。
ビタミンDが豊富な魚類
微量栄養素については、水菜自体に多く含まれており、何と組み合わせてもバランスの良い食事を摂ることができます。強いて言えばビタミンDが不足しており、魚との組み合わせが良いです。
おすすめの魚種は、サケ・マス類のシロサケ、ベニサケなどDHA含む脂質とタンパク質、ビタミンDが豊富な魚が良いでしょう。
水菜のアレルギーについて
特定原材料・準ずるものの28品目の中に水菜は含まれていません。メジャーなアレルギーではないですが、かゆみや赤みに注意をして少しづつ食べさせましょう。
水菜の選ぶポイントと下ごしらえと注意点
水耕栽培が主流ですが、路地も流通しているため根元を見て土で汚れている場合は葉の隙間に土が付着していないか注意しながら水で洗い流しましょう。
路地とハウスどちらが良いかという問題ですが、どちらも離乳食に使うことができます。最近の流れとしては早生の品種を植えて短いうちに収穫をするケースが主流です。
水耕栽培=味が薄いといわれがちですが、使用用途の変化に伴い茎が硬くなる前に収穫するケースが増えため、味が薄い!というような物足りなさを感じているのかと思われます。
離乳食で使う場合は、味が強く茎がしっかりとしたものより、茎が柔らかい方が良いです。
下ごしらえ
水菜はアクが少ないため下茹でをする必要がありませんが、気になる場合は軽く水にさらしてから使用すると良いです。水菜の茎については初期・中期の段階では外し、食べ物に慣れてきた後期(9〜11ヶ月頃)から使用しましょう。
通常サラダで使用する場合は、軽く塩を揉んであげて食感や水気を切ってから使用しますが離乳食では加熱工程を必ず入れるためやらなくても問題ありません。
冷凍は向いているの?
水菜など水分の多い野菜に関しては、軽く塩加えて茹で、水分を切ってから冷凍しましょう。本来水分の多い野菜に関しては冷凍保存に向いておりません。
どうしても余る場合は、しっかりと水気を切って冷凍してください。
レンジで加熱する場合
電子レンジを使う場合は、軽くラップをして少量水を加えて40〜50秒程度加熱しましょう。しんなりしてくれば完成です。ラップをしないで加熱をすると水分が飛びすぎてカラカラになってしまう場合もあるので注意してください。
火が通りやすい野菜なのであまり神経質にならなくても問題ありません。
水菜を使った離乳食のレシピについて
ここでは離乳食で水菜を用いる際のレシピを紹介します。離乳期の段階では、個人差があるためお子様の状況に合わせて食材の大きさや調味料について調整するようにしましょう。
水菜裏ごし(5〜6ヶ月)
<材料>
- 水菜 20g
<作り方>
- 水菜をみじん切り程度の大きさにカットする
- 耐熱容器にみじん切りにした水菜と水を小さじ1/4程度加えて加熱
- 色が変わり火が通ってきたタイミングで取り出し、裏ごし器で濾す
ポイント:水菜は火が通りやすいのでレンジでも鍋でもどちらも問題ありません。
かつおだし香る水菜と鶏肉煮(7〜8ヶ月)
<材料>
<作り方>
- 森林どりの鶏そぼろを取り出す
- 水菜を2〜3mm程度にカット(みじん切り程度)
- そぼろ、水菜、かつおだしをシリコンスチーマーに移しレンジで50秒加熱する
ポイント:とろみが欲しい場合はとろみ剤や片栗粉を使用すると良いです。
水炊き風レンジ鍋(9〜11ヶ月)
<材料>
<作り方>
- 水菜、白菜、人参を5mm程度にカット、椎茸はみじん切り程度
- 全ての具材をシリコンスチーマーに加えて2〜3分程度加熱する
- お好みで風味付けに醤油を加える
まとめ
今回は離乳食における水菜についてまとめてみました。鉄分が多い食材は独特の癖があり、食べにくい傾向がありますが水菜は生食ができるぐらい食べやすい食材です。
是非、離乳食で水菜を用いてみてください。
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