赤ちゃんの離乳食にごぼうはいつから?安全な進め方、下ごしらえ、レシピを紹介
ごぼうは、食物繊維やミネラルが豊富で、独特の風味と食感が特徴の根菜です。主に日本や東アジアで食べられており、きんぴらや煮物、スープなど様々な料理に使われます。健康的なイメージがあるごぼうですが、赤ちゃんにはいつから、どのように与えれば良いのでしょうか?
この記事では、離乳食でごぼうを使う際の開始時期や下ごしらえ、調理のポイント、おすすめレシピについて解説します。
離乳食でごぼうはいつから使える?

離乳食でごぼうを始める時期は、**離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)**からが一般的です。
ただし、ごぼうは繊維が多く、赤ちゃんにとっては消化しにくい食材です。また、独特の土のような香りやアク(えぐみ)があるため、他の野菜に慣れてから少量ずつ試すようにしましょう。
注意点:
- 繊維が多い: 必ず細かく刻むか、すりつぶして与えましょう。
- アクがある: しっかりアク抜きをして、えぐみを減らしましょう。
- 加熱は十分に: 赤ちゃんが食べやすいように、必ず柔らかく煮てから与えましょう。
月齢別の進め方の目安(量・固さ)
赤ちゃんの成長には個人差があります。以下の目安を参考に、お子さんの様子を見ながら調整してください。
- 離乳食初期(生後5〜6ヶ月)・中期(生後7〜8ヶ月):
- この時期は、繊維が多く消化の負担になるため、基本的に使用はおすすめしません。
- もし使う場合は、圧力鍋などで十分に柔らかく煮込み、裏ごし器で繊維を取り除いてペースト状にする(初期)、または細かく刻む(中期)必要があります。
手間もかかることから消化しやすい野菜を選ぶ方が無難です。
- 離乳食後期(生後9〜11ヶ月):
- 形態: ペースト状、またはごく細かいみじん切り。
- 量: 1食あたり野菜・果物の合計で30〜40gが目安。ごぼうだけで与えるのではなく、他の野菜と組み合わせて少量から試しましょう。
- 離乳食完了期(生後12〜18ヶ月):
- 形態: 細かいみじん切り。完了期であっても、繊維が多いため、まだ小さめに刻むのがおすすめです。
- 量: 1食あたり野菜・果物の合計で40〜50gが目安。他の野菜と組み合わせて調整します。
食物繊維についての考え方
赤ちゃんの食物繊維については意見が分かれています。
- 形がなくなるまで細かくすればOKという
- 細かくしても食物繊維は避けるべきという
どちらが正しいということではなく、お子さんの消化能力や便の様子を見ながら判断しましょう。
他の根菜がおすすめ: ごぼうは風味が強く、好き嫌いが分かれやすい野菜です。離乳食では、まず甘みのある人参や、じゃがいも、さつまいもなど、赤ちゃんが食べやすい根菜から試してみると良いでしょう。
ごぼうの下ごしらえと保存方法
離乳食でごぼうを使う際は、下ごしらえが大切です。
- 選び方: 土付きごぼうは香りが良いですが、離乳食に使う場合は、泥を洗い流す手間が省ける「洗いごぼう」が便利です。すでにカットされているもの(ささがきなど)も時短になります。
- 衛生面: 野菜には土壌由来の細菌が付着している可能性があります。特に、1歳未満の赤ちゃんにはボツリヌス菌のリスクもあるため、土が付いていない、よく洗浄された清潔な野菜を選ぶことが大切です。(※はちみつやコーンシロップ(果糖ぶどう糖液糖)も同様の理由で1歳未満には与えません。)
- アク抜き:
- ごぼうをよく洗い、包丁の背やたわしなどで表面の皮を軽くこそげ落とします。
- 離乳食に使う分をささがきや薄切り、みじん切りなどにします。
- 水を張ったボウルにカットしたごぼうを入れ、5分ほどさらしてアクを抜きます。
- しっかりアクを抜くことで、土の香りやえぐみが和らぎます。
- 柔らかく煮る方法:
- 小さくカットしたごぼうを、鍋で5〜10分ほど、または圧力鍋で規定の時間加熱します。
- 箸やフォークがスッと抵抗なく入るくらい柔らかくなればOKです。
- 保存方法:
- 調理の手間を省くには、下処理して柔らかく茹でたごぼうを、ペースト状やみじん切りにしてから小分けにして冷凍保存しましょう。
- 生のまま保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存します。
ごぼうの栄養とおすすめの組み合わせ
ごぼうは食物繊維が豊富に含まれています。特に、水に溶けにくい不溶性食物繊維だけでなく、水に溶けやすい水溶性食物繊維(イヌリン)も豊富に含んでいるのが特徴です。
その他、カリウム、カルシウム、マグネシウムといったミネラルも含まれていますが、ビタミン類は少なめです。
栄養バランスを整える組み合わせ:
- ビタミンを補う: 人参、かぼちゃ、パプリカなど
- タンパク質を補う: 鶏肉(ささみ、ひき肉)、豆腐、白身魚など
- 鉄分を補う: 鶏レバー、ひじき、ほうれん草、小松菜など
これらの食材と組み合わせて、薄味の煮物やスープ、混ぜご飯などにすると、栄養バランスが整いやすくなります。
ごぼうを使った離乳食レシピ例
1. ごぼうペースト(後期:9〜11ヶ月頃)
- 材料:
- ごぼう:適量(1/3本程度)
- 水またはだし汁:適量
- 作り方:
- ごぼうをよく洗い、皮をこそげ、アク抜きをする。
- 小さめにカットし、ひたひたの水またはだし汁で、箸がスッと通るまで柔らかく茹でる(圧力鍋を使ってもOK)。
- 茹で汁を少し加えながら、裏ごし器やブレンダーでなめらかなペースト状にする。
- 余った分は製氷皿などに入れて冷凍保存する。
2. ごぼうとじゃがいものおやき(完了期:12〜18ヶ月頃)
- 材料:
- じゃがいも:中1/4個(約40g)
- ごぼう(茹でて細かく刻んだもの or ペースト):10g
- 片栗粉:小さじ1(約5g)
- サラダ油:少量
- 作り方:
- じゃがいもは皮をむき、柔らかく茹でてフォークなどで潰す。
- 潰したじゃがいもに、細かく刻んだ(またはペースト状の)ごぼう、片栗粉を加えてよく混ぜる。
- 赤ちゃんが手づかみしやすい大きさに平たく丸める。
- 油を薄く引いたフライパンで、両面を弱火で焼く。
まとめ
ごぼうは食物繊維が豊富で栄養のある野菜ですが、繊維が多く消化しにくいです。
離乳食で使う際は後期(9〜11ヶ月頃)から、少量ずつ慎重に進めましょう。アク抜きや加熱をしっかり行い、細かく刻んだりペースト状にしたりして、赤ちゃんが食べやすいように調理することが大切です。
他の食材と組み合わせて栄養バランスを考えながら、赤ちゃんの様子に合わせて取り入れてみてください。
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