離乳食にごまはいつから? アレルギーの注意点やおすすめレシピも紹介
香ばしい風味とクリーミーでコクのある味わいが魅力のごま。離乳食では、完了期の料理の風味付けや和え物などに幅広く活用できます。ごま油も離乳食中期(7ヶ月頃)から使える便利な食材ですが、アレルギーには注意が必要です。
この記事では、離乳食でごまを使う際の開始時期や注意点、おすすめレシピなどを分かりやすく解説します。ぜひ、離乳食にごまを取り入れる際の参考にしてください。
離乳食にごまはいつから使える?

ごまは離乳食後期(9〜11ヶ月)頃から少量ずつ試してみましょう。ごまは皮が口に残りやすいため、そのままの「いりごま」ではなく、皮が細かくなった**「すりごま」やペースト状の「ねりごま」を使うのがおすすめです。
市販のすりごまやねりごまは加熱済みですが、離乳食に使う際は念のためサッと火を通して調理するとより安心です。
離乳食でごまを使う際の注意点

1. アレルギーに注意 ごまは食物アレルギー表示で「特定原材料等28品目」に含まれており、アレルギーを引き起こす可能性があります。初めて与える際は、必ずごく少量(耳かき1さじ程度)から試し、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。万が一、アレルギー症状が出た場合に備え、平日の午前中などすぐに医療機関を受診できる時間帯に試すのがおすすめです。
2. 与えすぎに注意(脂質が多い) すりごまやねりごまは手軽で便利ですが、ごまは脂質が非常に多い食品です(日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、いりごま100gあたり脂質54.2g)。離乳食に必要な野菜の代わりにごまをたくさん使うのは避けましょう。与えすぎると脂質の摂りすぎになり、赤ちゃんの消化器官に負担をかける可能性があります。
【目安量】
- 離乳食後期(9〜11ヶ月):小さじ1/2(約2.5g)程度まで
- 離乳食完了期(12〜18ヶ月):小さじ1杯(約5g)程度まで
※アレルギーの心配があるため、最初は耳かき1さじ程度から始め、徐々に増やしてください。
3. おすすめの種類と形状
- 種類: 離乳食には、比較的皮が柔らかく、ほんのり甘みのある白ごまや金ごまが使いやすいでしょう。黒ごまは皮が硬めなので、使う場合はしっかりすり潰しましょう。
- 形状: 後期はすりごまやねりごまを使用します。ねりごまを使う際は、表面に浮いている油を取り除いてから使いましょう。完了期(12〜18ヶ月)頃からは、おやきや蒸しパンなどのトッピングにいりごまを少量使うこともできます。
4. すりごまを使う際のポイント
- 市販のすりごまは開封後、酸化しやすく風味が落ちやすいので、開封後は3週間程度を目安に使い切りましょう。
- いりごまを自宅でする場合は、すり鉢とすりこぎ棒を使い、皮が口に残らないよう丁寧にするのがおすすめです。ミキサーやフードプロセッサーではうまく細かくならないことがあるため、スパイスミルなどを使うと良いでしょう。
ごまの栄養価
ごまには赤ちゃんの成長に役立つ栄養素が含まれています。
- 主な栄養素: 脂質(約50%)、タンパク質(約20%)、食物繊維
- ミネラル: カルシウム、鉄分など(離乳期に不足しがちな栄養素)
- その他: 脂質の多くは不飽和脂肪酸(オレイン酸、リノール酸)。旨味成分であるグルタミン酸も豊富です。
白ごまと黒ごま、栄養価はどっちが高い? 栄養価に大きな差はありません。黒ごまの皮にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれ、皮の割合が多い分、食物繊維がわずかに多めです。離乳食では、皮が薄く食べやすい白ごまから試すのがおすすめです。
ごまの下ごしらえと保存方法
- 下ごしらえ: いりごまは皮が硬いため、そのままでは消化しにくいことがあります。すり鉢ですり潰すか、市販のすりごま・ねりごまを利用しましょう。
- 保存方法:
- 未開封: パッケージの表示に従い、常温で保存できます。賞味期限を必ず確認しましょう。
- 開封後: すりごまは酸化しやすいため、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存し、早めに使い切るのがおすすめです。ねりごまも開封後は冷蔵庫で保存しましょう。古い油のような匂いがする場合は使用を避けてください。
ごまを使った離乳食のおすすめレシピ
ごまを使った簡単な離乳食レシピをご紹介します。
いんげんのごま和え 離乳食後期(9〜11ヶ月)

詳しくはこちら
- 材料:
- さやいんげん:15g
- にんじん:5g
- すりごま(白):少々
- だし汁 または 醤油:ごく少量(風味付け)
- 作り方:
- さやいんげんは筋を取り、5mm幅に切る。にんじんは皮をむき、5mm角または短冊切りにする。
- いんげんとにんじんを、指で潰せるくらい柔らかくなるまで茹でる。
- 水気を切り、すりごまと混ぜ合わせる。お好みでだし汁やごく少量の醤油で風味付けする。
ほうれん草とにんじんの白和え 離乳食完了期(12〜18ヶ月)
- 材料:
- ほうれん草:30g
- にんじん:5g
- 豆腐(絹ごし):30g
- すりごま(白) または ねりごま:小さじ1/2
- 醤油:ごく少量(風味付け)
- 砂糖:ほんの少し(お好みで)
- 作り方:
- ほうれん草は茹でてアク抜きし、1cm幅に刻む。にんじんは細切りにして柔らかく茹でる。
- 豆腐はキッチンペーパーで包み、電子レンジで加熱するか、重しを乗せて水気をしっかり切る。
- ボウルに豆腐を入れて潰し、すりごま(またはねりごま)、醤油、砂糖(お好みで)を加えて混ぜる。
- 水気を絞ったほうれん草とにんじんを加えて和える。
この他にも、おかゆに混ぜたり、野菜と和えたり、葛粉を使ってごま豆腐風にしたりと、様々な使い方ができます。
まとめ
ごまは栄養価が高く、料理の風味を豊かにしてくれる便利な食材です。ただし、アレルギーのリスクと脂質の摂りすぎには注意が必要です。
離乳食後期(9〜11ヶ月頃)から、すりごまやねりごまを少量ずつ、赤ちゃんの様子を見ながら取り入れてみましょう。上手に活用して、離乳食のバリエーションを広げてみてくださいね。
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