離乳食でなすはいつから使えるの?下ごしらえの方法やレシピについて
加熱するとトロトロになって食べやすい「なす」。ほのかな甘みもあり、離乳食に取り入れやすい野菜のひとつです。
この記事では、赤ちゃんになすをいつからあげられるか、時期ごとの進め方、下ごしらえのコツ、簡単なレシピ、そして気になる栄養について詳しく解説します。
なすをおいしく離乳食に取り入れてみましょう。
離乳食でなすはいつから?

なすは、離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)から始めるのが一般的です。
ただし、野菜に慣れてきた離乳食初期の後半(生後6ヶ月頃)から試すこともできます。その場合は、ごく少量から始めましょう。
ナスを食べさせる際の注意点
- 皮は必ずむく: なすの皮は固く、赤ちゃんには消化しにくいので、ピーラーや包丁でむいてから使いましょう。
- アク抜きをする: なすにはアクがあります。カットした後、数分水にさらしてアクを抜きましょう。
- しっかり加熱する: 加熱することで、アクが和らぎ、食感もトロトロになって食べやすくなります。
- 少量から試す: 初めてあげる食材は、アレルギーの可能性も考慮し、必ず少量(離乳食スプーン1さじ程度)から始め、赤ちゃんの様子を見ましょう。
- 味見をする: 赤ちゃんにあげる前に、大人が味見をして苦味がないか確認すると安心です。
【月齢別】なすの進め方(量・形状の目安)
赤ちゃんの成長に合わせて、なすの量や形状を調整しましょう。以下は目安ですが、赤ちゃんの食べる様子を見ながら進めてください。
- 離乳食初期(生後6ヶ月頃・試す場合)
- 形状: なめらかなペースト状(加熱後、裏ごし器やブレンダーで潰す)
- 量: 耳かき1さじ程度から始め、慣れてきたら少しずつ増やし、最終的に20g程度まで。
- 離乳食中期(生後7〜8ヶ月頃)
- 形状: 2〜3mm角のみじん切り(舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいの固さ)。食べにくそうならペースト状にする。
- 量: 20〜30g
- 離乳食後期(生後9〜11ヶ月頃)
- 形状: 5〜8mm角(歯ぐきでつぶせるバナナくらいの固さ)。
- 量: 30〜40g
- 離乳食完了期(1歳〜1歳半頃)
- 形状: 1cm角(歯ぐきで噛める肉団子くらいの固さ)。皮はまだむいた方が食べやすいでしょう。
- 量: 40〜50g
なすの下ごしらえと調理のポイント

- 皮むき: ピーラーを使うと簡単です。包丁で剥く際は、ヘタを落として切り口に包丁をかけて皮を剥きます。
- アク抜き: カットしたらすぐに水に数分さらします。塩水にする必要はありません。
- アク抜きを忘れたら?: 大人が味見して、渋みやえぐみがなければそのままでも大丈夫。気になる場合は、もう一度茹でこぼすとアクが抜けやすくなります。
- 皮をむき忘れたら?: 加熱後に皮をむくか、皮ごとすり潰してペースト状にすれば、繊維が気になりにくくなります。赤ちゃんの様子を見て、食べられそうならそのままでもOKです。
- 加熱方法:
- 茹でる: 皮をむき、適当な大きさにカットしたなすなら、沸騰したお湯で5分程度で柔らかくなります。菜箸で持ち上げてみて、しなっとなるのが目安です。丸ごと茹でると時間がかかるので、カットしてから茹でるのがおすすめです。
- 電子レンジ: アク抜き後、耐熱容器になすと少量の水を入れ、ふんわりラップをして加熱します。水分が飛びすぎないように注意しましょう。
- 種は食べられる?: なすの種は小さく、基本的には食べても問題ありません。ただし、種が茶色や黒っぽくなっているものは鮮度が落ちている可能性があります。気になる場合は取り除きましょう。
なすの冷凍保存について
- 冷凍保存:
- 加熱して月齢に合わせた形状(ペースト、みじん切りなど)にしてから、製氷皿や小分け容器に入れて冷凍すると便利です。
- 皮をむいていれば、解凍後の色の変化はあまり気になりません。
- 市販の冷凍なすを使う場合:
- 「揚げなす」は油分が多いので離乳食には向きません。「焼きなす」など、油で揚げていないものを選びましょう。
- なすは一年を通して手に入りやすい野菜なので、できれば生のなすを使うのがおすすめです。
離乳食で手づかみ食べに使うには
なすは加熱すると柔らかくなるため、スティック状にすると崩れやすいです。
手づかみ食べに取り入れるなら、以下のような方法がおすすめです。
- おやきやチヂミに混ぜ込む: 他の野菜やひき肉などと混ぜて焼く。
- はさみ焼き: ひき肉などを挟んで焼く。
- オーブン焼き: 少し厚めに切り、オーブンで焼く。皮付きのまま焼いて、後から皮をむいてもOKです。軽く塩を振って焼くと水分が抜けて扱いやすくなります(塩分はごく少量に)。
なすの栄養とおすすめの組み合わせ
なすには、皮の紫色の色素であるナスニン(ポリフェノールの一種)や、カリウム、食物繊維などが含まれています。ビタミンB群もバランス良く含んでいます。
他の食材と組み合わせて、栄養バランスをアップさせましょう。
- 鉄分補給: 鶏ひき肉(赤身)、レバー(ペースト状のものをごく少量から)など。
- ビタミンD補給: カレイやタイなどの白身魚。きのこ類もビタミンDを含みますが、消化しにくいので離乳食後期以降に少量から試しましょう。
なすを使った離乳食レシピ例
1. なすのペースト(初期・中期向け)
- 材料
なす 20g
水 適量 - 作り方:
- なすの皮をむき、輪切りにする。
- 水に数分さらしアクを抜く。
- 鍋に水とナスを入れ、柔らかくなるまで茹でる。
- お湯を切り、裏ごし器やブレンダーでなめらかにする。(中期ならフォークで粗く潰してもOK)
2. なすと白身魚の出汁煮(中期向け)
- 材料
なす 30g
白身魚(タイ、カレイなど・刺身用が便利) 15g
かつお昆布だし 適量 - 作り方:
- なすの皮をむき、2〜3mm角に切る。水にさらしアクを抜く。
- 白身魚は茹でて(またはレンジ加熱し)、細かくほぐす。
- 鍋になす、白身魚、だしを入れ、なすが柔らかくなるまで煮る。
3. なすと鶏ひき肉の味噌風味(後期向け)
- 材料:
なす 30g
鶏ひき肉(むね肉やささみがおすすめ) 15g
味噌 ごく少量
だし汁(または水)適量
油(使う場合) ごく少量 - 作り方:
- なすの皮をむき、5〜8mm角に切る。水にさらしアクを抜く。
- フライパンに少量の油(またはだし汁)を熱し、鶏ひき肉を炒める。
- なすを加えて炒め合わせ、だし汁を加えて柔らかくなるまで煮る。
- 最後に味噌をごく少量加えて風味をつける。
4. なすのはさみ焼き(完了期向け)
- 材料:
なす 40g
鶏ひき肉 20g
片栗粉 少々
油 少々
醤油、みりん各ごく少量(風味付け) - 作り方:
- なすは5mm厚さの輪切りにする。水にさらしアクを抜く。
- 水気を拭き、なすの内側になる面に薄く片栗粉をまぶす。
- 鶏ひき肉を薄く挟む。
- フライパンに油を熱し、両面を焼く。または、油を塗ってオーブントースターで焼く。
- 火が通ったら、醤油とみりんを混ぜたものを少量塗り、軽く加熱して照りを出す。
ひき肉を使う際のポイント: 脂肪の少ない赤身のひき肉を選びましょう。可能であれば、塊肉を買ってきて自分でミンチにすると、より脂肪分を調整できます。
まとめ
なすは加熱すると食べやすく、離乳食中期頃から取り入れられる便利な野菜です。
- 開始時期: 中期(7〜8ヶ月頃)からが基本。初期後半(6ヶ月頃)から試す場合は少量から。
- 下ごしらえ: 皮むき、アク抜き、しっかり加熱がポイント。
- 進め方: 月齢に合わせて形状と量を調整する。
- 栄養: 白身魚や鶏肉などと組み合わせて栄養バランスアップ。
ポイントを押さえて、なすを離乳食に活用してみてくださいね。
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