離乳食でなすはいつから?おすすめのレシピと調理方法について
ふわふわとした食感とほのかな渋みが特徴的ななす。今回は離乳食におけるなすの使用方法についてまとめてみました。
おすすめのレシピや調理方法、他の食材との比較や下ごしらえなど網羅的にまとめています。
気になる箇所があればご覧いただけますと幸いです。
離乳食でなすはいつから取り入れれるか

なすはアクがあるため、離乳食の中期(7〜8ヶ月)頃に用いられることの多い食材です。滑らかで甘く飲み込みやすい、かぼちゃ・さつまいも、鉄分が多く含まれているほうれん草・小松菜などの青菜に慣れた後も良いでしょう。
ピーマン同様にクセがあり苦手になりやすい食材です。調理を工夫して食べやすいように調整してあげましょう。
| 月齢 | 形状 | 量 |
| 離乳食初期(5〜6ヶ月) | – | – |
| 離乳食中期(7〜8ヶ月) | 2〜3mm程度に細かく刻む舌で潰せる固さ | 野菜・果実の総量で20〜30g程度 |
| 離乳食後期(9〜11ヶ月) | 5~8mm程度に刻む歯茎で潰せる固さ | 野菜・果実の総量で30〜40g程度 |
| 離乳食完了期(12〜18ヶ月) | 1m程度のダイスカット歯茎で噛める固さ | 野菜・果実の総量で40〜50g程度 |
なすはどんな調理がおすすめ?
なすのスポンジ状で吸収しやすい特徴を活かし、フライパンに少量の油を敷き炒めたり、グリルで皮が焦げるまでじっくりと焼き、皮を剥いて出汁と合わせる料理がおすすめです。
なす特有のふわふわの食感を楽しみながら、油や出汁のジューシーさを堪能することができます。
離乳食におけるなすと栄養の比較
なすと同じ夏野菜のきゅうりと同じナス科の植物であるパプリカと、離乳食で不足しがちの鉄分や亜鉛、野菜を取り入れる際によくみられるビタミンCと食物繊維の量を比較しました。
100gあたりエネルギー量
| 名目 | エネルギー | 鉄 | 亜鉛 | ビタミンC | 食物繊維 |
| 単位 | kcal | g | g | mg | g |
| なす/果実/生 | 18 | 0.3 | 0.2 | 4 | 2.2 |
| きゅうり/果実/生 | 13 | 0.3 | 0.2 | 14 | 1.1 |
| 赤ピーマン/果実/生 | 28 | 0.4 | 0.2 | 170 | 1.6 |
ビタミンCを効率よく摂取したい場合は赤ピーマン(パプリカ)が良いと言えます。食物繊維に関しては、食物繊維相当量が2.2gのなすが良いです。
3つとも鉄分が多く取れるわけではないため、赤身の肉・魚、豆腐や豆乳や青菜系など鉄分を多く含む食材と組み合わせてましょう。
なすの下ごしらえの方法
なすの下ごしらえ手順は下記の通りです。
1.ピーラーで皮を剥き口触りを良くする
グリルで皮ごと焼かない調理方法を試みる場合は、皮をピーラーで剥いてから調理すると楽です。皮が邪魔で口の中から出してしまうため、可能であれば皮は外してあげた方が良いです。
2.アク抜きをする
調理しやすい大きさに切った後に数分間水にさらしてアクを抜きます。また塩を軽く振ってアクを抜いてから調理する方法もおすすめでうs。
3.加熱方法
柔らかくなるまで焼く、または煮る方法を試してください。皮を残している場合、煮込む場合は色が若干退色します。注意してください。
電子レンジで加熱する場合は。二重底タイプのシリコンスチーマーを使うと蒸したような仕上がりになり、なす特有の渋みが感じづらくなります。
4.タネは外した方がいいか?
タネが大きく口の中で残る場合は、スプーンで中央をくり抜き使うと良いでしょう。食べる箇所がほとんどなくなるためおすすめできません。
なすの冷凍保存について
生のまま冷凍すると解凍する際に水が出て調理がしづらくなります。加熱工程まで終えた状態で冷凍するようにしましょう。
加熱加工をした方が物性をコントロールしやすいです。余裕があれば完全調理済み食品の状態がベストで、ミネストローネやラタトゥイユなど湯煎や電子レンジで加熱するだけで食べられるような状態にしておきましょう。
揚げなすは離乳食でそのまま使えるか
なすは素揚げの状態で冷凍されて販売されていることが多いです。素揚げをそのまま使うことはおすすめできません。
油を多分に含んでおり、消化に負担がかかる可能性があります。生鮮のなすを活用するように心がけましょう。
手づかみ食べで取り入れる際に注意したい点
手づかみ食べでナスを使う場合は、皮を剥き挟み焼きのように用いると食べやすいです。手掴み食べでは加熱するとヘタリやすく口の中に入れにくい可能性があります。
おやきやチジミで取り入れる場合は、皮をむき細かく刻んだものをタネに混ぜこんであげましょう。
なすを使った離乳食のレシピ
ここではなすを使った離乳食のレシピについて紹介します。
なすと鶏肉うま煮風(中期)
<材料>
- なす 20g
- 森林どりそぼろ(ない場合はささみ・胸肉)10g
- 片栗粉 ひとつまみ
- はじめのかつお
<作り方>
- なすの皮をピーラーで剥き、水にさらす
- なすを柔らかくなるまで煮る
- 食べやすい大きさにカットする
- 森林どりそぼろに片栗粉をひとつまみまぶす
- 鍋になす、森林どりそぼろ、はじめのかつおだしを加えて温める
青魚とナスのラタトゥイユ(後期)
<材料>
- なす 5g
- トマトピューレ 10g
- パプリカ 5g
- かぼちゃ 5g
- 小松菜 5g
- ひよこ豆の水煮 5g
- サバの水煮(青魚の水煮)10g
- オリーブオイル 少量
- はじめのカツオだし 20g
- 水 50cc
<作り方>
- なすの皮を剥き、水にさらす
- ひよこ豆の水煮を取り出し、すり鉢で潰す
- かぼちゃの皮を剥き、スチーマーで加熱する
- パプリカを焼き水分を飛ばす
- 水煮はしっかり液体を切る
- 野菜・魚、水を加熱する、その後かつおだしを加える
- 最後にオリーブオイルをたらして風味をつける
なすとさっぱり夏カレー
<材料>
- 焼きなす 20g
- トマトピューレ 少々
- レモン果汁 少々
- はじめのカレー 1袋
- ーはじめのカレーがない場合ー
- 鶏肉もも肉
- ヨーグルト
- ノンオイルオニオンアッセ
- ジャガイモのダイス
- にんじんペースト
- ブロッコリーのダイス
- トマトピューレ
- 香辛料(クミン、コリアンダー、ターメリックなど)
- 塩 少々
- バター 少々
- 水
<作り方>
- なすをオーブンに加えて焼く
- なすの皮を剥く、かぼちゃのペーストを電子レンジで解凍する
- はじめのカレーになす、トマトピューレ・レモン果汁を風味付けに加える
- 鶏ももをじっくりと加熱
- オニオンアッセがない場合は少量の油で炒める
- ジャガイモ、ブロッコリーをダイスカットでスチームをかける
- 香辛料とバターに具材を加える
まとめ
今回は離乳食におけるナスについてまとめてみました。
なすは離乳食中期(7〜8ヶ月)頃から取り入れられる食材で、アク抜きや皮を剥くなどの下ごしらえが必要です。ふわふわの食感を活かし、炒め物や出汁と合わせた煮物などがおすすめです。
他の野菜と比較すると、なすはビタミンCは少ないものの、食物繊維が比較的多く含まれています。鉄分は多くないため、他の食材と組み合わせると良いでしょう。
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