離乳食でズッキーニはいつから使える?アク抜きの方法やレシピについて
ウリ科の野菜といえば、きゅうりやカボチャ、ズッキーニ、スイカを想像される方も多いのではないでしょうか?
ズッキーニは6〜9月にかけて流通し、ラタトゥーユやミネストローネ、パスタのソースなど様々な洋食に用いられる食材です。
加熱すると柔らかくなり、離乳食向きの食材でもあります。今回はそんなズッキーニについてまとめてみました。
是非、はじめてのズッキーニにチャレンジする際は参考にしてみてくださいね!
ズッキーニはいつから離乳食で使えるの?
ズッキーニは、別名「つるなしカボチャ」と言われ見た目はきゅうりにそっくりですが、カボチャの仲間です。
フランス料理やイタリア料理など西洋でよく使われる食材の一つで、海外では6ヶ月ごろからペーストにして食べられています。
アクがある野菜のため、野菜に慣れてきた中期以降から使用することをおすすめします。また離乳期で使う場合は、皮を剥いて使う場合とそのまま使うの2パターンが存在します。
元々皮ごと食べられる食材でそこまで気にならないためお好みで調整しましょう。
目安量と大きさについて
ズッキーニは加熱すると柔らかくなる食材で、バランスよく様々なビタミン・ミネラルを含みます。ここでは目安量や大きさについて解説します。
個人差があるためこれを基準に適宜調整しましょう。
離乳食初期の場合
離乳食初期からチャレンジする場合は、アク抜きした状態のズッキーニを茹でて裏ごしします。
野菜の目安量は、耳かき程度〜10gがちょうど良いです。徐々にスタートして少しづつ増やしていきましょう。
離乳食中期の場合
離乳食中期からチャレンジする場合は、2〜3mm角にカットして使用します。野菜の目安量は、20〜30gぐらいがちょうど良いです。
ズッキーニは生のままでは硬い食材です。しっかり加熱して柔らかくなっているのを確認してから食べさせましょう。またこの時期から複数の食材を組み合わせることができるため、ズッキーニ+コーンやさつまいもなどの甘い食材と組み合わせると食べやすいです。
離乳食後期の場合
離乳食後期からチャレンジする場合は、5〜8mm角にカットして使用します。野菜の目安量は、30〜40gぐらいがちょうど良いです。
この時期からはカポナータやラタトゥイユ風のトマトと組み合わせた料理もおすすめです。
離乳食完了期の場合
離乳食完了期からチャレンジする場合は、1cm角にカットします。野菜の目安量は40〜50gです。
他の野菜と組み合わせソースを作り色々と応用すると面白いです。
ズッキーニの定番料理ラタトゥイユを作る際は油の量に気をつけて
定番のラタトゥイユ(フランス)やカポナータ(イタリア)、ピスト・マンチェゴ(スペイン)などのトマトとオリーブオイルでナスやズッキーニなどの野菜をトマトと一緒に煮る料理を離乳食で取り入れる場合は、油の量に注意するようにしましょう。
一食当たりの油の目安は、離乳食中期〜後期までは小さじ1/4〜1/2ぐらいが目安です。完了期はそれよりも少し増やし小さじ3/4程度が目安になります。
また油以外にも香辛料を入れる場合は、刺激が強いので入れ過ぎには注意が必要です。
ズッキーニの栄養価について
ズッキーニは、ウリ科カボチャ属の植物ですが栄養価的にはキュウリに近いです。カボチャの仲間の中では水分量が90%多い代わりに利用可能炭水化物が通常のカボチャの20%以下と少ない低カロリーな食材です。
水分量が多い野菜ですが、食物繊維量は100gあたり2.4g多く含まれている点は優秀です。またビタミン・ミネラルなどの微量栄養素に関してはカルシウム、マグネシウム、鉄分や亜鉛、βカロテン、ビタミンCなどを満遍なく含みます。
ズッキーニと相性の良い食材
タンパク質の多い大豆を使った豆腐、大豆製品や豚肉や鶏肉などのお肉と相性が良いです。
特におすすめなのは豚肉でもも肉の赤身の部位など脂質が少ない部位を選ぶようにしましょう。
豚肉は、ビタミンB群が豊富で満遍なく補うことができ、複数の野菜と組み合わせトマト煮に組み合わせることでよりバランスよく様々な栄養素を摂取することができます。
苦味成分のククルビタシンに注意
ズッキーニはククルビタシンという苦味成分が含まれています。品種改良が進み食べられないほどの強い苦味を感じるものは滅多にありませんが注意が必要です。
以下厚生労働省引用
ズッキーニやきゅうり、スイカなどのウリ科の野菜には、「ククルビタシン」と呼ばれる苦み成分が含まれます。
通常、その含有量は少ないのですが、まれに含有量が多く苦みや渋みが強いものがあります。
そういったものを食すると下痢や嘔吐、腹痛を起こすことがありますので、苦くないか確認してから調理を行いましょう。
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1106/01.html#:~:text=%E5%9B%9E%E7%AD%94,%E8%AA%BF%E7%90%86%E3%82%92%E8%A1%8C%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%97%E3%82%87%E3%81%86%E3%80%82
ククルビタシンは加熱しても苦味がなくなるようなことはないので、苦すぎるものは食べないように注意しましょう。
ズッキーニのアク抜きや保存方法
ズッキーニは、そのまま食べることもできますが独特の渋みがあるためアクを抜いてから離乳食に使うとより食べやすくなります。
アク抜きは簡単で、輪切りにして軽く塩を振ります。その後出てきた水分を拭き取り、数分間水につけておきましょう。
そうすると渋みが軽減されてより食べやすいズッキーニになります。
皮を剥く場合
皮を剥く場合は、ヘタを落としピーラーで縦に線を引くようにまっすぐ動かします。
皮が切れずに綺麗に剥けるためおすすめです。
余った皮は野菜だしに使うと良い深みになるので、他の野菜の皮と一緒に取っておいて煮込むと無駄なく使うことができます。
冷凍保存する際のコツ
ズッキーニを冷凍する場合は、月齢に合わせダイスカットに下のち、ブリザードパックに入れてそのまま冷凍保存します。
冷凍すると解凍した際に水分が抜けて切りにくくなってしまうので離乳期の場合はある程度カットした状態で保存しておいた方が便利です。
ズッキーニを使ったレシピ
ここではズッキーニを使ったレシピを抜粋して紹介します。是非ズッキーニにトライしてみてください。
ズッキーニとトマトの煮込み(7〜8ヶ月)
<材料>
- トマト10g
- ズッキーニ5g
- 玉ねぎ5g
- 鶏ささみか鶏むね肉 10g
- 水 適量
<作り方>
- ズッキーニと玉ねぎを2〜3mmにカットし、ズッキーニに軽く塩を振り水につける。
- 鶏ささみか鶏むね肉は下茹でをして割いておく
- ズッキーニ、玉ねぎ、トマト、鶏ささみを煮込み全体に火が通れば完成
ズッキーニとトマトのリゾット風(7〜11ヶ月)
<材料>
- 軟飯 40g
- トマト10g
- ズッキーニ 5g
- 玉ねぎ 5g
- 鶏ささみか鶏むね肉 10g
- 野菜だし(市販の目安に合わせて)
- 水(適量)
<作り方>
- 先ほどのように用意したズッキーニとトマト、鶏肉を煮込む
- 市販の野菜だしと軟飯を加え軽く煮込む
ポイント:お米と野菜だしを加えることで後期以降のリゾットにすることができます。お米の食感が無くならなさすぎないように煮込みましょう。
ズッキーニを手づかみ食べする際のポイント
ズッキーニを手づかみ食べに使う場合は、茹でてしまうとヘタってしまうため、衣をつけて薄くスライスしてソテーするとヘタににくく食べやすいです。
生でそのまま食べるのはもう少し年齢が進んだあとがおすすめです。
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ファーストスプーンのズッキーニを使った商品
宮城県産のズッキーニと豚もも肉を伝統の仙台味噌で炒めました。ズッキーニと味噌の相性は抜群で食欲をそそる味わいになっています。
仙台味噌とは、丸大豆まま蒸し10ヶ月以上熟成された仙台発祥の赤味噌です。大豆の風味が強くしっかりとした味わいの味噌なので、少量でも味がつく点が特徴的な味噌です。
まとめ
今回は離乳食のズッキーニについてまとめてみました。
夏に旬を迎え加熱すると柔らかくなり食べやすいため離乳食でズッキーニにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる様々なコラムをアップロードしています。
他記事も興味があればご覧いただけますと幸いです。