離乳食のかつおぶし(鰹節)はいつからスタート?
かつおぶしにはアミノ酸の一種であるイノシン酸(旨味成分)が含まれています。離乳食では塩分をなるべく減らすため、だし系は重宝します。
また赤ちゃんが離乳食の味に飽きてしまった時に、かつおぶしを細かく千切っておかゆに混ぜるなど工夫をすると食べるようになります。
いわゆる食べムラという状態には味や食感を変更すると良いです。
かつおぶしはいつから?
かつおぶしは離乳食の初期から使用することができます。そのまま食べさせる場合には、中期からがおすすめです。
初期の段階では飲み込みにくく、口や喉に残ってしまってむせる場合があり注意が必要。
また中期以降も注意が必要で、包丁で細かく叩いたり、プードプロセッサーで粉末状にしたりすると食べやすくなります。
削り節をまとめて粉末にしておくと、用途にあわせて使いやすく便利です。
保存する際は、空気に触れるにつれ風味が劣化するため脱気してあげましょう。
かつおぶしのサイズ感の目安と量
粉末状にしたものをそのまま食べさせるとむせやすいので、おかゆや野菜などに混ぜて使うようにしましょう。
後期ぐらいからは、もう少しサイズを上げて5mm目安に軽くちぎったものがおすすめ。
そのまま食べさせる場合には、サイズが大きいと口に残って出してしまうため様子を見ながら食べさせる方がよいです。
離乳食初期(5〜6ヶ月)の場合
初期の段階では出来るだけ口の中に残りそうなものは外してあげたほうが良いです。
特にかつおだしが必須という訳ではない時期ですが、今まで食べていたおかゆや裏ごしした野菜を食べなくなってしまった時、だし加えて味を変えてみましょう。
市販の赤ちゃん用だしを選ぶ場合には、原材料に余計なものが含まれていないものがおすすめです。
離乳食中期(7〜8ヶ月)の場合
中期になると食べられる食材も増えてきて、簡単な料理を作ることもできます。粉末にして赤ちゃん用のうどんに加えるとより本来のうどんに近い味わいになります。
この時期はまだお醤油や味噌などの調味料が使えないためこうしただしで変化を加えることが重要です。
そのまま食べさせる場合には粉末にするか、削り粉を使うと便利です。
離乳食後期の場合(9〜11ヶ月)の場合
後期からは、ミルクの量が減って3回食になります。エネルギーを離乳食から摂る量が増えバランスよく食べる必要があります。
またこの時期では歯が生え揃っておらず、厚削りのかつおぶしでは0.2mm以上の厚さがあり飲み込みにくいため、薄削りのものを使いましょう。
薄削りとは0.2mm以下のかつおぶしを指します。薄削りか厚削りかどうかわからない場合は、「花かつお」と表記されている商品であれば薄削りなのでそちらを選びましょう。
離乳食完了期の場合(11〜18ヶ月)の場合
この時期になるとだいぶ大人と同じような食事に近づきます。手づかみ食べも本格的にスタートするため、お好み焼きやおやきのトッピングにピッタリです。
ただかつおぶし自体はそんなに大量に食べるものでは無いため、多くて大さじ1杯に乗る程度の量が良いでしょう。
かつおぶしを選ぶポイント
初期から中期にかけてはフードプロセッサーにかけやすい厚削りのものが良いです。後期から完了期はそのままでも食べやすい薄削りを選びましょう。
かつおぶしを選ぶ上で一番重要なポイントは枯れ具合。旨味や風味を気にする場合には、「本枯れ」や「枯れ」などの表記があるものが良いです。
かつおだしの取り方
かつおだしの取り方は色々とありますが、離乳期にはそこまで量を使うことがないため、茶こしにかつおぶしを入れてお湯を注ぐと簡単に少量のだしが取れます。
かつおぶしの割合は水に対して3%前後なので、100mlのお湯にかつおぶし3g程度必要です。
ちゃんとだしを取ろうとすると結構な量のかつおぶしが必要になるなど手間がかかるため、大変な場合は赤ちゃん用のだしがおすすめです。
また大人向けの廉価なだしはできれば避けたいです。だしの価格差というのは、原料比率で調整されるため価格を下げれば下げるほどかつおぶし割合が減っていき、相対的に食塩や糖類、調味料割合が増えていきます。
塩分を気にする時期は、子ども用と大人用でだしは分けた方が無難です。
かつおぶしをそのまま食べる時の注意点
そのまま食べる場合は、小分けのパックのものを使うとより衛生的に使用することができます。
かつおぶしは、喉にひっついてむせることがあるため水分のあるものと一緒に食べさせましょう。
フードプロセッサーを使う場合も注意が必要。生肉など加熱用の食材をミンチにしたフードプロセッサーと生食で使用するものは分けた方が良いです。
複雑な形状をしているフードプロセッサーは完全に洗いきれないケースが多く、洗い残しや汚れから食中毒になってしまうことがあります。
そのため工場内やテスト用のキッチンでは、ミキサーフードプロセッサーは機械ごと分けられています。
フードプロセッサーや包丁、まな板などは、一度手洗いをして、しっかり乾燥させたあとアルコール消毒または塩素系洗剤で再度洗う方法がおすすめです。
かつおぶしの塩分は大丈夫?
かつおぶしの食塩相当量は100gあたり0.3gです。市販の離乳食に含まれている塩分量も大体この程度の食塩相当量になります。
100gのかつおぶしを摂取しようと思うと相当な量になるため気にしなくていいレベルになります。
ただし、顆粒だしや液体だしには塩分が加えられているものが多いため、成分表示の数字をチェックするようにしましょう。
この100gあたり0.3gという数値は、あくまでかつおぶしの理論値になりますので、顆粒だしや液体だしとは数値が異なります。
よくある質問
Q:だしを取った際に余ったかつおだしは保存できますか?
粗熱を取り、冷蔵庫に入れて早めに使いましょう。また使いきれない量だったらフリージングケースに入れて冷凍保存すると良いです。
Q:ベビーフード用の顆粒だしと大人用の無添加の顆粒だしどちらがいい?
ベビーフード用に作られているものの方がおすすめです。無添加の顆粒だしの中にも、酵母エキス、タンパク加水分解物や食塩、糖などをうまく使い旨味を補填しているものもあるため、塩分が気になる方は注意が必要です。
Q:離乳食にだしは必須ですか?
離乳食をよく食べる場合は味付けを急がなくても大丈夫です。離乳食後期(9〜11ヶ月)くらいから本格的に調味料を使いはじめます。
食べやすくするためにだしや調味料を使うので、調味料と同じタイミングでスタートしても大丈夫です。
Q:かつおぶしでアレルギーはおこりますか?
魚アレルギーの原因であるパルブアルブミンは長時間加熱することでアレルギー反応を低減する傾向にありますが、ヒスチジンを多く含むため、ヒスタミン中毒には少しだけ注意が必要です。
気になる場合は、病院の空いている時間に様子を見ながら少しずつ食べさせましょう。
離乳期おすすめのレシピ
ここではかつおぶしを使った離乳食のレシピについてご紹介。喉にひっついて食べにくい場合もあるため、かつおだしからトライしてみましょう。
かつおだし香る肉じゃが(9〜11ヶ月向け)
- 豚肉(脂肪の少ない部位) 10g
- じゃがいも 9g
- 玉ねぎ 8g
- 人参 2g
- たまり醤油 0.8g
- 砂糖 0.2g
- かつおだし(味がついているだしを使う場合は醤油の量を少し減らす)10g
準備
- かつおぶし 3g
- お湯 100ml
フリージングケース(または製氷皿)茶こしにかつおぶしを入れ、熱湯を注ぐ1分程度置いておきかつおぶしを取り出す。粗熱を取ってからフリージングケースに小分け保存をする。
下茹で
じゃがいも、玉ねぎ、人参、水を鍋にいれ熱を加える。目安は細い箸や爪楊枝を刺した時、崩れそうになるまで。豚肉は別で下茹でをする。
かつおだしと合わせる
フリージングケースで冷凍保存していただしをレンジで解凍。その後、だし、調味料と具材と合わせ沸騰させる。
忙しい時には既製品がおすすめ
中期以降になると使う具材が増えてくるので、野菜の準備や下処理が複雑になり大変に感じる時もあると思います。
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醤油にはたまり醤油を使用し、砂糖には北海道産のてんさい糖を使用しており、少量だけれども香り、味が良い仕上がりです。
また100%国産かつおを使ったかつおぶしを丁寧に煮出し抽出した味わい深い「かつおだし」もご用意しております。
フリージングケースにいれているため都度使いができて便利です。
そのまま食べさせる場合は細かくしてだしを取る時は水に対して3%
今回はかつおぶしについてまとめてみました。そのまま食べさせる場合には喉にひっついてむせらないように注意してください。
またかつおだしを取る際は水に対して3%のかつおぶしを用意するとしっかりだしが取れます。
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