離乳食は4ヶ月から始めてもいい?早すぎるリスクと今やるべき準備ガイド
生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんはよだれが増えたり大人が食事している様子をじっと見たり少しずつ変化が出てきます。そんな赤ちゃんの様子を見て、「そろそろ離乳食かな?」「いつから始める?」と迷っているママ・パパさんも多いのでは?
今の日本のガイドラインでは、赤ちゃんの離乳食開始時期は生後5~6ヶ月頃を推奨しています。生後4ヶ月であれば、少し待ったほうが赤ちゃんにとっては安心です。
この記事では、生後4ヶ月からの離乳食開始が早いと言われる理由、昔の常識との違いや5ヶ月目以降に離乳食を始めるために今からできることについて詳しく解説します。
離乳食を4ヶ月で始めるのは早い?

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」には、離乳食の開始目安時期は生後5~6ヶ月頃と書かれています(1)。つまり、現在の基準では生後4ヶ月での離乳食開始は少し早いということです。
離乳食期は、食べる練習をしながら体の成長と生活リズムを整える大切な時期と言われています。新しい感覚を体験する時期だからこそ、赤ちゃんの成長に合わせて無理なく楽しく進めていきましょう。離乳食を始める前の生後4ヶ月頃は、食べる練習をする時期ではなく「食べるための準備期間」です。
4ヶ月から始めるのが早いと言われる理由
生後4ヶ月から離乳食を始めるのが早いと言われる理由は、次の3つです。
- 消化機能が未熟である
- アレルギーのリスクがある
- 哺乳反射がまだ残っていることが多い
生後4ヶ月頃の赤ちゃんは消化機能が未熟なので、固形物はもちろんミルクや母乳以外のタンパク質も上手に分解できません。腸壁も未熟でアレルギーの原因となる物質が侵入しやすい状態です。赤ちゃんの消化機能は、成長と共に少しずつ整っていきます。
離乳食を始める時期が早すぎると赤ちゃんの体にとって大きな負担とリスクになるため、生後5~6ヶ月頃を目安に始めたほうが安心です。最新の研究では早期摂取がアレルギーの予防になるという説もでていますが、自己判断で4ヶ月頃に開始することは推奨されていません。医師の指導がない限りは慎重に進めていきましょう。
また、生後4ヶ月頃の赤ちゃんは口に入ってきたものを舌で押し出そうとする「哺乳反射」が残っていることがほとんどです。離乳食を始めても嫌がって上手く進まない可能性があります。
「たった1ヶ月でそんなに違う?」と疑問に思うママ・パパさんも少なくありません。しかし、赤ちゃんにとっての1ヶ月は初めての繰り返しで体の機能面も大きく成長します。生後5~6ヶ月まで少し待ってあげることで、赤ちゃんにとってのメリットが大きくなります。
昔と今は違う!「4ヶ月で果汁・スープ」はもう古い?
昔の育児ガイドでは、「生後4ヶ月になったら果汁やスープを少しずつ与える」と紹介されていました。しかし、果汁や野菜スープは栄養バランスが高いとは言えず、現代では母乳やミルクの栄養のほうが最優先と考えられています。また、果汁のような甘い味を先に覚えさせてしまうと離乳食が進みにくくなるので、むやみに与えるのはNGです。
現在は、「離乳食開始前の果汁・スープは不要」というのが定説です。薄めた果汁を与える場合は生後6ヶ月以降、野菜スープは生後5ヶ月以降を目安に与えましょう。
以前は、「お風呂上がりに白湯や果汁を与える」という考え方もありました。数十年前に話題となったスポック博士の育児書や一昔前の母子手帳には、古い育児情報がいくつか書かれています。時代と共に子育てや離乳食の考え方も変わっている部分があるので、情報をアップデートしておきましょう。
離乳食スタートの「Goサイン」チェックリスト
離乳食の開始時期は生後5~6ヶ月頃が一般的ですが、「5ヶ月になったからOK」「5ヶ月だから絶対に始めないといけない」と言うわけではありません。赤ちゃんによって成長スピードは違うので、様子を見ながらタイミングを見極めることが大切です。
「いつから始めたらいい?」「もう始めて大丈夫?」、そんな不安を解消するために離乳食のスタート時期を見極めるチェックリストを用意したので、ぜひ役立ててください。
- 首がしっかりすわっている
- 支えてあげれば5秒以上座れる
- 大人の食事を見て、よだれを出したり口を動かしたりする(興味がある)
- スプーンなどを口に入れても舌で押し出さない(哺乳反射の減弱)
赤ちゃんの発達のサインが全部揃うのが、生後5~6ヶ月頃です。首がすわっていて支えてあげれば座れる場合でも、大人の食事に反応がなかったりスプーンを嫌がったりする場合は、まだ焦らなくても大丈夫です。ゆっくりと赤ちゃんのペースに合わせましょう。
食べるのはまだだけど…生後4ヶ月で「やっておくといい準備」
生後4ヶ月の赤ちゃんにとって、離乳食をスタートするのはもう少し先のことです。とはいえ、赤ちゃんとの毎日はあっという間に時間が経ちます。スムーズに離乳食を始められるように、準備を進めておくと安心です。1つひとつ準備をする時間も幸せなひとときです♪
道具(グッズ)の準備
離乳食を始めるために、まずは道具(グッズ)を準備しておきましょう。
離乳食初期(生後5~6ヶ月)に必要な道具(グッズ)は、次の通りです。
- 裏ごし器
- ブレンダー
- 小分け容器
- 離乳食用のスプーン
- 割れないお皿
- スタイ
- 椅子
すり鉢とすり棒があれば、ブレンダーはなくても大丈夫です。
他にも、離乳食初期(生後5~6ヶ月)から使えるベビーフード(BF)の活用も便利です。忙しいママ・パパさんの助けになるのでリサーチしておきましょう。
ファーストスプーンでは、赤ちゃんの月齢に合わせて届く離乳食の定期便をご用意しています。興味のある方は、ぜひチェックしてみてください♪
食事シーンを見せる
赤ちゃんの「食べてみたい」「やってみたい」という気持ちを引き出すには、実際に家族が食事する姿を見せる必要があります。身近な人が楽しそうに食べている姿は、食への興味を引き出すきっかけになります。
食事中は、「美味しいね〜」「もぐもぐ、楽しいな」のようにポジティブな声かけをすると効果的です。よだれが出たり口を動かしたりする様子があれば、食事に興味を持っているサインと言えます。
スプーンに慣れる(空のままで)
離乳食を始める準備として、赤ちゃんにスプーンの感触に慣れてもらいます。機嫌がいいときに清潔な離乳食スプーンを空の状態で口元に当ててみましょう。スプーンに慣れることが目的なので、持ちたがる場合はおもちゃ代わりに持たせても大丈夫です。ただし、ケガをするといけないので、赤ちゃんからは目を離さないようにしましょう。
生活リズムを整える
離乳食が始まったら毎日決まった時間に与えるのが理想です。今のうちから起床と授乳のリズムを整えておくと、毎日の離乳食の時間がズレにくくなります。生後4ヶ月頃の赤ちゃんは昼と夜の区別がつくようになるので、できる範囲で早寝・早起きができる環境を整えてあげることも大切です。
どうしても早く始めたい・医師に勧められた場合は?
例外的に生後4ヶ月頃から離乳食を始めてもいいケースがあります。例えば、体重増加の悩みなどで病院を受診し、医師が離乳食の開始を勧めた場合が該当します。医師から離乳食に関する指示があった場合は、その指示に従いましょう。自己判断で市販のベビーフードを与えるのはNGです。
離乳食は、赤ちゃんの体への負担やリスクを考えて生後5~6ヶ月頃に始めるのが基本です。どうしても早く始めたい理由がある場合は、赤ちゃんの健康と安全のためにまずは専門家に相談しましょう。
まとめ
今回は、離乳食を生後4ヶ月で始めるのは早いと言われる理由、生後4ヶ月でやっておくといい準備について詳しく解説しました。生後4ヶ月は赤ちゃんの胃腸の成長を待つ大切な時期なので、離乳食を焦って始めなくて大丈夫です。母乳やミルクをたっぷりあげて、親子のスキンシップを楽しみましょう。準備万端で生後5ヶ月(または6ヶ月)の「最初の一口」を迎えてくださいね。
ファーストスプーンでは、赤ちゃんの健やかな成長を願うママ・パパさんに役立つ情報をお届けしています。簡単&すぐに使える食材宅配サービスもぜひご活用ください。
参考文献
1.厚生労働省:授乳・離乳の支援ガイド 2019年