離乳食のお弁当|夏でも安心なのは?月齢別・傷みにくい時短レシピと衛生管理の鉄則
保育園で月に何回かお弁当の日があり、弁当を持参するように言われて困っている。という経験をされている方も多いのではないでしょうか?
親であればお弁当を持たせても大丈夫か、食中毒にならないか不安に思います。自分の子供ですから、今回は離乳食においてお弁当を持たせる上で痛みにくいレシピや衛生管理の鉄則についてまとめてみました。
まずはここから!離乳食のお弁当で絶対に守りたい「3つの鉄則」

お弁当作りには守って欲しいルールがいくつか存在します。親御さんに最も守って欲しいポイントは下記の通りです。
”調理後直ちに提供される食品以外の食品は、食中毒菌の増殖を抑制するために、10℃以下又は65℃以上で管理することが必要である。”(1)
食事を保管する上で最も重要視されるポイントです。20〜50度の間は、細菌が繁殖しやすい温度帯になり避ける必要があります。
昨今のフードデリバリーや仕出しの弁当などでも食中毒回避のため、温度管理の徹底や速やかに食べるよう注意喚起をするなどの周知が進められています(2)
お子様に暖かい食事を食べさせたい気持ちは痛いほどわかりますが、安全第一でお弁当を作りましょう。
しっかり「冷まして」から弁当に蓋をする
なるべく温度を冷ましてから冷凍保存しましょう。熱い状態のまま蓋をして、保冷バックに入れても内部の温度が下がるまでに時間がかかります。その間に雑菌が繁殖することも。可能であれば20度以下に温度を下げてから保存してください。
水分は徹底的に減らす・暖かいものと分けて入れる
雑菌が繁殖する原因になります。水分が多いお粥系はレトルトパウチのものを使い、とろみをつけておかずの水分を減らすか、手づかみで食べられるものにしましょう。
移動中に温度が上がる原因として多いものが、「暖かい飲料と一緒に保存してしまった」というケースです。なるべく暖かいものと冷たいものは分けて保存しましょう。
素手で触らない・清潔を保つ
ありがちな例として器具はしっかりと洗浄をしているが、調理中にスマホに触れている、癖で髪を触ってしまっているケースが多いです。長時間放置すると雑菌が繁殖する原因になります。
手首や爪の間などに洗い漏れがないように手洗いをし、食品にはなるべく素手で触らないようにしましょう。
スマホもスタンドに立てかけたり、音声入力を使うように心がけましょう。弁当容器もしっかりと殺菌をしてから用いるようにしましょう。
必ず最終工程は加熱で終わらせる
加熱が終わったものにのりを手でちぎって入れたり、ハムや卵を使いデコレーションをするとリスクが上がります。かわいいお弁当を作りたい気持ちは理解できますが、なるべく衛生面に気を配りましょう。
離乳食をお弁当に持っていく時に必ず準備したいアイテム

必ず必要になってくるアイテムを3つあげてみました。
保冷剤・保冷バッグ
機密性の高いしっかりとした保冷バッグで面積を取らないものがおすすめです。また食具が汚れた状態で入っていることを想定して、簡単に洗える構造が良いでしょう。
バッグだけでは冷えず保冷剤が必要になります。弁当容器に入る小さいサイズの保冷剤を複数枚用意して挟み込むように配置すると冷えやすいです。
耐久性の高い弁当箱
ある程度しっかりした作りの弁当箱かつ、煮沸消毒に耐えられる容器がおすすめです。離乳食では器具の洗浄に煮沸消毒を頻繁に行います。その際、高温耐性がない容器だと曲がったり、破損してしまうため注意が必要です。
スタイやエプロン
支給がない場合、スタイやエプロンを持ち込むようにしましょう。高確率で服が汚れてしまいます。すでにお持ちかと思われますが、忘れないように注意してください。
月齢別・離乳食のお弁当おすすめメニューや市販品
ここでは離乳食で使いやすいメニューを紹介します。簡単に作れるので挑戦してみましょう。
白身魚のピカタ 後期(9〜11ヶ月)
<材料>
- 骨なしの白身魚 15g
- 卵黄 1個
- 薄力粉 1g
- 粉チーズ 少々
- バター少々
<作り方>
- 卵黄と薄力粉を混ぜて、白身魚を潜らせる
- 粉チーズを少しふるい、バターでじっくり焼く
ポイント:小麦と卵、バターを使用します。アレルギーがないかチェックしてからお弁当に用いましょう。ご飯はレトルトパウチのものを持たせると良いです。
さけのお焼き 完了期(12〜18ヶ月)
<材料>
- マッシュポテト 30g
- ノンオイルオニオンソテー 10g
- 鮭 15g
- 片栗粉 5g
- ピーマン 5g
- 豆乳 3g
- 醤油 少々
- 米油 少々
<作り方>
- 鮭を解し、全ての具材を混ぜ合わせる
- フライパンに米油を加え加熱、タネを落とし軽く水をさして蒸し焼きにする
ポイント:甘味を出すためにしっかりと玉ねぎをソテーしてください。またマッシュポテトも練りすぎないように注意してください。
忙しい朝を助ける!「冷凍」&「市販品」活用テクニック
ここでは冷凍で使う場合のテクニックを紹介します。
冷凍のままお弁当に入れて自然解凍はOK?
自家製のお焼きやお好み焼きを凍らせて、お弁当にそのまま入れることはやめておいた方がいいでしょう。自然解凍が可能な商品は検証を重ねて、製造工程の管理基準を引き上げたり、添加物を加えて保存性を高めています。
市販品かつ、添加物・栄養面に問題がなく、自然解凍ができる表記があるものを用いるようにしましょう。
常温保存可能なベビーフードを賢く使う
常温保存が可能なレトルトパウチのベビーフードを使うと良いです。少々味気ないように感じますが、食中毒になる可能性は低くなります。フリーズドライタイプも同様に安全ですが、お湯をかける工程を挟むため担当の保育士さんに確認をとりましょう。
瓶詰めに関しては冷蔵保存が必須のものがあります。ラベル表示に保存可能な温度帯が記載されているため、かならず確認してください。
そのまま食べさせていいバナナ
一日品がたりないと感じる場合は、小さいバナナを持たせてあげると良いです。完熟したバナナは離乳食でそのまま食べることが可能な食材です(3)。アレルギーには注意が必要ですが、持ち歩きにおすすめの果物です。
まとめ
離乳食のお弁当作りでは、食中毒予防のための衛生管理が最も重要です。「3つの鉄則」として、まず調理後は10℃以下に冷ましてから蓋をすること。次に、雑菌繁殖の原因となる水分を徹底的に減らし、暖かいものと冷たいものは分けて保存します。そして、素手で触らない、調理器具や弁当箱の清潔を保つ、最終工程は加熱で終わらせることが鉄則です。
忙しい時の時短テクニックとして、「自然解凍可能」な表示がある市販品の活用や、常温保存できるベビーフードを利用すると安全性が高まります。また、そのまま食べられる完熟バナナも便利です。安全第一で、衛生管理を徹底し、安心なお弁当を持たせましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう一記事ご覧いただけますと幸いです。
参考文献
厚生労働省:大量調理施設衛生管理マニュアル 2017年6月16日
厚生労働省:食中毒 2026年1月21日閲覧https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html
米国小児科学会(AAP)『Starting Solid Foods』2026年1月21日閲覧
https://www.healthychildren.org/English/ages-stages/baby/feeding-nutrition/Pages/Starting-Solid-Foods.aspx
