【離乳食】エプロンを嫌がってつけない・遊んでしまうときの対処法
離乳食用のエプロンを嫌がってつけてくれなかったり、エプロンで遊んでしまってベロベロにしてしまう時の対処法についてまとめてみました。
赤ちゃんにとっては初めての経験で、ひょんな事が気になって前にいかないことも。
今回は離乳食でエプロンを嫌がる3つの理由と種類、遊んでしまった時の対処法についての記事です。
離乳食でエプロンを嫌がる3つの理由

離乳食で赤ちゃんがエプロンを嫌がる理由を3つ選んでみました。何を理由にエプロンをつける事を嫌がっているか理解できると対処が楽になります。
エプロンに違和感がある
エプロンの素材感や形状が嫌で装着することを嫌がっているかもしれません。首回りに直接エプロンの素材が触れており、チクチクしていたり締め付けられている様に感じている場合があります。
少し緩めてつけてあげたり、洗いやすい様に加工されたポリエステル系のパキッとした素材を嫌がっていることもあります。
首回りに何かをつけることに慣れていない
赤ちゃんにとってはエプロンを付けることも初めてです。首回りの違和感を嫌がる可能性があります。またエプロン自体で遊んでしまい、べちゃべちゃにしてしまうことも。
次第に徐々に慣れてくると思うので、あまり気落ちしなくても大丈夫です。
イヤイヤ期に入ってしまった
1歳半ぐらいから自我が芽生えはじめ、自分の体や感情をうまく表現できず「イヤ!」と泣き出したり、物を投げるイヤイヤ期に差し掛かります。
お腹が減っておらず、食べたくない時はエプロンを付けると嫌がることもあります。
自己の感情をうまく言語化できなかったり、体の動作が思ったように動かずことができない苛立ちがなんでも拒否する反応に繋がります。あまり感情的にならず、理解してあげましょう。
違和感の具体的な対処法
エプロンの違和感によって嫌がっている場合の、具体的な対処法をいくつか紹介します。
首回りの締め付けをチェックする
エプロンが首に食い込んでいたり、締め付けがきついと不快感から嫌がることがあります。指が1~2本入る程度のゆとりを持たせて装着しましょう。
素材を柔らかいものに変える
プラスチック製やポリエステル製の硬い素材のエプロンを嫌がる赤ちゃんもいます。肌触りの良いコットンや不織布や紙素材など、柔らかい素材のエプロンを試してみましょう。
ポケットの受け入れを確認する
食べこぼしを受けるためのポケット(受け皿)が、大きすぎたり硬すぎたりすると、赤ちゃんのお腹に当たって邪魔になったり、違和感を与えたりすることがあります。ポケットが邪魔にならない形状のものや、丸められる柔軟な素材のものを選ぶのも一つの手です。
エプロンを温めておく
冬場など、エプロンが冷たいと、肌に触れた瞬間の冷たさに驚いたり、不快感を抱いたりする赤ちゃんもいます。少し手で温めたり、室温に馴染ませてから装着してあげると受け入れてくれることがあります。
他のタイプのエプロンを試してみよう
エプロン自体を変えてあげると嫌がらなくなることもあります。別の形状のものを試してみましょう。
シリコンタイプのエプロンを使う
撥水性が高く食べ物の水分が染み込むようなことは少なく、使い終わったらそのまま食洗器に入れて衛生的に使うことができます。また付着した食べ物が落ちにくい点も大きなメリットです。
デメリットとしては重量を感じやすく、衣服とは違う独特の肌ざわりを嫌がる赤ちゃんもいます。
嫌がる子が少ないコットンタイプ
付け心地が軽く、衣服に近いコットンタイプのエプロンは嫌がる子が少ないです。コットン素材であるため、汚れが染み込んで乾かすまでに手間がかかる点が難点です。お手入れが必須になります。
シリコンタイプを嫌がる場合はコットンタイプのエプロンを付けてみてもよいかもしれません。
使い捨て用の紙エプロン
コットンタイプのものより軽く、使い捨て可能な紙エプロンも便利です。撥水加工をしているものも多く、染み込みにくいです。デメリットとしては軽いためズレたり、首元が気になって外してしまうことも。持ち運びしやすく衛生的に使えるため、外出時におすすめです。
エプロンで遊んでしまっても大丈夫?
エプロンが気になって遊んでしまう姿もしばしば見られます。口に入れてしまうこともあるため、特にプラスチックやシリコン製のものは清潔にしておくことが重要です。エプロン遊びが始まったら、おもちゃを渡したり歌を歌ったりして、お子さんの注意を優しく他のものへ向けてあげると良いでしょう。
まったく食べようとしない時
エプロン遊びが激しくなったり、食事の妨げになるようであれば、一度エプロンを外して落ち着かせてから再度装着してみましょう。その際は「これはご飯を食べる時に使うものだよ」と優しく声をかけてあげると良いです。
最終的には慣れなので、エプロンは食事の時のもの、と認識させるために、食事の準備が整ったらすぐにエプロンを付けるようにし、食事が終わったらすぐに外すという習慣をつけましょう。
イヤイヤ期は慣れ
イヤイヤ期によるエプロン拒否は、成長の一時的な段階です。この時期の「イヤ!」は、言葉や感情をうまくコントロールできないことの表れであり、エプロン自体が本当に嫌いなわけではないことがほとんどです。
食事のたびにエプロンを優しく装着し、「ご飯の時間だよ」と声をかけることを繰り返すことで、赤ちゃんはエプロン=食事の準備と徐々に認識していきます。もちろん、時には大泣きしたり、投げ飛ばしたりすることもあるでしょう。しかし、一貫して根気強く続けることで、いつの間にかエプロンをスムーズにつけられる日がやってきます。
焦らず、おおらかな気持ちで見守ることが、この「イヤイヤ期」を乗り越える一番の秘訣です。
保育所指導方針における対処法
実際イヤイヤ期に直面するとどう対処すれば良いのかわからなくなります。育児のプロである保育士の指導方針には下記のような記載があります。
思い通りにいかない場合等の子どもの不安定な感情の表出については、保育士等が受容的に受け止めるとともに、そうした気持ちから立ち直る経験や感情をコントロールすることへの気付き等に
つなげていけるように援助すること。(1)
イヤイヤ期の子供に対しては、泣き止ませようとして安易に気をそらすのではなく、まずはその感情に正面から向き合い、「悲しいね」「悔しいね」と言葉をかけて気持ちを代弁しながら、時間をかけて十分に共感して受け止めることが重要です。
その上で、たとえうまくいかなくても自分でやろうとした姿そのものを認め、大人が一緒に行動しながら励ましましょう。
まとめ
今回は離乳食におけるエプロンを嫌がる理由とエプロンで遊んでしまう時の対処法についてまとめてみました。今まで素直にエプロンを付けてくれたのに、突然拒否されると困惑される方も多いです。。誰のせいでもないので、あまり気落ちせず、少し時間をおいて上記の対処法を取り入れてみましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる内容があればもう一記事御覧いただけますと幸いです。
参考文献
(1)厚生労働省「保育所保育指針解説」(平成30年2月)