離乳食でひき肉が苦手な赤ちゃんに食べてもらう工夫を徹底解説
こんにちは!ファーストスプーンです。離乳食を進める中でよく登場する「ひき肉」。しかし、細かく刻んだお肉やお魚特有のパサつきや食感が気になって「ベーッ」と口から出してしまう、うまく食べてくれない…そんなお悩みを持つ方も多いのではないでしょうか?
今回は、赤ちゃんがひき肉を嫌がる主な理由、食べやすくするための調理のポイント、そして月齢に合わせたひき肉活用レシピをご紹介します。さらに、どうしても食べてくれない場合の代替案についても触れていきます。
赤ちゃんがひき肉を嫌がる主な理由

赤ちゃんがひき肉を嫌がる背景には、いくつかの原因が考えられます。その日の気分によっても大きな影響を受けるため、個別の対応が重要です。
・ひき肉のボソボソとした舌触りが苦手
脂質の少ない肉は加熱するとパサつきやすく、細かく刻むことでボソボソとした食感になりがちです。お肉単体では、口の中でまとまりにくく飲み込みがしづらいです。
・お肉の特有の匂いが苦手
お肉にはそれぞれ特有の匂いがあります。特にレバーのような鉄分の多い部位や、獣臭さを感じる場合、赤ちゃんが敏感に反応して嫌がることがあります。
・ ひき肉の脂っこさが苦手
ひき肉の脂っぽさが口の中にまとわりつくような食感を嫌う赤ちゃんもいます。市販のひき肉は赤身と脂身の割合が商品によって異なり、見た目が白っぽいものは脂身が多い可能性があります。
・固さや大きさが合っていない
ひき肉の状態が、赤ちゃんの咀嚼能力や嚥下能力に合っていない可能性もあります。細かくしたつもりでも、赤ちゃんにとってはまだ大きすぎたり、固すぎたりすることがあります。
誤嚥に繋がるため注意しながら調理しましょう。
離乳食でひき肉を食べやすくする方法
・おかゆや芋類、野菜ペーストに混ぜる
水分を多く含み、赤ちゃんが食べ慣れているおかゆ、マッシュしたじゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどに混ぜ込むと、パサつきが抑えられ、飲み込みやすくなります。
少量から試し、徐々にひき肉の割合を増やしていきましょう。赤ちゃんが好きな食材と組み合わせるのがポイントです。
・ネバネバ食材を活用する
納豆(ひきわり納豆や刻んだ納豆)、すりおろしたオクラや長芋など、粘性のある食材と組み合わせると、ひき肉がまとまりやすくなり、食べやすくなります。
特に納豆はタンパク質、食物繊維、ビタミンK、納豆菌などが含まれる栄養豊富な発酵食品なのでおすすめです。
・とろみをつける
水溶き片栗粉やコーンスターチ、市販の赤ちゃん用とろみ剤を使ってあんかけ風にしたり、全体にとろみをつけたりすると、口の中でまとまりやすく、飲み込みを助けます。
片栗粉や小麦粉、コーンスターチを使う際は、ダマにならないようによく混ぜながら加熱しましょう。
できれば粒度の少ないものがベストです。
・豆腐や卵と混ぜて調理する
つなぎを入れてまとまりを作ることで食べやすくなります。
ひき肉に水切りした豆腐を混ぜて鶏団子風にしたり、溶き卵とパン粉で繋いでハンバーグにして食べさせると食べやすくなります。
※ある程度大きいものを咀嚼できるようになる後期〜完了期に活用しましょう
・市販の赤身ひき肉を活用する
脂質が少なく、より細かいひき肉を選ぶのも手です。家庭用のフードプロセッサーやミキサーでは、市販のひき肉のような食感を再現することは難しいです。
ポロポロとしたひき肉らしい食感を再現するためにはミンサーが必要です。
スーパーで赤身ひき肉と記載があるものは、配合割合が高い傾向にあります。そちらを活用すると良いでしょう。
離乳食におけるひき肉の種類と特徴

鶏肉、豚肉、牛肉、それぞれに特徴があります。赤ちゃんの月齢や好みに合わせて選びましょう。
鶏肉(ささみ、むね肉、もも肉)
比較的安価で手に入りやすく、脂肪が少なく淡白な味わいです。特にささみや皮なしのむね肉は高タンパク低脂肪。ただし、鉄分は他の肉に比べて少なめです。パサつきやすいので、調理には工夫が必要です。
おすすめ時期
離乳食中期(7~8ヶ月頃)から。最初はささみやむね肉から始め、慣れてきたらもも肉も使えます。
ポイント: お粥に混ぜたり、野菜と煮込んだり、とろみをつけたりすると食べやすいです。
※鶏レバーは癖が少なく(レバーの中では)鉄分が豊富です。
豚肉(主にヒレ肉、もも肉)
ビタミンB1が豊富で、疲労回復効果も期待できます。牛肉に比べると脂質が少ない部位を選びやすいです。癖がなく食べやすい点も良い箇所です。
特に豚ヒレ肉は脂肪が少なく柔らかく、鉄分や亜鉛も含まれます。牛肉に比べて安価なのも魅力です。
おすすめ時期
離乳食中期~後期(8~9ヶ月頃)から。赤身の多いヒレ肉やもも肉を選びましょう。
ポイント: 脂身は取り除き、よく加熱します。鶏肉同様、パサつきやすいので、とろみ付けや他の食材と混ぜる工夫を。
牛肉(ヒレ、ランプ、モモ)
鉄分や亜鉛が豊富で、貧血予防に役立ちます。鶏肉や豚肉と比較すると、部位によっては脂質が多い傾向があります。風味も強めです。
おすすめ時期: 離乳食中期~後期(8~9ヶ月頃)から。脂肪の少ない赤身の部位(もも肉、ヒレ肉など)を選びましょう。
※国産牛を活用する場合はサシがあまり入っておらず、赤身が綺麗なものを選ぶと良いです。
【時期別】ひき肉を使った離乳食レシピ例
【時期別】ひき肉を使った離乳食レシピ
ここでは、ひき肉を活用した離乳食の簡単なレシピの組み合わせをご紹介します。
鶏ひき肉と野菜のとろとろ煮(中期)
材料
- 鶏ひき肉(むねひき肉がおすすめ)5g
- にんじん 5g
- 玉ねぎなど 5g
- はじめのかつおだし 20g
- 水 50cc
- 離乳食用のとろみ剤 規定量
作り方
- 軽く電子レンジで加熱した野菜と鶏肉、水を加えて煮込む
- 火が入ってきたらはじめのかつおだしを加える
- 水溶き片栗粉を使う場合は、火を止めて混ぜながら徐々にとろみをつける
- 離乳食用のとろみ剤を使う場合は規定量を加える
豚ひき肉とじゃがいもの豆乳煮込み(後期)
材料
- 豚ひき肉(赤身)10g
- じゃがいも(マッシュ)10g
- 玉ねぎ 10g
- 豆乳(無調整) 50cc
- はじめのかつおだし 20g
作り方
- シリコンスチーマーで豚ひき肉、玉ねぎ、かつおだしをまとめて加熱する
- 全ての具材を混ぜて煮込む
- とろみが必要な場合はコーンスターチで薄くつけると飲み込みやすくなる
簡単やわらか肉豆腐(完了期)
材料
- 牛肉ひき肉 15g
- 絹ごし豆腐(水切りしたもの)30g
- 小松菜 10g
- にんじん 10g
- 玉ねぎ 5g
- ごま油 少量
- はじめのかつおだし 20g
- 水 50cc
- めんつゆ 風味付け程度
作り方
- 薄切りした牛肉と野菜を炒める
- 豆腐、はじめのかつおだし、水を加えて煮込む
- 風味付けにめんつゆを加える
どうしても食べない場合は無理強いしない
嫌がっているのに無理に食べさせようとすると、食事が嫌いになってしまう可能性があります。
日付をあけて、忘れた頃にまた少量から試してみましょう。その間に赤ちゃんの好みや食感が変わることもあります。
他のタンパク源で栄養を補う
ひき肉が苦手でも、他の食材からタンパク質や鉄分を摂ることは可能です。これらの食材で補いましょう。
魚: カツオやマグロなどの赤身魚
大豆製品: 豆腐、きな粉、納豆など
卵: 固ゆで卵の黄身から始め、徐々に全卵へ。アレルギーに注意
乳製品: プレーンヨーグルト、カッテージチーズなど(月齢に合わせて)
まとめ
赤ちゃんが離乳食のひき肉を嫌がるのには、舌触り、匂い、脂っこさなど、様々な理由が考えられます。まずは原因を探り、下茹でをしたり、とろみをつけたり、他の食材と混ぜたりするなどの工夫で、食べやすくしてあげましょう。
鶏肉、豚肉、牛肉それぞれに特徴があるので、赤ちゃんの月齢や好みに合わせて使い分けるのがおすすめです。レシピも参考に、焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて離乳食を進めていくことが大切です。
もし、どうしても食べてくれない場合は、無理強いせずに他の食材で栄養を補うようにしましょう。一番大切なのは、赤ちゃんが食事の時間を楽しいと感じてくれることです。親子で色々な食材にチャレンジしながら、食の幅を広げていけると良いですね。
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