離乳食初期の白身魚の選び方やおすすめレシピなどについて解説
離乳食初期の白身魚の選び方やおすすめレシピなどについて解説
脂質が少なく淡白な味わいで食べやすい魚種が多い白身魚。
今回は離乳食初期における白身魚の選び方やおすすめのレシピや目安量についてまとめてみました。
なぜ離乳食から白身魚を食べさせるの?

離乳の支援ガイドに白身魚から赤身魚へと段階を経て食べさせるように記載があるからです。
記載内容から推察すると脂質の少なさやほぐれやすい点やヒスタミン中毒の観点から、条件に該当する魚種が入手しやすい白身魚を優先させる目的でガイドラインが作成されたと思います。
ア 食品の種類と組合せ
与える食品は、離乳の進行に応じて、食品の種類及び量を増やしていく。
離乳の開始は、おかゆ(米)から始める。新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子をみながら量を増やしていく。慣れてきたら
じゃがいもや人参等の野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚、固ゆでした卵黄など、種類を増やしていく。離乳が進むにつれ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へ、卵は卵黄から全卵へと進めていく。(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_04250.html)
白身魚以外からスタートしても良いか
小骨や脂質の観点から一般的な青魚は難しく、赤身魚の選択肢としてはマグロやカツオが挙げられます。
食感がボソボソになりやすく、とろみ剤の調整が少し難しくなります。
入手しやすさ、調理の簡便さも考えて、特別な理由がなければ白身魚からスタートしましょう。
離乳食における白身魚はいつから活用できるのか
味覚形成(子どもの偏食予防)や食物アレルギー、栄養バランスの観点から少しずつタンパク質を取り入れると良いとされております。
離乳ガイドでは、離乳食初期の頃から挑戦するように推奨されるようになりました。
赤ちゃんが嫌がる場合は無理に食べさせず、様子を見ながら徐々に取り入れるようにしましょう。
離乳食初期のハードル
早い時期の赤ちゃんは、口から食べ物を押し出してしまう舌挺出反射が残っている場合があります。
最初はうまく行かないことが多く、焦らず赤ちゃんのペースに合わせて徐々に取り入れるように心がけましょう。
離乳食初期で白身魚を嫌がる場合
食感を嫌がっている可能性があります。白身魚のペーストより液体に近い絹ごし豆腐や豆乳にとろみをつけてスタートしてみましょう。
離乳食に白身魚の目安量
魚の骨に注意して必ず刻んだものを使用するようにしましょう。刺身や骨取りの切り身に関しても残骨がある場合があります。食べさせる前に必ず目視してください。
離乳食初期(5〜6ヶ月) | 湯掻いた後滑らかにすりつぶし、とろみをつける(ヨーグルトやポタージュぐらい) |
離乳食中期(7〜8ヶ月) | 湯掻いた後に細かくほぐして食べさせる 5〜10g程度 |
離乳食後期(9〜11ヶ月) | 5〜8mm目処に荒く刻む(骨を確認する) 10〜15g程度 |
離乳食完了期(12〜18ヶ月) | 1cm程度の大きさに切る 15〜20g程度 |
離乳食初期における白身魚のとろみの付け方
片栗粉や離乳食用のとろみ剤を使う方式が一般的です。片栗粉は粉の状態だとダマになりやすいため、1:1で水溶き片栗粉を作り、徐々にとろみをつけましょう。
冷めて固まってくると固くなるため、やや緩いぐらいがベストです。
白身魚の栄養成分比較と選び方
代表的な白身魚の一覧です。
・タンパク質はあまり大きな差がありません。
・タイや鮭は脂質がやや高く、ヒラメとカレイ、真鱈が低いです。
・鉄分は大きな差がありませんでした。
脂質を抑えつつ、刺身が手に入りやすいヒラメがおすすめです。
魚種 | タンパク質 (g) | 脂質 (g) | 鉄分 (mg) |
タイ(真鯛、養殖、生) | 20.9 | 9.4 | 0.3 |
ヒラメ(養殖、生) | 21.6 | 3.7 | 0.2 |
カレイ(マガレイ、生) | 19.5 | 1.5 | 0.2 |
タラ(真鱈、生) | 17.6 | 0.2 | 0.1 |
さけ(しろさけ、生) | 21.5 | 13.5 | 0.3 |
ぎんざけ(銀鮭、生) | 20.5 | 13.4 | 0.4 |
相性の良い組み合わせ
鉄分が豊富な小松菜やほうれん草、ひじき、わかめなどの野菜・海藻類と組みわせるとバランスがよくなります。カルシウムを多く取りたい場合は、乳製品や大豆製品をうまく組み合わせてみましょう。
離乳食に白身魚を取り入れる場合の注意点
離乳食を取り入れる際に白身魚で注意したいポイントをまとめてみました。
・タイの硬い骨やカレイのエンガワ付近の小さな小骨に注意する
ありがちな例としてタイのアラやカレイの身をほぐして食べさせる際に、厄介な骨が混入する場合があります。喉の奥に刺さると自宅では取れず、病院に行く必要が出てきます。
・刺身は新鮮でも加熱して食べさせる
新鮮な刺身であれ、寄生虫や細菌性の胃腸炎を加味して加熱したものを食べさせましょう。生食用でも赤ちゃんが食べられると限らないため注意してください。
・適切な大きさに必ず切る
大きすぎると咀嚼がうまくできず丸呑みしてしまう原因になります。特に誤嚥は大きな事故に繋がりかねません。必ず適切な大きさにカットして注意しながら食べさせましょう。
離乳食の白身魚レシピ
ここでは離乳食における白身魚をレシピをまとめてみました。
たいのペースト(離乳食初期)
材料
- たいの刺身 5g(1切れ程度)
- 水 100cc
- とろみ剤 適量
作り方
- 鍋に水を張り沸騰させた後たいをゆがく
- すり鉢ですりつぶしながら、湯で汁ととろみ剤でポタージュ程度の粘度を目指す
真鯛とかぼちゃスープ(離乳食中期)
材料
- はじめのかぼちゃ 20g
- はじめの真鯛そぼろ 10g
- 豆乳 20cc
- はじめのかつおだし 20g
作り方
- はじめの真鯛そぼろを折って10g程度取り出す
- はじめのかぼちゃ、真鯛そぼろ、豆乳、はじめのかつおだしをシリコンスチーマーに加えて電子レンジで加熱
- 具材を混ぜ込み馴染ませる
真鱈の寄せ鍋(離乳食後期)
材料
- 真鱈 20g
- 小松菜 10g
- にんじん 5g
- ねぎ 5g
- はじめのかつおだし 40g
- 水 100cc
- 醤油 0.5g
- みりん 0.5g
- 酒 0.5g
- とろみ剤(必要であれば)
作り方
- 真鱈、野菜を食べやすい大きさにカットする
- 具材を煮込みながらアクをとる
- 必要に応じてとろみ剤を使う
まとめ
今回は離乳食における白身魚についてまとめてみました。加熱しても柔らかく食べやすい点が白身魚の良い点です。他の食材でうまくバランスを取りながら離乳食に取り入れてみてください。
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