離乳食の冷凍保存完全ガイド~食材別のポイントと注意点~
初めて冷凍保存をする方は、「どの食材なら冷凍できるの?」「本当に冷凍保存は便利なの?」と、考えたことはありませんか?
初めて離乳食を作る方や、久しぶりで忘れちゃったという方に向けて、安心して冷凍保存を利用出来るためのポイントを解説しています。ぜひ最後までご覧ください。
離乳食の冷凍保存とは?4つのポイントをおさえよう
離乳食の冷凍保存とは、まとめて作っておいた離乳食を冷凍保存(フリージング)することです。食事のたびに野菜のすりつぶしから準備するよりも、冷凍保存することで用意が楽になります。
わたしも初めての離乳食作りは神経質なくらい慎重に進めてきました。初めは食事の都度に用意していましたが、毎日作るものだからと衛生面に気をつけながら冷凍保存をフル活用。
赤ちゃんに食べてもらう食事だから、新鮮で安全なものがいいですよね。作りたての新鮮さには欠けますが、すぐに食事を用意できるといった点が最大のメリットです。
とはいえ、何でもかんでも冷凍すれば良いというわけではありません。以下のような基本のポイントを理解した上で離乳食の冷凍保存を利用しましょう。
- 冷凍する前に必ず火を通してから冷凍しよう
- 清潔な保存容器で菌の繁殖を抑えよう
- 食べる時は必ず再加熱して殺菌しよう
- なるべく早く使い切れる量を作るようにしよう
冷凍する前に必ず調理をしてから冷凍しよう
離乳食は冷凍する前に必ず火を通しましょう。生のまま冷凍すると冷凍室で菌がどんどん繁殖してしまいます。そのため調理をしてから冷凍してあげてください。赤ちゃんは柔らかい食材を食べるので、飲み込みやすい固さに茹でてくださいね。
また、調理済みなら解凍するだけですぐに食べさせることが出来て時短にもなり楽ちんです。
清潔な保存容器で菌の繁殖を抑えよう
冷凍保存する容器は、清潔なものを使用しましょう。
ジップ式のフリーザーバッグの場合は、使い回さず一度使ったものは捨てるようにします。何度も使える容器の場合は、煮沸消毒が可能なものがおすすめです。また密閉度が高い容器を選ぶことで、菌の繁殖を防ぎ清潔に保存することができます。
食べる時は再加熱して殺菌することが大事
冷凍する前に加熱したものであっても、食べる時は自然解凍せずに再加熱しましょう。冷凍中も菌が繁殖する恐れがあるため、必ず再加熱してしっかり殺菌することが大切です。
なるべく早く使い切れる量を作るように
冷凍保存したものは、なるべく早く使い切りましょう。食材によって長持ちするもの、そうでないものと様々です。長く冷凍していると冷凍焼けをしてしまい、鮮度が落ちます。
基本的には、まとめて作るのは1週間で使い切れる量がおすすめです。またいつ作ったものか忘れないように、保存容器に調理した日にちを書いておくこともポイントです。
冷凍保存は向いてる食材・向いてない食材がある!

離乳食の冷凍保存は、食材によって向き不向きがあります。
冷凍保存が向いていない食材も、月齢に合わせた調理方法によっては使えるものも多いです。失敗しないためにも、どのようなものが冷凍に向いていて、なにが向いてないかを理解しましょう。下記の表は、月齢ごとに冷凍保存が向いてる・向いてない食材をまとめたものです。
冷凍保存に向いてない食材は理由も記載しているので、参考にしてみてください。
初期 | 中期 | 後期 | 向いてない理由 | |
---|---|---|---|---|
にんじん | ◯ | ◯ | ◯ | |
かぼちゃ | ◯ | ◯ | ◯ | |
じゃがいも | ◯ | △ | × | モサモサしやすい→ペースト状ならOK |
たけのこ | × | × | ◯ | 繊維が多い→柔らかい穂先の部分を細かく切ればOK |
たまねぎ | ◯ | ◯ | ◯ | |
だいこん | ◯ | ◯ | ◯ | |
ほうれん草 | ◯ | ◯ | ◯ | |
セロリ | × | × | ◯ | 繊維が多い→みじん切りやピューレ状ならOK |
りんご | ◯ | ◯ | ◯ | |
バナナ | ◯ | ◯ | × | 変色しやすい→原形を残さず潰せばOK |
ご飯(おかゆ) | ◯ | ◯ | ◯ | |
食パン | ◯ | ◯ | ◯ | |
豆腐 | △ | △ | △ | 水分が飛んでパサつく→水分を足して加熱すればOK |
うどん | ◯ | ◯ | ◯ | |
鶏ささみ | ◯ | ◯ | ◯ | |
魚 | ◯ | ◯ | ◯ | |
牛乳 | × | × | × | 成分が分離してしまう→少量ならOK |
マヨネーズ | × | × | × | 成分が分離してしまう→基本冷凍はNG |
これならラクラク!作り置きする冷凍保存のベストな方法
食材は、ペースト状や角切りなど、赤ちゃんの成長スピードに合わせた形状に用意しましょう。
まだ飲み込むのが難しい赤ちゃんはペースト状に。噛めるようになったら小さく刻んであげるなど、飲み込めるサイズに調理します。
冷凍保存する際は、さまざまな形状に合わせた作り置きのコツがあります。楽な方法で作り置きを用意できるように様々な方法で用意してみましょう。
月齢 | 5〜6ヶ月 | 7〜8ヶ月 | 9〜11ヶ月 | 12〜18ヶ月 |
---|---|---|---|---|
段階 | 初期(ゴックン期) | 中期(モグモグ期) | 後期(カミカミ期) | 完了期(パクパク期) |
食品の状態(固さ) | すりつぶしていて柔らかい | 舌でつぶせる固さ | 歯ぐきでつぶせる固さ | 歯ぐきでかめる固さ |
食品の形状(例:ゆでた野菜) | 飲み込めるペースト状 | 3〜5㎜角に切って荒くつぶす | 5〜8㎜の角切り | 1㎝の角切り |
上記は月齢ごとの離乳食の進め方です。冷凍保存の参考にしてみてください。

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液体状の食材
液体状の水分が多い食材は、離乳食を小分けに保存できるフリージングトレーを使って小分けにするのがおすすめです。
例えばよく使うおかゆは、1回分ごとの小分けにしてフリージングトレーで保存。お出汁などは小さじ1杯や大さじ1杯など、定量を計って小分けにしておくと便利です。あとから味付けをする際にパパっと使えるので楽でした。
凍ったらフリーザーバッグに移して冷凍焼けを防ぎます。取り出しも楽になるうえに、コンパクトに収納できておすすめです。
ペースト状の食材
ペースト状にしたじゃがいもやかぼちゃの保存にはフリーザーバッグがおすすめです。薄く広げてバッグに入れた後に、菜箸などで筋をつけて冷凍することで、1回分を折って取り出せます。
簡単に冷凍できて、使う時も楽に取り出せるのでぜひ試してみてください。
みじん切りや角切りの食材
みじん切りや角切りのように形状が大きくなったら、パラパラの状態で冷凍させるといいでしょう。
例えば、細かく刻んだ野菜やほぐした魚はフリーザーバッグに薄く平らに入れておくと、凍ったあとにもみほぐせばパラパラ状になるため、好きな量を簡単に取り出せます。
定量でよく使う角切り野菜など、小分けの方が使いやすそうな場合もありますので、使う頻度に合わせてフリージングトレーやフリーザーバッグを使い分けられるといいでしょう。
野菜は1種類ずつ小分けにすることでいろいろな組み合わせがしやすいようにしたり、よく使うそぼろは多めに作ってパラパラ保存しすぐに使用できる状態で保存したり、使い勝手を想像しながら工夫してみてください。
完成形の食材
つかみ食べが出来るようになる後期以降は、ハンバーグやおやきなどを焼いて仕上げた完成形を食べるようになります。
完成形になるとフリージングトレーは使いにくいため、そのままフリーザーバッグに冷凍保存するのが一般的です。食品用ラップで包んで保存するだけだと空気を通してしまい酸化しやすくなりますので、フリーザーバッグを活用して上手に保存していきましょう。
安全でおいしく食べるために解凍時に気をつけたいこと
冷凍保存した食材は、食べる前に再度加熱する必要があります。前述しましたが自然解凍は菌が繁殖するなどのリスクがあるためNGです。解凍時、これだけは気をつけてほしい!といった解凍ポイントをまとめました。
自然解凍は絶対にしないように
解凍時の基本で、自然解凍は絶対にしないようにしましょう。一度調理をしたものであっても、冷凍中に菌が繁殖する恐れがあります。自然解凍すると、食感が悪くなる以外にも食中毒になる可能性があり危険です。小さな赤ちゃんはまだまだ消化器官も未発達なため、衛生管理に配慮してあげましょう。
レンジの加熱時間は短めにしよう
レンジで加熱する場合は、解凍時間を短くします。目安は、600Wの時に5〜10gで30秒、30gで1分、100gで約2分くらいです。
目安は機器によっても差があるため、加熱しすぎないように、短めに設定して調整しましょう。
水分が少ない食材は水を足そう
おかゆやかぼちゃなどは温めると水分が飛んでパサつきやすいので、水を足して加熱してみましょう。水分が少ない食材などでも、しっとりとおいしく解凍できますよ。
ラップはふんわりかけるように
レンジで加熱する場合は、ラップをふんわりかけて、蒸気を逃すように温めましょう。ふんわりかけることで、ラップが破裂することを防ぎ、また熱を通しやすくします。蓋付きの保存容器は蓋をしたままではなく、蒸気口をあけるか、蓋を少しずらしてください。
加熱後はかき混ぜること
レンジによっては加熱ムラが出る場合がありますので、加熱後は一度取り出して、かき混ぜてください。
そして冷たいところがあれば再度10〜20秒ずつ温め直して、しっかり加熱しましょう。
離乳食冷凍保存の失敗例と成功するための対策
続いて冷凍保存を行う際に実際にやりがちな失敗例を紹介します。
離乳食は何度も作るうちにコツを掴んだり、自分なりのやり方が身に付いてきたりするものです。同じような失敗をしないためにもぜひ参考にしてみてください。
失敗例1:作りすぎてしまった
よくある失敗例は、離乳食を作りすぎてしまうことです。先輩ママ・パパも作った後に「あれ?量が多い?」と思った経験が何度もあったはずです。
冷凍する場合は1週間で食べ切れる量になるように推奨されていますが、ぴったり1週間分を作ることは初心者にはかなり難易度が高いと思います。
ですので最初のうちは自分が思うよりも少なく作り、それでも残ってしまった分はすぐに使うように注意していれば大丈夫です。
1ヶ月OKなどと紹介されていることもありますが、冷凍中も菌は繁殖するため長期保存は避けて、しっかり密閉させる様に注意してください。
大切なのはいつ作ったものか自分でわかるようにしておくことです。保存容器に日付を記入しておくなどすると管理しやすくなるでしょう。
失敗例2:果物が変色してしまった
果物は冷凍に向かないものがあり、冷凍方法を間違えるとすぐに傷んでしまいます。
例えばバナナはそのまま冷凍せずに一度つぶすことで変色を抑えることが可能です。フリーザーバッグに入れて手のひらでバナナをつぶし、しっかり密閉します。固まったら、食べる時に好きな量に折って食べられるので準備も楽ちんになりますよ!
そしてキウイの保存方法は、皮を剥いて半月切りにし、生のままフリーザーバッグへ。
りんごは皮を剥いたら好きなサイズにカットし、加熱してから冷凍させます。
果物の解凍も、食べる時は加熱してから食べさせましょう。
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離乳食の冷凍保存は、忙しいママ・パパにとってはぜひ有効活用して欲しいテクニックです。1回分の食事の準備が楽になるのはとっても助かります。
でもたまには市販のベビーフードを活用して、もっと上手に手抜きする日を作ってもいいと思います。
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