離乳食のはんぺんはいつから?塩抜きは必須?アレルギーの注意点とおすすめレシピ 

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

ふわふわ食感でおでんの具のイメージが強いはんぺん。ヘルシーでタンパク質が豊富な食材です。今回は離乳食でいつから使えるのか、塩抜きの有無やアレルギー、添加物について解説してみました。

はんぺんのコンタミネーションやなんの添加物が使われているのか、詳しく知りたい方におすすめの記事です。

離乳食ではんぺんはいつから食べられる?

はんぺんは離乳食完了期(生後12〜18ヶ月頃)がおすすめです。理由としては、原材料が多く食味や保存性を改善するために複数の添加物が使われている点と食塩相当量が高い点が挙げられます。

はんぺんの主原料には主に鮫類(ヨシキリザメ、アオザメ等)に白身魚(商品による)が混ぜこまれることが多いです。白身魚に区分され、脂質が少ない点が特徴です。おそらく鮫は初めて食べる食材になるかと思われます。様子を伺いながら食べさせましょう。

またアレルギーにも注意が必要でふわふわの食感を作り出すために、山芋や卵が加えられることが多いです。これらは特定原材料、それに準ずるもの28品目にカウントされております。

なぜ初期・中期・後期は避けた方がいいか

前提として離乳食の使っていい食材の線引きは曖昧です。似たような栄養価であっても前後することがあります。添加物や山芋や卵のアレルギーが気にならない場合は、前倒しで使っても問題ありません。

加熱の有無については、白身魚のすり身と副材料を高速で攪拌したものを蒸しまたは茹ており、そのまま食べることができます。

塩抜きは必須?はんぺんの弾力の対策

水産練り物加工品は、白身魚のタンパク質と食塩をうまく組み合わせて加熱することで固めます。全ての食塩を抜き切ることは難しいですが、下茹でをすることで表面の食塩をある程度落とすことが可能です。食塩相当量が1.5gとやや高い水準のため、なるべく塩抜きをした方が良いでしょう。必須というわけではありません。

はんぺんは弾力があります。介護食の基準の一つであるUDF(ユニバーサルデザインフード)では区分3の舌で潰せる固さの例としてはんぺん煮が記載されています(1)。これらは刻むことが前提の区分です。柔らかさという面では、離乳食中期から用いてよい柔らかさです。

コンタミネーションについて

水産加工品のためえび・かにのコンタミネーションの注意換気表示がある可能性があります。真鱈をすき味にする際に、胃袋を傷つけてしまったり、魚肉用採肉機に甲殻類のアレルゲンが付着している可能性はゼロではありません。

また調味液にナンプラーを活用する可能性もあり、こちらはカタクチイワシを用いるため漁法による混入もあります。

はんぺんの添加物について解説

前提としてハムソーで問題となる亜硝酸ナトリウムは、はんぺんには含まれておりません。日本の食品規格では、食肉製品、鯨肉ベーコン、魚肉ソーセージ、魚肉ハム、いくら、すじこ及び たらこ以外の食品に使用できません。(2)

これら食品の発色剤フリーも増えてきましたが、魚肉ソーセージや魚肉ハムにも含まれていることがあります。発色剤が気になる場合はチェックが必要です。

はんぺんでは、保存性を高める目的でソルビン酸カリウムが使われることが多いです。ADI(一日摂取許容量)が「25mg/kg 体重/日」に設定されております(3)。安全性が高いと言われておりますが、ADIの設定が生後4ヶ月以降に設定されており、ある程度マージンを取った方が安心できるかと思われます。

保存料が入っていない場合は、おそらくpH調整剤が使われております。何を使っているのかは商品によりますが、魚肉加工品はリン酸塩系が多い印象です。

はんぺんの原材料について

はんぺんの原料となる大型の鮫類のメチル水銀の生物濃縮について、一部アラスカのデータのSalmon Sharkで1.366 mg/kgと高い傾向にあります(4)。米国では大型魚種を規制する傾向があり、特定の魚種に関して小児は避けるべきと警告し、1週間の摂取基準が設定されています。

日本では小児は成人と同様の水銀の排泄機能を有していること、セイシェル小児発達研究を元に、ハイリスクグループから小児は除外されています(5)。海域や個体・魚種によって値が異なる点も考慮が必要です。

これらの違いは食文化や産業構造によって生まれます。アメリカでも大型魚種を全て規制しているわけではありません。規制の多くは、摂りすぎを制限するものです。偏食せずに様々な食材をバランスよく食べることを心がけるようにしましょう。

増粘多糖類や加工でんぷんは大丈夫?

はんぺんには、食感を改善するために増粘多糖類や加工デンプンが使われることが多いです。ベビーフード協会の自主規格においても安定剤、増粘剤としてポジティブリストに加えられています(6)。

加工デンプンについてEUにおいては一部規制がありますが、日本では制限は設けられておりません。EUと同じ水準で除外しようと思うと、裏ラベルの表記が丸めで加工でんぷんと表記されており、メーカーに問い合わせる必要が出てきてしまいます。

添加物が気になる場合は「加工でんぷん」という表記があるものは避けましょう。アルファ化や酵素で分解したものや一般的に片栗粉と呼称されるものは「でんぷん」と食品欄の欄に表記されております。/の前に記載されてあるものは、添加物ではなく食品です。

はんぺんの下処理と保存方法

ここでははんぺんの下処理と保存方法を紹介します。

水洗い(臭み取り)

はんぺんは魚のすり身から作られているため、まれに製造過程で魚特有の臭みが残っていることがあります。調理前にさっと流水で表面を洗い流し、キッチンペーパーで軽く水気を拭き取ると、臭みが和らぎ、他の食材の風味を邪魔しにくくなります。特に、おでんや上品な椀物などに使う際におすすめです。

はんぺんの切り方

はんぺんは柔らかいため、袋のまま定規を当てて押し込むと切れるようです。包丁で切る場合は、包丁を軽く濡らしてから切るとはんぺんが包丁にくっつきにくいです。

はんぺんの保存方法

はんぺんは日持ちするイメージがありますが、傷みやすい食品です。なるべく早く使い切るようにしましょう。冷凍保存をする場合は、はんぺんを水洗いし、キッチンペーパーでしっかりと水気を拭き取り、カットしたはんぺんを一つずつラップでぴったりと包みます。

解凍方法は、凍ったままおでんや煮物の具材として加熱調理に使えます。自然解凍や電子レンジ解凍も可能ですが、すが入り食感が多少パサつきやすくなるため、加熱調理に使うのが最もおすすめです。解凍後は水分が出やすくなるため、水気を拭き取ってから調理してください。

離乳食完了期のおすすめはんぺんレシピ

ここでははんぺんを使った離乳食のレシピを紹介します。

はんぺんと豆腐のお焼き(完了期)

<材料>

・木綿豆腐 ½丁

・はんぺん 1枚

・大葉 1枚

・生姜 1g

・片栗粉 大さじ1

・サラダ油適量

<作り方>

・はんぺんを軽く湯掻いて余分な塩分を抜く

・重しを乗せてはんぺんと木綿豆腐の水分をしっかり切る

・その間に大葉と生姜を細かく刻む

・はんぺんと木綿豆腐をボウルに写し、細かくなるまで潰す

・ある程度固形感が無くなったら、刻んだ大葉、生姜、片栗粉を混ぜ込む

・フライパンに少量サラダ油を引き、両面に焼き目が着くまで加熱する

(複数回分)

チーズ焼きはんぺん(完了期)

<材料>

・はんぺん 2枚

・スライスチーズ 1枚

・きざみねぎ 適量 

・オリーブオイル 少量

<作り方>

・はんぺんにチーズ、刻みねぎを挟む

・両面に焼き目が付くまでフライパンで加熱

・食べやすい大きさにカット

※減塩処理をしていないため適度に塩分量に注意して少量食べさせてください。

まとめ

はんぺんは、主に鮫などの白身魚のすり身を主原料とし、タンパク質が豊富な食材です。離乳食での使用は、原材料に卵や山芋などのアレルギー物質が含まれる可能性や、食塩相当量が高い点、複数の添加物が使われている点を考慮し、完了期(12〜18ヶ月頃)からが推奨されます。

初めて与える際は、アレルギーに注意し、少量から始めましょう。塩分が気になる場合は、下茹でによる塩抜きが有効です。また保存料や加工デンプンといった添加物が気になる場合は、表示を確認し、添加物の少ない製品を選ぶようにしましょう。

ファーストスプーンでは、子育て中のご家庭の「おいしい」と「笑顔」を応援したいという想いから、栄養面や安全性に徹底的にこだわった離乳食・幼児食をお届けしています。

国産の厳選食材を使用し、育児経験豊富なママさんチームが中心となって開発したこだわりのベビーフード。忙しい毎日の食卓に、ぜひ一度お試しください。

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1.日本介護協会.UDF設立の経緯

2.厚生労働省.添加物 使用基準

3.財団法人日本食品化学研究振興財団.ソルビン酸カルシウム 指定のための検討報告書

4.アラスカ州環境保全省 (ADEC), Fish Monitoring Program.

5.厚生労働省医薬食品局食品安全部基準審査課. 魚介類の摂食と水銀に関する対応について

6.日本ベビーフード協議会. ベビーフード添加物リスト:ベビーフード自主規格 (第VI版)

カテゴリー: 食育コラム