生後8ヶ月で赤ちゃんが離乳食を食べない時の対処法は?イライラする際の心がけや味付けについて

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

生後8ヶ月になると、急に赤ちゃんが離乳食を食べてくれなくなること、ありますよね。「昨日まではパクパク食べていたのに、どうして?」と不安になっているママ・パパも多いのではないでしょうか?

実は、ファーストスプーンにご相談いただく内容でも、この時期の「食べムラ」や「中だるみ」に関するお悩みはとても多いんです。

今回は生後8ヶ月から赤ちゃんが離乳食を食べなくなる対処法についてまとめてみました。

イライラしない・焦り過ぎない

前提として、焦り過ぎないことが重要です。原因不明の離乳食を食べなくなる事例を調べた文献によると、以下のような背景があると考察されています。

離乳食不振の背景には、小児の経口摂取準備期機能不全が原因として考えられております。しかし、母親は原因が分からず、改善しない状況に焦り、無理強いをしてしまい、食事場面が母子双方の苦痛なっています。

問題解決には早期の適切な指導が不可欠ですが、そのため適切な判断がなされず、専門機関受診まで約4か月の空白が生じている現実があります。母子関係の改善と楽しい食事の獲得には、保健師が早期に問題を把握し、適切な摂食指導へ連携できる体制が必要です(1)。

「大切なわが子が健康に育ってほしい」という気持ちは親であれば当然の感情。焦る気持ちはとても良くわかります。気になる場合は、お住まいのエリアの保健所・保健センターの相談窓口に連絡してみましょう。一人で悩まずに、気兼ねなく周りを頼ってくださいね。

よくあることなので気落ちしないで

8ヶ月の赤ちゃんが離乳食を食べないという悩みは、多くの保護者が経験することです。この時期の赤ちゃんは、成長の過程で食べる量や好みが日々変化するのが自然で、昨日までパクパク食べていたものが突然嫌いになったり、一口も食べなかったりすることもあります。これは、赤ちゃんが自我を持ち始め、食べ物に対して好き嫌いを表現し始めた証拠でもあり、むしろ順調な発達の証と捉えることもできます。

様々な味や舌触りに慣れるための「練習」や「体験」の側面が強いという認識を持つことが大切です。

離乳食を無理に作る必要はない

厚生労働省のデータを見ると、離乳についての困りごとは下記のような内容が挙げられます。

”離乳について何かしらの困りごとを抱えていると回答した者は、74.1%であり、「作るのが負担、大変」が 33.5%、次いで「もぐもぐ、かみかみが少ない」が 28.9%、「食べる量が少ない」が 21.8%、「食べものの種類が偏っている」が 21.2%であった。”(2)

器具を消毒したり、子どもが食べやすいように細かく刻んだり、普通の料理に比べて時間がかかるため、多くのママやパパが離乳食を作ることを負担に感じています。

一人で無理に作る必要はありません。ベビーフードや親族に頼るなどの工夫を試みましょう。

【8ヶ月】なぜ急に食べなくなった?ポイント5選

離乳食8ヶ月で急に食べなくなる事例をいくつかピックアップしてみました。

固さ・形状があっていない

8ヶ月になり、ペースト状だったものを固形にする際に、食べなくなるケースが多いです。とろみを付けたり、細かく刻んであげるなどの対処法を試みましょう。

慣れるまで時間がかかるため、焦らないように注意してください。

お腹が空いていない

ミルクを飲んだばかりでお腹が空いていない可能性があります。一日のリズムとの噛み合わせて離乳食を食べさせたいタイミングで眠くなっていることも。6ヶ月頃は、2〜4時間程度の昼寝を1〜2回程度取り、9ヶ月になる間に7〜8割程度を夜に眠るようになります(3)。離乳食を食べさせる時間帯を変えてみるのも一つの手です。

遊びたい・集中できない

離乳食を食べる時間帯や、その日の体調、気分などによって、赤ちゃんが「食べる気分ではない」ということもよくあります。機嫌が悪かったり、眠かったり、遊びに夢中になっていたりすると、食欲がわかないのは自然なことです。無理に食べさせようとせず、赤ちゃんの様子をよく観察し、時間をずらしたり、一旦切り上げたりする柔軟な対応が大切です。

同じ味に飽きた

単調な味に飽きたり、食べている途中に食事をやめてぐずり遊ぶこともあります。

例えば、いつも同じ食材や調理法だと飽きてしまい、スプーンを口に運んでもプイと横を向いたり、口を開けるのを嫌がったりする様子が見られます。また、食事中に目の前にあるおもちゃや、パパやママの動き、あるいはちょっとした物音など、食べる以外のことに気を取られてしまうことも珍しくありません。

食べ遊び

スプーンで提供される食べ物を手で払いのけたり、口に入れたものをベーッと吐き出したり、椅子の上で身をよじって立ち上がろうとしたりといった行動に現れます。これは、赤ちゃんが食事の時間を単なる栄養補給ではなく、遊びや探索の時間と捉え始めているサインでもあります。

8ヶ月の赤ちゃんに今日から試せる離乳食を食べさせる工夫

8ヶ月の赤ちゃんにすぐに試せる離乳食を食べさせる工夫をピックアップしてみました。

食べてくれる食材と組み合わせる

赤ちゃんにも好き嫌いがあるため、喜んで食べている食材と食べさせたい食材を組み合わせてあげるとすんなり食べてくれることも。カボチャやさつまいもなど甘さがあり、飲み込みやすい食材に、小松菜やほうれん草などの癖のある葉物野菜を混ぜ込んであげましょう。

授乳と離乳食の間隔を変える

食事の時間を少し後ろにずらし、空腹時間をしっかり作る。運動(ハイハイやボール遊びなど)をさせて体を動かす。間隔が近いとお腹が減っていない可能性があります。タイミングを後ろにずらしてみましょう。

気が散らないように片付ける

テレビや動画を消したり、おもちゃを片付けて食事のみに集中できる環境を作ってあげると食べやすくなります。メリハリを作って食べる時間と遊ぶ時間を分けてあげるように心がけましょう。

味付けのバリュエーションを増やす

離乳食の風味を豊かにし、赤ちゃんが食べやすいようにするためには、香り付けを工夫することが非常に有効です。具体的には、市販されている離乳食用に塩分などが調整された出汁を活用してあげるのがおすすめです。

風味をプラスしながらも、調味料に含まれる塩分を気にせずに済みます。素材の風味や旨味だけを安全に取り入れることができ、赤ちゃんが警戒しがちな食材の匂いをマスキングしたり、食欲をそそる香りに変化させてみましょう。

8ヶ月向けの市販のベビーフードを使う

8ヶ月になると市販のベビーフードの幅も広がります。ドラックストアやスーパー、コンビニ等で気軽に入手することができ、疲れた時にはベビーフードに頼りましょう。

初めて食べさせる離乳食は、必ず裏側の原材料表記を確認してください。まだ食べさせたことがない特定原材料は様子を見ながら食べさせる必要があります。

よくある質問

よくある質問をまとめてみました

8ヶ月ですが離乳食を全く食べません

離乳食の進捗には個人差があります。最初は重湯やポタージュ状に伸ばした裏漉しペーストを活用してみてください。

食べさせる際に泣いてしまいます

何らかのサインか、離乳食を嫌がっているかもしれません。無理に食べさせず少し時間を置いてから挑戦しましょう。

8ヶ月になりましたが、急に離乳食をベーっと出すようになりました

固さや大きさを変えている場合は、前に戻してそれでも口から出してしまうようであれば市販の離乳食を検討してみてください。

まとめ

今回は生後8ヶ月の離乳食を急に食べなくなった際の対処法をまとめてみました。昨日まで食べていた離乳食を何らかの理由でボイコットすることはよくあることです。あまり深く考えず、困った際は行政や周りの人に相談しましょう。

ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう一記事ご覧いただけますと幸いです。

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参考文献

1.中野美穂子, 堺亜紀子:乳児期の摂食嚥下障害への早期支援, 第52回日本赤十字社医学会総会, 2016.

2.厚生労働省:授乳・離乳の支援ガイド 2019年

3.就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班:未就学児の睡眠指針

カテゴリー: 食育コラム