離乳食でピーマンはいつから?おすすめのレシピや苦味の緩和方法
独特な風味と苦味が特徴的な野菜のピーマン、油で炒めた際のほんのり甘く香ばしさとコクのある苦味とジャキジャキした食感がたまらないという方も多いのではないでしょうか?
香りの良いピーマンを使った青椒肉絲やピーマンの肉詰めは絶品です。
今回はピーマンは離乳食でいつから使えるのか?おすすめのレシピや苦味の緩和のさせかたについてまとめてみました。参考になれば幸いです。
離乳食でピーマンはいつから食べられるのか?

離乳食でピーマンは離乳食の中期(7〜8ヶ月後)から取り入れられることの多い食材です。油と一緒に炒めることでピーマン特有の青臭さや苦味を軽減し、ジャキジャキとした小気味の良い食感と香りを楽しむことができます。
前提として子どもは苦味が苦手です。青椒肉絲のように油をしっかりと使い苦味をマイルドにする技法は使いにくいです。油を抑えつつ、調理方法やレシピで食べやすくなるように工夫しましょう。
ピーマンとパプリカは実は同じ?
ピーマンもパプリカも同じベル型の甘唐辛子です。実は苦味の強いピーマンですが、緑色の時期に収穫せず放置すると赤くなり甘いパプリカになります。薄皮かつ中型で苦味が強い品種は日本のローカル品種のようです。
苦味が嫌いでピーマンが食べられない場合は、グリーンパプリカというパプリカが黄色や赤に熟成する前の状態のものを用いてみましょう。
離乳食でピーマンを用いる時は皮を剥く必要はある?
離乳食でピーマンを用いる際、パプリカは皮を剥くがピーマンはどうすれば良いのか、悩まれている方も多いかと思われます。パプリカの場合はコンロで直接炙って皮を焦がして剥ぐ手法がメインです。水分がほどよく飛び、甘く美味しいパプリカに仕上がります。
それに比べてピーマンの皮を剥くという声をあまり耳にしません。それはピーマンがそのまま食べられるように改良された薄皮の品種であることが大きいです。
離乳食で用いる場合もピーマンの皮を剥かずそのまま用いても、口の中に皮が残る現象は少ないかと思われます。
ピーマンの苦味の緩和のさせ方

ピーマンの苦味の緩和方法は下記の方法があげられます。
- ピーマンの繊維を断つように横に切る
- 水にさらしてえぐみを軽減する
- 塩揉みして余計な水分を抜く
- 下茹をする
他にも様々な方法があります。工夫を凝らしても、苦手な子に対しては難しいケースが多いです。慣れさせるために甘い野菜と組み合わせて少量ずつ混ぜ込むように処理しましょう。
例えば、飴色になるまで炒めた玉ねぎ(弱火でじっくりと炒める)にミキサーをかけたピーマンを混ぜると独特の香りや苦味がマスキングされて美味しく仕上がります。
ピーマンの品種を変える
ピーマンが薄皮かつ苦味が強いパプリカの品種のため、完熟したパプリカを活用するか、緑パプリカを活用すると苦味が抑えられます。
その代わり、肉厚かつ薄皮が固いため離乳食で用いる場合はコンロで皮を焼き切ってから使用すると良いです。
他にも同じピーマン品種に近いもので苦味を抑えたものを活用すると根本的な解決に繋がります。香りや味に慣れてから苦いピーマンに徐々に切り替えて、上げるとギャップが少なくなります。
ピーマンの栄養について
日本食品標準成分表のデータを見るとこのようになっております。
| 品目 | エネルギーkcal | タンパク質 | 脂質 | 炭水化物 | βカロテン相当量 | ビタミンC |
| ピーマン/緑/生 | 20kcal | 0.9g | 0.2g | 5.1g | 400μg | 76mg |
| ピーマン/赤/生 | 28kcal | 1.0g | 0.2g | 7.2g | 1100μg | 170mg |
| ピーマン/黄/生 | 28kcal | 0.8g | 0.2g | 6.6g | 200μg | 150mg |
| なす/果実/生 | 18kcal | 0.7g | 0.1g | 5,1g | 100μg | 4mg |
※赤ピーマン、黄色ピーマンは一般的なパプリカを指します。
完熟した赤パプリカの方が栄養価が高いと言えるでしょう。βカロテンに偏っても別な問題が出てきます。過ぎたるは及ばざるがごとし、バランスよくいろんな食材を食べることが重要です。
相性の良い組み合わせ
ビタミンCが豊富なため、カルシウムが多く含まれる豆類や乳製品・魚介類とうまく組み合わせると効果的です。
ひよこ豆の水煮をペースト状に潰してトマト、玉ねぎ、パプリカを炒め、スパイスを加えて辛さ抜きのカレーにしたり、ひよこ豆の代わりにしらすを加えてザク切りにしたミネストローネにしても良いでしょう。
ピーマンを使った離乳食のレシピ
ここではピーマンを使った離乳食のレシピをいくつか紹介します。
ピーマンのペースト(離乳食中期)
<材料>
- ピーマン(緑パプリカ推奨)1個
- オリーブオイル 少々
<作り方>
- ピーマンを繊維を断ち切るように横切りにして、水につける
- ピーマンを細かく刻み、オリーブオイルを引いたフライパンでじっくりと炒める
鰹の旨味たっぷりピーマンのミネストローネ(離乳食後期)
<材料>
- トマトピューレ 20g
- ピーマン 5g
- ノンオイルオニオンアッセ 10g
- しらす 5g
- ツナ(水煮) 5g
- オリーブオイル 少量
- はじめのかつおだし 40g
- 水 50cc
- 塩 少々
<作り方>
- 釜揚げしらすが塩辛い場合は水につけて塩を抜く
- ピーマンを細かく刻み炒める
- 全ての具材を加えて馴染ませる
ひよこ豆のカレー(離乳食完了期)
<材料>
- ひよこ豆(水煮)20g
- トマトピューレ 20g
- ピーマン 5g
- ノンオイルオニオンアッセ 20g
- バター 3g
- はじめのかつおだし 20g
- はじめの森林どりそぼろ 10g
- 水 100cc
- 塩 少々
- クミン、コリアンダー、ターメリック少々
<作り方>
- バター温めてピーマンを細かく刻み炒める、水分が飛んできたタイミングでスパイスを透過
- 水とひよこまめと一緒にブレンダーで潰す
- 全ての具材と一緒に煮詰めていく
まとめ
今回は離乳食におけるピーマンについてまとめてみました。苦味がある食材ですが、独特の風味が鼻腔をくすぐります。上手に離乳食に取り入れてみましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわるレシピをアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。