離乳食の食パンはいつから?選び方のポイントと月齢別・簡単レシピ
おかゆにも慣れてきた赤ちゃんの次のステップとして、「食パン」を考え始めるママ・パパも多いのではないでしょうか。
手軽でアレンジしやすく、離乳食の心強い味方になってくれる食パンですが、「いつから大丈夫?」「アレルギーは心配ない?」といった疑問も浮かびますよね。
この記事ではそんな離乳食期の食パンに関する疑問にお答えし、赤ちゃんの成長に合わせた選び方や調理のコツ、そして簡単なアレンジレシピをご紹介します。初めての食パンに挑戦する際の参考に、ぜひお役立てください。
赤ちゃんにはいつから?食パン選びで押さえるべき3つのポイント

食パンは離乳食初期から使える便利な食材ですが、原料が小麦のため、アレルギーには配慮が必要です。まずは、食パンを与え始める時期や選び方のポイントを解説します。
1. 与え始める時期の目安は「初期」から
食パンは、離乳食初期(月齢5~6ヶ月頃)から与えることができます。
ただし、初めはアレルギーの心配が少ないお米(10倍がゆ)からスタートし、お野菜なども試して離乳食そのものに慣れてきた頃、お粥を始めて3〜4週間後くらいを目安にするとよいでしょう。
初めて与える際は、万が一アレルギー反応が出た場合に備えて、かかりつけの医療機関が開いている平日の午前中に、スプーン1さじから試すようにしてくださいね。
2. 離乳食におすすめの食パンとは?
赤ちゃんに与える食パンは、以下のポイントで選ぶのがおすすめです。
- 塩分や油分が少ないシンプルなもの
バターや生クリームをたっぷり使ったリッチな食パンは、風味豊かで美味しいですが、まだ消化機能が未熟な赤ちゃんには負担になることがあります。食塩や油脂の少ない、シンプルな原材料の製品を選びましょう。 - 「はちみつ」が使われていないこと
1歳未満の赤ちゃんがはちみつを摂取すると「乳児ボツリヌス症」を発症する危険性があります。パンに含まれる量はごくわずかですが、安全のために、はちみつ不使用のものを必ず選んでください。 - 添加物が少ないもの
食品添加物の安全基準をクリアした商品であれば過剰に心配する必要はありませんが、「できるだけ自然なものを与えたい」と思われている方は、「無添加」や「イーストフード・乳化剤不使用」といった表示のある製品を選ぶとより安心です。
3. 月齢に合わせた形状と量を与える
赤ちゃんの「噛む力」「飲み込む力」は、日々めざましく発達します。その成長に合わせて、パンの形状や固さを調整してあげることが大切です。
月齢 | 目安量(8枚切り/耳なし) | 与え方 |
---|---|---|
初期(5~6ヶ月) | 1/4枚程度 | 白い部分をミルクやだし汁でなめらかなポタージュ状に煮て、裏ごしする。 |
中期(7~8ヶ月) | 1/2枚程度 | 白い部分を粗くちぎり、水分を加えて舌でつぶせる固さに煮る。 |
後期(9~11ヶ月) | 2/3~1枚 | 白い部分を1cm角に切ったり、スティック状にして歯茎で噛める固さに。手づかみ食べの練習にも。 |
完了期(12~18ヶ月) | 1枚程度 | 軽くトーストしたり、フレンチトーストにしたりと、様々なメニューに応用。 |
【パンの耳、どうしてる?】
離乳食で使った残りのパンの耳は、大人が食べても良いですが、細かく刻んでキツネ色になるまで炒ったり、フードプロセッサーで砕いたりすれば、自家製のパン粉が作れます。スープに浮かべるクルトンにするのもおすすめです。
【冷凍保存で時短!】
パン粥は、製氷皿や離乳食用の冷凍トレーで1食分ずつ小分けにして冷凍しておくと、1週間ほど保存可能です。忙しい時にさっと使えて非常に便利ですよ。
火を使わずに時短!レンジでできる基本のパン粥レシピ
まずは基本のパン粥から。電子レンジを使えば、洗い物も少なく手軽に作れます。
【材料】
- 食パン(8枚切り・耳なし)…月齢に合わせた量
- 育児用ミルクまたは水…大さじ3〜4
【作り方】
- 耐熱容器に食パンを細かくちぎって入れ、ミルクまたは水を回しかける。
- ふんわりとラップをして、電子レンジ(600W)で約1分加熱する。
- 取り出してよく混ぜ、固さを確認する。初期の場合はすり鉢やブレンダーでなめらかにする。
※加熱時間は量によって調整してください。赤ちゃんにあげる前は、必ず人肌程度の温度になっているかを確認しましょう。
栄養たっぷり!簡単アレンジレシピ

慣れてきたら、いろいろな食材と組み合わせて、味のバリエーションを広げていきましょう。
かぼちゃペーストで彩りパン粥
いつものパン粥に、かぼちゃのペーストを混ぜるだけ。離乳食初期はファーストスプーンの「はじめてのかぼちゃ」、離乳食中期は「北海道産かぼちゃのサラダ」を利用すれば、かぼちゃペーストを自作する手間も省けます。やさしい甘みと鮮やかな黄色で、赤ちゃんの食欲をそそります。
かぼちゃの他にも、にんじんやほうれん草など、様々な野菜ペーストが応用できます。ペーストを自作する時間がない時は、市販のベビーフードを上手に活用するのも、賢い選択です。
手づかみ食べに!離乳食後期(9~11ヶ月)にオススメきな粉フレンチトースト
手づかみ食べが始まったら、こんなメニューはいかがでしょうか。
【材料】
- 食パン(8枚切り・耳なし)…1枚
- 溶き卵…1/2個分
- 牛乳または育児用ミルク…50ml
- きな粉…少々
- バターまたは植物油…ごく少量
【作り方】
- 溶き卵と牛乳を混ぜ合わせ、食パンを浸す。
- 少量の油を熱したフライパンで、両面を弱火でじっくり焼く。
- 食べやすい大きさに切り、きな粉をまぶす。
卵の使用が気になる場合は、卵の代わりにつぶしたバナナや豆腐を使うと、もっちりとした仕上がりになります。
バナナを使った離乳食レシピについては、「離乳食のバナナはいつから?管理栄養士が教える加熱の必要性と簡単レシピ」のコラムで詳しく解説しています。
まとめ
食パンは、調理が簡単でアレンジの幅も広く、忙しいママ・パパにとって頼れる食材です。アレルギーに注意しながら、赤ちゃんの成長に合わせて形状やメニューを工夫し、「食べる楽しさ」を育んでいけると良いですね。
ファーストスプーンでは、子育て中のご家庭の「おいしい」と「笑顔」を応援したいという想いから、栄養面や安全性に徹底的にこだわった離乳食・幼児食をお届けしています。
国産の厳選食材を使用し、育児経験豊富なママさんチームが中心となって開発したこだわりのベビーフード。忙しい毎日の食卓に、ぜひ一度お試しください。