離乳食で野菜スープはいつから食べさせて大丈夫?おすすめの野菜や中期と後期のレシピ

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

今回は離乳食における野菜スープにいつから使用できるのか、おすすめの野菜やレシピについてまとめてみました。

食物繊維やビタミンなどを満遍なく摂取できます。工夫を加えてバランスよく離乳食を進めるようにしましょう。

離乳食で野菜スープはいつから?

離乳食で野菜を煮込んだものは初期の段階から取り入れることができる料理です。にんじんやジャガイモ、さつまいものような根菜を煮込み裏ごししたものを食べさせます。

初期の段階では野菜の旨みを生かし、中期以降に関しては、かつおだしや野菜だしを活用してみましょう。

塩分を抑えて素材の味を生かす

内臓が未発達な赤ちゃんは、塩分を排出する際に体に負担がかかります。初期・中期の段階では食塩を控えるため、素材の味を生かすような調理が必要になります。

固形や顆粒のブイヨンやコンソメは、食塩が多分に含まれるものがあります。赤ちゃん向けの商品を使うように調整してください。

離乳食でスープに活用しやすい野菜

離乳食でよく使われる野菜をいくつかピックアップしてみました。これらを野菜スープに取り入れてみましょう。

ジャガイモ

カリウムやビタミンCが豊富な芋類です。えぐみの元になるアルカロイドを取り除くために、下茹でをしたものを用いると食べやすいです。

皮は口に残りやすいため、外して食べさせるようにしましょう。

にんじん

βカロテンを多く含み、食物繊維や葉酸を含みます。甘みもあり、栄養が豊富のため離乳食向きの食材です。

にんじんは下茹ですると独特の青臭さを軽減することができます。

小松菜・ほうれん草

カルシウムや鉄分、食物繊維を豊富に含みます。青菜系の野菜独特のえぐみや繊維質が口に残りやすいです。

食べやすいように小さめにカットするとスムーズに食べてくれることがあります。

・かぼちゃ

かぼちゃ

βカロテン、ビタミンC、ビタミンE、食物繊維を豊富に含みます。甘く栄養豊富な食材です。

下ごしらえが大変ですが、頑張って調理しましょう。

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甘い野菜と鉄分が豊富な食材を組み合わせよう

甘く口当たりの良い野菜と鉄分豊富な葉物野菜を組み合わせると、スムーズに離乳食を進めることができます。

また豆腐やレバーなど鉄分やタンパク質を含み癖のある食材とも相性が良いです。

離乳食でおすすめの出汁について

最初はかつおだしや希釈したこんぶだし、いりこだしなどシンプルなものを選ぶように心がけましょう。野菜だしは味をハッキリさせるために、旨みが強い食材を組み合わせましょう。

中期や後期に使える野菜だしのレシピ

<材料>

  • キャベツ 1/4
  • にんじん 1/2
  • たまねぎ 1/2
  • トマト 1個
  • 水 2000cc

<作り方>

  • 野菜を食べやすい大きさにカットする
  • 鍋に水を加え具材を投入する
  • 弱火で20〜30分程度煮込みながらアクを少しずつ外す(圧力鍋を使うと楽)
  • 濾して活用する(細かく刻んで漉さないパターンもOK)

市販のコンソメを活用する場合

塩分が高いため、減塩や赤ちゃん用の出汁を用いましょう。食品表示の栄養価の欄に食塩相当量の記載があります。一回の使用量を0.5g以下に抑えると良いです。

赤ちゃん用のコンソメを活用する塩分を気にする必要がなく、味を付けることができます。

離乳食で野菜スープがダメと言われる理由

東京都の感染情報センターに事例が一件記載されています。特殊な事例ですが、野菜をよく洗うことや黒糖や蜂蜜を食べさせないように注意しましょう。

1987年10月厚生省は1歳未満の乳児には蜂蜜を与えないように通知を出した。その後蜂蜜による感染事例はほとんどみられなくなったが、蜂蜜摂取歴がなく、感染源が不明な事例が4例報告されている。昨年東京都で発生した乳児ボツリヌス症は、疫学的に自家製野菜ス−プが原因食品として推定された症例であった。
https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/epid/y1997/tbkj1803

離乳食用のおすすめ野菜スープについて

離乳食中期以降にかけて鉄分が不足する傾向にあります。なるべく幅広い食品から鉄分が摂取できるように調整しましょう。

北海道産コーンスープ

北海道産の甘みコーンと鉄分が含まれている鉄分が豊富な豆乳を組み合わせたスープです。塩分を抑えて野菜の甘みと旨みだけで味をつけています。

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北限しらすのミネストローネ

カルシウムが含まれるしらすと旨みの強いトマトを組み合わせた商品です。宮城県産ズッキーニをはじめコーンやグリンピースが含まれています。

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まとめて作った野菜スープの保存方法

そのまま常温で保存し、適宜加熱をして食べさせる場合、ウエルシュ菌のように熱に耐性のある菌が原因で食中毒を発生することがあります。

粗熱を取った後、大きめの冷凍耐性のある袋に入れて冷凍保存するように心がけましょう。

離乳食用の余った野菜の活用方法

離乳食で余った野菜と一緒に玉ねぎやにんじん、セロリを細かく刻んでオリーブオイルを使い炒めると大人向けの調味料に早変わりします。

オリーブオイルを多めに使い、色が変化するまでじっくり炒める点がポイントです。

パスタやシチュー、ハンバーグなどに加えると旨みがグッと引き立ちます。

まとめ

今回は離乳食における野菜スープについてまとめてみました。栄養源になる甘い野菜と癖の強い葉物野菜を上手に組み合わせながら進めてみましょう。

ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう一記事ご覧いただけますと幸いです。

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カテゴリー: 食育コラム