離乳食で蕎麦はいつから?食べさせる上での注意点とおすすめのレシピについて

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

独特の風味とツルッとした喉越しの蕎麦。様々な栄養素が含まれており、健康食として取り入れられてる方も多いのではないでしょうか?

今回は、離乳食でいつから蕎麦を取り入れることができるのか、注意点を含めまとめてみました。

蕎麦は離乳食でいつから用いることができるのか?

蕎麦アレルギーの観点から離乳食では使用しない方が良いという論調の記事が散見されます。

蕎麦のアレルゲンは熱に強く、茹で汁や蕎麦粉を経由したコンタミネーションが多いことで知られています。

アレルギーの発症率だけ見ると特定原材料ではない食品と比べて高く、意図しない混入を防ぐため「離乳食では使わない」と表現しているのでしょう。

開始時期に関しては、媒体によって意見が異なっています。離乳食から蕎麦を取り入れたい場合は、固形にある程度慣れた離乳食後期以降がおすすめです。

なぜ特定原材料に区分されているのか

特定原材料は重篤度と症例数を勘案して設定されています。特定原材料の乳卵小麦と比較した場合、割合は低くなりますが必ず注意が必要です。アレルギーにはグラデーションがあり反応は千差万別です。

蕎麦屋さんでうどんを頼んで食べさせる方法も見受けられますが、出先でアナフィラキシーショックが起こると大変危険です。リスクコントロールができないためやめておきましょう。

離乳食で蕎麦を進める方法

蕎麦湯を少量摂取させて2〜3時間程度何か異変がないか確認してみましょう。大丈夫な場合は、茹でた蕎麦を2〜3mm程度に刻み食べさせます。

離乳食で用いる場合は、口の中でまとまりにくい十割蕎麦より、小麦がつなぎとして使われている二八蕎麦の方が活用しやすいです。

蕎麦粉を使ったガレットを手作りするのは、蕎麦アレルギーが確定してからの方が良いでしょう。

蕎麦アレルギーは空気中に舞った蕎麦粉で発症することも多く、まな板や食器に付着すると後片付けが大変になります。

小麦アレルギーにも注意が必要

麺市場の和蕎麦には、一部に小麦粉が使用されています。小麦をまだ食べさせていない場合は、こちらのアレルギーにも注意が必要です。なるべくうどんやパン粥などから挑戦し、蕎麦を試すと良いでしょう。

不意の蕎麦アレルギーに注意する

上記のように蕎麦はコンタミネーションが起こりやすい食べ物です。

ありがちな例として蕎麦を提供する店でうどんや中華そばと茹で汁を共有している。製麺工場で蕎麦粉を活用しており、アレルギーが発生する場合があります。

加工品を直接購入する場合は、表記に蕎麦に関する注意換気がないか確認するようにしましょう。飲食店の場合は、蕎麦の取り扱いの有無を確認してから行くと安心です。

離乳食で蕎麦を取り入れる上でのメリット

ビタミンミネラルが豊富で食物繊維を得ることができる点が他の主食に比べて魅力的と言えるでしょう。特に白米では摂取させにくいマグネシウム、ビタミンB1、鉄分が多く含まれているところが蕎麦の良いところと言えるでしょう。

主食は量を食べるため、足りない栄養素を摂取する方法として主食を切り替えることは効果的です。

離乳食における蕎麦のデメリット

アレルギーに関してはデメリットと言えます。アレルギーのリスクが高い食品については、食べさせる時期について早いか、遅いかで議論がされています。

イギリスでハイリスク児に早い段階からピーナッツが入った食品を食べさせると発症率を下げる研究がありますが、他の食品かつ日本人にそのまま適応できるのか不明です。

離乳食でおすすめの蕎麦の選び方

保存が効く乾麺がおすすめです。喉越しをよくするため、小麦たんぱくや山芋粉などを配合しているものもあるようです。

離乳食で用いる場合はそば粉、小麦粉、食塩のシンプルな構成のものが良いでしょう。

農薬に関しては、蕎麦製粉共同組合が公表する残留農薬検査成績書2023年度を確認すると、玄蕎麦のアメリカ、中国、日本産でどれも不検知で差はありませんでした。

注意が必要な食品について

加工食品の裏には原材料欄に蕎麦が使用してあるか必ず記載があります。同一ライン、工場で加工食品の中に蕎麦を使っている場合は、コンタミネーション(混入)の可能性の有無の表示があります。

食品の安全性を担保するために食品表示法があり、わかりやすく表示しております。不用意な忌避はお子様の食事に制限がかかるため、面倒だと思いますが確認する習慣をつけましょう。

離乳食で蕎麦を取り入れる前にうどんから

うどんの方が、ベビーフードも充実しており簡単にスタートすることができます。栄養面は違いがありますが、蕎麦を取り入れる前に小麦アレルギーをチェックすることができます。

うどんについてはこちら

まとめ

今回は離乳食における蕎麦についてまとめてみました。注意が必要ですが、栄養豊富な食材である点は変わりません。上手に離乳食に取り入れてみましょう。

ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう一記事ご覧いただけますと幸いです。

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カテゴリー: 食育コラム