離乳食でめかじきはいつから?中期・後期のおすすめレシピや代用できる魚をセレクト
程よく脂が乗っていてさっぱりとした味わいが特徴的なメカジキ。今回は離乳食でめかじきはいつから食べさせて良いのか?レシピや代用できる魚の見つけ方についてまとめてみました。
めかじきはどんな魚?
めかじきは、swordfishと呼ばれるように長く鋭い嘴をもった大型の回遊魚です。最大4mを超えるサイズまで成長します。市場では嘴を落とした状態で流通するためマグロと形や食感がにております。めかじきは、白身魚のような色合いをしていますが、マカジキは身が赤く”カジキマグロ”と呼ばれマグロの代替として使われることもありました。
めかじきが多く上がる宮城県の一部地域では、赤いマグロと白いめかじきの刺身を交互に並べてお祝いの日に食べることもあります。
トロっとして脂の甘さ
めかじきは脂がしっかりと乗っていてトロっとした舌触りと解けるような脂の甘さが特徴的です。刺身やステーキ、フライなど様々な食べ方があります。
身がしっかりしているため加熱調理をしても崩れることが少ない点が特徴です。
離乳食でめかじきはいつから食べられるのか?
めかじきは離乳食の中期〜後期にかけて利用されることの多い魚です。マグロの赤身やカツオに慣れてから用いると良いです。中期の段階では刻み(2〜3mm)程度のものを食べさせ、後期以降は賽の目状に5〜8mm程度にカットするようにしましょう。
かじきの中でも脂質が若干高い
めかじきは脂が乗るため、マカジキやクロカジキと比較した場合、脂質が高くなります。メカジキなどの魚類に含まれる脂肪は、体内でほとんど作ることのできない必須脂肪酸のオメガ3脂肪酸が豊富で体内で「質の良い脂質」と呼ばれています。
食事全体の脂質の量に注意しながら脂質の多い魚に挑戦してみましょう。
離乳食におけるめかじきの代用について
めかじきと同じような使い方ができるものは、キハダマグロやメバチマグロなどで代用することができます。ステーキやソテーなどレシピ丸ごと置き換えても問題ない場合が多いです。
焼き用にマグロの血合いの部分が安価に販売されていることがありますが、赤身魚の血合いはヒスタミンが気になります。離乳期では、刺身用の柵を使うと良いでしょう。
他にはぶりや白鮭や紅鮭など天然の鮭がおすすめです。どちらも離乳期に取り入れやすい魚ですが、メカジキに比べて骨が気になる点と身質が異なるところは注意が必要です。
めかじきの栄養価について
日本食品栄養成分表のデータでは、生の状態でタンパク質の量100gあたり19.2g、脂質は7.6g、亜鉛は0.7g、ビタミンDは8.8μgになります。
従来のたんぱく質の計算とアミノ酸組成による計算の差が少し気になりますが、概ねたんぱく質と脂質が高く、亜鉛やビタミンDなどの取りにくい栄養素を豊富に含む魚介類です。
おすすめの組み合わせ
めかじきのソテーに小松菜や青梗菜を使った調理を添えると良いです。ごま和えや豆腐を使った白和などがおすすめです。他にもカルシウムが補給できる乳製品なども選択肢に含まれるでしょう。
ビタミンDとカルシウムは同時に摂取することによって吸収効率が向上すると言われています。料理全体のバランスをみて組み合わせを調節してみましょう。
めかじきの生物濃縮について
クロマグロやミナミマグロ、めかじきなどの大型の回遊魚には、生物濃縮によってメチル水銀がごく微量に含まれています。
内閣府の食品安全委員会の資料を抜粋すると体内から排出ができ、胎児のようなハイリスクグループから除外されております。離乳食で用いる場合は、毎日ではなく時折用いる程度がバランスが良いです。
メチル水銀が気になる場合は、マグロでも指定がないキハダマグロやビンナガ、ツナ缶を用いるようにしましょう。
離乳食におけるめかじきの下ごしらえと保存方法
めかじきは4mを超える大型魚ですので、切り身やブロックで販売されております。切り身の臭みを取る方法は、いくつかあります。一般的なのは塩を振る方法で切り身に対して1つまみ程度まぶして少し様子を見て軽く洗って残った表面の塩を落としましょう。
また軽く清酒・調理酒を振って臭みを抜く方法も用いられており、めかじきの切り身を容器に移して清酒・調理酒を振って少し馴染ませます。その後さっと洗って水気を切って使用するようにしましょう。
めかじきを冷凍する場合の注意点
めかじきをそのまま冷凍庫に入れて冷凍すると冷凍焼けという食材の水分が昇華して変色したり、パサつくことがあります。
冷凍する場合は、空気に触れないようにラップで巻いたり、冷凍用のチャック付きの袋に入れて脱気して使うと冷凍焼けを防ぐことができます。
自分で冷凍した商品は、緩慢凍結になりやすく庫内の開け閉めによって品質が変化しやすいため、なるべく早めに使い切ると美味しく仕上がります。
離乳食におけるめかじきのレシピ
ここではめかじきを使った離乳食のレシピを一部紹介します。離乳食の進捗には個人差があります。好きなものを用いるようにしてください。
めかじきのそぼろ(中期)
<材料>
- めかじき 10g
- 塩 少々
<作り方>
- めかじきにひとつまみ程度の塩を振り臭みをぬく
- 沸騰したお湯で火が通るまで湯がく
- 包丁で細かく潰すか、フォークでほぐしながら食べさせる
めかじきのサイコロステーキと小松菜のごま和え(後期)
<材料>
- めかじき 15g
- 小松菜 15g
- ごま 3g
- 醤油 少々
- 甜菜糖 少々
- 油 少々
<作り方>
- めかじきにひとつまみ塩を振り臭みをぬく
- 5〜8mm角にカットする
- フライパンに油をしきソテーする
- 小松菜を5~8mm程度の長さにカットして湯がく
- ごま、醤油、甜菜糖を合わせて茹でた小松菜と和える
めかじきのソテーとヨーグルトソース(完了期)
<材料>
- めかじき 15g
- ギリシャヨーグルト 10g
- ガーリックパウダー 少々
- 塩 少々
- 油 少々
<作り方>
- めかじきにひとつまみ塩を振り臭みをぬく
- フライパンに油をしきソテーする
- ギリシャヨーグルトに塩、ガーリックパウダーを加えて混ぜる
- お好みでパンに挟んだり、そのままソースをかけて食べさせる
まとめ
今回は離乳食におけるめかじきについてまとめてみました。めかじきはタンパク質と脂質はもちろん亜鉛やビタミンDが豊富な魚です。食べさせる量については少し注意が必要ですが、様子をみながら少しずつ離乳食に取り入れてみましょう。
ファーストスプーンでは離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。
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