離乳食でだし汁はいつから?おすすめの作り方と普通の顆粒だしを使うポイントについて

投稿者: 佐藤 克 投稿日:

離乳食でだし汁はいつから?作り方と普通の顆粒だしを使うポイントについて

今回は離乳におけるだし汁はいつから使えるか、だしの作り方、顆粒だしを使うポイントについてまとめてみました。

旨みは味を構成する大事な要素の一つです。薄味でも美味しく食べられる強い味方。上手にだし汁を取り入れてみてください。

離乳食でだしはいつから使えるの?

離乳食でだしは初期の頃から用いられることが多いです。離乳食向けの顆粒だしも多く販売されております。使い方としては、おかゆや野菜、肉・魚に混ぜて使われることが多いです。

赤ちゃんの味覚は大人に比べて敏感で、酸味や苦味が苦手です。そのままでは食べにくい食材を美味しく食べるために調味料は用いられるのですが、塩分が高くなりやすい傾向にあります。

赤ちゃんと大人では味の感じ方が異なるため無理に大人が食べやすい味付けにする必要はありません。

内臓に負担をかけない様に旨みをうまく用いることで減塩する意識で取り入れましょう。

塩分を制限する時は量を測る

塩っぱいという味覚は、酸っぱいや苦いという感覚に比べ感じ取りにくいです。そのため量が必要になり塩分過多になりやすいです。

自分の味覚で塩分量をコントロールすることは難しく、量を測って加えましょう。他にも応用が効くので習慣化させると良いでしょう。

だし汁のアレルギーにも注意

市販で販売されるだしの中には、乳製品や小麦が使用されているものもあり、一括表示の内容を確認してから食べさせるようにしましょう。

特にブイヨンやコンソメは色々なものが含まれているため注意が必要です。

通常の顆粒だしを使用しても大丈夫?

摂取させる分量を計り希釈すれば、ベビーフード用に調整したものに近くなります。その際確認すべき点は、一括表示の食塩の順位と食塩相当量を見るようにしましょう。

風味原料の記載する順番が高ければ高いほど食塩など他の原料が少なくなります。顆粒だしは、食塩が全体の30%のものから食塩不使用のものまで幅広く販売されているため注意が必要です。

食塩不使用と記載があるものであれば、計算する必要がなく簡単です。

うま味調味料は赤ちゃんに食べさせて大丈夫?

国内のベビーフードではグルタミン酸ナトリウムやイノシン酸ナトリウムなどのうま味調味料が使われることはありません。しかし酵母エキスのような代替されるようなものは一部含まれており、濃さという面ではそこまで差はないです。

メーカーのQ&Aを確認すると問題がない様です。

引用:妊婦さんはもちろん、胎児や乳幼児が食べても問題なく、安全であることが確認されています。また、生まれてはじめて口にする母乳には、グルタミン酸がたくさん含まれており(牛乳に比べて約10倍)、赤ちゃんは母乳で「うま味」と出会っているのです。

https://www.ajinomoto.co.jp/aji/qa/

うま味調味料は使い方が難しい?

最近ではうま味調味料をふんだんに使うレシピが多くなってきました。うま味は、塩分に比べて閾値が低いため少量でも味を感じることができます。

グルタミンナトリウム=体に悪いものではありません。通常の食事では食塩に対して1/10〜1/20程度が良いとされており一人前であれば1回振るだけで十分な量です。

無理に離乳食で使用する必要はありませんが、使用する場合はごく微量に止めて入れすぎないように注意してください。

うま味調味料を加えてもはっきりしない場合は、塩味や甘味を加えるとわかりやすくなります。何事も入れすぎに注意しましょう。

だしはどのくらいの量を入れるか

だしの量に明確な基準はありません。レシピによって使用方法がが異なってくるのですが大さじ1〜2杯程度がおすすめです。離乳食用ではない昆布だしを使用する場合は、希釈して使用するようにしましょう。

感覚として軽く風味と味がついたと認識できる量がおすすめです。

離乳食で使われるメジャーなだしは下記の通りです。

  • かつおだし(初期から使える)
  • いりこだし(若干癖があるので慣れてから)
  • 昆布だし(希釈して使う)
  • コンソメ(鶏など特定原材料が使われているためアレルギーを確認する)
  • 野菜だし(苦味が出ないように工夫しよう)

おすすめの簡単なだしの取り方

一番最初は取りやすいかつおだしがおすすめです。取った出汁は粗熱を取って緑茶や麦茶などで使う冷水筒に入れて使うと良いでしょう。かつお節と水の割合は100:3が良いとされています。

1番だしの取り方

<材料>

  • 水 1000ml
  • 花かつお 30g

<作り方>

  • 水を沸騰させる
  • 火を止めてかつお節を入れる
  • 1〜2分程度置く
  • ざるにキッチンペーパーを敷き濾す(かつお節はあまり触らない)

2番だしの取り方

<材料>

  • 水 1000ml
  • 1番出汁の出し殻 30g

<作り方>

  • 水を沸騰させる
  • 出し殻を加えて弱火で煮る
  • ざるに移しキッチンペーパーを敷き濾す

一度に2リットル程度のだしができあがります。

いりこだしの取り方

<材料>

  • 煮干し 30g
  • 水 1000ml

<作り方>

  • 煮干しの内臓を取り冷水筒に移す
  • 1日放置して完成

すっきりとした上品な出汁が取れます。

はじめのかつおだし

品名:はじめのかつおだし(7~8ヶ月)

宮城県をはじめとして全国から美味しい野菜を子どもたちのために集めました。

”人生最初の一口は本当にいい食材を使いたい”

そういった思いでつくられたセットです。

【特徴】

国産のかつお節を使用し、丁寧に煮出し抽出した味わい深いだしで小分けのキューブになった商品です。

味噌汁や他の食材のベースにおすすめです。

【内容量】

はじめのかつおだし(7~8ヶ月)120g×3個

賞味期限:製造より1年

対象月齢:7ヶ月~8ヶ月

売価: 1,350円(税込)

詳しくはこちら

なるべく自然な出汁取って冷凍

かつおぶしや煮干しなど簡単に出汁を取ることができます。離乳食は使用する量が限られていることから素材からそのまま取るのも一つの手段です。素材から出汁を取ることが難しい場合は、塩分が少ないものを選ぶのがポイントです。

まとめてだしを取り製氷器や離乳食用のフリージングケースに入れて冷凍しておくと使い勝手が良いでしょう。とろみは解凍した後につけると安定性が向上します。

フリージングする場合は粗熱を取って冷凍して

庫内の温度が上がって他のものに影響を与えたり、緩慢凍結になりやすいため必ず粗熱を取った状態で冷凍しましょう。袋の中に霜ができて残念な仕上がりになってしまう点もデメリットです。

固形中華だしコンソメを使う場合も塩分に注意して

塩分や植物油脂や動物油脂が多く含まれている場合があります。必ず量を確認してから使用するようにしましょう。できるだけベビーフード用に調整したものを使うようにしましょう。

簡単に取れてクセがない和風のだしから挑戦

鶏ガラだしやブロードやブイヨンは材料も多く時間もかかることから自作は難しいです。和風だしであればかつおぶしや煮干し、昆布を買って丁寧に取れば美味しい出汁が仕上がります。うま味をうまく引き出しながら調味料を抑えて調理してみてください。

ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればもう1記事ご覧いただけますと幸いです。

ファーストスプーンについては知る