離乳食で冷凍野菜は使えるの?スーパーで外国産を選ぶコツやおすすめのレシピ
今回は離乳食における冷凍野菜についてまとめてみました。スーパーで選ぶ注意点や外国産、オーガニック野菜のポイントやおすすめのレシピについてまとめています。
野菜は季節によっては割高時期や手に入らないものも多々あります。その点冷凍野菜は通年で価格が安定しており、上手に使えば時短にも繋がるため、うまく取り入れてみましょう。
離乳食で冷凍野菜はいつから使えるのか?
冷凍野菜は初期の段階から離乳食で取り入れることができます。野菜によって生と同じような感覚で使えるものから、すでに下茹で工程まで終わっているものがあります。
冷凍野菜は使い方を調べてから調理をすると失敗せず調理が進捗できておすすめです。
ブランチングとは
冷凍野菜は、殺菌と酵素を止めるために十数秒下茹でする工程が含まれており、この処理をすることで長期間保存しても色落ちでず、食味が改善できるように工夫されております。
冷凍ほうれん草や小松菜を購入する際に食塩と記載がされているものを見たことがある方も多いのではないでしょうか?
これはブランチングする際に食塩水を使用することにより、退色や味を改善するために用いられております。食塩が気になる場合は、レンジで加熱するのではなく茹でてあげると良いでしょう。
旬の時期は生野菜を使おう
旬の時期の生野菜と冷凍野菜の価格を比較した場合、採れる時期は生野菜が安く、採れない時期は冷凍野菜の方が安くなります。
パプリカの場合、通年で収穫が行われるのですが、収穫に適した温度帯の25〜30度に維持され、寒い時期はボイラー代が嵩み価格が上がります。そのためパプリカは夏安く冬は高い傾向になります。
このような価格変動は他の野菜でも発生しているため、時期によって使い分けるとコストパフォーマンスが良いです。野菜によって旬の時期が違うためチェックしてみましょう。
おすすめの冷凍野菜について
用意するのに手間がかかるものがおすすめです。例えばにんじんやさつまいも、ほうれん草、コーンやミックスベジタブルなどが良いでしょう。離乳食は使う量も少ないことから下処理が済んでいる冷凍野菜は強い味方です。
気になる栄養素の流出は?外国産野菜は大丈夫?
水溶性の栄養素については影響を受けます。栄養が全くなくなる訳ではないのでその点はあまりきにしない方が良いでしょう。単純な栄養素という側面を見れば生野菜の方が良いす。
チルドで流通するカット野菜についても冷凍野菜と同じく栄養が流れています。そのまま食べられるようにコールドチェーンの徹底はもちろん、固く絞っているケースが多いです。
外国産野菜は大丈夫?
冷凍野菜はあまり気になりませんが、生野菜に関しては輸送する際に腐らないように農薬を使用するケースがほとんどです。これをポストハーベスト農薬と言います。対策としては洗剤を使いよく洗う、皮を食べないようにすることが挙げられます。
ポストハーベスト農薬を気にして海外の小麦は使えないと考える方も多いと思われますが、昔ほど使われておらず残留基準をクリアしたものが流通しております。
冷凍野菜を手作りをする場合のおすすめ食材
比較的に冷凍しやすいものをまとめてみました。最終工程まで終わらせてブロックトレーなどで保存しておくと便利です。
ほうれん草
ほうれん草は鉄分が豊富な食材です。90度程度加熱したお湯でさっと茹でて冷水で冷やした後に水分を絞り冷凍すると綺麗に保存することができます。
表面を洗い水分を拭き取った後に生のまま冷凍しても大丈夫です。
ブロッコリー
解凍する際に花蕾がボロボロになってしまうので茹でてから冷凍した方が綺麗に仕上がります。たっぷりと水を用意して少量死を加えた後で色が変わるまで湯がきましょう。
その後水分を拭き取って冷凍します。
さつまいも
オーブンで焼いてマッシュしたものを製氷器やフリージングトレーに移し冷凍すると便利です。使いたい分だけ解凍してお湯で伸ばすようにしましょう。
かぼちゃ
20〜30分程度茹でてさつまいも同様にマッシュした状態で製氷器やフリージングトレーで保存すると美味しく冷凍することができます。
自宅で冷凍する場合は1ヶ月ぐらいが目安
長期間冷凍すると保存状態によっては冷凍焼けが起こったり、食味が悪くなることがあります。美味しく食べられるように長い期間保存せず早めに使い切ると良いです。
自宅の冷凍庫では緩慢凍結になりやすいためしっかり粗熱を取ってから冷凍しましょう、
基本的な冷凍野菜の解凍方法
野菜によって解凍方法が異なります。自然解凍が向かないものやレンジアップや湯煎解凍が向いていないものなど多種多様です。商品パッケージに使用方法が記載されていると思います。そちらの方法で調理するようにしましょう。
茹で時間については、生で調理したレシピと比較して少し短めに加熱すると似たような仕上がりになります。これも野菜によるため注意が必要です。
初期の場合
初期の段階で野菜を使用する場合は、ポタージュやヨーグルト程度のやわらかさが目安になります。おろし器や裏ごし器、すり鉢を用いて細かくして使用します。
加熱時間は野菜によってまちまちですが、葉物であれば菜箸で持ち上げた際にクタっとなるぐらいが目安です。
中期の場合
中期の段階で野菜を使用する場合は2〜3mm程度に刻み、20〜30g程度を目安に食べさせます。
加熱時間については初期と変わらない分数で問題ありません。
後期の場合
後期の段階では少し柔らかさを残して加熱し、歯茎で噛めるくらいの固さがちょうど良いです。完熟したバナナぐらいの固さが目安になってきます。
野菜・果物の目安量は30〜40gです。
ミックスベシタブルや野菜ミックス選ぶポイント
離乳食では少量使用するため、ミックスべタブルや野菜ミックスが便利です。既に1cmダイスカットに切ってあるものもあり茹でるだけで使用できます。選ぶポイントとしてはどんな野菜が入っているか調べて購入するようにしましょう。
カット野菜は加工食品に分類されるため食品表示(産地や原料を表示するルール)が定められています。その中に野菜の内訳が記載されているので確認が必要です。
特定原材料と準ずるもの28品目(アレルギーリスクの高い食品)の中で気にした方が良いものは、大豆(枝豆)に注意しましょう。ミックスベジタブルで使われることがあります。
オーガニック野菜を選ぶ必要はあるの?
極論を言えば、野菜は全て有機栽培のものを使い、外国産の軟水または国内の上部湧水を使用し、口や皮膚に触れるもの全てに水道水を使用しないことがベストです。
ネオニコ系は農業以外でも用いられており、水道水からも一部検知されていることからかなり不安になると思います。他にも添加物や生物濃縮、家畜・家禽の抗生物質など人体に影響があると言われているものを除外していくとキリがありません。
野菜は水でよく洗い旬なものを使って有機があれば有機を使うぐらいのスタンスが生活しやすいです。
何故日本で無農薬という表現を使わないのか
農水省ガイドラインが作成され、無農薬という表記は適切ではないとされています。
無農薬で生産した野菜でも水や風で流されてきた農薬の影響を受け、稀に残留農薬が検出されております。完全に農薬が無であるとは言い難い現状です。
無認可の無農薬表記を認めてしまうと、規定の厳しい有機栽培や農薬の量を制限した特定栽培のものの存在意義が薄れてしまうという側面も大きいです。
あまり考えすぎないことも重要
気にし出すと母子ともに不意に出されたお茶が飲めません。外食も厳しく制限され、床材に気になるようになります。家畜や家禽の餌や抗生物質、大型魚の生物濃縮など不安要素は常にアップグレードしていきます。
こうした悩みを抱える方から問い合わせを受けることも多いです。どこかで折り合いをつけて気にしすぎないように注意しましょう。
まとめ
今回は離乳食における冷凍野菜についてまとめてみました。冷凍野菜は長期保存が効き、使いたい分だけ取り出せて便利な食品です。離乳食でも問題なく使用することができます。気軽にトライしてみましょう。
ファーストスプーンでは、離乳食にまつわる記事をアップロードしています。気になる記事があればご覧いただけますと幸いです。